イタリア・トスカーナに敷かれた「白い道」を行くストラーデビアンケ。白い土埃を巻き上げ、サンタカテリーナ通りを駆け上がり、カンポ広場のフィニッシュで最多4勝目を狙うタデイ・ポガチャル。世界王者に5年ぶり出場のファンアールトやピドコックが挑む。

デルトロらと共に試走するタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:RCS Media group

未舗装路セクター一覧 image:RCS Media group ティレーノ〜アドリアティコの調整レース、そして2週間後に行われるモニュメントの第1戦、ミラノ〜サンレモの前哨戦に位置づけられていたのは今や昔。2007年に初開催され、2017年にUCIワールドツアーに昇格した後発レースにもかかわらず、イタリア・トスカーナの丘陵地帯に広がる未舗装路を、白い土埃を上げながら進むプロトンは、もはや春のクラシックシーズンのハイライトの1つとなった。
その理由は、他に類を見ない風光明媚な風景のなかを進むことはもちろん、最後に登るサンタカテリーナ通りの石畳坂から、大観衆の待つカンポ広場へとなだれ込むフィニッシュが、世界中の観客たちを魅了するから。いまや5大クラシックにも比肩する一戦が、明日3月7日に開催される。
コース短縮で、勝負はより終盤へ
2024年は81km、2025年も18.6kmの独走がタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)によって披露された。そのためレース主催者であるRCSスポルトはコース変更に着手。コース距離は昨年の213kmから203kmに縮まり、未舗装路も16セクターから14に減った(総距離は82kmから66kmまで減った)。ただし変更はコース前半までに限られたため、難易度が大きく下がったわけではない。

ストラーデビアンケ2026 コースプロフィール image:RCS Media group
その結果、勝負を決めるアタックがよりコース後半〜終盤になる展開が期待される。つまり独走力よりも、短い距離での爆発力がより勝利に近づくようになったのだ。そしてポガチャルが2年連続で仕掛けるモンテ・サンテ・マリエは今年7つ目のセクター、残り83.9km地点から始まる。
ポガチャルが狙う3連覇、そして史上最多4勝へ

「タデイ・ポガチャル・セクター」と名付けられた「コッレ・ピンツート」 photo:RCS Media group
今年も例年同様、主要レースのプレビューはポガチャルの名前から始まる。1998年生まれでまだ27歳の世界王者は、これが今季初レース。だからといってコンディションが整っていないという杞憂は、同じくシーズン初戦で81km独走を決めた2024年に払拭済み。3月5日(木)に試走を行い、フィニッシュ地点までたどり着いた後、今大会9つめの未舗装路「コッレ・ピンツート」に戻り、3勝を称える「タデイ・ポガチャル・セクター」と名付けられた記念石の設置を喜んだ。
大会連覇を支え、昨年3位だったティム・ウェレンス(ベルギー)を鎖骨骨折で欠くUAEだが、今年もイサーク・デルトロ(メキシコ)が出場。最高位は昨年の33位ながら、登り調子の22歳はポガチャルにとって心強いアシスト役になりそうだ。そして4度目の優勝となればファビアン・カンチェラーラ(スイス)を抜き、最多優勝記録となる。
優勝経験者ピドコックとファンアールトが連覇阻止なるか

5年ぶりの出場となるワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
ポガチャルを除き、過去に優勝経験があり出場するのは、トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)とワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、チューダープロサイクリング)の3名。特にピドコックは昨年ポガチャルのアタックに唯一反応し、残り18km地点で引き離されたものの、堂々の2位で得意とする未舗装路レースへの適性を見せた。春のクラシック初戦のオムロープ・ニュースブラットでは振るわなかったものの、優勝候補の1人であることには間違いない。
そしてポガチャルの対抗馬として期待されているのが、2021年以来5年ぶりの出場となるファンアールトだ。2020年覇者は今年1月に足首を骨折した後、驚異的な回復を見せ、3月3日のル・サミンで実戦復帰。パンクで勝負から脱落したためコンディションは不明だが、本調子であれば未舗装路のテクニックや石畳坂を駆け上がるトラクションの掛け方は、ポガチャルを上回る面もある。
初挑戦のセクサス 19歳の爆発力は通用するか

初出場ながら、優勝候補に挙がるポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) photo:CorVos
ピドコックとファンアールトを上回る期待と注目を集めているのは、フランスに現れた新星ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)だ。19歳ながら今季初戦のヴォルタ・アオ・アルガルヴェでプロ初勝利を飾り、続くフォーン・アルデシュ・クラシックでは42kmの独走勝利。初出場で未舗装路への適応は難しいだろうが、ポガチャルのアタックについていける選手とも見られている。
他にはベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)や好調マッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)、フォーン・ドローム・クラシックで優勝したロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJユナイテッド)も注目される。


