2019/11/09(土) - 15:10
サイクルモードのブースレポート第4弾をお届け。オイルスリックのスパカズが視線を集めたインターマックス、TOPSTONE CARBONの試乗ブースを展開したキャノンデール、4iiiiのクランクが注目のトライスポーツ、KPLUSヘルメットの試着もできたチャンピオンシステム、TOKYO WHEELS、コナをピックアップ。
インターマックス:オイルスリック大増殖中のスパカズ、未だ話題性衰えないスラムの"AXS"コンポ
オイルスリックカラーで人気爆発中のスパカズ。マイク・シンヤードの息子であるアンソニー・シンヤードが2012年に設立したアクセサリーブランドで、カラーだけではなく、ワールドチームへの供給でブラッシュアップされた高品質も魅力だ。
今回の注目アイテムは日本発上陸を果たしたロードシューズで、何と言っても七色に変わるギラギラカラーが魅力的。もちろんルックスだけではなく、BOAダイヤルや軽量高剛性のカーボンソールを備えた本格派で、トップ選手の使用にも耐えられる性能が与えられているという。その他MTB用フラットペダルや工具、フロアポンプなどなど拡充を続けており、自転車アイテム全てをオイルスリックで揃えられる日も遠くないのかもしれない。
今春にREDとFORCEがモデルチェンジしたことで話題を呼んだスラムもまだまだ話題の中心だ。AXS化したREDとFORCEはもちろん、11速のREDとFORCE、RIVAL、APEXなど全ロードコンポが並べられ、次のバイク構想に頭を悩ませる来場客もちらほら。
戦闘的なデザインが魅力のジップホイールや、クォークのパワーメーターなど、スラム傘下のパーツブランドも一同に介した。その他、METからリリースされたこなれた価格が魅力のVINCI、ブエルタでステージ優勝を挙げたクォータなどがラインナップされていた。
キャノンデール:注目グラベルロードTOPSTONE CARBONを集中展示&試乗
十数年ぶりにサイクルモードへ姿を見せたキャノンデール。今回はオフロードバイクエリアへの出展ということで、同社のグラベルロードTOPSTONE CARBONに焦点を当てた展示&試乗ブースを展開することになった。
同じグラベルカテゴリ―のアルミモデルTOPSTONEですら一台も展開せず、今年の新作であるTOPSTONE CARBONのみに絞った展示はシンプルながらも力強い。アセンブルの異なる全グレード、全カラーを揃え、話題の一台を実際に見てみようという方には非常に魅力的なブースとなっていた。
スラム FORCE eTap AXSを搭載した最上位グレードの試乗車を9台用意し、その魅力を余すところなく伝えようと万全の体制を築いたキャノンデール。事前に整理券配布方式にしたこともあり、連日開場と同時に長い列が出来ていた。
トライスポーツ:来期ワールドチーム復帰するファクター、4iiiiの新型スマートローラーに注目
超軽量パーツや、セラミックプーリーなどマニア好みのアイテムを揃える輸入代理店と言えばトライスポーツ。今年はイギリス発のハイエンドバイクブランド、ファクターを中心にしたブースを展開し、多くの熱い視線を集めていた。
ファクターの注目は今年デビューしたばかりのO2 V.A.M(ディスクブレーキ版でフレーム重量700g切り)と、グラベルロードのVISTA(エアロロードのONEと同じヒンジフォークを採用)だろう。ブランドの全モデルがフレーム価格55万円以上と超高級志向であるだけに、実際にバイクを目の当たりにできる機会は貴重だ。来年はワールドチームへの供給、さらに国内チームへも投入予定とのことでより注目が集まりそうな予感大。
もう一つの一押しが、最近トライスポーツが取り扱いを開始したカナダのパワーメーターブランド4iiii(フォーアイ)だ。左側単体計測のPodiiiiumやPRECISION、左右計測のPRECISION PROが搭載された各種クランク、心拍センサーがラインナップされる他、ユーザー所有のクランクにパワーメーターを取り付けオーダーできることもユニーク。
