2020/01/08(水) - 11:00
レース用や競輪、実用車まで幅広いバリエーションを誇る自転車用はもちろん、自動車産業や産業機械用までを手がけるチェーン製造のトップブランド「和泉チエン株式会社」が東京五輪を見据えたトラック競技用チェーン「IZUMI SUPER TOUGHNESS KAI」を発表した。
100年を超える同社の技術の粋を結集し、同時開発の高機能潤滑剤との併用で約10%の抵抗値削減を叶えた高性能モデルだ。すでにトラックW杯で金メダルを獲得しており、1月からオーダー受付を開始し、4月のデリバリーを目指すという。以下は同社のプレスリリースより。
「和泉チエン株式会社がオリンピック競技用チェーンを開発」 ーUS チームと共同開発―
和泉チエン株式会社は USAサイクリング(アメリカ自転車競技連盟)とオリンピック競技用チェーンを開発。2019年トラック・ワールドカップで金メダルを獲得
和泉チエン株式会社(大阪府阪南市箱作 100-1)は、スポンサー契約を締結するアメリカナショナルチームとともにチェーン開発を進め、駆動抵抗を極限まで低減し、踏力を余すことなく伝達する IZUMI SUPER TOUGHNESS KAI を発表した。
IZUMI SUPER TOUGHNESS KAIの特徴
・ 高摺動性と密着耐久性の高機能コーティング(プレート・ブッシュ・ローラー)
・ シームレス・ブッシュ化による高摺動耐久性
・ 高硬度・高耐食性ピン
同時に、IZUMI SUPER TOUGHNESS KAIの高摺動耐久性と持続性を拡大する高機能潤滑剤も開発。これらの新技術で駆動抵抗削減・剛性アップ・耐久性アップを実現。目前に迫った東京オリンピックでの金メダル獲得を目指す。市販については UCIルールに準拠し月からオーダー受付開始、4月のデリバリーを目指す。
IZUMI SUPER TOUGHNESS KAI に採用された技術
※和泉チエン測定標準による
IZUMI SUPER TOUGHNESS KAI / 高機能潤滑剤が、現行品(IZUMI SUPER TOUGHNESS)よりも、平均して約10%抵抗値(W)が小さい。
「勝利を手に入れるのは難しい、しかしレースを落とすことは容易い」技術課 平岡幸男
UCIワールドカップ・ブリスベン大会、IZUMI SUPER TOUGHNESS KAIで金メダルを手にした直後、平岡はそう口にした。
チェーンの滑りを良くすることは結合部の嵌合力を落とすことと表裏一体。駆動抵抗を減らす新技術を投入することは高次元でバランスが取れている既存製品の調和を崩してしまう可能性がある。100年以上の歴史を持つ和泉チエンで培われたチェーン性能は既に完成の域に達しており、既存のチェーン仕様を変えずに性能アップを狙うことは容易ではなかった。「金メダルをサポートする性能を持ちながら、どんな悪条件にも耐えうる信頼性」。駆動抵抗削減・剛性アップ・耐久性アップを目指し東京 2020を見据えた開発チームが立ち上がった。
IZUMI SUPER TOUGHNESS KAIの特徴
高摺動性と密着耐久性の高機能コーティングを採用(プレート・ブッシュ・ローラー)
・摺動や摩擦による抵抗を大幅に低減した、高機能性コーティングをプレート、ブッシュ、ローラーに採用、基体との密着耐久性も確保
・摺動部であるローラー-ブッシュ間、ピン-ブッシュ間、プレート間で生じる抵抗を大きく低減し、チェーンとして高い摺動性を実現
シームレス・ブッシュ化による高摺動耐久性の実現
・高剛性シームレス・ブッシュにより踏力を余すことなく伝達
・板材の曲げ加工によらず、冷間鍛造を採用したシームレス化で高剛性・高摺動耐久性を実現
高硬度・高耐食性ピン
・元素拡散処理により、表面層に高硬質かつ高耐食性の化合物層を形成
・さらに精密研磨により、表面微細形状を精緻に制御することで駆動抵抗を削減
高摺動耐久性と持続性を拡大する高機能潤滑剤
