2019/07/23(火) - 09:21
台湾のヘルメットメーカーから生まれた新進気鋭ブランドKPLUS(ケープラス)の国内展開が開始される。ユニークなデザインが注目されるヘルメットの発売に際し、ローンチイベントがメディア向けに開催された。歴史やコンセプト、各製品のミニインプレも合わせて紹介しよう。
非常にユニークなルックスの「Net」というヘルメットを目にしたことのあるサイクリストもいるはずだ。これまでのレーシング用、アーバンコミュート用とは一線を画する見た目は、アジアを中心に他の人と異なるものを求めるエンスーなサイクリストの心に刺さり、ケープラスというブランドを存在を知らしめた。
2014年に立ち上げられたばかりのケープラスが日本のショップでも販売開始される。取り扱うのはオーダーウェアで知られているチャンピオンシステム・ジャパン。アパレルだけではなくクロスコーヒーやシクロクロス大会のオーガナイズなど幅広く活動している中で、新たな活動としてヘルメットブランドの取扱を開始する。
10年以上アパレル一筋だったチャンピオンシステム・ジャパンが何故ヘルメットの取扱を開始するのか。代表の棈木さんは「元々クロスコーヒーで購入できるヘルメットを探していたことがことの始まりです。そこで出会ったのがケープラス。我々がヘルメットを取り扱うことは冒険ではありますが、主軸であるアパレルとのシナジーがあると考え販売することを決めました」と言う。
棈木さんとケープラスの出会いは、2年前チャンピオンシステム本社訪問のために足を運んでいた香港での、ヴェロシックスというカフェ。特徴的なルックスが目を引いたが、そこでは物事の駒を進めることはなかった。その後はチャンピオンシステム・ジャパンの社員が個人的に使用し始めたことや、出会いから1年後に行われたチャンピオンシステムのグローバルミーティングに台湾から来ていたスタッフから評判を聞いたことが、取り扱いへの後押しとなった。
「販売を行うからには信頼できるブランドでなければならないと思い、ケープラスの製品やスタッフのことを勉強するために本社へと訪問しました。そこで感じたのは、ケープラスはまだ若いブランドですが、デザインは尖っており、技術も持っているということでした」と棈木さん。
ケープラスは新進気鋭ブランドであるが、ヘルメットOEM/ODMで30年の経験を積み重ねたメーカーを親会社に持つ子会社でもある。親会社は自社で生産できる施設はもちろん、CE ENなど様々な安全基準に適合するテスト施設、風洞施設なども所有しており、その資産をケープラスは使用しヘルメットの開発や生産を行っているという。
経験豊かなメーカーが出資し子会社を設立したのは、OEM/ODMで生産しているヘルメットとは異なるものを作り出すため。台北のサブカルチャーに精通する人を集め、ケープラスは作られたのだという。棈木さんは台北にメッセンジャーの会社を立ち上げた経歴も持ち、台北のサブカルチャーにも触れてきた人物だ。台北のサブカルチャーは非常に尖っていると言い、実際にケープラスのプロダクトはその気質が表れていると言っても良さそうだ。
ケープラスがヘルメットをデザインする上で気をつけているのは「主役は人顔であること」。コーディネートした時にヘルメットのデザインが目立ちすぎないということを配慮し、美しいデザインを追求しているのだとか。加えて、見た目はシンプルでモダンなことを心がけているとも。スポーツとファッションを融合させたデザインを作り上げるために、ケープラスのスタッフは日々考えているという。
そして共通するキーポイントは「ニューアジアンフィット」と呼ぶ帽体形状だ。カスタマーやプロ選手から集めた声やOEMで得たビッグデータを元にシェルを作り出したことで、日本人でもかぶりやすい丸型のヘルメットを実現している。ニューアジアンフィットを前提としヘルメットをデザインしているため、ユーロフィットの大きなサイズを着用したときのような所謂キノコ頭になりにくいこともポイントだ。アジア人がかっこよく着用できるのがケープラスの美点だ。
ケープラスの主力プロダクトは現在4種類。ブランドの知名度を押し上げることとなったNetは廃盤が決定されており、現在流通している物で完売となる。それぞれのモデルにグレードはなく、一つ一つがケープラスを代表するプロダクトという位置づけだ。それぞれが異なる製法を採用しモデル間で価格差はあるものの、各モデルごとにデザインコンセプトが全く異なるため、優劣はつかないという考えだという。
