むつ湾フェリーに乗船し、つかの間の船旅を楽しんだむついちロゲイニングライド。津軽半島から下北半島へと渡り、陸奥湾一周も後半戦へ。青森のグルメと絶景を楽しんだ2日間をレポートしていきます。前半はこちら
美しい海岸線続く下北半島をスタート

下北半島編、はじまります!
むつ湾フェリーから下船し、下北半島の脇野沢港へと降り立った私たち。鯛島をしっかり撮影した後は海岸線沿いをひたすら東へ向かって進んでいく。
海岸線沿いのルートというとフラットなイメージが先行しがちだが、関東近郊であれば伊豆半島のように切り立った崖を巻いていくようなアップダウンの連続という道も多いもの。

風裏ということもあり、湖のようなベタ凪の海が広がっていた

脇野沢の売店に大きく書かれた「テッテ」。なにかというと、カワハギのことなのだとか。 
防風林に囲まれた登り区間
今回のむついちはどちらなのか、正直戦々恐々としながら参加したけれど、ところどころに起伏はあるもののほぼフラットなルートで、初心者でも安心してチャレンジできる。陸奥湾の沿岸は全体として遠浅の地形となっていることが自分の脚で実感できるのも面白い。
東へ向けて走っていくと、前方に日本を代表する霊山として名高い恐山が顔を出す。ピラミッドを彷彿とさせる特徴的な三角形の山容がだんだん大きくなっていき、しっかりと自分たちが前に進んでいることが実感できる。

葡萄畑が広がる丘陵地帯を走っていく
波打ち際を淡々と走っていると、「少し寄り道していきたいところがあるんですよ」と江利山さん。その導きに従って、内陸へと少しばかりのヒルクライムへ。ここまでほぼフラットだったおかげで、走ってきた距離の割に脚はかなりフレッシュなこともあり、サクッと登頂した先には、まるでヨーロッパのような風景が広がっていた。
なだらかな丘陵地帯に広がるのはブドウ畑。世界的なワインの産地であるフランスのブルゴーニュ地方と気候的にも似た気候条件で、ブドウの生育に適しているエリアなのだとか。このブドウ畑は本州最北のワイナリーとして知られる「サンマモルワイナリー」のもので、多くの受賞歴を誇るワインに醸造されるのだ。

サンマモルワイナリーの本社工場に到着

併設された売店には様々なワインがずらり 
護衛艦の艦長が監修したというワインも

すっきりとした甘さと酸味が絶妙なブドウソフトクリーム
日本離れした光景を堪能しつつもう一度海岸線へ下っていくと、まもなくサンマモルワイナリーの工場に到着。売店も併設されており、様々なワインが所せましと並べられている。中には、過去にブドウ畑を荒らしたクマをラベルに起用したものや、海上自衛隊の護衛艦艦長が監修したというボトルなど、ユニークなものも。
ライド中にぴったりなのが、ブドウのソフトクリーム。ソフトクリームながら濃厚なブドウの風味が活きていて、すっきりとした酸味を楽しめる。ぜひ立ち寄って味わってほしい逸品だ。

1日目のラストチェックポイントは大湊の「安渡館」

安渡館にはガンダムのマンホールが 
館内の食堂では自衛隊の各護衛艦のカレーが!
ここまで来れば、1日目も終盤戦。軍港として知られる大湊が今日の宿となる。珍しい砂嘴に囲まれた港を見下ろす「北の防人大湊 安渡館」がこの日最後のチェックポイント。明治時代をイメージして作られた建物には食堂も入っており、海軍カレーを頂くこともできるのだとか。
宿に向かう途中で海上自衛隊の大湊基地のそばを通ると、なんだか最新っぽいカタチの護衛艦が停泊している。なんと5月21日に就役したばかりのもがみ型護衛艦の9番艦「なとり」が偶然停泊していたのだ。

大湊基地には就役間もない最新鋭護衛艦「なとり」の姿が
なかなかレアな体験にテンションが上がりつつ、大湊駅前の「ホテルサンマモルむつ」に投宿。こちら、名前からも分かるように、サンマモルワイナリーが経営するホテルで、売店には先ほど見たワインがたくさん並んでいる。
つまり、ワイナリーで指をくわえて見ているだけだった分、ここで存分に味わえるということ。呑兵衛サイクリストには大湊で一泊する行程をオススメしておこう(笑)。
追い風基調の2日目へ。風車が立ち並ぶダイナミックなルートを快走

2日目も元気にむついち、はじまります!

