2019/09/24(火) - 23:09
深い水たまりも出現するほどの大雨に見舞われたロード世界選手権男子U23個人タイムトライアルで、来季UAEチームエミレーツ入りが決まっているミッケル・ビョーグ(デンマーク)が貫禄の走りで3連覇を達成。松田祥位(EQADS)と今村駿介(中央大学/ブリヂストンサイクリング)はそれぞれ38位と45位で雨のレースを終えている。
ハロゲートの北に位置するリポンの街をスタートし、緩い起伏のある幹線道路と急勾配のアップダウンが続く田舎道を経てハロゲート市内にフィニッシュする30.3kmで行われた男子U23個人タイムトライアル。前夜から降り続く雨はレース開始とともに勢いを増し、ほとんどの選手が本降りの雨の中を駆けることとなった。
時折叩きつけるように降る雨はコースに水たまりを作り出した。どの選手も慎重な走りを強いられる中で、ヨーロッパ選手権U23個人TTチャンピオンのヨハン・プリスパイタスン(デンマーク)は深さ20cmほどの水たまりにハンドルを取られる形で落車。再スタートしたものの、プリスパイタスンは最下位でレースを終えている。
長時間ホットシートに座ったのはアメリカU23個人TTチャンピオンのイアン・ガリソン(アメリカ)。全体の10番手のタイムで中間計測(14.2km地点)を通過したガリソンは後半に誰よりも速いペースを刻み、40分46秒の暫定トップタイムをたたき出した。優勝候補の一角ブランドン・マクナルティ(アメリカ)も好走したが、ガリソンのトップタイムにはわずか1秒24届かなかった。
2年連続でU23個人TTの世界チャンピオンに輝いているミッケル・ビョーグ(デンマーク)は前半から圧倒的だった。中間計測(14.2km地点)で暫定トップタイムを24秒、ガリソンのタイムを44秒更新したビョーグは後半のアップダウンでもハイペースを維持。普段ハーゲンスベルマン・アクセオンのチームメイトとして走るガリソンの暫定トップタイムを26秒更新する走りで大会3連覇を達成した。ビョーグは平均スピードを45km/h台に乗せている。
アメリカの2人を脇に従えて表彰台に上り、アルカンシェルに袖を通し、虹に手を当ててデンマーク国歌に聴き入ったビョーグは「とてもクレイジーな天気だった。でも最悪な気象条件の中でも結果を出すことができた。スタート5分前になってコース上にいくつも水たまりがあると言われて(チームカーに乗る)コーチにラインを教えてもらいながらの走りになった」と大雨の走りを振り返る。
1996年から開催されている男子U23個人TTにおいて、誰も果たしていない大会連覇を2018年に達成したビョーグは、その記録を3連覇にまで伸ばすことに成功した。「スタート前は大きなプレッシャーを感じていた。主に自分が自分にプレッシャーをかけていた。だからこうして3年連続のタイトルを獲得できて本当に嬉しい」。
身長を見ると、1位191cm、2位193cm、3位183cm、4位200cmと、例年通り大柄な選手が上位を占める結果となった男子U23個人TT。優勝したビョーグと3位のマクナルティは来季UAEチームエミレーツでUCIワールドツアーデビューすることが決まっている。他にも5位ブレント・ファンムール(ベルギー)はロット・スーダル、7位のニルス・エークホフ(オランダ)はサンウェブ、12位のトビアス・フォス(ノルウェー)はユンボ・ヴィズマ、14位のチャーリー・クオーターマン(イギリス)はトレック・セガフレード、16位のケヴィン・ジェニエツ(ルクセンブルク)はグルパマFDJ、17位のイニーゴ・エロセグイ(スペイン)はモビスターに移籍。サンウェブに所属する2018年U23ロードレース世界チャンピオンのマルク・ヒルシ(スイス)は13位だった。
松田祥位(EQADS)は前年度の47位を上回る38位/3分28秒差でフィニッシュ。U23個人TT全日本チャンピオンの今村駿介(中央大学/ブリヂストンサイクリング)は45位/3分56秒差でレースを終えている。日本ナショナルチームはこの2名に石上優大(EQADS)を加えた3名で土曜日のU23ロードレースに出場する予定だ。
