2019/11/03(日) - 13:58
11月2日、サイクルモードが開催される幕張メッセに隣接する公道コースで、「第4回JBCF幕張新都心クリテリウム」が開催された。最終戦となったJエリートツアーE1クラスタは、イナーメ信濃山形-EFTの比護任が優勝。僅差の争いとなっていた個人総合優勝争いを自らの優勝で決着させた。同じく最終戦となった女子のFクラスタは、植竹海貴(Y's Road)が優勝。エキシビジョンとして行われたJプロツアーは、オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)が優勝した。
E1 比護任がスプリントでライバルを下して総合優勝を決める
今年4回目の開催となる「幕張新都心クリテリウム」は、JエリートツアーとJフェミニンツアーの最終戦。例年であれば各クラスタの個人総合優勝は確定しているが、E1クラスタは最終戦までもつれた。ここまで個人総合首位の比護任(イナーメ信濃山形-EFT)と、2位の塚本隼(ZERO)のポイント差はたったの15点。塚本が優勝すれば比護を逆転して個人総合優勝。一方比護は、塚本の前でフィニッシュすれば首位の座を守ることが出来る。
コースはフラットな長方形レイアウトの1周810m。コース幅が狭くなる部分や、スピード抑制のバンプがある箇所があり、ハイスピードで進行するレースと相まって集団は長く引き伸ばされた状態が続く。集団後方は消耗させられるコースだ。
45周36.45kmのレースは、スタート直後からリーダージャージを着る比護が集団前方に位置取り、時に飛び出しを見せるなどして積極的に動く。さらに地元チームの湾岸サイクリングユナイテッドのメンバーも集団前方に集まってレースを動かしていく。
アクシデントによりレースが一時中断。残り23周から再開されると、単独アタックを試みる動きが連発されるが、いずれも決定打とならず最終周回へ。最終コーナーを先頭でクリアしたのは比護。雑賀大輔(湾岸サイクリングユナイテッド)、塚本の順で続いてスプリントに入るも、比護は先頭を譲らずにそのままフィニッシュ。自らの優勝で個人総合優勝も決めた。イナーメ信濃山形-EFTはJエリートツアーの団体総合優勝も獲得し、個人・団体でダブルタイトルを獲得した。
女子は植竹海貴が今季4勝目
女子のFクラスタは35周28.35kmで行われた。スタート直後から植竹海貴(Y's Road)が単独で先行し、集団が10秒ほどの差で追走していく。レース中盤、差が縮まったところで唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)と、望月美和子(フィッツ)がブリッヂして植竹に合流。新たに3名の先頭集団を形成する。後方では3名が追走集団を形成するも、植竹、唐見、望月の強力な先頭集団との差は広がっていく。結局先頭の3名がそのまま逃げ切ってスプリント勝負となり、植竹が優勝。今シーズン頭角を現した若手選手が今季4勝目を挙げた。
JPTエキシビジョンレースはアウラールが日本最後の勝利
Jプロツアーはエキシビジョンレースとして行われ、個人総合優勝のオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ )、同2位の岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、U23個人総合優勝の今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)らが出場した。
序盤から孫崎大樹、沢田桂太郎らチームブリヂストンサイクリングがペースアップを図り、マトリックスパワータグもそれに応える形でレースが進行。レース中盤に差し掛かる頃、アウラール、岡、沢田らを含む7名の先頭集団が形成され、後続の集団との差は15秒前後まで広がる。今村と黒枝咲哉(シマノレーシング)、平塚吉光(チームブリヂストンサイクリング)らが追走するが先頭集団には届かず、終盤にはメイン集団をイナーメ信濃山形が牽引するが差は縮まり切らない。
先頭集団はそのまま逃げ切り、最後はスプリント勝負へ。左から沢田、右から孫崎がハンドルを投げるも、リーダージャージを着るアウラールが余裕のガッツポーズを繰り出し、日本最後のレースでの優勝を飾った。
E1 比護任がスプリントでライバルを下して総合優勝を決める
今年4回目の開催となる「幕張新都心クリテリウム」は、JエリートツアーとJフェミニンツアーの最終戦。例年であれば各クラスタの個人総合優勝は確定しているが、E1クラスタは最終戦までもつれた。ここまで個人総合首位の比護任(イナーメ信濃山形-EFT)と、2位の塚本隼(ZERO)のポイント差はたったの15点。塚本が優勝すれば比護を逆転して個人総合優勝。一方比護は、塚本の前でフィニッシュすれば首位の座を守ることが出来る。