大湊線の終点として、てっぺんの終着駅、という2つ名を持つ大湊駅。本州最北端なのかと思いきや、実は違うのだとか。
大湊の夜を堪能した明くる朝、むついちロゲイニングライドは後半戦へ出発!「てっぺんの終着駅」と書かれた大湊駅をスタートし、下北半島を南下していく。ちなみにこの大湊駅、てっきり本州最北端の駅なのかと思っていたら、実は一つ手前の下北駅のほうが緯度としては北にあるのだとか。
大湊から少し東へ向かうと、むつ市の中心部に。僅差で本州最北端駅の座を獲得した下北駅前を通り、ここから先は下北半島の付け根に向けてひたすら南へ走っていく。

クマ注意の電光掲示板の表示が。ちなみに江利山さんは熊除けのカウンターアソールトを携行しているのは流石青森のサイクリングガイドである。
下北半島を南北に結ぶこのルートは、交通の大動脈とも言える存在で車通りはかなり多め。大型車も頻繁に通るという事もあり、すこし神経を使いそうな区間でもある。しかし、江利山さんの確かなガイドスキル、そして大多数の車が大きめに間隔を空けて抜いて行ってくれることもあり、かなり安心して走れたというのが実際の感想だ。
しばらく先で左折し、本日のメインディッシュとなる「菜の花ロード」に入ると、一気に車通りが少なくなる。その名の通り、春先には黄色い花が咲き乱れ、菜の花で出来た迷路が作られるなど観光名所としても有名なのだとか。

菜の花ロードに入ると一気に交通量が減り、走りやすくなった
今回は残念ながら一足遅かったようで、菜の花はもう散ってしまった様子。その分交通量も少なく、走りやすい快走ロードとして、ずっと真っすぐな道が続いていく。
ここから先には風力発電用の風車も数多く立ち並ぶダイナミックな景観が魅力的。下北半島は日本随一の風力発電エリアとして知られており、巨大な風車が林立する様子は圧巻の一言。

道の駅よこはま「菜の花プラザ」に到着

菜の花の蜜を集めたハチミツ 
陸奥湾の名産、ホタテを使ったおにぎり

初夏のライドにソフトクリームは欠かせない!こちらは菜の花の茎や葉、そしてハチミツを練り込んだ菜の花ソフトだ
そしてたどり着いたのが2日目最初のチェックポイントである道の駅よこはま「菜の花プラザ」。ちょうど下北半島の真ん中に位置するこの道の駅では、地元で採れた野菜や海産物などが目白押し。中でもイチオシが名物の菜の花ソフト。
菜の花と聞くと黄色いのかと思いきや、薄い緑色が特徴のこのソフトクリーム。実は花ではなく菜花の茎と葉が練り込まれているのだとか。さらに菜の花のはちみつもブレンドされており、爽やかながら上品な甘さが病みつきになりそうな一品だ。

地元で人気の豆腐屋「湧水亭」

湧水をボトルに汲んでいく
すこし火照り気味だった身体を程よく冷やしたら、また菜の花ロードへ戻っていく。再び風車が立ち並ぶルートを走り、下北半島の付け根へ向かって歩を進める。
途中には地元の方々に人気だという豆腐屋「湧水亭」に立ち寄り、おからドーナツを頂く。その屋号が示すように敷地内には清水が湧き出ており、無料で汲むことも出来るのだ。そんなわけでボトルに湧水を詰めて、再スタート。

ダイナミックな景観が広がる

大湊線沿いに設置された幸田露伴の文学碑 
文学碑の近くにはハマナスが咲いていた
陸奥湾を右手に臨む海岸線を走る区間の途中に設置された幸田露伴文学碑に足を止めつつ、向かったのは下北半島の根本に位置する野辺地の町だ。
北前船の寄港地であり盛岡藩の海の玄関口として大いに栄えたという野辺地。その繁栄を今に伝えるのが、港に建てられた「常夜燈」だ。北前船の安全な運航の為に建てられた灯台の役目を果たしていたこの灯篭は、ロゲイニングライドのチェックポイントでもある。

野辺地の常夜燈と北前船
常夜燈の背後には復元された北前船もあり、冬至に思いをはせるには絶好のロケーションで記念撮影。タイミング的にはちょうどお昼時に。この先はお店も少なくなるとのことで、ランチを頂くなら野辺地の町がオススメだ。
ここまで来れば残すチェックポイントはあと2つ。終盤戦の舞台となるのが夏泊半島だ。ちょうど、陸奥湾の真ん中に突き出る形で、東側の野辺地と西側の青森を分けるような存在だ。

