ツアー・オブ・ジャパン東京ステージの直前に開催された全日本学生選手権クリテリウムで活躍した選手とバイクにフォーカスするレポートの後編は、表彰台を独占した日本体育大学勢3人をピックアップ。人物像と、深いこだわりがあったり、なかったりする彼女たちのバイクを紹介します。

全日本学生選手権クリテリウムで表彰台を独占した日体大勢。左から白井愛美、西原夕華、そして水谷彩奈 photo:So Isobe
女子クリテリウム1位:西原夕華(日本体育大学)

女子クリテリウム1位:西原夕華(日本体育大学) photo:So Isobe
最終周回にアタックを掛けて抜け出し、最後は先輩である水谷彩奈とのスプリント勝負を制して優勝したのが西原夕華(日本体育大学)。トラックのナショナルチームメンバーとして既に世界で戦い、ジュニア世界選手権の8位、アジア選手権では2位銀メダル、ロードではジュニア全日本選手権優勝、シクロクロスでもアンダー17の全日本選手権を制した実績を持つ1年生だ。
「私も(水谷)彩奈先輩もスプリントが得意なので、残り一周の立ち上がりで私が仕掛けて、彩奈先輩と一緒に逃げて、ゴール勝負するという展開はすごく良かったと思います。得にチーム戦略は無かったけど、逃げも特に決まらず、スローペースの展開になったので何か動かないといけないなと思っていました」とレースを振り返る。今はナショナルチームから外れているというが、「エリートのナショナルチームに選んでもらえるように学連や全日本選手権で成績を出して、将来は世界選手権やオリンピックに出場できるように頑張りたい」と、再び世界の舞台を見据えている。

カラフルなチネリのバーテープ photo:So Isobe 
ずっと使っているという「コリラックマ」のキャップ photo:So Isobe

いろいろミックスなコンポーネント photo:So Isobe

ヘッドチューブにはネコチャンシール。ライトと当たってできた傷を隠しているんだとか photo:So Isobe 
Nepestのホイールに、グロータックのEQUALディスクブレーキキャリパー photo:So Isobe
バイクは高校一年生の時から乗り、「いい成績を残せて思い入れのあるバイクです」と言うバーレーンカラーのメリダSCULTURA。機材のこだわりは特に無いとのことだが、お気に入りは自転車を始めたときから使っている、コリラックマのバーテープエンドキャップ。ヘッドチューブ正面の猫ちゃんマークはライトと干渉した傷を隠すためのもの、だとか。
女子クリテリウム2位:水谷彩奈(日本体育大学)

女子クリテリウム2位:水谷彩奈(日本体育大学) photo:So Isobe
女子クリテリウムで西原夕華と一緒に逃げ、2位に入ったのは水谷彩奈(日本体育大学)。ジュニアのエリミネーションで世界選手権3位に入るなど成績を挙げ、ロードというよりもトラック選手としてのイメージが強い彼女だが、「成績を求めるというよりも、自分の力で風を切って走るのが好き」と言うロードでもインターハイやインカレ優勝など活躍を見せてきた。
世界選手権やオリンピックというような特定の目標を据えるのではなく「目の前にあることを一つ一つこなしていくタイプ」という水谷。「全日本選手権トラックが控えているので、先輩方に食らいついて、なにかの種目で表彰に立てればいいなと思っています」と答えてくれた。

HPCJC-ブリヂストン アンカーのチームカラー。斜めから見ると黄色が目立ちます photo:So Isobe

ホイールは自前のもの。チーム供給ブランドと異なるため、黒テープで目隠ししている photo:So Isobe 
チェーンステーにはチームロゴが入る。マイバイクもRP9だったので乗り換えも違和感ゼロだったそう photo:So Isobe
ロードレースで使うのは、所属するHPCJC-ブリヂストン アンカーのチームバイクであるRP9。これ以前に乗っていたマイバイクもRP9だそうで、機材に関しては「全くこだわりはなくて、良し悪しも全然わからないんです(苦笑)インタビューにならなくてスミマセン!」と笑う。タイヤもR2Xで揃えているが、自前というホイールは黒いテープでロゴを目隠し。「スポンサーコレクト」な仕様になっていた。
女子クリテリウム3位:白井愛美(日本体育大学)

