アフリカ中部の熱帯雨林を駆け抜ける1週間のステージレース「ラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ」が閉幕。NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスのビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)が合計ステージ2勝とポイント賞を納めた。レース中〜後半戦をダイジェストレポート。
ガボン共和国を舞台に開催されたラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ (c)La Tropical Amissa Bongo 2020
ガボン共和国を舞台に開催された、1週間のステージレース「ラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ」(UCI2.1)。平坦基調のステージが続くことから毎年僅差の総合争いとなることが通例で、今年も総合首位ナトナエル・テスファション(エリトリア、エリトリアナショナルチーム)が2位に4秒差で折り返しを迎えた。
気温35℃に迫る中開催された第4ステージはアフリカ選手4名による逃げきりが決まったため総合成績は動かず。コース短縮によって距離82kmの短時間レースとなった翌日は集団スプリントで決し、普段はトレンガヌ・TSGの一員として走るアルジェリア王者ヨーセフ・レグイグイ(アルジェリア、アルジェリアナショナルチーム)が優勝を飾った。
第4ステージ カムゾン・クロービス(カメルーン、カメルーンナショナルチーム)が逃げ切り勝利 (c)La Tropical Amissa Bongo 2020
第5ステージ ヨーセフ・レグイグイ(アルジェリア、アルジェリアナショナルチーム)が集団スプリントを制す (c)La Tropical Amissa Bongo 2020
第6ステージ ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)が大会2勝目 (c)La Tropical Amissa Bongo 2020
朝に軍用機移動を挟み、ポール・ジャンティル市街地で開催されたオールフラットの第6ステージ(10.6kmx12周=127km)では序盤の逃げ吸収後に岡篤志(NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)を含む4名がアタック。単独走に持ち込んだ岡が吸収されると定石通り集団スプリントに持ち込まれ、ラムナス・ナヴァルダウスカス(リトアニア)、別府史之、ジュスタン・ジュル(フランス)というリードアウトトレインに導かれたビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)が優勝。ステージ2勝目をチームにもたらした。
ガボン共和国の首都リーブルヴィルを舞台にした最終ステージでは、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス勢は途中生まれた全てのエスケープにメンバーを送り込んだ。別府を含む2番目の逃げグループhは100km近くを逃げ、続くカウンターアタックには岡がジョイン。逃げ吸収後は3日連続の集団フィニッシュとなり、ここまで勝利がなかったトタル・ディレクトエネルジーのロレンゾ・マンザン(フランス)が優勝。NIPPOはリカルド・ミナーリ(イタリア)が3位、ギルマイが6位に入り総合ポイント賞を獲得している。
第7ステージ ロレンゾ・マンザン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)が最終ステージを制した (c)La Tropical Amissa Bongo 2020
総合優勝したヨルダン・ルヴァッスール(フランス、ナチュラ4エヴァー・ルーベリールメトロポール:左)と最終日を制したロレンゾ・マンザン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー:右) (c)La Tropical Amissa Bongo 2020
ラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ2020総合表彰台 (c)La Tropical Amissa Bongo 2020
総合優勝は連日着実にボーナスポイントを貯め、最終日の段階でテスファションまで1秒差に迫っていたヨルダン・ルヴァッスール(フランス、ナチュラ4エヴァー・ルーベリールメトロポール)。最終日もボーナスタイムによってテスファションを1秒上り、キャリア初のUCIレース勝利を射止めている。
「この大会では2勝して3位にも何度も入ることができた。初戦としては上出来だったと思っている。この勢いで次戦に臨みたい。チームの動き、協調体制が完璧であれば、なんでもできると証明できたと思う。そのことを忘れずに次回、また勝利を狙っていきたい」と語るのはNIPPOデルコ・ワンプロヴァンスの指揮を執った水谷壮宏監督。中盤まで不調に苦しんだ岡も復調の兆しを掴みながらレースを終えたようだ。
NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスの次戦はチーム本拠地マルセイユを舞台にしたGP・ラ・マルセイエーズだ。

ガボン共和国を舞台に開催された、1週間のステージレース「ラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ」(UCI2.1)。平坦基調のステージが続くことから毎年僅差の総合争いとなることが通例で、今年も総合首位ナトナエル・テスファション(エリトリア、エリトリアナショナルチーム)が2位に4秒差で折り返しを迎えた。
気温35℃に迫る中開催された第4ステージはアフリカ選手4名による逃げきりが決まったため総合成績は動かず。コース短縮によって距離82kmの短時間レースとなった翌日は集団スプリントで決し、普段はトレンガヌ・TSGの一員として走るアルジェリア王者ヨーセフ・レグイグイ(アルジェリア、アルジェリアナショナルチーム)が優勝を飾った。



