2019/06/23(日) - 09:46
ツール・ド・スイス第8ステージの19.2km個人タイムトライアルでドゥクーニンク・クイックステップがワンツー勝利。イヴ・ランパールトがステージ優勝に輝き、ローハン・デニス(バーレーン・メリダ)に逆転を許さない走りを見せたエガン・ベルナル(チームイネオス)がイエロージャージを守った。
スイス南部のヴァレー州、ゴムス地方のウルリヘンを発着する19.2kmで争われたツール・ド・スイス前日の個人タイムトライアル。ローヌ川が作り出したローヌ谷の谷底を走る獲得標高差90mほどのコースは、常に標高が1,340mを超えるものの平坦基調だ。
暫定トップタイムを記録したのは前半スタートのイヴ・ランパールト(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)。小道のテクニカルコーナーを含む19.2kmを含むコースを、タイム21分58秒、平均スピード52.443km/hで駆け抜けたランパールトが長時間ホットシートに座り続けた。
第2ステージでイエロージャージを着たチームメイトのカスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)も好走したが5秒届かず、最後までトップタイムをキープしたランパールトがステージ優勝。2017年にベルギーのTTチャンピオンに輝き、2018年に同ロードチャンピオンに輝いている28歳のランパールトが、24歳のアスグリーンとともにドゥクーニンク・クイックステップにワンツー勝利をもたらした。
「絶好調とは言えない状態でスタートしたので、全開で走ったとは言え、この勝利は予想していなかった。世界チャンピオンを含めてこの種目のスペシャリストたちを打ち負かしたことは信じられない気持ちで、来週のベルギー選手権に向けた自信につながる。ワールドツアーレースでの個人TT初勝利。とても驚いているし、とてもハッピーだ」と、春のクラシックシーズンでドゥクーニンク・クイックステップの活躍の要を担ったランパールトは語る(パリ〜ルーベ3位)。1週間後のベルギー選手権ではチャンピオンジャージ防衛に挑む。
第7ステージを終えた時点で総合1位エガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス)と総合2位ローハン・デニス(オーストラリア、バーレーン・メリダ)のタイム差は41秒。個人TTの世界チャンピオンであるデニスの力をもってすれば、19.2kmの距離で41秒差をひっくり返すことは可能だと予想された。
第1ステージの個人TTで優勝していただけに、ステージ優勝候補にも挙げられていたデニスは中間計測ポイントでランパールトから12秒遅れ。後半にかけてさらにタイムを失い、最終的に18秒遅れのステージ6位でレースを終える。
最終走者ベルナルは中間計測ポイントをデニスから19秒遅れで通過。しかしそこからベルナルは粘った。残り3km付近で後輪を滑らせてあわや落車というシーンもあったが持ちこたえ、後半区間をデニスと同じペースで走ったベルナルが38秒遅れのステージ11位でフィニッシュした。
「総合リードを失うんじゃないかと思っていただけに、正直言うとイエロージャージを守れたことに驚いている。世界チャンピオンを相手にジャージ争いを繰り広げることができたので、パフォーマンスには満足していいと思う」と、デニスに19秒挽回されながらも、22秒の猶予を持って総合首位を守ったベルナル。
「良いスピードで突っ込みすぎた左コーナーで落車しかけたのでヒヤッとした。かなりリスクを負ったものの、そこで数秒のリードは奪えたと思う。総合逆転を目指すバーレーン・メリダは何かを仕掛けないといけないけど、明日チームイネオスは『何かクレイジーなこと』をするのではなく、イエロージャージを守るために走りたい」と、ベルナルは3つの超級山岳が設定された難易度の高い最終ステージに目を向ける。
イエロージャージ奪回を逃したデニスは「もちろんステージ優勝したかったけど、いつでも勝てるわけじゃない。今週は様々なことがうまく進んで、総合2位につけている。これは素晴らしいこと。想像以上の成績であり、正しいトレーニングを詰めていることを確認できたよ」とコメント。総合争いはベルナルとデニスが頭一つ抜け出した状態。パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)とティシュ・ベノート (ベルギー、ロット・スーダル)、ヤン・ヒルト(チェコ、アスタナ)の3名が僅差の総合3位争いを繰り広げている。
スイス南部のヴァレー州、ゴムス地方のウルリヘンを発着する19.2kmで争われたツール・ド・スイス前日の個人タイムトライアル。ローヌ川が作り出したローヌ谷の谷底を走る獲得標高差90mほどのコースは、常に標高が1,340mを超えるものの平坦基調だ。
暫定トップタイムを記録したのは前半スタートのイヴ・ランパールト(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)。小道のテクニカルコーナーを含む19.2kmを含むコースを、タイム21分58秒、平均スピード52.443km/hで駆け抜けたランパールトが長時間ホットシートに座り続けた。
第2ステージでイエロージャージを着たチームメイトのカスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)も好走したが5秒届かず、最後までトップタイムをキープしたランパールトがステージ優勝。2017年にベルギーのTTチャンピオンに輝き、2018年に同ロードチャンピオンに輝いている28歳のランパールトが、24歳のアスグリーンとともにドゥクーニンク・クイックステップにワンツー勝利をもたらした。
「絶好調とは言えない状態でスタートしたので、全開で走ったとは言え、この勝利は予想していなかった。世界チャンピオンを含めてこの種目のスペシャリストたちを打ち負かしたことは信じられない気持ちで、来週のベルギー選手権に向けた自信につながる。ワールドツアーレースでの個人TT初勝利。とても驚いているし、とてもハッピーだ」と、春のクラシックシーズンでドゥクーニンク・クイックステップの活躍の要を担ったランパールトは語る(パリ〜ルーベ3位)。1週間後のベルギー選手権ではチャンピオンジャージ防衛に挑む。
第7ステージを終えた時点で総合1位エガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス)と総合2位ローハン・デニス(オーストラリア、バーレーン・メリダ)のタイム差は41秒。個人TTの世界チャンピオンであるデニスの力をもってすれば、19.2kmの距離で41秒差をひっくり返すことは可能だと予想された。
第1ステージの個人TTで優勝していただけに、ステージ優勝候補にも挙げられていたデニスは中間計測ポイントでランパールトから12秒遅れ。後半にかけてさらにタイムを失い、最終的に18秒遅れのステージ6位でレースを終える。
最終走者ベルナルは中間計測ポイントをデニスから19秒遅れで通過。しかしそこからベルナルは粘った。残り3km付近で後輪を滑らせてあわや落車というシーンもあったが持ちこたえ、後半区間をデニスと同じペースで走ったベルナルが38秒遅れのステージ11位でフィニッシュした。
「総合リードを失うんじゃないかと思っていただけに、正直言うとイエロージャージを守れたことに驚いている。世界チャンピオンを相手にジャージ争いを繰り広げることができたので、パフォーマンスには満足していいと思う」と、デニスに19秒挽回されながらも、22秒の猶予を持って総合首位を守ったベルナル。
