東京サンエスが展開するオリジナルブランドのディズナより、ニーザー2ハンドルをピックアップして紹介しよう。2015年に発売開始されたVeno ボーダレスカーボンハンドルバーの系譜を継ぎつつ、アメリカのソーマからのリクエストを受けて開発されたグラベルライドなどに最適なアルミハンドルだ。



ディズナ ニーザー2ハンドルディズナ ニーザー2ハンドル
2015年、東京サンエスが新たに立ち上げたブランド Venoからリリースされたボーダレスカーボンハンドルバーを覚えているサイクリストはいるだろうか。グラベルロードの存在感が増してきた今では、フレアやライズアップしたドロップハンドルは、グラベルライドやアップライトポジションでのロードライドのためのプロダクトという認知も浸透してきたが、発表当時は個性的な形状で注目を集めた存在だ。

「ブルホーンハンドルでの楽なブレーキ操作をドロップ形状で可能にする」というテーマから開発がスタートしたボーダレスカーボンハンドル。あまりにも先進的かつ複雑な形状のため、アルミモデルの生産を受け持ってくれる工場が現れなかったという。その生産にこぎつけたのは構想開始から2年後の2017年。ビッグブランドが採用したことでアップライズのドロップハンドルへの理解が進んでからのことだったという。

ドロップ部の高さはステムと同じような高さとなるドロップ部の高さはステムと同じような高さとなる 64mmフラット部がせり上がるライズ形状を採用している64mmフラット部がせり上がるライズ形状を採用している

ドロップ部は外側に張り出すフレア形状となっているドロップ部は外側に張り出すフレア形状となっている ドロップ部はブレーキレバーが握りやすくなっているドロップ部はブレーキレバーが握りやすくなっている


このアルミモデルの名前が「ニーザーハンドルバー」、アメリカで販売されているソーマブランドでのネーミングは「コンドル」。ニーザーはカリフォルニアを中心としたサイクリストたちのアップライトなポジションで乗るという傾向にフィットしており、米国を中心として人気を獲得したという。そのアメリカ、ソーマからのリクエストを受けて設計されたのが今回紹介する「ニーザー2」だ。

第2世代での変更点は主に形状。ソーマが出した要望はシンプルな曲げ加工のモデルだった。ボーダレスカーボンハンドルバーを祖とするニーザーハンドルは、フラット部がライズアップ、前後スイープ、ドロップ部がフレアという複雑なカーブシェイプを採用。一方で、ニーザー2ではフラット部のライズとドロップ部のフレアを採用している。

これまでのボーダレスカーボンバーとニーザーハンドルは、先述したテーマを実現するための設計であり、そこから生み出される雰囲気は時流にとらわれない独特なものであった。今回のニーザー2ではグラベルライドやカリフォルニアのサイクリストの乗り方といった時流に合わせたトレンドアイテムとなっている。

JFFシリーズなどの開発にも携わる東京サンエスの辻浦圭一さんがニーザー2の特徴を説明するJFFシリーズなどの開発にも携わる東京サンエスの辻浦圭一さんがニーザー2の特徴を説明する カラーはサンドBKとサンドSLの2種類が用意されているカラーはサンドBKとサンドSLの2種類が用意されている


さらにニーザー2ではクランプする直線部分の長さを各サイズで統一。ライズしたフラット部分の長さを調整し、ハンドル幅のサイズを生み出している。また、ドロップ部の深さがニーザーよりも10mm大きい108mmドロップという設定。ライズ量は64mm、リーチは52mm、フレア角度は14°。サイズはS(380/440mm)、M(400/460mm)、L(420/480mm)、LL(440/500mm)。

フラット部のライズによってリラックスしたポジションを取りやすいニーザー2ハンドル。日本でも新たな動きが生まれようとしているグラベルライドや、バイクパッキングを使用した旅のためのバイクのカスタマイズにぴったりだろう。価格は8,800円(税抜)。



ディズナ ニーザー2ハンドル
素 材:6061 T-6 ダブルバテッド
ステムクランプ:31.8mm
重 量:340g(Mサイズ)
フレア:14°
ライズ:64mm
サイズ:S(380/440mm)、M(400/460mm)、L(420/480mm)、LL(440/500mm)
※サイズ表記内容:ドロップせり上がり部分のC-Cmm/ハンドルバーエンドのC-Cmm
カラー:サンドBK、サンドSL
価 格:8,800円(税抜)

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