朝に軍用機移動を挟み、ポール・ジャンティル市街地で開催されたオールフラットの第6ステージ(10.6kmx12周=127km)では序盤の逃げ吸収後に岡篤志(NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)を含む4名がアタック。単独走に持ち込んだ岡が吸収されると定石通り集団スプリントに持ち込まれ、ラムナス・ナヴァルダウスカス(リトアニア)、別府史之、ジュスタン・ジュル(フランス)というリードアウトトレインに導かれたビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)が優勝。ステージ2勝目をチームにもたらした。
ガボン共和国の首都リーブルヴィルを舞台にした最終ステージでは、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス勢は途中生まれた全てのエスケープにメンバーを送り込んだ。別府を含む2番目の逃げグループhは100km近くを逃げ、続くカウンターアタックには岡がジョイン。逃げ吸収後は3日連続の集団フィニッシュとなり、ここまで勝利がなかったトタル・ディレクトエネルジーのロレンゾ・マンザン(フランス)が優勝。NIPPOはリカルド・ミナーリ(イタリア)が3位、ギルマイが6位に入り総合ポイント賞を獲得している。



総合優勝は連日着実にボーナスポイントを貯め、最終日の段階でテスファションまで1秒差に迫っていたヨルダン・ルヴァッスール(フランス、ナチュラ4エヴァー・ルーベリールメトロポール)。最終日もボーナスタイムによってテスファションを1秒上り、キャリア初のUCIレース勝利を射止めている。
「この大会では2勝して3位にも何度も入ることができた。初戦としては上出来だったと思っている。この勢いで次戦に臨みたい。チームの動き、協調体制が完璧であれば、なんでもできると証明できたと思う。そのことを忘れずに次回、また勝利を狙っていきたい」と語るのはNIPPOデルコ・ワンプロヴァンスの指揮を執った水谷壮宏監督。中盤まで不調に苦しんだ岡も復調の兆しを掴みながらレースを終えたようだ。
NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスの次戦はチーム本拠地マルセイユを舞台にしたGP・ラ・マルセイエーズだ。
1月23日(木)第4ステージ ランバレネ〜モウイラ(190km)
1位 | カムゾン・クロービス(カメルーン、カメルーンナショナルチーム) | 4:34:42 |
2位 | アレルヤ・ジョセフ(ルワンダ、ルワンダナショナルチーム) | |
3位 | サバヒエル・フセイン(モロッコ、モロッコナショナルチーム) | |
4位 | ニキエマ・アブドゥル・アジズ(ブルキナファソ、ブルキナファソナショナルチーム) | |
5位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス) | |
1月24日(金)第5ステージ ランバレネ〜モウイラ(82km)
1位 | ヨーセフ・レグイグイ(アルジェリア、アルジェリアナショナルチーム) | 1:45:01 |
2位 | ヤシン・ハムザ(アルジェリア、アルジェリアナショナルチーム) | |
3位 | エマヌエル・モラン(フランス、コフィディス) | |
4位 | リカルド・ミナーリ(イタリア、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス) | |
5位 | アッティリオ・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス) |
1月25日(土)第6ステージ ポートゲンティ~ポートゲンティ(127km)
1位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス) | 2:47:39 |
2位 | ヤシン・ハムザ(アルジェリア、アルジェリアナショナルチーム) | |
3位 | アッティリオ・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス) | |
4位 | ロレンゾ・マンザン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー) | |
5位 | エマヌエル・モラン(フランス、コフィディス) |
1月26日(日)第7ステージ ヌウーク~リーブルビル(128km)
1位 | ロレンゾ・マンザン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー) | 2:49:56 |
2位 | ヨーセフ・レグイグイ(アルジェリア、アルジェリアナショナルチーム) | |
3位 | リカルド・ミナーリ(イタリア、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス) | |
4位 | エマヌエル・モラン(フランス、コフィディス) | |
5位 | ユリウス・ジェイド(南アフリカ、プロタッチ) |
個人総合成績
1位 | ヨルダン・ルヴァッスール(フランス、ナチュラ4エヴァー・ルーベリールメトロポール) | 22:22:23 |
2位 | ナトナエル・テスファション(エリトリア、エリトリアナショナルチーム) | 0:01 |
3位 | エマヌエル・モラン(フランス、コフィディス) | 0:04 |
4位 | ヨーセフ・レグイグイ(アルジェリア、アルジェリアナショナルチーム) | 0:06 |
5位 | ヘノク・ムルブラン(エリトリア、エリトリアナショナルチーム) | 0:11 |
text:So.Isobe
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