2019/07/29(月) - 18:39
五輪プレ大会を走ったプロバイクの後編は、ダヴィデ・フォルモロ(イタリア)のスペシャライズド S-WORKS TARMAC DISCやファウスト・マスナダ(イタリア)のボッテキア EMME 4 SUPERLIGHTなどをピックアップ。
2位:ダヴィデ・フォルモロ(イタリア) スペシャライズド S-WORKS TARMAC DISC
ダヴィデ・フォルモロ(イタリア)のスペシャライズド S-WORKS TARMAC DISC photo:So.Isobe
優勝したウリッシを単独追走し、2位に入ったダヴィデ・フォルモロ(イタリア)のバイクはスペシャライズド S-WORKS TARMAC DISC。今回フォルモロはTARMACとVENGEの2台を持ち込み、本戦ではオールブラックのTARMAC(イタリア選手権で勝利した際はチームカラーのTARMACだった)をチョイス。VENGEはチームカーのルーフ上に収められていた。
メインコンポはR9170系DURA-ACEで、パワーメーターは4iiiiとのコラボレーションによるスペシャライズドのオリジナル。ステムクランプ右側に旧型のサテライトスイッチを装備しているのがポイントだ。
フォルモロのスペアバイクはS-WORKS VENGE photo:So.Isobe
ホイールは50mmハイトのCLX50だが、リム外周部にはリムブレーキ版と同じブレーキ当たり面が見える。ボトムブラケット同様ハブにセラミックスピードのベアリングを使用したことを示すロゴステッカーが貼られている。その他ハンドル周りはPRO、バーテープはスパカズと、かなりオーソドックスな構成で組み上げられていた。
4位:マシュー・ホルムズ(イギリス) ジェネシス Zero Disc SL
マシュー・ホルムズ(イギリス)のジェネシス Zero Disc SL photo:So.Isobe
ホルムズのスペアバイクはリムブレーキ版 photo:So.Isobe
三国峠対策でカセットは11-32Tを使用していた photo:So.Isobe
登りを得意とし、今年のツール・ド・ヨークシャーで総合6位に入ったマシュー・ホルムズ(イギリス)のバイクはジェネシスのZero Disc SL。ライトブルーとオレンジのガルフカラー(?)にペイントされたマディソン・ジェネシスのチームバイクであり、チームはシマノやパールイズミなど日本ブランドのサポートを受けている。
コンポーネントはR9170系DURA-ACEで、三国峠対策としてカセットはULTEGRAグレードの11-32T(フロントは53-39T)。ホイールはC40で、リムブレーキ仕様のスペアバイクにはC60がセットされていた。ステムやハンドルはPROのPLTシリーズだ。タイヤはマキシス。
ファウスト・マスナダ(イタリア) ボッテキア EMME 4 SUPERLIGHT
ファウスト・マスナダ(イタリア)のボッテキア EMME 4 SUPERLIGHT photo:So.Isobe
メインバイクにのみセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージがセットされていた photo:So.Isobeイタリアチームのエース2人を強力にアシストし、ワンツー勝利の立役者となったファウスト・マスナダ(イタリア)。今年のジロ・デ・イタリア第6ステージで逃げ切り勝利を飾った25歳が駆るのはボッテキアのEMME 4 SUPERLIGHT。ジャージと同じく多数のスポンサーロゴが貼り付けられた赤白のアンドローニ・ジョカトリ・シデルメクのチームエディションだ。
メインコンポはR9150系DURA-ACEだが、ミケのSUPERTYPE550ホイールとヴィットリアのCORSAタイヤ、デダエレメンティのハンドル周り、セッレイタリアのサドル、エリートのボトルケージなど、駆動系を除いてイタリア色濃いアセンブリー。リアディレイラーにはセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージがセットされていた。
ダリオ・カタルド(イタリア) アルゴン18 Gallium Pro
ダリオ・カタルド(イタリア)のアルゴン18 Gallium Pro photo:So.Isobe
黒地にスカイブルーとイエローの差し色が入るアスタナカラーのGallium Proは、イタリアチームのワンツー勝利を支えたダリオ・カタルド(イタリア)のバイク。基本的にはR9150系DURA-ACEを使うものの、FSA/ヴィジョンと結びつきが強いだけにクランク周りはFSAのPOWERBOXとK-Forceグレードのチェーンリングを使用。スペアバイクのブレーキキャリパーもK-Forceだった(メインバイクはDURA-ACE)。
アスタナではステムハンドル一体式のヴィジョンMETRON 5D/6Dを使う選手が多いが、カタルドは別体式。ホイールはコリマの47 WS+で、タイヤは日本では全く見かけないドイツの新興タイヤブランド、ウルフパック。その他サドルはプロロゴ、ペダルはルック。Di2ケーブルとブレーキワイヤーは熱収縮テープでまとめられていた。
ロマン・コンボウ(フランス) ルック 785 HUEZ RS
ロマン・コンボウ(フランス)のルック 785 HUEZ RS photo:So.Isobe
普段はフランスのプロコンチネンタルチーム、デルコ・マルセイユ・プロヴァンスの一員として走るロマン・コンボウ(フランス)のバイクはルックの785 HUEZ RS。コリマのホイールやコントロールテックのハンドル/ステム/シートポストなどフランス色強めのセットアップが特徴だ。
チームは今年、KTMからルックに機材を変更。リムブレーキを基本としているためコンポーネントは旧型のスラム RED eTap(11速)を継続運用中。パリ〜ルーベではディスクブレーキ版の785 HUEZ RSも使用していたが、その際も旧型のREDが使われていた。さらにルックのZEDクランク、TRPのブレーキキャリパーと駆動系の統一感は薄めだ。32 S+ホイールに組み合わせるのはシュワルベのPRO ONE HT。
タイランドコンチネンタルサイクリングチーム コルナゴ V1-r
タイランドコンチネンタルサイクリングチームのコルナゴ V1-r photo:So.Isobe