ハロゲートの北に位置するリポンの街をスタートし、緩い起伏のある幹線道路と急勾配のアップダウンが続く田舎道を経てハロゲート市内にフィニッシュする30.3kmで行われた男子U23個人タイムトライアル。前夜から降り続く雨はレース開始とともに勢いを増し、ほとんどの選手が本降りの雨の中を駆けることとなった。
時折叩きつけるように降る雨はコースに水たまりを作り出した。どの選手も慎重な走りを強いられる中で、ヨーロッパ選手権U23個人TTチャンピオンのヨハン・プリスパイタスン(デンマーク)は深さ20cmほどの水たまりにハンドルを取られる形で落車。再スタートしたものの、プリスパイタスンは最下位でレースを終えている。
長時間ホットシートに座ったのはアメリカU23個人TTチャンピオンのイアン・ガリソン(アメリカ)。全体の10番手のタイムで中間計測(14.2km地点)を通過したガリソンは後半に誰よりも速いペースを刻み、40分46秒の暫定トップタイムをたたき出した。優勝候補の一角ブランドン・マクナルティ(アメリカ)も好走したが、ガリソンのトップタイムにはわずか1秒24届かなかった。
2年連続でU23個人TTの世界チャンピオンに輝いているミッケル・ビョーグ(デンマーク)は前半から圧倒的だった。中間計測(14.2km地点)で暫定トップタイムを24秒、ガリソンのタイムを44秒更新したビョーグは後半のアップダウンでもハイペースを維持。普段ハーゲンスベルマン・アクセオンのチームメイトとして走るガリソンの暫定トップタイムを26秒更新する走りで大会3連覇を達成した。ビョーグは平均スピードを45km/h台に乗せている。
アメリカの2人を脇に従えて表彰台に上り、アルカンシェルに袖を通し、虹に手を当ててデンマーク国歌に聴き入ったビョーグは「とてもクレイジーな天気だった。でも最悪な気象条件の中でも結果を出すことができた。スタート5分前になってコース上にいくつも水たまりがあると言われて(チームカーに乗る)コーチにラインを教えてもらいながらの走りになった」と大雨の走りを振り返る。
1996年から開催されている男子U23個人TTにおいて、誰も果たしていない大会連覇を2018年に達成したビョーグは、その記録を3連覇にまで伸ばすことに成功した。「スタート前は大きなプレッシャーを感じていた。主に自分が自分にプレッシャーをかけていた。だからこうして3年連続のタイトルを獲得できて本当に嬉しい」。
身長を見ると、1位191cm、2位193cm、3位183cm、4位200cmと、例年通り大柄な選手が上位を占める結果となった男子U23個人TT。優勝したビョーグと3位のマクナルティは来季UAEチームエミレーツでUCIワールドツアーデビューすることが決まっている。他にも5位ブレント・ファンムール(ベルギー)はロット・スーダル、7位のニルス・エークホフ(オランダ)はサンウェブ、12位のトビアス・フォス(ノルウェー)はユンボ・ヴィズマ、14位のチャーリー・クオーターマン(イギリス)はトレック・セガフレード、16位のケヴィン・ジェニエツ(ルクセンブルク)はグルパマFDJ、17位のイニーゴ・エロセグイ(スペイン)はモビスターに移籍。サンウェブに所属する2018年U23ロードレース世界チャンピオンのマルク・ヒルシ(スイス)は13位だった。
松田祥位(EQADS)は前年度の47位を上回る38位/3分28秒差でフィニッシュ。U23個人TT全日本チャンピオンの今村駿介(中央大学/ブリヂストンサイクリング)は45位/3分56秒差でレースを終えている。日本ナショナルチームはこの2名に石上優大(EQADS)を加えた3名で土曜日のU23ロードレースに出場する予定だ。
ロード世界選手権2019男子U23個人タイムトライアル結果
text&photo:Kei Tsuji in Harrogate, United Kingdom