2019/11/23(土) - 22:25
100名が出走したRaphaスーパークロス野辺山の男子エリートレースで、序盤からレースを引っ張ったエミル・ヘケレ(チェコ、ZEKOF TEAM)が独走。2位に前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)が、3位に村上功太郎(松山大学)が入った。
Raphaスーパークロス野辺山を締めくくるのは、100名が出走した男子エリートレース。ケヴィン・ブラッドフォード(アメリカ、KBPレーシング)がホールショットを決め、1コーナーを抜けて織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が、2コーナーを抜けて小坂光(宇都宮ブリッツェン)が代わる代わる先頭に立つ激しい展開で幕開ける。
1周目中盤には織田と前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)、小坂、竹之内悠(東洋フレーム)、村上功太郎(松山大学)、横山航太(シマノレーシング)、そして前週のUCIマキノを制したエミル・ヘケレ(チェコ、ZEKOF TEAM)という先頭グループが形成された。
その中で先頭を飛ばしたのが、ライバルたちに「昨年よりも強くなっている」と言わしめるヘケレで、2周目には続勢を引きちぎりながら数秒のリードを稼ぎ出す。「去年のような高速レースだと分が悪いけれど、今日はテクニックが必要な泥。コースは完全に僕向きだった」と言う、シクロクロス強国チェコから再来日した42歳のベテランが独走態勢に持ち込んだ。
その後方では全日本チャンピオンジャージを着る前田と、2017年に野辺山開催の全日本選手権で勝利した小坂が2位グループを作り、その数秒後方には村上と「おきなわを終えてからオフシーズンを取っていたので、自分でもびっくりするくらい走れた」と言う横山。泥の処理が光る竹之内や、「今日はうまくかみ合わずに我慢のレースだった」と振り返る織田がその後方。その更に後ろ、最後尾から猛然と追い上げたのはMTBシーズンのオフトレーニングとしてシクロクロス参戦中の山本幸平(DreamSeeker MTB Racing Team)だった。
2位グループ(前田・小坂)と4位グループ(村上・横山)の距離が縮まると、混戦を嫌った前田が抜け出して単独2位に浮上する。村上が追従し、以降は竹之内、小坂、そして横山が混戦状態となった。
他選手がバニーホップで越える「キャニオン」を降車で飛び越え、他選手が乗車する泥区間を全てランニングでこなしたヘケレ。歯を食いしばる苦しい表情を見せながらもそのペースは一切落ちることがなかった。昨年はアンソニー・クラークと前田に敗れたベテランは、後方を走る一度も先頭を譲ることなく、2017年大会初日に続く2年ぶり2度目の野辺山勝利、マキノに続く国内レース2連勝を達成した。
「2回目の野辺山の勝利は本当に嬉しい。昨年も勝ちこそ逃したけれど、とても雰囲気の良い大会なので戻ってきたいと思っていたんだ。トレーニングが上手くいったことや、機材変更自分に合っていて昨年よりも調子が良いんだ。すごく楽しめているよ」と喜ぶヘケレ。「まだ未確定ではあるものの、来月の宇都宮シクロクロスにも参加したいと思っているんだ」とコメントを残した。
「序盤は7,8位ぐらいまでポジションを落としてしまったけれど、そこから持ち直せたのは全日本に向けても意味があると思います。もちろん足をすくわれることがなければ一番良かったのですが、ここは前向きに考えたいですね」とは2位に入った前田は言う。もちろん狙うのはチャンピオンジャージの防衛だ。
切れ味鋭い走りで3位に入った村上は初の野辺山表彰台獲得だ。「泥がかなり重かったのですが、ファルケンブルク(激泥の2018年世界選手権)を走った経験が役に立ちましたね。バイクの進ませ方が分かっていたし、ラインも一瞬で判断できました」と語り、表彰台で笑顔を光らせた。なおレース終了後はすぐに京都へ向かい、翌日開催される関西シクロクロスに出場すると言う。
Raphaスーパークロス野辺山を締めくくるのは、100名が出走した男子エリートレース。ケヴィン・ブラッドフォード(アメリカ、KBPレーシング)がホールショットを決め、1コーナーを抜けて織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が、2コーナーを抜けて小坂光(宇都宮ブリッツェン)が代わる代わる先頭に立つ激しい展開で幕開ける。