ケープラスにはジェネレーションという枠組みが存在し、主力の4種類はジェネレーション3。Netはジェネレーション2と呼ばれているとのこと。これは製品の大枠であり、厳密に決まっているものではないそうだ。第2世代にあたるShark(日本未展開)も合わせて並べてみるとデザインの傾向として、第2世代は非常にアグレッシブ、第3世代はシンプルめに移行している印象を受ける。
また、製品はモデルイヤーで区切られることなく、ケープラスが完成させたタイミングでローンチが行われる。現在は5年で10モデルがリリースされているため、年間で2モデルが登場するイメージだ。決められた期間で製品が出ないのと同時に、廃盤となるまでの期間も決められていないという。
ブランドを代表するデザインのNetは比較的息が長いモデルであるが、既に廃盤が決定されているように、ケープラスの製品はビビッと来たタイミングでの購入がオススメだ。
販売はプロショップと日本の公式オンラインストアで行われる。「ケープラスは人とは違うものが欲しい方に刺さる製品だと思っています。クオリティも非常に高いので、製品を確かめられる販売店と協力していきます。クロスコーヒーにも常時並んでいますし、ぜひ手にとっていただければと思います。西薗良太さんにアンバサダーをお願いしておりますので、そちらからも情報を発信していくでしょう」と棈木さん。
これからは主力4モデルとブランドを代表するNetを簡単に紹介していこう。詳細は後日紹介予定。
ULTRA
最新モデルのULTRAはエアロダイナミクスを意識したモデル。側頭部のベンチレーションにはMSC(磁気カバーシステム)というテクノロジーが用いられていることが特徴。MCSとはベンチレーションホールを覆うカバーを装備できる技術のことで、通気口の有無が異なる2種類のカバーでエアロダイナミクスや通気性を調整することが可能となっている。風洞実験において空力と通気性のテストが行われているという。価格は28,300円(税抜)。
(CW編集部・高木)普段はカブトのS/Mサイズを被っている私は、ULTRAではMサイズがジャストサイズ。非常にヘルメット内部の空気の抜けに優れ、通気口の数が少ない見た目から受ける印象以上の涼しさを感じられた。また、カバーを変えることで、空気の抜けが変化するので季節や天候に合わせて使いやすいヘルメットだ。JCFステッカーも申請中なのでレースでも使用できる。
QUANTA
ULTRAよりも前にKPLUS初のエアロヘルメットとして登場したQUANTA。自転車用ヘルメットがレースで使われ始めた頃のモデルのようなクラシカルな見た目と、現代の技術をかけ合わせたモデルだ。設けられた通気口は細く、数が少ないものの、シェル内側には風の通り道が用意されているため、エアロモデルながら快適性にも配慮していることが特徴だ。価格は22,000円(税抜)。
(CW編集部・高木)私はQUANTAもMサイズがジャストサイズ。通気口の少なく、流麗なシェル形状の見た目通り、巡航時にはヘルメットの空力の良さを感じられるヘルメットだ。クリテリウム、トライアスロンやトラックレースで使用すると性能が発揮できるだろう。JCFステッカーも申請中なのでレースでも使用できる。
VITA
VITAはコンセプトがデザインに落とし込まれたモデル。額から頭を囲うようなシェル形状は太陽系を表しており、イタリア語で生命という意味を持つモデル名も合わせて、このヘルメットで宇宙を表現しているという。
後頭部の「V」部分の色の塗り分けにも意味があり、白ベースのモデルは夜明け前、黒ベースのモデルは朝焼け、グレーのモデルは夕暮れを意識しているのだとか。さらにこの時間帯はサイクリング中で美しい時間帯でもあるとケープラスは考え採用しているという。独特な見た目だけではなく、VITAのようにあるコンセプトを元にデザインが起こされているというのもケープラスの特徴でもある。価格は17,500円(税抜)。