さらには今年のユーロバイクでデビューした、マグネットの磁力抵抗を利用した非接触型固定スマートトレーナー「Fliiiight」は試乗モデルが準備されており、「世界一静か」という謳い文句に違わない静粛性に驚きの声が上がっていた。なおFliiiightの予定価格は6万円前後(5万円台になるよう努力中とのこと)で、発売は11月中旬となる予定だ。
その他、ブランド創設30周年記念ロゴが入ったコリマの新型ディスクホイールや、どこかで見たことのあるようなTNIのカーボンサドル(人気大爆発中とのこと)や超軽量のカーボンボトルケージ、どこかで見たことのあるようなBiKASEのボトルケージ(詳細未定とのこと)、ホイール一本分の価格が数万円もするという繊維スポーク、プロ選手の使用率も高いセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージなどなど、憧れの超高級パーツから、キワモノの域に達しいている製品もズラリ。今回詳細未定だった製品はいずれも近日中に情報発表見込みとのことで、これからもトライスポーツの動きは見逃せない。
チャンピオンシステム:一押しはサマースキンスーツ 日本初上陸のKPLUSヘルメットの試着も
オーダージャージで名をはせるチャンピオンシステム。UAEチームエミレーツにもサポートする一流のウエアブランドが今年も出展。ブースではオーダーウェアに関する様々な質問を受け付けており、チームウエアを作りたいという人にとって助けとなるブースとなっていた。
今年の一押しはサマースキンスーツ。ぴたりと身体にフィットするワンピースは、エアロダイナミクスに優れつつ、軽量な仕上がりでタイムトライアルからヒルクライムまで幅広いレースに対応する一着。シリアスなレーサーにとっては、用意しておきたい一品だ。
また、日本に初上陸となる韓国のヘルメットブランド、KPLUS(ケープラス)も同ブース内で展開。独創的なデザインとカラーリングで、その存在を認知した方も多いだろう。ブースでは、ケープラスヘルメットのほぼ全てのラインアップが勢ぞろいし、試着も可能だった。まだ上陸したばかりで、流通量も少ないレアアイテムを実際に試すことが出来るとあって、多くの人が試着を楽しんでいたようだ。
東京ライフ:自社オリジナル、TOKYO WHEELSブランドのアパレルを展示
サイクリングジャージからカジュアルウェアまで多様なアパレルをWEBショップと実店舗で販売している東京ライフ。サイクリスト向けにはTOKYO WHEELSの屋号でショップを展開しており、アソスやイザドアを筆頭にCHARI&COやナリフリ、ジロ、100%などレーシングからアーバン系まで幅広いアパレルを取り扱っている。
今回はTOKYO WHEELSオリジナルブランドのカジュアルウェアを展示。自転車に乗ることを考えた機能性を持たせつつもファッション性の高い製品がラインアップしている。普段着だと動きづらいけどスポーティーすぎる見た目も嫌というニーズを満たしてくれる製品展開だ。作りや素材にこだわっており着心地や使い勝手は抜群。キレイ目な格好で自転車通勤というシチュエーションにマッチするしてくれるだろう。
コナ:マウンテンバイクとランドローバーをコラボさせたブースを展開
MTB界で人気のカナディアンブランド、KONA(コナ)はクルマメーカーのランドローバーとコラボしたブースを展開。KONAファクトリーチームに属する井手川直樹さんと世界のMTBエンデューロシリーズを転戦する永田隼也選手がブースに立った。
試乗にはMTBなど多くのオフロード車が用意されたがブースには今季の新モデルのみに絞って展示し、ゆったりと観ることができた。KONAと似た世界観をもつランドローバーのRVととともに、フルサスE-MTBの「REMOTE160」、グラインデューロ・ジャパンで優勝したバリー・ウィックスが駆ったマルチロード「LIBRE」や、永田選手の駆るバイク「PROCESS153」の実車の展示も。
コナのバイクはシリアスなレースモデルよりも遊び心あふれる完成車パッケージが多く、どれも手軽な価格でコストパフォーマンスが高く、おしゃれなカラーリングで人気急上昇中。入荷すぐに完売になるモデルも多いため、気に入ったモデルがあれば早めに入手するのが吉だ。