1周目中盤には織田と前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)、小坂、竹之内悠(東洋フレーム)、村上功太郎(松山大学)、横山航太(シマノレーシング)、そして前週のUCIマキノを制したエミル・ヘケレ(チェコ、ZEKOF TEAM)という先頭グループが形成された。
その中で先頭を飛ばしたのが、ライバルたちに「昨年よりも強くなっている」と言わしめるヘケレで、2周目には続勢を引きちぎりながら数秒のリードを稼ぎ出す。「去年のような高速レースだと分が悪いけれど、今日はテクニックが必要な泥。コースは完全に僕向きだった」と言う、シクロクロス強国チェコから再来日した42歳のベテランが独走態勢に持ち込んだ。
その後方では全日本チャンピオンジャージを着る前田と、2017年に野辺山開催の全日本選手権で勝利した小坂が2位グループを作り、その数秒後方には村上と「おきなわを終えてからオフシーズンを取っていたので、自分でもびっくりするくらい走れた」と言う横山。泥の処理が光る竹之内や、「今日はうまくかみ合わずに我慢のレースだった」と振り返る織田がその後方。その更に後ろ、最後尾から猛然と追い上げたのはMTBシーズンのオフトレーニングとしてシクロクロス参戦中の山本幸平(DreamSeeker MTB Racing Team)だった。
2位グループ(前田・小坂)と4位グループ(村上・横山)の距離が縮まると、混戦を嫌った前田が抜け出して単独2位に浮上する。村上が追従し、以降は竹之内、小坂、そして横山が混戦状態となった。
他選手がバニーホップで越える「キャニオン」を降車で飛び越え、他選手が乗車する泥区間を全てランニングでこなしたヘケレ。歯を食いしばる苦しい表情を見せながらもそのペースは一切落ちることがなかった。昨年はアンソニー・クラークと前田に敗れたベテランは、後方を走る一度も先頭を譲ることなく、2017年大会初日に続く2年ぶり2度目の野辺山勝利、マキノに続く国内レース2連勝を達成した。
「2回目の野辺山の勝利は本当に嬉しい。昨年も勝ちこそ逃したけれど、とても雰囲気の良い大会なので戻ってきたいと思っていたんだ。トレーニングが上手くいったことや、機材変更自分に合っていて昨年よりも調子が良いんだ。すごく楽しめているよ」と喜ぶヘケレ。「まだ未確定ではあるものの、来月の宇都宮シクロクロスにも参加したいと思っているんだ」とコメントを残した。
「序盤は7,8位ぐらいまでポジションを落としてしまったけれど、そこから持ち直せたのは全日本に向けても意味があると思います。もちろん足をすくわれることがなければ一番良かったのですが、ここは前向きに考えたいですね」とは2位に入った前田は言う。もちろん狙うのはチャンピオンジャージの防衛だ。
切れ味鋭い走りで3位に入った村上は初の野辺山表彰台獲得だ。「泥がかなり重かったのですが、ファルケンブルク(激泥の2018年世界選手権)を走った経験が役に立ちましたね。バイクの進ませ方が分かっていたし、ラインも一瞬で判断できました」と語り、表彰台で笑顔を光らせた。なおレース終了後はすぐに京都へ向かい、翌日開催される関西シクロクロスに出場すると言う。
Raphaスーパークロス野辺山2019 男子エリート結果
1位 | エミル・ヘケレ(チェコ、ZEKOF TEAM) | 1:02:21 |
2位 | 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +22” |
3位 | 村上功太郎(松山大学) | +25” |
4位 | 小坂光(宇都宮ブリッツェン) | +32” |
5位 | 竹之内悠(東洋フレーム) | +33” |
6位 | 横山航太(シマノレーシング) | +44” |
7位 | ケヴィン・ブラッドフォード(アメリカ、KBPレーシング) | +1’47” |
8位 | 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +2’09” |
9位 | 山本幸平(DreamSeeker MTB Racing Team) | +3’19” |
10位 | 竹内遼(FUKAYA RACING) | +3’41” |
Text:So.Isobe
Photo:Kei.Tsuji
Photo:Kei.Tsuji
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