女子クリテリウム3位:白井愛美(日本体育大学) photo:So Isobe
西原&水谷の逃げ切りが決まった11秒後にフィニッシュした集団スプリントで先着し、日本体育大学の表彰台独占(4位の小館りえ、5位の江崎結衣まで含めれば実に1-2-3-4-5位フィニッシュ)を決めたのが白井愛美。兄の姿を見てBMXレースに没頭し、高校生からはロードレースとトラックの中長距離種目に転向。インターハイ優勝といった実績を挙げ、ロードとトラックでナショナルチームのメンバー経験も積む1年生だ。
怪我明けの彼女にとって、このクリテリウムは9ヶ月ぶりの復帰戦。「スタート前は不安だったし、内容も今の実力がどれくらいか確かめられれば、くらいに思っていました。でも、何回かアタックして抜け出せたし、意外と脚が動いていたのでホッとしました」と安堵の心境を話す。今後の目標は「インカレのような大きな大会で、団体・個人どちらも成績を出すこと」だ。

S-WORKS Tarmac SL8。カラーリングもお気に入りという photo:So Isobe

サドルは女性からの支持率が高いPOWER W/MIMIC photo:So Isobe 
カブトからかつて発売されていたハローキティのボトル photo:So Isobe
ロードレースでの愛車は「見た目もいいし、軽い。自分にとって一番いいロードバイクはS-WORKSかな、と思って選びました」というS-WORKS Tarmac SL8。オフホワイトのカラーリングも「艶消しなんだけど、光が当たるとパールがかるのがカッコいいんです」とお気に入りとのこと。ホイールやハンドルはロヴァールで揃え、サドルも女性ユーザーの支持率が高いPOWER W/MIMICと、非常に統一感のあるセンスを感じる一台でした。

全日本学生選手権クリテリウムで表彰台を独占した日体大勢。左から白井愛美、西原夕華、そして水谷彩奈 photo:So Isobe
前章の男子編でも記した通り、大井埠頭で繰り広げられた全日本学生選手権クリテリウムでは、終始アタックが頻発する、高強度かつレベルの高いレースが繰り広げられた。
単純にスプリントを待つに留まらない彼らの走りは、「ツアー・オブ・ジャパン最終日の前座レース」という枠を大きく超え、これまで選手育成に関わってきた面々が言う「積極的な走りをする若手選手が多くなってきた」を、そのまま表すものだった。大井埠頭のクリテリウムは、神宮と並んで東京の真っ只中で学生たちの走りを目の当たりにできる数少ない機会。来年大会は、ツアー・オブ・ジャパンと学生レースを、ぜひどちらも生観戦することをお勧めします。
text:So Isobe

女子クリテリウム1位:西原夕華(日本体育大学)

最終周回にアタックを掛けて抜け出し、最後は先輩である水谷彩奈とのスプリント勝負を制して優勝したのが西原夕華(日本体育大学)。トラックのナショナルチームメンバーとして既に世界で戦い、ジュニア世界選手権の8位、アジア選手権では2位銀メダル、ロードではジュニア全日本選手権優勝、シクロクロスでもアンダー17の全日本選手権を制した実績を持つ1年生だ。
「私も(水谷)彩奈先輩もスプリントが得意なので、残り一周の立ち上がりで私が仕掛けて、彩奈先輩と一緒に逃げて、ゴール勝負するという展開はすごく良かったと思います。得にチーム戦略は無かったけど、逃げも特に決まらず、スローペースの展開になったので何か動かないといけないなと思っていました」とレースを振り返る。今はナショナルチームから外れているというが、「エリートのナショナルチームに選んでもらえるように学連や全日本選手権で成績を出して、将来は世界選手権やオリンピックに出場できるように頑張りたい」と、再び世界の舞台を見据えている。





