2019/05/02(木) - 07:47
獲得標高差3,100mの山岳コースで行われたツール・ド・ロマンディ第1ステージでゲラント・トーマス(イギリス、チームイネオス)らビッグネームがアタックを連発。最終的な20名の小集団スプリントでプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)が勝利し、大会連覇に駒を進めた。
大会開幕地ヌシャテルをスタートし、北部のラ・ショー・ド・フォンに向かう168kmで行われたツール・ド・ロマンディ第1ステージ。合計5つの2級山岳が設定されたコースの獲得標高差は3,100mに達する。最終的な総合争いを見据えたオールラウンダーたちの積極的なアタック合戦が「登れるスプリンター」たちからチャンスを奪った。
逃げ切り向きとも言えるこのステージで、ディエゴ・ローザ(イタリア、チームイネオス)やエロス・カペッキ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)、マチェイ・ボドナル(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)、チャド・ハガ(アメリカ、サンウェブ)ら13名が逃げる展開。その中で2級山岳を連続先頭通過したシモン・ペロー(スイス、スイスサイクリングチーム)が山岳賞トップに立ったが、ステージ後半にタイム差は縮小する。残り25km地点に位置する最後の2級山岳トゥルヌ峠(距離4.2km/平均7.2%)で逃げグループは吸収された。
2級山岳トゥルヌ峠でのヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーションファースト)の徹底的な引きによってカウンターアタックが潰されるとともにメイン集団は人数を減らしていく。ここでイエロージャージを着るヤン・トラトニク(スロベニア、バーレーン・メリダ)は脱落。同じくスプリンターたちも姿を消した。
山頂通過後の平坦区間でアタックしたエマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が独走を開始する。引き続きカーシーが献身的な集団牽引を行なったものの、タイム差が30秒まで拡大して残り15km。すると、カテゴリーの付いていない登り(距離1.7km/平均7.6%)でゲラント・トーマス(イギリス、チームイネオス)が動いた。
残り12km地点でアタックを仕掛けた2018年ツール・ド・フランス覇者にはダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)とマイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト)が追いつき、3名で先頭ブッフマンまでジャンプアップに成功する。しかし先頭4名はうまく協調体制を築けずに残り5km地点で小集団に引き戻された。
こうして20名の小集団がフィニッシュ地点ラ・ショー・ド・フォンまでの平坦路に入る。残り4kmを切ってから、常時50km/hで巡航する小集団からイルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)やダミアン・ホーゾン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)らが抜け出しを図るが決まらない。
2012年にブラドレー・ウィギンズ(イギリス)が集団スプリントを制したラ・ショー・ド・フォンのフィニッシュラインに向かって、再びアタックしたトーマスが独走でフラムルージュを駆け抜ける。しかしこのトーマスの再度のアタックも決まらず、残り200mでトーマスを飲み込むと同時に始まった小集団スプリントでログリッチェが勝利した。
「多くの登りが詰め込まれた厳しいステージを勝利で締めくくることができてよかった。集団スプリントでは負けることが多かったので、今日ようやく勝ててとても気持ちが良いよ」。ログリッチェは今シーズン5勝目を飾るとともにトラトニクからイエロージャージを奪った。
今シーズン、UAEツアーとティレーノ〜アドリアティコという2つのUCIワールドツアーレースで総合優勝を果たし、ステージレースで負けなしの状態でロマンディ連覇に挑んでいたログリッチェ。高地トレーニングを終えたばかりのログリッチェが、10日後に迫ったジロ・デ・イタリアに向けて好調ぶりを見せつけた。
大会開幕地ヌシャテルをスタートし、北部のラ・ショー・ド・フォンに向かう168kmで行われたツール・ド・ロマンディ第1ステージ。合計5つの2級山岳が設定されたコースの獲得標高差は3,100mに達する。最終的な総合争いを見据えたオールラウンダーたちの積極的なアタック合戦が「登れるスプリンター」たちからチャンスを奪った。
逃げ切り向きとも言えるこのステージで、ディエゴ・ローザ(イタリア、チームイネオス)やエロス・カペッキ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)、マチェイ・ボドナル(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)、チャド・ハガ(アメリカ、サンウェブ)ら13名が逃げる展開。その中で2級山岳を連続先頭通過したシモン・ペロー(スイス、スイスサイクリングチーム)が山岳賞トップに立ったが、ステージ後半にタイム差は縮小する。残り25km地点に位置する最後の2級山岳トゥルヌ峠(距離4.2km/平均7.2%)で逃げグループは吸収された。
2級山岳トゥルヌ峠でのヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーションファースト)の徹底的な引きによってカウンターアタックが潰されるとともにメイン集団は人数を減らしていく。ここでイエロージャージを着るヤン・トラトニク(スロベニア、バーレーン・メリダ)は脱落。同じくスプリンターたちも姿を消した。
山頂通過後の平坦区間でアタックしたエマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が独走を開始する。引き続きカーシーが献身的な集団牽引を行なったものの、タイム差が30秒まで拡大して残り15km。すると、カテゴリーの付いていない登り(距離1.7km/平均7.6%)でゲラント・トーマス(イギリス、チームイネオス)が動いた。