その理由は、他に類を見ない風光明媚な風景のなかを進むことはもちろん、最後に登るサンタカテリーナ通りの石畳坂から、大観衆の待つカンポ広場へとなだれ込むフィニッシュが、世界中の観客たちを魅了するから。いまや5大クラシックにも比肩する一戦が、明日3月7日に開催される。
コース短縮で、勝負はより終盤へ
2024年は81km、2025年も18.6kmの独走がタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)によって披露された。そのためレース主催者であるRCSスポルトはコース変更に着手。コース距離は昨年の213kmから203kmに縮まり、未舗装路も16セクターから14に減った(総距離は82kmから66kmまで減った)。ただし変更はコース前半までに限られたため、難易度が大きく下がったわけではない。

その結果、勝負を決めるアタックがよりコース後半〜終盤になる展開が期待される。つまり独走力よりも、短い距離での爆発力がより勝利に近づくようになったのだ。そしてポガチャルが2年連続で仕掛けるモンテ・サンテ・マリエは今年7つ目のセクター、残り83.9km地点から始まる。
ポガチャルが狙う3連覇、そして史上最多4勝へ

今年も例年同様、主要レースのプレビューはポガチャルの名前から始まる。1998年生まれでまだ27歳の世界王者は、これが今季初レース。だからといってコンディションが整っていないという杞憂は、同じくシーズン初戦で81km独走を決めた2024年に払拭済み。3月5日(木)に試走を行い、フィニッシュ地点までたどり着いた後、今大会9つめの未舗装路「コッレ・ピンツート」に戻り、3勝を称える「タデイ・ポガチャル・セクター」と名付けられた記念石の設置を喜んだ。
大会連覇を支え、昨年3位だったティム・ウェレンス(ベルギー)を鎖骨骨折で欠くUAEだが、今年もイサーク・デルトロ(メキシコ)が出場。最高位は昨年の33位ながら、登り調子の22歳はポガチャルにとって心強いアシスト役になりそうだ。そして4度目の優勝となればファビアン・カンチェラーラ(スイス)を抜き、最多優勝記録となる。
優勝経験者ピドコックとファンアールトが連覇阻止なるか

ポガチャルを除き、過去に優勝経験があり出場するのは、トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)とワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、チューダープロサイクリング)の3名。特にピドコックは昨年ポガチャルのアタックに唯一反応し、残り18km地点で引き離されたものの、堂々の2位で得意とする未舗装路レースへの適性を見せた。春のクラシック初戦のオムロープ・ニュースブラットでは振るわなかったものの、優勝候補の1人であることには間違いない。
そしてポガチャルの対抗馬として期待されているのが、2021年以来5年ぶりの出場となるファンアールトだ。2020年覇者は今年1月に足首を骨折した後、驚異的な回復を見せ、3月3日のル・サミンで実戦復帰。パンクで勝負から脱落したためコンディションは不明だが、本調子であれば未舗装路のテクニックや石畳坂を駆け上がるトラクションの掛け方は、ポガチャルを上回る面もある。
初挑戦のセクサス 19歳の爆発力は通用するか

ピドコックとファンアールトを上回る期待と注目を集めているのは、フランスに現れた新星ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)だ。19歳ながら今季初戦のヴォルタ・アオ・アルガルヴェでプロ初勝利を飾り、続くフォーン・アルデシュ・クラシックでは42kmの独走勝利。初出場で未舗装路への適応は難しいだろうが、ポガチャルのアタックについていける選手とも見られている。
他にはベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)や好調マッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)、フォーン・ドローム・クラシックで優勝したロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJユナイテッド)も注目される。
ストラーデビアンケ歴代優勝者
| 2025年 | タデイ・ポガチャル(スロベニア) |
| 2024年 | タデイ・ポガチャル(スロベニア) |
| 2023年 | トーマス・ピドコック(イギリス) |
| 2022年 | タデイ・ポガチャル(スロベニア) |
| 2021年 | マチュー・ファンデルプール(オランダ) |
| 2020年 | ワウト・ファンアールト(ベルギー) |
| 2019年 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス) |
| 2018年 | ティシュ・ベノート(ベルギー) |
| 2017年 | ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, RCS Media group
photo:CorVos, RCS Media group
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