(CW編集部・高木)VITAはヘルメット帽体が真円に近い形状をしており、たまご型の頭である私では横が余る印象を受けた。サイズとしては他のモデルと同じくMサイズ。通気口の数が多く、ライド中は風がヘルメット内部に多く入り込んできてくれるため、非常に涼しさを感じられることが特徴。今回試着した中では軽量級であり、首への負担が少なく快適なライドを楽しめた。
SUREVO
SUREVOはクーリング性能を重視したモデル。数多くのベンチレーションホールとシェル内部の溝により、ヘルメット内部を風が通り抜けるような作りとしていることがポイント。風洞を用いてクーリング性能を発揮しているかどうか確認しながら開発が行われているという。
加えて、SUREVOは塗装に力を入れたモデルでもあり、オーロラブルーとラヴァレッドという2色が特にスペシャルなペイントとされている。オーロラブルーは濃い青をベースとしながら、後頭部にかけてターコイズのような色味に変化するグラデーションが施されている。よく見ると等高線が描かれており、ヒルクライマーへのリスペクトを表明しているのだとか。価格は24,800円(税抜、通常カラー)、25,800円(税抜、ラヴァレッドとオーロラブルー)。
(CW編集部・高木)先述しているようにケープラスのヘルメットは、カブトのS/Mサイズ着用者であれば概ねMサイズがちょうど良さそう。帽体がたまご型形状で私としてはケープラスのヘルメットの中で最もフィット感が良好だった。見た目から受ける印象通り、クーリング性能も良く快適なライドが出来た。JCFステッカーも申請中。
Net
ブランドの知名度を押し上げたと言っても過言ではないほど、しばしばSNS等で話題に上がるモデル「Net」。2018年にはレッド・ドット・デザインアワードを受賞しており、その記念ペイントのモデルが国内展開される。既に廃盤が決定されているモデルのため、気になる方は早めにチェックをしておいたほうが良いだろう。価格は23,000円(税抜)。
(CW編集部・高木)Netは上述の4モデルで採用されているニューアジアンフィットではないため、帽体はややユーロフィット寄り。カブトのS/Mサイズが最適な私はLサイズが丁度よい。このモデルは外でのライドで試す機会を得られなかったので、気になる方は是非店頭で手にとって欲しい。
text&photo : Gakuto Fujiwara
impression : Michinari Takagi
非常にユニークなルックスの「Net」というヘルメットを目にしたことのあるサイクリストもいるはずだ。これまでのレーシング用、アーバンコミュート用とは一線を画する見た目は、アジアを中心に他の人と異なるものを求めるエンスーなサイクリストの心に刺さり、ケープラスというブランドを存在を知らしめた。
2014年に立ち上げられたばかりのケープラスが日本のショップでも販売開始される。取り扱うのはオーダーウェアで知られているチャンピオンシステム・ジャパン。アパレルだけではなくクロスコーヒーやシクロクロス大会のオーガナイズなど幅広く活動している中で、新たな活動としてヘルメットブランドの取扱を開始する。
10年以上アパレル一筋だったチャンピオンシステム・ジャパンが何故ヘルメットの取扱を開始するのか。代表の棈木さんは「元々クロスコーヒーで購入できるヘルメットを探していたことがことの始まりです。そこで出会ったのがケープラス。我々がヘルメットを取り扱うことは冒険ではありますが、主軸であるアパレルとのシナジーがあると考え販売することを決めました」と言う。
棈木さんとケープラスの出会いは、2年前チャンピオンシステム本社訪問のために足を運んでいた香港での、ヴェロシックスというカフェ。特徴的なルックスが目を引いたが、そこでは物事の駒を進めることはなかった。その後はチャンピオンシステム・ジャパンの社員が個人的に使用し始めたことや、出会いから1年後に行われたチャンピオンシステムのグローバルミーティングに台湾から来ていたスタッフから評判を聞いたことが、取り扱いへの後押しとなった。
「販売を行うからには信頼できるブランドでなければならないと思い、ケープラスの製品やスタッフのことを勉強するために本社へと訪問しました。そこで感じたのは、ケープラスはまだ若いブランドですが、デザインは尖っており、技術も持っているということでした」と棈木さん。