残り12km地点でアタックを仕掛けた2018年ツール・ド・フランス覇者にはダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)とマイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト)が追いつき、3名で先頭ブッフマンまでジャンプアップに成功する。しかし先頭4名はうまく協調体制を築けずに残り5km地点で小集団に引き戻された。
こうして20名の小集団がフィニッシュ地点ラ・ショー・ド・フォンまでの平坦路に入る。残り4kmを切ってから、常時50km/hで巡航する小集団からイルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)やダミアン・ホーゾン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)らが抜け出しを図るが決まらない。
2012年にブラドレー・ウィギンズ(イギリス)が集団スプリントを制したラ・ショー・ド・フォンのフィニッシュラインに向かって、再びアタックしたトーマスが独走でフラムルージュを駆け抜ける。しかしこのトーマスの再度のアタックも決まらず、残り200mでトーマスを飲み込むと同時に始まった小集団スプリントでログリッチェが勝利した。
「多くの登りが詰め込まれた厳しいステージを勝利で締めくくることができてよかった。集団スプリントでは負けることが多かったので、今日ようやく勝ててとても気持ちが良いよ」。ログリッチェは今シーズン5勝目を飾るとともにトラトニクからイエロージャージを奪った。
今シーズン、UAEツアーとティレーノ〜アドリアティコという2つのUCIワールドツアーレースで総合優勝を果たし、ステージレースで負けなしの状態でロマンディ連覇に挑んでいたログリッチェ。高地トレーニングを終えたばかりのログリッチェが、10日後に迫ったジロ・デ・イタリアに向けて好調ぶりを見せつけた。
ツール・ド・ロマンディ2019第1ステージ
1位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) | 4:15:18 |
2位 | ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | |
3位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | マイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト) | |
5位 | ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
6位 | カールフレドリク・ハーゲン(ノルウェー、ロット・スーダル) | |
7位 | エドゥアルド・セプルベダ(アルゼンチン、モビスター) | |
8位 | ヤン・ヒルト(チェコ、アスタナ) | |
9位 | フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
10位 | ギヨーム・マルタン(フランス、ワンティ・グループゴベール) |
個人総合成績
1位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) | 4:20:15 |
2位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | 0:00:10 |
3位 | ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | 0:00:12 |
4位 | ゲラント・トーマス(イギリス、チームイネオス) | 0:00:13 |
5位 | カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、モビスター) | 0:00:14 |
6位 | フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:15 |
7位 | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:17 |
8位 | ジェームス・ノックス(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:00:18 |
9位 | ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
10位 | ウィネル・アナコナ(コロンビア、モビスター) | 0:00:19 |
ポイント賞
1位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) | 75pts |
2位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | 37pts |
3位 | ヤン・トラトニク(スロベニア、バーレーン・メリダ) | 30pts |
山岳賞
1位 | シモン・ペロー(スイス、スイスサイクリングチーム) | 30pts |
2位 | ディエゴ・ローザ(イタリア、チームイネオス) | 22pts |
3位 | パトリック・シェリング(スイス、スイスサイクリングチーム) | 16pts |
ヤングライダー賞
1位 | ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | 4:20:27 |
2位 | ジェームス・ノックス(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:00:06 |
3位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト) | 0:01:00 |
チーム総合成績
1位 | モビスター | 13:01:38 |
2位 | EFエデュケーションファースト | 0:01:50 |
3位 | アスタナ | 0:02:13 |
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