穏やかな海沿いのルートが続く

観光客向けの食堂からカワイイ柴犬が覗いていた 
イケスには陸奥湾で獲れる魚たちが

大島に到着!
幹線道路を離れると一気に静けさを増す海沿いのルートへ。平日ながらオートキャンプを楽しむ人々もちらほらいる中、ペダルを漕いでいく。夏泊半島の北端に位置する大島が、次なる目的地だ。
手の届きそうな位置に浮かぶ大島は、砂州で夏泊半島と連なる陸繋島。今は橋が架かっており、満潮時でも渡ることが出来るようになっている。大島の左右には津軽半島と下北半島が見え、ここまで走ってきたルートを一望できるスポット。むつイチの終盤に相応しいチェックポイントで写真を撮れば、後は最後のチェックポイントであり、フィニッシュでもある浅虫温泉へ向かっていく。

大島から浅虫温泉まではむついちのKOMが登場。ピークまで登り切れば後は下るだけ!

交通量の多い幹線道路だが、広めの自歩道が整備されている
ほぼ平坦だった東岸に対し、夏泊半島の西岸は最後に長めのヒルクライムが登場する。むついちのKOMと言える登りだが、実際はちょっと大きめの丘といったところ。とはいえ、2日間走ってきた脚には少しきついのも事実。
どうにか登り切り、ご褒美の下りの先で野辺地から続く幹線道路と合流する。ここまで来れば目的地は目と鼻の先だ。

無事最後のチェックポイントである浅虫温泉駅に到着
青森の奥座敷とも呼ばれる浅虫温泉は、平安時代から続く歴史ある名湯。今では温泉街に加え、水族館などもあるリゾートとして栄えている。そんな浅虫温泉の駅がこのむついちロゲイニングライドの最後のチェックポイントとなる。9枚目の写真をSNSにアップしたら、温泉で汗を流せるのも嬉しい仕掛けだ。
むついちロゲイニングライドの魅力を倍増させる公式ツアー

2日間のガイドを務めてくれた江利山さん。他にも頼れるガイドが多くいらっしゃるという
陸奥湾を取り囲むように配置された9つのチェックポイントを巡った2日間。ただ走るだけでも十分に楽しめる魅力あるロケーションのむついちだけど、地域の文化や自然に触れ、歴史を感じることが出来たのは、ローカルに精通したガイドの存在あってこそだ。
少し分け入ったところにあるスポットや、見過ごしてしまいそうな景色の由来、現在の暮らしに至るまでの歴史的ないきさつ。自動車だと通り過ぎてしまうような小さなエピソードを一つ一つ拾っていけるのが自転車の楽しいところ。そこで生まれる地域の皆さんとの関わりの中で、むついちという体験はより立体的なものとなっていく。その架け橋となるのも、地域に根差したガイドの大きな役割。実際、今回のツアーでも江利山さんが仲立ちしてくれることで生まれた体験がいくつもあった。
せっかくこのコースを自分の脚で走るなら、より深く楽しみたい。そういった方のためにガイドツアーが用意されている。1泊2日から3泊4日まで、予定に合わせたプランが用意されており、気軽にむついちを楽しめるパッケージとなっている。ツアーの詳細については、むついちロゲイニングライドオフィシャルページの「むついち公式ツアー」から確認してみてほしい。
11月5日まで開催中のむついちロゲイニングライド。興味が湧いた方はぜひ、チャレンジしてみては。
美しい海岸線続く下北半島をスタート

むつ湾フェリーから下船し、下北半島の脇野沢港へと降り立った私たち。鯛島をしっかり撮影した後は海岸線沿いをひたすら東へ向かって進んでいく。
海岸線沿いのルートというとフラットなイメージが先行しがちだが、関東近郊であれば伊豆半島のように切り立った崖を巻いていくようなアップダウンの連続という道も多いもの。



今回のむついちはどちらなのか、正直戦々恐々としながら参加したけれど、ところどころに起伏はあるもののほぼフラットなルートで、初心者でも安心してチャレンジできる。陸奥湾の沿岸は全体として遠浅の地形となっていることが自分の脚で実感できるのも面白い。
東へ向けて走っていくと、前方に日本を代表する霊山として名高い恐山が顔を出す。ピラミッドを彷彿とさせる特徴的な三角形の山容がだんだん大きくなっていき、しっかりと自分たちが前に進んでいることが実感できる。

