リーダージャージを着る好調ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)が個人タイムトライアル優勝。クイーンステージを前に、ブエルタ・ア・アンダルシア第3ステージで大会2勝目を飾ったウェレンスが総合リード拡大に成功した。
広大なオリーブ畑を走る個人タイムトライアル photo:CorVos
ブエルタ・ア・アンダルシア2019第3ステージ photo:Vuelta a Andaluciaアンダルシア州中央部のハエン近郊で行われた『ルタ・デル・ソル』ブエルタ・ア・アンダルシア第3ステージ。5日間のステージレースにおいて、この16.2km個人タイムトライアルの結果が総合成績に大きく影響する。
コースはアップダウンの連続。前半に全長4.5km/平均勾配4%の登りをこなし、長いダウンヒル区間をこなしてから再びコースは上昇を開始する。残り1.6km地点からラ・グアルディア・デ・ハエンのフィニッシュ地点に向かう上りは平均勾配8.2%だ。
総合36位アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)が早々に記録した暫定トップタイムを、総合上位のステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)やヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ)、ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ)が更新。注目は最終走者のティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)の走りに集まった。
中間計測ポイントを2位のタイムで通過したウェレンスは、後半のダウンヒル区間と登りでタイムを挽回した。総合争いにおける最大のライバルであるフルサングとイサギレのアスタナコンビに2秒差と9秒差をつけてフィニッシュ。22分25秒のトップタイムで、第1ステージに続く今大会2勝目を飾ってみせた。
トップタイムで優勝したティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) photo:CorVos
ステージ8位に入ったサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) photo:CorVos
「このタイムトライアルにはチームとして周到な準備をして臨んだ。アンダルシアに到着したその日にケヴィン・デウェールト監督がコースを下見して、そこで把握したコース特性を走りに生かせたと思う。自分にとってこれがタイムトライアルでの初勝利であり、冬場から取り組んできたTT能力改善の成果を出すことができたよ」。今シーズン3勝目を飾り、大会連覇に向けて大きく前進した27歳はそう喜ぶ。
翌日は1級山岳が2つ設定された今大会のクイーンステージ。総合2位フルサングと総合3位イサギレらが総合逆転をかけて総攻撃を仕掛けてくるのは想像に容易い。ウェレンスは「まだまだ総合成績のリードは小さい。明日の120km山岳ステージはスペクタクルなものになると思う。アスタナのライバルたちが最初の1級山岳から攻撃を仕掛けてくるはず。彼らは総合上位に選手を揃えているので苦しいた戦いになるかもしれないけど、総合リードを守ってみせる。ボーナスタイムが設定されず、フィニッシュ手前に長い下りが設定されているレイアウトは自分向きだ」とコメントしている。
ウェレンスを追う立場のフルサングは「もっと長い登りが得意なので、爆発力が必要な今日のコースは自分向きではなかった。勝てなかったのは残念だけど、今日改めてチームの強さを感じることができたので、明日のクイーンステージではチームとして仕掛けていきたい」と語っている。
リーダージャージを守ったティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) photo:CorVos


コースはアップダウンの連続。前半に全長4.5km/平均勾配4%の登りをこなし、長いダウンヒル区間をこなしてから再びコースは上昇を開始する。残り1.6km地点からラ・グアルディア・デ・ハエンのフィニッシュ地点に向かう上りは平均勾配8.2%だ。
総合36位アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)が早々に記録した暫定トップタイムを、総合上位のステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)やヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ)、ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ)が更新。注目は最終走者のティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)の走りに集まった。
中間計測ポイントを2位のタイムで通過したウェレンスは、後半のダウンヒル区間と登りでタイムを挽回した。総合争いにおける最大のライバルであるフルサングとイサギレのアスタナコンビに2秒差と9秒差をつけてフィニッシュ。22分25秒のトップタイムで、第1ステージに続く今大会2勝目を飾ってみせた。


「このタイムトライアルにはチームとして周到な準備をして臨んだ。アンダルシアに到着したその日にケヴィン・デウェールト監督がコースを下見して、そこで把握したコース特性を走りに生かせたと思う。自分にとってこれがタイムトライアルでの初勝利であり、冬場から取り組んできたTT能力改善の成果を出すことができたよ」。今シーズン3勝目を飾り、大会連覇に向けて大きく前進した27歳はそう喜ぶ。
翌日は1級山岳が2つ設定された今大会のクイーンステージ。総合2位フルサングと総合3位イサギレらが総合逆転をかけて総攻撃を仕掛けてくるのは想像に容易い。ウェレンスは「まだまだ総合成績のリードは小さい。明日の120km山岳ステージはスペクタクルなものになると思う。アスタナのライバルたちが最初の1級山岳から攻撃を仕掛けてくるはず。彼らは総合上位に選手を揃えているので苦しいた戦いになるかもしれないけど、総合リードを守ってみせる。ボーナスタイムが設定されず、フィニッシュ手前に長い下りが設定されているレイアウトは自分向きだ」とコメントしている。
ウェレンスを追う立場のフルサングは「もっと長い登りが得意なので、爆発力が必要な今日のコースは自分向きではなかった。勝てなかったのは残念だけど、今日改めてチームの強さを感じることができたので、明日のクイーンステージではチームとして仕掛けていきたい」と語っている。

ブエルタ・ア・アンダルシア2019第3ステージ結果
1位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:22:25 |
2位 | ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ) | 0:00:02 |
3位 | ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ) | 0:00:09 |
4位 | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | |
5位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:14 |
6位 | ジャック・ヘイグ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:16 |
7位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ) | 0:00:19 |
8位 | サイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:21 |
9位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・メリダ) | 0:00:25 |
10位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) | 0:00:47 |
125位 | 初山翔(日本、NIPPOヴィーニファンティーニ) | 0:04:43 |
個人総合成績
1位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) | 10:42:05 |
2位 | ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ) | 0:00:07 |
3位 | ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ) | 0:00:14 |
4位 | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:18 |
5位 | ジャック・ヘイグ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:21 |
6位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ) | 0:00:28 |
7位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・メリダ) | 0:00:39 |
8位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) | 0:00:56 |
9位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | 0:01:04 |
10位 | オスカル・ロドリゲス(スペイン、エウスカディバスクカントリー・ムリアス) | 0:01:16 |
ポイント賞
1位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) | 53pts |
2位 | ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ) | 40pts |
3位 | ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ) | 32pts |
山岳賞
1位 | ドリース・ファンヘステル(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | 3pts |
2位 | セルジオ・サミティエル(スペイン、エウスカディバスクカントリー・ムリアス) | 3pts |
3位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | 2pts |
チーム総合成績
1位 | アスタナ | 32:07:04 |
2位 | ミッチェルトン・スコット | 0:01:34 |
3位 | バーレーン・メリダ | 0:03:34 |
text:Kei Tsuji
photo:CorVos
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