・高潤滑性セラミックスを特殊配合した「セミドライ・ワックス」
・液量を受けにくく、効率的な塗布が可能で、あらゆる環境下で潤滑性能を持続的に発揮し、高い信頼性を実現
これらメイド・イン・ジャパンの技術で金メダルを狙う
以上
100年を超える同社の技術の粋を結集し、同時開発の高機能潤滑剤との併用で約10%の抵抗値削減を叶えた高性能モデルだ。すでにトラックW杯で金メダルを獲得しており、1月からオーダー受付を開始し、4月のデリバリーを目指すという。以下は同社のプレスリリースより。
和泉チエン株式会社は USAサイクリング(アメリカ自転車競技連盟)とオリンピック競技用チェーンを開発。2019年トラック・ワールドカップで金メダルを獲得
和泉チエン株式会社(大阪府阪南市箱作 100-1)は、スポンサー契約を締結するアメリカナショナルチームとともにチェーン開発を進め、駆動抵抗を極限まで低減し、踏力を余すことなく伝達する IZUMI SUPER TOUGHNESS KAI を発表した。
IZUMI SUPER TOUGHNESS KAIの特徴
・ 高摺動性と密着耐久性の高機能コーティング(プレート・ブッシュ・ローラー)
・ シームレス・ブッシュ化による高摺動耐久性
・ 高硬度・高耐食性ピン
同時に、IZUMI SUPER TOUGHNESS KAIの高摺動耐久性と持続性を拡大する高機能潤滑剤も開発。これらの新技術で駆動抵抗削減・剛性アップ・耐久性アップを実現。目前に迫った東京オリンピックでの金メダル獲得を目指す。市販については UCIルールに準拠し月からオーダー受付開始、4月のデリバリーを目指す。
IZUMI SUPER TOUGHNESS KAI に採用された技術
※和泉チエン測定標準による
IZUMI SUPER TOUGHNESS KAI / 高機能潤滑剤が、現行品(IZUMI SUPER TOUGHNESS)よりも、平均して約10%抵抗値(W)が小さい。
「勝利を手に入れるのは難しい、しかしレースを落とすことは容易い」技術課 平岡幸男
UCIワールドカップ・ブリスベン大会、IZUMI SUPER TOUGHNESS KAIで金メダルを手にした直後、平岡はそう口にした。
チェーンの滑りを良くすることは結合部の嵌合力を落とすことと表裏一体。駆動抵抗を減らす新技術を投入することは高次元でバランスが取れている既存製品の調和を崩してしまう可能性がある。100年以上の歴史を持つ和泉チエンで培われたチェーン性能は既に完成の域に達しており、既存のチェーン仕様を変えずに性能アップを狙うことは容易ではなかった。「金メダルをサポートする性能を持ちながら、どんな悪条件にも耐えうる信頼性」。駆動抵抗削減・剛性アップ・耐久性アップを目指し東京 2020を見据えた開発チームが立ち上がった。
IZUMI SUPER TOUGHNESS KAIの特徴
高摺動性と密着耐久性の高機能コーティングを採用(プレート・ブッシュ・ローラー)
・摺動や摩擦による抵抗を大幅に低減した、高機能性コーティングをプレート、ブッシュ、ローラーに採用、基体との密着耐久性も確保
・摺動部であるローラー-ブッシュ間、ピン-ブッシュ間、プレート間で生じる抵抗を大きく低減し、チェーンとして高い摺動性を実現
シームレス・ブッシュ化による高摺動耐久性の実現
・高剛性シームレス・ブッシュにより踏力を余すことなく伝達
・板材の曲げ加工によらず、冷間鍛造を採用したシームレス化で高剛性・高摺動耐久性を実現
高硬度・高耐食性ピン
・元素拡散処理により、表面層に高硬質かつ高耐食性の化合物層を形成
・さらに精密研磨により、表面微細形状を精緻に制御することで駆動抵抗を削減
高摺動耐久性と持続性を拡大する高機能潤滑剤
・高潤滑性セラミックスを特殊配合した「セミドライ・ワックス」
・液量を受けにくく、効率的な塗布が可能で、あらゆる環境下で潤滑性能を持続的に発揮し、高い信頼性を実現
これらメイド・イン・ジャパンの技術で金メダルを狙う
以上