波打ち際を淡々と走っていると、「少し寄り道していきたいところがあるんですよ」と江利山さん。その導きに従って、内陸へと少しばかりのヒルクライムへ。ここまでほぼフラットだったおかげで、走ってきた距離の割に脚はかなりフレッシュなこともあり、サクッと登頂した先には、まるでヨーロッパのような風景が広がっていた。
なだらかな丘陵地帯に広がるのはブドウ畑。世界的なワインの産地であるフランスのブルゴーニュ地方と気候的にも似た気候条件で、ブドウの生育に適しているエリアなのだとか。このブドウ畑は本州最北のワイナリーとして知られる「サンマモルワイナリー」のもので、多くの受賞歴を誇るワインに醸造されるのだ。




日本離れした光景を堪能しつつもう一度海岸線へ下っていくと、まもなくサンマモルワイナリーの工場に到着。売店も併設されており、様々なワインが所せましと並べられている。中には、過去にブドウ畑を荒らしたクマをラベルに起用したものや、海上自衛隊の護衛艦艦長が監修したというボトルなど、ユニークなものも。
ライド中にぴったりなのが、ブドウのソフトクリーム。ソフトクリームながら濃厚なブドウの風味が活きていて、すっきりとした酸味を楽しめる。ぜひ立ち寄って味わってほしい逸品だ。



ここまで来れば、1日目も終盤戦。軍港として知られる大湊が今日の宿となる。珍しい砂嘴に囲まれた港を見下ろす「北の防人大湊 安渡館」がこの日最後のチェックポイント。明治時代をイメージして作られた建物には食堂も入っており、海軍カレーを頂くこともできるのだとか。
宿に向かう途中で海上自衛隊の大湊基地のそばを通ると、なんだか最新っぽいカタチの護衛艦が停泊している。なんと5月21日に就役したばかりのもがみ型護衛艦の9番艦「なとり」が偶然停泊していたのだ。

なかなかレアな体験にテンションが上がりつつ、大湊駅前の「ホテルサンマモルむつ」に投宿。こちら、名前からも分かるように、サンマモルワイナリーが経営するホテルで、売店には先ほど見たワインがたくさん並んでいる。
つまり、ワイナリーで指をくわえて見ているだけだった分、ここで存分に味わえるということ。呑兵衛サイクリストには大湊で一泊する行程をオススメしておこう(笑)。
追い風基調の2日目へ。風車が立ち並ぶダイナミックなルートを快走


大湊の夜を堪能した明くる朝、むついちロゲイニングライドは後半戦へ出発!「てっぺんの終着駅」と書かれた大湊駅をスタートし、下北半島を南下していく。ちなみにこの大湊駅、てっきり本州最北端の駅なのかと思っていたら、実は一つ手前の下北駅のほうが緯度としては北にあるのだとか。
大湊から少し東へ向かうと、むつ市の中心部に。僅差で本州最北端駅の座を獲得した下北駅前を通り、ここから先は下北半島の付け根に向けてひたすら南へ走っていく。

下北半島を南北に結ぶこのルートは、交通の大動脈とも言える存在で車通りはかなり多め。大型車も頻繁に通るという事もあり、すこし神経を使いそうな区間でもある。しかし、江利山さんの確かなガイドスキル、そして大多数の車が大きめに間隔を空けて抜いて行ってくれることもあり、かなり安心して走れたというのが実際の感想だ。
しばらく先で左折し、本日のメインディッシュとなる「菜の花ロード」に入ると、一気に車通りが少なくなる。その名の通り、春先には黄色い花が咲き乱れ、菜の花で出来た迷路が作られるなど観光名所としても有名なのだとか。

今回は残念ながら一足遅かったようで、菜の花はもう散ってしまった様子。その分交通量も少なく、走りやすい快走ロードとして、ずっと真っすぐな道が続いていく。
ここから先には風力発電用の風車も数多く立ち並ぶダイナミックな景観が魅力的。下北半島は日本随一の風力発電エリアとして知られており、巨大な風車が林立する様子は圧巻の一言。




そしてたどり着いたのが2日目最初のチェックポイントである道の駅よこはま「菜の花プラザ」。ちょうど下北半島の真ん中に位置するこの道の駅では、地元で採れた野菜や海産物などが目白押し。中でもイチオシが名物の菜の花ソフト。
菜の花と聞くと黄色いのかと思いきや、薄い緑色が特徴のこのソフトクリーム。実は花ではなく菜花の茎と葉が練り込まれているのだとか。さらに菜の花のはちみつもブレンドされており、爽やかながら上品な甘さが病みつきになりそうな一品だ。


