2010/04/06(火) - 09:32
2010年4月5日に開催されたセッティマーナ・ロンバルダ(UCI2.1)最終第5ステージは、山岳で絞り込まれた小集団でのスプリントを制したリカルド・リッコ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)が2勝目をマーク。ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)が総合優勝に輝いた。
6日間の闘いを締めくくる最終ステージは、レース後半に2級山岳ガッロ峠(標高763m)、1級山岳セルヴィーノ(標高962m)、3級山岳アペルト峠(標高375m)が設定されている。最後のアペルト峠はゴール地点ベルガモの僅か3km手前だ。
レースは序盤からアタックが繰り返されたが、大きなリードを稼ぎ出すような逃げグループが形成されないまま進行。佐野淳哉(チームNIPPO)が序盤の中間スプリントポイントで3位に入った。
2級山岳ガッロ峠でもアタックは決まらなかったが、メイン集団は50名弱に縮小。そして、最大の難所、1級山岳セルヴィーノの上りでワウテル・ポエルス(オランダ、ヴァカンソレイユ)が飛び出すと、ディダク・オルテガ(スペイン、アックア・エ・サポーネ)が下りで合流。最大40秒ほどのリードを得たこの2人は、ゴール9km手前で吸収された。
この日最後の3級山岳アペルト峠でもアタックは決まらず、総合上位選手を含む20名ほどの集団が一つのままゴールへ。スプリント勝負でアンドレアス・ダイツィカー(スイス、フォアアールベルク・コラテック)らを下したリッコが優勝を飾った。
リッコはこれがステージ2勝目。ドーピング違反による出場停止処分から復帰したリッコが、その健在ぶりをアピールした。リッコも自分の走りに満足している様子。「僕にとってもチームにとっても2勝は良い結果だ。このロンバルダでは、自分がまだトップレースで闘えることを証明したかった。だから結果には非常に満足している。これ以上のものは望めないよ」。
そして、リッコらの追撃を振り切り、リーダージャージを最後まで守り抜いたスカルポーニが総合優勝に。「大会を通して上手くレースが進んだ。初日のプロローグで得たリードを最後まで守り抜くことが出来た。この勝利は、偉大なチームメイトたちのおかげだ」。スカルポーニは3月のティレーノ〜アドリアティコでもリーダージャージを着続けていたが、最終ステージでボーナスタイムを獲得したステファノ・ガルゼッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)に総合首位を奪われた苦い経験を持つ。これが今シーズン3勝目。昨年ステージ2勝を飾ったジロ・デ・イタリアで、今年も大暴れしてくれることだろう。
日本人選手は、宮澤崇史と新城幸也が14分遅れの集団でゴールする中、佐野淳哉が4分遅れの集団でゴール。佐野はチームNIPPO内でトップとなる総合57位でレースを終えた。
レース展開、選手コメントはレース公式サイトより。
セッティマーナ・ロンバルダ2010第5ステージ結果
1位 リカルド・リッコ(イタリア、チェラミカ・フラミニア) 3h26'02"
2位 アンドレアス・ダイツィカー(スイス、フォアアールベルク・コラテック)
3位 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトーリ)
4位 フォルトゥナート・バリアーニ(イタリア、ミケ)
5位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)
6位 ロブ・ルーグ(オランダ、ヴァカンソレイユ)
7位 ニコラス・シュナイダー(スウェーデン、プライス・カスタムバイクス)
8位 バルトス・フザルスキー(ポーランド、ISD・ネーリ)
9位 リカルド・キアリーニ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)
10位 ルーベンス・ベルトリアーティ(スイス、アンドローニ・ジョカトーリ)
70位 佐野淳哉(日本、チームNIPPO) +4'02"
121位 宮澤崇史(日本、チームNIPPO) +14'10"
122位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)
DNS 井上和郎(日本、チームNIPPO)
個人総合成績
1位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ) 13h38'06"
2位 リカルド・リッコ(イタリア、チェラミカ・フラミニア) +22"
3位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ) +37"
4位 ルーカ・ザナスカ(イタリア、CDC・カヴァリエーレ) +47"
5位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ) +50"
6位 リカルド・キアリーニ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック) +1'02"
7位 フォルトゥナート・バリアーニ(イタリア、ミケ) +1'03"
8位 ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトーリ) +1'08"
9位 エマヌエーレ・セッラ(イタリア、カルミオオーロ・NGC) +1'11"
10位 ヨハン・チョップ(スイス、Bboxブイグテレコム) +1'20"
57位 佐野淳哉(日本、チームNIPPO) +4'02"
97位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム) +25'07"
116位 宮澤崇史(日本、チームNIPPO) +35'07"
ポイント賞
リカルド・リッコ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
山岳賞
プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)
チーム総合成績
アンドローニ・ジョカトーリ
text:Kei Tsuji
photo:www.settimanaciclisticalombarda.it
6日間の闘いを締めくくる最終ステージは、レース後半に2級山岳ガッロ峠(標高763m)、1級山岳セルヴィーノ(標高962m)、3級山岳アペルト峠(標高375m)が設定されている。最後のアペルト峠はゴール地点ベルガモの僅か3km手前だ。
レースは序盤からアタックが繰り返されたが、大きなリードを稼ぎ出すような逃げグループが形成されないまま進行。佐野淳哉(チームNIPPO)が序盤の中間スプリントポイントで3位に入った。
2級山岳ガッロ峠でもアタックは決まらなかったが、メイン集団は50名弱に縮小。そして、最大の難所、1級山岳セルヴィーノの上りでワウテル・ポエルス(オランダ、ヴァカンソレイユ)が飛び出すと、ディダク・オルテガ(スペイン、アックア・エ・サポーネ)が下りで合流。最大40秒ほどのリードを得たこの2人は、ゴール9km手前で吸収された。
この日最後の3級山岳アペルト峠でもアタックは決まらず、総合上位選手を含む20名ほどの集団が一つのままゴールへ。スプリント勝負でアンドレアス・ダイツィカー(スイス、フォアアールベルク・コラテック)らを下したリッコが優勝を飾った。
リッコはこれがステージ2勝目。ドーピング違反による出場停止処分から復帰したリッコが、その健在ぶりをアピールした。リッコも自分の走りに満足している様子。「僕にとってもチームにとっても2勝は良い結果だ。このロンバルダでは、自分がまだトップレースで闘えることを証明したかった。だから結果には非常に満足している。これ以上のものは望めないよ」。
そして、リッコらの追撃を振り切り、リーダージャージを最後まで守り抜いたスカルポーニが総合優勝に。「大会を通して上手くレースが進んだ。初日のプロローグで得たリードを最後まで守り抜くことが出来た。この勝利は、偉大なチームメイトたちのおかげだ」。スカルポーニは3月のティレーノ〜アドリアティコでもリーダージャージを着続けていたが、最終ステージでボーナスタイムを獲得したステファノ・ガルゼッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)に総合首位を奪われた苦い経験を持つ。これが今シーズン3勝目。昨年ステージ2勝を飾ったジロ・デ・イタリアで、今年も大暴れしてくれることだろう。
日本人選手は、宮澤崇史と新城幸也が14分遅れの集団でゴールする中、佐野淳哉が4分遅れの集団でゴール。佐野はチームNIPPO内でトップとなる総合57位でレースを終えた。
レース展開、選手コメントはレース公式サイトより。
セッティマーナ・ロンバルダ2010第5ステージ結果
1位 リカルド・リッコ(イタリア、チェラミカ・フラミニア) 3h26'02"
2位 アンドレアス・ダイツィカー(スイス、フォアアールベルク・コラテック)
3位 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトーリ)
4位 フォルトゥナート・バリアーニ(イタリア、ミケ)
5位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)
6位 ロブ・ルーグ(オランダ、ヴァカンソレイユ)
7位 ニコラス・シュナイダー(スウェーデン、プライス・カスタムバイクス)
8位 バルトス・フザルスキー(ポーランド、ISD・ネーリ)
9位 リカルド・キアリーニ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)
10位 ルーベンス・ベルトリアーティ(スイス、アンドローニ・ジョカトーリ)
70位 佐野淳哉(日本、チームNIPPO) +4'02"
121位 宮澤崇史(日本、チームNIPPO) +14'10"
122位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)
DNS 井上和郎(日本、チームNIPPO)
個人総合成績
1位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ) 13h38'06"
2位 リカルド・リッコ(イタリア、チェラミカ・フラミニア) +22"
3位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ) +37"
4位 ルーカ・ザナスカ(イタリア、CDC・カヴァリエーレ) +47"
5位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ) +50"
6位 リカルド・キアリーニ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック) +1'02"
7位 フォルトゥナート・バリアーニ(イタリア、ミケ) +1'03"
8位 ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトーリ) +1'08"
9位 エマヌエーレ・セッラ(イタリア、カルミオオーロ・NGC) +1'11"
10位 ヨハン・チョップ(スイス、Bboxブイグテレコム) +1'20"
57位 佐野淳哉(日本、チームNIPPO) +4'02"
97位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム) +25'07"
116位 宮澤崇史(日本、チームNIPPO) +35'07"
ポイント賞
リカルド・リッコ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
山岳賞
プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)
チーム総合成績
アンドローニ・ジョカトーリ
text:Kei Tsuji
photo:www.settimanaciclisticalombarda.it