バイクは高校一年生の時から乗り、「いい成績を残せて思い入れのあるバイクです」と言うバーレーンカラーのメリダSCULTURA。機材のこだわりは特に無いとのことだが、お気に入りは自転車を始めたときから使っている、コリラックマのバーテープエンドキャップ。ヘッドチューブ正面の猫ちゃんマークはライトと干渉した傷を隠すためのもの、だとか。
女子クリテリウム2位:水谷彩奈(日本体育大学)

女子クリテリウムで西原夕華と一緒に逃げ、2位に入ったのは水谷彩奈(日本体育大学)。ジュニアのエリミネーションで世界選手権3位に入るなど成績を挙げ、ロードというよりもトラック選手としてのイメージが強い彼女だが、「成績を求めるというよりも、自分の力で風を切って走るのが好き」と言うロードでもインターハイやインカレ優勝など活躍を見せてきた。
世界選手権やオリンピックというような特定の目標を据えるのではなく「目の前にあることを一つ一つこなしていくタイプ」という水谷。「全日本選手権トラックが控えているので、先輩方に食らいついて、なにかの種目で表彰に立てればいいなと思っています」と答えてくれた。



ロードレースで使うのは、所属するHPCJC-ブリヂストン アンカーのチームバイクであるRP9。これ以前に乗っていたマイバイクもRP9だそうで、機材に関しては「全くこだわりはなくて、良し悪しも全然わからないんです(苦笑)インタビューにならなくてスミマセン!」と笑う。タイヤもR2Xで揃えているが、自前というホイールは黒いテープでロゴを目隠し。「スポンサーコレクト」な仕様になっていた。
女子クリテリウム3位:白井愛美(日本体育大学)

西原&水谷の逃げ切りが決まった11秒後にフィニッシュした集団スプリントで先着し、日本体育大学の表彰台独占(4位の小館りえ、5位の江崎結衣まで含めれば実に1-2-3-4-5位フィニッシュ)を決めたのが白井愛美。兄の姿を見てBMXレースに没頭し、高校生からはロードレースとトラックの中長距離種目に転向。インターハイ優勝といった実績を挙げ、ロードとトラックでナショナルチームのメンバー経験も積む1年生だ。
怪我明けの彼女にとって、このクリテリウムは9ヶ月ぶりの復帰戦。「スタート前は不安だったし、内容も今の実力がどれくらいか確かめられれば、くらいに思っていました。でも、何回かアタックして抜け出せたし、意外と脚が動いていたのでホッとしました」と安堵の心境を話す。今後の目標は「インカレのような大きな大会で、団体・個人どちらも成績を出すこと」だ。



ロードレースでの愛車は「見た目もいいし、軽い。自分にとって一番いいロードバイクはS-WORKSかな、と思って選びました」というS-WORKS Tarmac SL8。オフホワイトのカラーリングも「艶消しなんだけど、光が当たるとパールがかるのがカッコいいんです」とお気に入りとのこと。ホイールやハンドルはロヴァールで揃え、サドルも女性ユーザーの支持率が高いPOWER W/MIMICと、非常に統一感のあるセンスを感じる一台でした。

前章の男子編でも記した通り、大井埠頭で繰り広げられた全日本学生選手権クリテリウムでは、終始アタックが頻発する、高強度かつレベルの高いレースが繰り広げられた。
単純にスプリントを待つに留まらない彼らの走りは、「ツアー・オブ・ジャパン最終日の前座レース」という枠を大きく超え、これまで選手育成に関わってきた面々が言う「積極的な走りをする若手選手が多くなってきた」を、そのまま表すものだった。大井埠頭のクリテリウムは、神宮と並んで東京の真っ只中で学生たちの走りを目の当たりにできる数少ない機会。来年大会は、ツアー・オブ・ジャパンと学生レースを、ぜひどちらも生観戦することをお勧めします。
text:So Isobe
Amazon.co.jp
Vittoria Corsa Pro Speed G2.0 TLR Black/Para 700×28c フックレス対応
ビットリア(Vittoria)
ビットリア(Vittoria) ユニバーサル ・チューブレスタイヤシーラント 250ml
ビットリア (Vittoria)