ケープラスは新進気鋭ブランドであるが、ヘルメットOEM/ODMで30年の経験を積み重ねたメーカーを親会社に持つ子会社でもある。親会社は自社で生産できる施設はもちろん、CE ENなど様々な安全基準に適合するテスト施設、風洞施設なども所有しており、その資産をケープラスは使用しヘルメットの開発や生産を行っているという。
経験豊かなメーカーが出資し子会社を設立したのは、OEM/ODMで生産しているヘルメットとは異なるものを作り出すため。台北のサブカルチャーに精通する人を集め、ケープラスは作られたのだという。棈木さんは台北にメッセンジャーの会社を立ち上げた経歴も持ち、台北のサブカルチャーにも触れてきた人物だ。台北のサブカルチャーは非常に尖っていると言い、実際にケープラスのプロダクトはその気質が表れていると言っても良さそうだ。
ケープラスがヘルメットをデザインする上で気をつけているのは「主役は人顔であること」。コーディネートした時にヘルメットのデザインが目立ちすぎないということを配慮し、美しいデザインを追求しているのだとか。加えて、見た目はシンプルでモダンなことを心がけているとも。スポーツとファッションを融合させたデザインを作り上げるために、ケープラスのスタッフは日々考えているという。
そして共通するキーポイントは「ニューアジアンフィット」と呼ぶ帽体形状だ。カスタマーやプロ選手から集めた声やOEMで得たビッグデータを元にシェルを作り出したことで、日本人でもかぶりやすい丸型のヘルメットを実現している。ニューアジアンフィットを前提としヘルメットをデザインしているため、ユーロフィットの大きなサイズを着用したときのような所謂キノコ頭になりにくいこともポイントだ。アジア人がかっこよく着用できるのがケープラスの美点だ。
ケープラスの主力プロダクトは現在4種類。ブランドの知名度を押し上げることとなったNetは廃盤が決定されており、現在流通している物で完売となる。それぞれのモデルにグレードはなく、一つ一つがケープラスを代表するプロダクトという位置づけだ。それぞれが異なる製法を採用しモデル間で価格差はあるものの、各モデルごとにデザインコンセプトが全く異なるため、優劣はつかないという考えだという。
ケープラスにはジェネレーションという枠組みが存在し、主力の4種類はジェネレーション3。Netはジェネレーション2と呼ばれているとのこと。これは製品の大枠であり、厳密に決まっているものではないそうだ。第2世代にあたるShark(日本未展開)も合わせて並べてみるとデザインの傾向として、第2世代は非常にアグレッシブ、第3世代はシンプルめに移行している印象を受ける。
また、製品はモデルイヤーで区切られることなく、ケープラスが完成させたタイミングでローンチが行われる。現在は5年で10モデルがリリースされているため、年間で2モデルが登場するイメージだ。決められた期間で製品が出ないのと同時に、廃盤となるまでの期間も決められていないという。
ブランドを代表するデザインのNetは比較的息が長いモデルであるが、既に廃盤が決定されているように、ケープラスの製品はビビッと来たタイミングでの購入がオススメだ。
販売はプロショップと日本の公式オンラインストアで行われる。「ケープラスは人とは違うものが欲しい方に刺さる製品だと思っています。クオリティも非常に高いので、製品を確かめられる販売店と協力していきます。クロスコーヒーにも常時並んでいますし、ぜひ手にとっていただければと思います。西薗良太さんにアンバサダーをお願いしておりますので、そちらからも情報を発信していくでしょう」と棈木さん。
これからは主力4モデルとブランドを代表するNetを簡単に紹介していこう。詳細は後日紹介予定。
ULTRA
最新モデルのULTRAはエアロダイナミクスを意識したモデル。側頭部のベンチレーションにはMSC(磁気カバーシステム)というテクノロジーが用いられていることが特徴。MCSとはベンチレーションホールを覆うカバーを装備できる技術のことで、通気口の有無が異なる2種類のカバーでエアロダイナミクスや通気性を調整することが可能となっている。風洞実験において空力と通気性のテストが行われているという。価格は28,300円(税抜)。
(CW編集部・高木)普段はカブトのS/Mサイズを被っている私は、ULTRAではMサイズがジャストサイズ。非常にヘルメット内部の空気の抜けに優れ、通気口の数が少ない見た目から受ける印象以上の涼しさを感じられた。また、カバーを変えることで、空気の抜けが変化するので季節や天候に合わせて使いやすいヘルメットだ。JCFステッカーも申請中なのでレースでも使用できる。