「良いスピードで突っ込みすぎた左コーナーで落車しかけたのでヒヤッとした。かなりリスクを負ったものの、そこで数秒のリードは奪えたと思う。総合逆転を目指すバーレーン・メリダは何かを仕掛けないといけないけど、明日チームイネオスは『何かクレイジーなこと』をするのではなく、イエロージャージを守るために走りたい」と、ベルナルは3つの超級山岳が設定された難易度の高い最終ステージに目を向ける。
イエロージャージ奪回を逃したデニスは「もちろんステージ優勝したかったけど、いつでも勝てるわけじゃない。今週は様々なことがうまく進んで、総合2位につけている。これは素晴らしいこと。想像以上の成績であり、正しいトレーニングを詰めていることを確認できたよ」とコメント。総合争いはベルナルとデニスが頭一つ抜け出した状態。パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)とティシュ・ベノート (ベルギー、ロット・スーダル)、ヤン・ヒルト(チェコ、アスタナ)の3名が僅差の総合3位争いを繰り広げている。
ツール・ド・スイス2019第8ステージ
順位 | 名前 | タイム | 平均スピード |
---|---|---|---|
1位 | イヴ・ランパールト(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:21:58 | 52.443 |
2位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:00:05 | 52.245 |
3位 | アスビャアン・クラーウアナスン(デンマーク、サンウェブ) | 0:00:10 | 52.048 |
4位 | トーマス・スクーリー(ニュージーランド、EFエデュケーションファースト) | 0:00:13 | 51.931 |
5位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、CCCチーム) | 51.931 | |
6位 | ローハン・デニス(オーストラリア、バーレーン・メリダ) | 0:00:19 | 51.698 |
7位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) | 0:00:20 | 51.659 |
8位 | バンジャマン・トマ(フランス、グルパマFDJ) | 0:00:32 | 51.200 |
9位 | ニキアス・アルント(ドイツ、サンウェブ) | 0:00:34 | 51.124 |
10位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:36 | 51.049 |
11位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス) | 0:00:38 | 50.973 |
20位 | カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、モビスター) | 0:00:58 | 50.233 |
28位 | シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン) | 0:01:05 | 49.978 |
30位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:01:11 | 49.762 |
33位 | ティシュ・ベノート (ベルギー、ロット・スーダル) | 0:01:13 | 49.691 |
34位 | エンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:01:14 | 49.655 |
35位 | ヤン・ヒルト(チェコ、アスタナ) | 49.655 | |
56位 | ニコラス・ロッシュ(アイルランド、サンウェブ) | 0:01:32 | 49.021 |
86位 | ファビオ・アル(イタリア、UAEチームエミレーツ) | 0:02:02 | 48.000 |
99位 | ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ) | 0:02:17 | 47.505 |
個人総合成績
1位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス) | 24:40:24 |
2位 | ローハン・デニス(オーストラリア、バーレーン・メリダ) | 0:00:22 |
3位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:01:46 |
4位 | ティシュ・ベノート (ベルギー、ロット・スーダル) | 0:01:54 |
5位 | ヤン・ヒルト(チェコ、アスタナ) | 0:01:55 |
6位 | エンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:02:43 |
7位 | シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン) | 0:02:53 |
8位 | ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ) | 0:02:56 |
9位 | カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、モビスター) | 0:03:17 |
10位 | ニコラス・ロッシュ(アイルランド、サンウェブ) |
ポイント賞
1位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 37pts |
2位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 32pts |
3位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | 22pts |
山岳賞
1位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス) | 30pts |
2位 | クラウディオ・インホフ(スイス、スイスナショナルチーム) | 25pts |
3位 | ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ) | 21pts |
ヤングライダー賞
1位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス) | 24:40:24 |
2位 | ティシュ・ベノート (ベルギー、ロット・スーダル) | 0:01:54 |
3位 | エンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:02:43 |
チーム総合成績
1位 | モビスター | 74:16:11 |
2位 | サンウェブ | 0:01:49 |
3位 | アスタナ | 0:02:09 |
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