コースはフラットな長方形レイアウトの1周810m。コース幅が狭くなる部分や、スピード抑制のバンプがある箇所があり、ハイスピードで進行するレースと相まって集団は長く引き伸ばされた状態が続く。集団後方は消耗させられるコースだ。
45周36.45kmのレースは、スタート直後からリーダージャージを着る比護が集団前方に位置取り、時に飛び出しを見せるなどして積極的に動く。さらに地元チームの湾岸サイクリングユナイテッドのメンバーも集団前方に集まってレースを動かしていく。
アクシデントによりレースが一時中断。残り23周から再開されると、単独アタックを試みる動きが連発されるが、いずれも決定打とならず最終周回へ。最終コーナーを先頭でクリアしたのは比護。雑賀大輔(湾岸サイクリングユナイテッド)、塚本の順で続いてスプリントに入るも、比護は先頭を譲らずにそのままフィニッシュ。自らの優勝で個人総合優勝も決めた。イナーメ信濃山形-EFTはJエリートツアーの団体総合優勝も獲得し、個人・団体でダブルタイトルを獲得した。
女子は植竹海貴が今季4勝目
女子のFクラスタは35周28.35kmで行われた。スタート直後から植竹海貴(Y's Road)が単独で先行し、集団が10秒ほどの差で追走していく。レース中盤、差が縮まったところで唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)と、望月美和子(フィッツ)がブリッヂして植竹に合流。新たに3名の先頭集団を形成する。後方では3名が追走集団を形成するも、植竹、唐見、望月の強力な先頭集団との差は広がっていく。結局先頭の3名がそのまま逃げ切ってスプリント勝負となり、植竹が優勝。今シーズン頭角を現した若手選手が今季4勝目を挙げた。
JPTエキシビジョンレースはアウラールが日本最後の勝利
Jプロツアーはエキシビジョンレースとして行われ、個人総合優勝のオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ )、同2位の岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、U23個人総合優勝の今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)らが出場した。
序盤から孫崎大樹、沢田桂太郎らチームブリヂストンサイクリングがペースアップを図り、マトリックスパワータグもそれに応える形でレースが進行。レース中盤に差し掛かる頃、アウラール、岡、沢田らを含む7名の先頭集団が形成され、後続の集団との差は15秒前後まで広がる。今村と黒枝咲哉(シマノレーシング)、平塚吉光(チームブリヂストンサイクリング)らが追走するが先頭集団には届かず、終盤にはメイン集団をイナーメ信濃山形が牽引するが差は縮まり切らない。
先頭集団はそのまま逃げ切り、最後はスプリント勝負へ。左から沢田、右から孫崎がハンドルを投げるも、リーダージャージを着るアウラールが余裕のガッツポーズを繰り出し、日本最後のレースでの優勝を飾った。
E1クラスタ結果(36.45km)
1位 | 比護 任(イナーメ信濃山形-EFT) | 54分52秒 |
2位 | 雑賀大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド) | +0秒 |
3位 | 塚本 隼(ZERO) | |
4位 | 酒井 凛(サイクルフリーダーム・レーシング) | |
5位 | 古田 潤(群馬グリフィンエリート) | |
6位 | 奥澤優也(AutoBahnGotemba) |
Fクラスタ結果(28.35km)
1位 | 植竹海貴(Y's Road) | 48分17秒 |
2位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +0秒 |
3位 | 望月美和子(フィッツ) |
Jプロツアー・エキシビジョン結果(36.45km)
1位 | オールイス・アルベルト(マトリックスパワータグ) | 46分55秒 |
2位 | 沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング) | +0秒 |
3位 | 孫崎大樹(チームブリヂストンサイクリング) | |
4位 | 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) | |
5位 | 安原大貴(マトリックスパワータグ) | |
6位 | 横塚浩平(チーム右京) |
E2・E3 結果
text:Satoru Kato
photo:So Isobe, Satoru Kato
photo:So Isobe, Satoru Kato
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