text&photo:CW編集部
インターマックス:オイルスリック大増殖中のスパカズ、未だ話題性衰えないスラムの"AXS"コンポ
オイルスリックカラーで人気爆発中のスパカズ。マイク・シンヤードの息子であるアンソニー・シンヤードが2012年に設立したアクセサリーブランドで、カラーだけではなく、ワールドチームへの供給でブラッシュアップされた高品質も魅力だ。
今回の注目アイテムは日本発上陸を果たしたロードシューズで、何と言っても七色に変わるギラギラカラーが魅力的。もちろんルックスだけではなく、BOAダイヤルや軽量高剛性のカーボンソールを備えた本格派で、トップ選手の使用にも耐えられる性能が与えられているという。その他MTB用フラットペダルや工具、フロアポンプなどなど拡充を続けており、自転車アイテム全てをオイルスリックで揃えられる日も遠くないのかもしれない。
今春にREDとFORCEがモデルチェンジしたことで話題を呼んだスラムもまだまだ話題の中心だ。AXS化したREDとFORCEはもちろん、11速のREDとFORCE、RIVAL、APEXなど全ロードコンポが並べられ、次のバイク構想に頭を悩ませる来場客もちらほら。
戦闘的なデザインが魅力のジップホイールや、クォークのパワーメーターなど、スラム傘下のパーツブランドも一同に介した。その他、METからリリースされたこなれた価格が魅力のVINCI、ブエルタでステージ優勝を挙げたクォータなどがラインナップされていた。
キャノンデール:注目グラベルロードTOPSTONE CARBONを集中展示&試乗
十数年ぶりにサイクルモードへ姿を見せたキャノンデール。今回はオフロードバイクエリアへの出展ということで、同社のグラベルロードTOPSTONE CARBONに焦点を当てた展示&試乗ブースを展開することになった。
同じグラベルカテゴリ―のアルミモデルTOPSTONEですら一台も展開せず、今年の新作であるTOPSTONE CARBONのみに絞った展示はシンプルながらも力強い。アセンブルの異なる全グレード、全カラーを揃え、話題の一台を実際に見てみようという方には非常に魅力的なブースとなっていた。
スラム FORCE eTap AXSを搭載した最上位グレードの試乗車を9台用意し、その魅力を余すところなく伝えようと万全の体制を築いたキャノンデール。事前に整理券配布方式にしたこともあり、連日開場と同時に長い列が出来ていた。
トライスポーツ:来期ワールドチーム復帰するファクター、4iiiiの新型スマートローラーに注目
超軽量パーツや、セラミックプーリーなどマニア好みのアイテムを揃える輸入代理店と言えばトライスポーツ。今年はイギリス発のハイエンドバイクブランド、ファクターを中心にしたブースを展開し、多くの熱い視線を集めていた。
ファクターの注目は今年デビューしたばかりのO2 V.A.M(ディスクブレーキ版でフレーム重量700g切り)と、グラベルロードのVISTA(エアロロードのONEと同じヒンジフォークを採用)だろう。ブランドの全モデルがフレーム価格55万円以上と超高級志向であるだけに、実際にバイクを目の当たりにできる機会は貴重だ。来年はワールドチームへの供給、さらに国内チームへも投入予定とのことでより注目が集まりそうな予感大。
もう一つの一押しが、最近トライスポーツが取り扱いを開始したカナダのパワーメーターブランド4iiii(フォーアイ)だ。左側単体計測のPodiiiiumやPRECISION、左右計測のPRECISION PROが搭載された各種クランク、心拍センサーがラインナップされる他、ユーザー所有のクランクにパワーメーターを取り付けオーダーできることもユニーク。
さらには今年のユーロバイクでデビューした、マグネットの磁力抵抗を利用した非接触型固定スマートトレーナー「Fliiiight」は試乗モデルが準備されており、「世界一静か」という謳い文句に違わない静粛性に驚きの声が上がっていた。なおFliiiightの予定価格は6万円前後(5万円台になるよう努力中とのこと)で、発売は11月中旬となる予定だ。