QUANTA
ULTRAよりも前にKPLUS初のエアロヘルメットとして登場したQUANTA。自転車用ヘルメットがレースで使われ始めた頃のモデルのようなクラシカルな見た目と、現代の技術をかけ合わせたモデルだ。設けられた通気口は細く、数が少ないものの、シェル内側には風の通り道が用意されているため、エアロモデルながら快適性にも配慮していることが特徴だ。価格は22,000円(税抜)。
(CW編集部・高木)私はQUANTAもMサイズがジャストサイズ。通気口の少なく、流麗なシェル形状の見た目通り、巡航時にはヘルメットの空力の良さを感じられるヘルメットだ。クリテリウム、トライアスロンやトラックレースで使用すると性能が発揮できるだろう。JCFステッカーも申請中なのでレースでも使用できる。
VITA
VITAはコンセプトがデザインに落とし込まれたモデル。額から頭を囲うようなシェル形状は太陽系を表しており、イタリア語で生命という意味を持つモデル名も合わせて、このヘルメットで宇宙を表現しているという。
後頭部の「V」部分の色の塗り分けにも意味があり、白ベースのモデルは夜明け前、黒ベースのモデルは朝焼け、グレーのモデルは夕暮れを意識しているのだとか。さらにこの時間帯はサイクリング中で美しい時間帯でもあるとケープラスは考え採用しているという。独特な見た目だけではなく、VITAのようにあるコンセプトを元にデザインが起こされているというのもケープラスの特徴でもある。価格は17,500円(税抜)。
(CW編集部・高木)VITAはヘルメット帽体が真円に近い形状をしており、たまご型の頭である私では横が余る印象を受けた。サイズとしては他のモデルと同じくMサイズ。通気口の数が多く、ライド中は風がヘルメット内部に多く入り込んできてくれるため、非常に涼しさを感じられることが特徴。今回試着した中では軽量級であり、首への負担が少なく快適なライドを楽しめた。
SUREVO
SUREVOはクーリング性能を重視したモデル。数多くのベンチレーションホールとシェル内部の溝により、ヘルメット内部を風が通り抜けるような作りとしていることがポイント。風洞を用いてクーリング性能を発揮しているかどうか確認しながら開発が行われているという。
加えて、SUREVOは塗装に力を入れたモデルでもあり、オーロラブルーとラヴァレッドという2色が特にスペシャルなペイントとされている。オーロラブルーは濃い青をベースとしながら、後頭部にかけてターコイズのような色味に変化するグラデーションが施されている。よく見ると等高線が描かれており、ヒルクライマーへのリスペクトを表明しているのだとか。価格は24,800円(税抜、通常カラー)、25,800円(税抜、ラヴァレッドとオーロラブルー)。
(CW編集部・高木)先述しているようにケープラスのヘルメットは、カブトのS/Mサイズ着用者であれば概ねMサイズがちょうど良さそう。帽体がたまご型形状で私としてはケープラスのヘルメットの中で最もフィット感が良好だった。見た目から受ける印象通り、クーリング性能も良く快適なライドが出来た。JCFステッカーも申請中。
Net
ブランドの知名度を押し上げたと言っても過言ではないほど、しばしばSNS等で話題に上がるモデル「Net」。2018年にはレッド・ドット・デザインアワードを受賞しており、その記念ペイントのモデルが国内展開される。既に廃盤が決定されているモデルのため、気になる方は早めにチェックをしておいたほうが良いだろう。価格は23,000円(税抜)。
(CW編集部・高木)Netは上述の4モデルで採用されているニューアジアンフィットではないため、帽体はややユーロフィット寄り。カブトのS/Mサイズが最適な私はLサイズが丁度よい。このモデルは外でのライドで試す機会を得られなかったので、気になる方は是非店頭で手にとって欲しい。
text&photo : Gakuto Fujiwara
impression : Michinari Takagi
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