すこし火照り気味だった身体を程よく冷やしたら、また菜の花ロードへ戻っていく。再び風車が立ち並ぶルートを走り、下北半島の付け根へ向かって歩を進める。
途中には地元の方々に人気だという豆腐屋「湧水亭」に立ち寄り、おからドーナツを頂く。その屋号が示すように敷地内には清水が湧き出ており、無料で汲むことも出来るのだ。そんなわけでボトルに湧水を詰めて、再スタート。



陸奥湾を右手に臨む海岸線を走る区間の途中に設置された幸田露伴文学碑に足を止めつつ、向かったのは下北半島の根本に位置する野辺地の町だ。
北前船の寄港地であり盛岡藩の海の玄関口として大いに栄えたという野辺地。その繁栄を今に伝えるのが、港に建てられた「常夜燈」だ。北前船の安全な運航の為に建てられた灯台の役目を果たしていたこの灯篭は、ロゲイニングライドのチェックポイントでもある。

常夜燈の背後には復元された北前船もあり、冬至に思いをはせるには絶好のロケーションで記念撮影。タイミング的にはちょうどお昼時に。この先はお店も少なくなるとのことで、ランチを頂くなら野辺地の町がオススメだ。
ここまで来れば残すチェックポイントはあと2つ。終盤戦の舞台となるのが夏泊半島だ。ちょうど、陸奥湾の真ん中に突き出る形で、東側の野辺地と西側の青森を分けるような存在だ。




幹線道路を離れると一気に静けさを増す海沿いのルートへ。平日ながらオートキャンプを楽しむ人々もちらほらいる中、ペダルを漕いでいく。夏泊半島の北端に位置する大島が、次なる目的地だ。
手の届きそうな位置に浮かぶ大島は、砂州で夏泊半島と連なる陸繋島。今は橋が架かっており、満潮時でも渡ることが出来るようになっている。大島の左右には津軽半島と下北半島が見え、ここまで走ってきたルートを一望できるスポット。むつイチの終盤に相応しいチェックポイントで写真を撮れば、後は最後のチェックポイントであり、フィニッシュでもある浅虫温泉へ向かっていく。


ほぼ平坦だった東岸に対し、夏泊半島の西岸は最後に長めのヒルクライムが登場する。むついちのKOMと言える登りだが、実際はちょっと大きめの丘といったところ。とはいえ、2日間走ってきた脚には少しきついのも事実。
どうにか登り切り、ご褒美の下りの先で野辺地から続く幹線道路と合流する。ここまで来れば目的地は目と鼻の先だ。

青森の奥座敷とも呼ばれる浅虫温泉は、平安時代から続く歴史ある名湯。今では温泉街に加え、水族館などもあるリゾートとして栄えている。そんな浅虫温泉の駅がこのむついちロゲイニングライドの最後のチェックポイントとなる。9枚目の写真をSNSにアップしたら、温泉で汗を流せるのも嬉しい仕掛けだ。
むついちロゲイニングライドの魅力を倍増させる公式ツアー

陸奥湾を取り囲むように配置された9つのチェックポイントを巡った2日間。ただ走るだけでも十分に楽しめる魅力あるロケーションのむついちだけど、地域の文化や自然に触れ、歴史を感じることが出来たのは、ローカルに精通したガイドの存在あってこそだ。
少し分け入ったところにあるスポットや、見過ごしてしまいそうな景色の由来、現在の暮らしに至るまでの歴史的ないきさつ。自動車だと通り過ぎてしまうような小さなエピソードを一つ一つ拾っていけるのが自転車の楽しいところ。そこで生まれる地域の皆さんとの関わりの中で、むついちという体験はより立体的なものとなっていく。その架け橋となるのも、地域に根差したガイドの大きな役割。実際、今回のツアーでも江利山さんが仲立ちしてくれることで生まれた体験がいくつもあった。
せっかくこのコースを自分の脚で走るなら、より深く楽しみたい。そういった方のためにガイドツアーが用意されている。1泊2日から3泊4日まで、予定に合わせたプランが用意されており、気軽にむついちを楽しめるパッケージとなっている。ツアーの詳細については、むついちロゲイニングライドオフィシャルページの「むついち公式ツアー」から確認してみてほしい。
11月5日まで開催中のむついちロゲイニングライド。興味が湧いた方はぜひ、チャレンジしてみては。
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