その他、ブランド創設30周年記念ロゴが入ったコリマの新型ディスクホイールや、どこかで見たことのあるようなTNIのカーボンサドル(人気大爆発中とのこと)や超軽量のカーボンボトルケージ、どこかで見たことのあるようなBiKASEのボトルケージ(詳細未定とのこと)、ホイール一本分の価格が数万円もするという繊維スポーク、プロ選手の使用率も高いセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージなどなど、憧れの超高級パーツから、キワモノの域に達しいている製品もズラリ。今回詳細未定だった製品はいずれも近日中に情報発表見込みとのことで、これからもトライスポーツの動きは見逃せない。
チャンピオンシステム:一押しはサマースキンスーツ 日本初上陸のKPLUSヘルメットの試着も
オーダージャージで名をはせるチャンピオンシステム。UAEチームエミレーツにもサポートする一流のウエアブランドが今年も出展。ブースではオーダーウェアに関する様々な質問を受け付けており、チームウエアを作りたいという人にとって助けとなるブースとなっていた。
今年の一押しはサマースキンスーツ。ぴたりと身体にフィットするワンピースは、エアロダイナミクスに優れつつ、軽量な仕上がりでタイムトライアルからヒルクライムまで幅広いレースに対応する一着。シリアスなレーサーにとっては、用意しておきたい一品だ。
また、日本に初上陸となる韓国のヘルメットブランド、KPLUS(ケープラス)も同ブース内で展開。独創的なデザインとカラーリングで、その存在を認知した方も多いだろう。ブースでは、ケープラスヘルメットのほぼ全てのラインアップが勢ぞろいし、試着も可能だった。まだ上陸したばかりで、流通量も少ないレアアイテムを実際に試すことが出来るとあって、多くの人が試着を楽しんでいたようだ。
東京ライフ:自社オリジナル、TOKYO WHEELSブランドのアパレルを展示
サイクリングジャージからカジュアルウェアまで多様なアパレルをWEBショップと実店舗で販売している東京ライフ。サイクリスト向けにはTOKYO WHEELSの屋号でショップを展開しており、アソスやイザドアを筆頭にCHARI&COやナリフリ、ジロ、100%などレーシングからアーバン系まで幅広いアパレルを取り扱っている。
今回はTOKYO WHEELSオリジナルブランドのカジュアルウェアを展示。自転車に乗ることを考えた機能性を持たせつつもファッション性の高い製品がラインアップしている。普段着だと動きづらいけどスポーティーすぎる見た目も嫌というニーズを満たしてくれる製品展開だ。作りや素材にこだわっており着心地や使い勝手は抜群。キレイ目な格好で自転車通勤というシチュエーションにマッチするしてくれるだろう。
コナ:マウンテンバイクとランドローバーをコラボさせたブースを展開
MTB界で人気のカナディアンブランド、KONA(コナ)はクルマメーカーのランドローバーとコラボしたブースを展開。KONAファクトリーチームに属する井手川直樹さんと世界のMTBエンデューロシリーズを転戦する永田隼也選手がブースに立った。
試乗にはMTBなど多くのオフロード車が用意されたがブースには今季の新モデルのみに絞って展示し、ゆったりと観ることができた。KONAと似た世界観をもつランドローバーのRVととともに、フルサスE-MTBの「REMOTE160」、グラインデューロ・ジャパンで優勝したバリー・ウィックスが駆ったマルチロード「LIBRE」や、永田選手の駆るバイク「PROCESS153」の実車の展示も。
コナのバイクはシリアスなレースモデルよりも遊び心あふれる完成車パッケージが多く、どれも手軽な価格でコストパフォーマンスが高く、おしゃれなカラーリングで人気急上昇中。入荷すぐに完売になるモデルも多いため、気に入ったモデルがあれば早めに入手するのが吉だ。
text&photo:CW編集部
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