ジャパンカップやツール・ド・おきなわ、ツール・ド・熊野など日本国内のレースに多く参戦するタイランドコンチネンタルサイクリングチームのバイクサプライヤーはコルナゴ。シートポストまでフェラーリレッドで塗られた旧型のV1-rがメイン機材で、ゼッケン91のプーチョン・サイウドンシン(タイ)のみC60を使用していた。コンポーネントは9070系DURA-ACEで、ホイールは旧型のジップ202もしくは303。サドルやハンドルのブランドは統一されていなかった。
text&photo:So.Isobe
2位:ダヴィデ・フォルモロ(イタリア) スペシャライズド S-WORKS TARMAC DISC
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優勝したウリッシを単独追走し、2位に入ったダヴィデ・フォルモロ(イタリア)のバイクはスペシャライズド S-WORKS TARMAC DISC。今回フォルモロはTARMACとVENGEの2台を持ち込み、本戦ではオールブラックのTARMAC(イタリア選手権で勝利した際はチームカラーのTARMACだった)をチョイス。VENGEはチームカーのルーフ上に収められていた。
メインコンポはR9170系DURA-ACEで、パワーメーターは4iiiiとのコラボレーションによるスペシャライズドのオリジナル。ステムクランプ右側に旧型のサテライトスイッチを装備しているのがポイントだ。
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ホイールは50mmハイトのCLX50だが、リム外周部にはリムブレーキ版と同じブレーキ当たり面が見える。ボトムブラケット同様ハブにセラミックスピードのベアリングを使用したことを示すロゴステッカーが貼られている。その他ハンドル周りはPRO、バーテープはスパカズと、かなりオーソドックスな構成で組み上げられていた。
4位:マシュー・ホルムズ(イギリス) ジェネシス Zero Disc SL
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登りを得意とし、今年のツール・ド・ヨークシャーで総合6位に入ったマシュー・ホルムズ(イギリス)のバイクはジェネシスのZero Disc SL。ライトブルーとオレンジのガルフカラー(?)にペイントされたマディソン・ジェネシスのチームバイクであり、チームはシマノやパールイズミなど日本ブランドのサポートを受けている。
コンポーネントはR9170系DURA-ACEで、三国峠対策としてカセットはULTEGRAグレードの11-32T(フロントは53-39T)。ホイールはC40で、リムブレーキ仕様のスペアバイクにはC60がセットされていた。ステムやハンドルはPROのPLTシリーズだ。タイヤはマキシス。
ファウスト・マスナダ(イタリア) ボッテキア EMME 4 SUPERLIGHT
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メインコンポはR9150系DURA-ACEだが、ミケのSUPERTYPE550ホイールとヴィットリアのCORSAタイヤ、デダエレメンティのハンドル周り、セッレイタリアのサドル、エリートのボトルケージなど、駆動系を除いてイタリア色濃いアセンブリー。リアディレイラーにはセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージがセットされていた。
ダリオ・カタルド(イタリア) アルゴン18 Gallium Pro
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黒地にスカイブルーとイエローの差し色が入るアスタナカラーのGallium Proは、イタリアチームのワンツー勝利を支えたダリオ・カタルド(イタリア)のバイク。基本的にはR9150系DURA-ACEを使うものの、FSA/ヴィジョンと結びつきが強いだけにクランク周りはFSAのPOWERBOXとK-Forceグレードのチェーンリングを使用。スペアバイクのブレーキキャリパーもK-Forceだった(メインバイクはDURA-ACE)。
アスタナではステムハンドル一体式のヴィジョンMETRON 5D/6Dを使う選手が多いが、カタルドは別体式。ホイールはコリマの47 WS+で、タイヤは日本では全く見かけないドイツの新興タイヤブランド、ウルフパック。その他サドルはプロロゴ、ペダルはルック。Di2ケーブルとブレーキワイヤーは熱収縮テープでまとめられていた。
ロマン・コンボウ(フランス) ルック 785 HUEZ RS
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普段はフランスのプロコンチネンタルチーム、デルコ・マルセイユ・プロヴァンスの一員として走るロマン・コンボウ(フランス)のバイクはルックの785 HUEZ RS。コリマのホイールやコントロールテックのハンドル/ステム/シートポストなどフランス色強めのセットアップが特徴だ。
チームは今年、KTMからルックに機材を変更。リムブレーキを基本としているためコンポーネントは旧型のスラム RED eTap(11速)を継続運用中。パリ〜ルーベではディスクブレーキ版の785 HUEZ RSも使用していたが、その際も旧型のREDが使われていた。さらにルックのZEDクランク、TRPのブレーキキャリパーと駆動系の統一感は薄めだ。32 S+ホイールに組み合わせるのはシュワルベのPRO ONE HT。
タイランドコンチネンタルサイクリングチーム コルナゴ V1-r
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ジャパンカップやツール・ド・おきなわ、ツール・ド・熊野など日本国内のレースに多く参戦するタイランドコンチネンタルサイクリングチームのバイクサプライヤーはコルナゴ。シートポストまでフェラーリレッドで塗られた旧型のV1-rがメイン機材で、ゼッケン91のプーチョン・サイウドンシン(タイ)のみC60を使用していた。コンポーネントは9070系DURA-ACEで、ホイールは旧型のジップ202もしくは303。サドルやハンドルのブランドは統一されていなかった。
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