プロヴァンス最終日にジョン・デゲンコルプ(ドイツ、トレック・セガフレード)が今季初勝利。ボーナスタイムを稼いだ総合2位サイモン・クラーク(オーストラリア、EFエデュケーションファーストプロサイクリング)は1秒以下の差で逆転ならず、ゴルカ・イサギレ(スペイン、アスタナ)が総合首位を守り抜いた。
緊張した面持ちでスタートを待つゴルカ・イサギレ(スペイン、アスタナ) (c)Tour de La Provence
ツアー・コロンビア2.1(UCI2.1)と時を同じくして、フランス南部でも4日間開催のツール・ド・ラ・プロヴァンス(UCI2.1)が最終日を迎えた。
ローヌ川沿いの街アヴィニョンから、大学都市や芸術の街として知られるエクス・アン・プロヴァンスまで南下するコースの距離は162km。途中には3級山岳3箇所が用意され、フィニッシュ手前14kmで頂上を迎える「ラ・クリッド(登坂距離2700m/平均勾配5.7%)」を生き残れるかがスプリント勝負への鍵。開幕時よりも13人少ない138名がスタートを切った。
総合成績トップ5が10秒以内にひしめき合っていることから、この日もボーナスタイムが賭けられた中間スプリント争いに火がついた。12.6km地点に唯一設定されたスプリントでは、フィリップ・ジルベール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)の後ろで総合4位のサイモン・クラーク(オーストラリア、EFエデュケーションファーストプロサイクリング)と総合3位トニー・ガロパン(フランス、アージェードゥーゼル)がそれぞれ2位と3位通過し、1秒を稼いだガロパンは同タイム2位のティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)を逆転して暫定総合2位に浮上した。
暖かい日差しが差し込むプロヴァンスの山中を走る (c)CorVos
その後生まれた逃げグループに入ったリリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)は山岳ポイントを量産してランキング首位に躍進し、第1ステージ勝者のフィリッポ・ガンナ(イタリア、チームスカイ)やレミ・カヴァニャ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)と共に逃げを続行。終盤に入るとアスタナやアージェードゥーゼルの牽引で逃げを捉えた。
するとエディ・ダンバー(アイルランド、チームスカイ)と総合6位のダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) がアタック。ラ・クリッドの登りを活かしたクライマーコンビは大きなリードを稼ぎ出し10km以上逃げ続けたが、ジョン・デゲンコルプ(ドイツ)のスプリント勝負に持ち込みたいトレック・セガフレードが組織的にメイン集団を牽引し、残り1kmを切ってダンバーとゴデュをキャッチ。50名弱に絞り込まれた集団の先頭でスプリント勝負が始まった。
ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、トレック・セガフレード)が50名弱の集団スプリントを制す (c)Trek Segafredo
縦に長く伸びた集団先頭で、真っ先に加速したのはデゲンコルプだった。10秒のボーナスタイムで逆転総合優勝を狙ったクラークの追い上げは叶わず、デゲンコルブが今季初勝利。ゴルカ・イサギレ(スペイン、アスタナ)はステージ2位に入ったクラークにボーナスタイムを奪われタイム差ゼロまで並ばれるも、初日の個人TTでクラークを上回っていたリードが活き総合優勝に輝いた。
「ものすごく厳しい1日で、正直自分が最後まで生き残れるか不安だった。予想以上にスプリンターにとってはキツいレイアウトだったが凌ぎきれた。強力な逃げを引き戻してくれたチームメイトの働きに感謝したいよ。ゴデュとダンバーが強力で、僕らはダウンヒルを超高速で飛ばしたんだ。シーズン序盤に勝利できて嬉しい」と、デゲンコルプはチームに感謝する。
キャリア初の総合優勝を挙げたゴルカ・イサギレ(スペイン、アスタナ) (c)Tour de La Provence
普段アシストとして働くスペイン王者のイサギレにとっては、これがキャリア初の総合優勝となった。1週間前にボルタ・バレンシアナで総合優勝した弟のヨン・イサギレに続く勝利で、ツアー・コロンビア2.1(ロペス)、ブエルタ・ア・ムルシア(サンチェス)での総合優勝、更にツアー・オブ・オマーン第2ステージのルツェンコ勝利と波に乗るアスタナに再び勝利をもたらすことに。
「僅差の勝負で、しかもクラークがどの位置でフィニッシュしたのか分からなかったのでストレスフルだった。微妙なリードだったけれど、総合優勝を叶えることができて本当に嬉しい」とイサギレは語っている。

ツアー・コロンビア2.1(UCI2.1)と時を同じくして、フランス南部でも4日間開催のツール・ド・ラ・プロヴァンス(UCI2.1)が最終日を迎えた。
ローヌ川沿いの街アヴィニョンから、大学都市や芸術の街として知られるエクス・アン・プロヴァンスまで南下するコースの距離は162km。途中には3級山岳3箇所が用意され、フィニッシュ手前14kmで頂上を迎える「ラ・クリッド(登坂距離2700m/平均勾配5.7%)」を生き残れるかがスプリント勝負への鍵。開幕時よりも13人少ない138名がスタートを切った。
総合成績トップ5が10秒以内にひしめき合っていることから、この日もボーナスタイムが賭けられた中間スプリント争いに火がついた。12.6km地点に唯一設定されたスプリントでは、フィリップ・ジルベール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)の後ろで総合4位のサイモン・クラーク(オーストラリア、EFエデュケーションファーストプロサイクリング)と総合3位トニー・ガロパン(フランス、アージェードゥーゼル)がそれぞれ2位と3位通過し、1秒を稼いだガロパンは同タイム2位のティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)を逆転して暫定総合2位に浮上した。

その後生まれた逃げグループに入ったリリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)は山岳ポイントを量産してランキング首位に躍進し、第1ステージ勝者のフィリッポ・ガンナ(イタリア、チームスカイ)やレミ・カヴァニャ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)と共に逃げを続行。終盤に入るとアスタナやアージェードゥーゼルの牽引で逃げを捉えた。
するとエディ・ダンバー(アイルランド、チームスカイ)と総合6位のダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) がアタック。ラ・クリッドの登りを活かしたクライマーコンビは大きなリードを稼ぎ出し10km以上逃げ続けたが、ジョン・デゲンコルプ(ドイツ)のスプリント勝負に持ち込みたいトレック・セガフレードが組織的にメイン集団を牽引し、残り1kmを切ってダンバーとゴデュをキャッチ。50名弱に絞り込まれた集団の先頭でスプリント勝負が始まった。

縦に長く伸びた集団先頭で、真っ先に加速したのはデゲンコルプだった。10秒のボーナスタイムで逆転総合優勝を狙ったクラークの追い上げは叶わず、デゲンコルブが今季初勝利。ゴルカ・イサギレ(スペイン、アスタナ)はステージ2位に入ったクラークにボーナスタイムを奪われタイム差ゼロまで並ばれるも、初日の個人TTでクラークを上回っていたリードが活き総合優勝に輝いた。
「ものすごく厳しい1日で、正直自分が最後まで生き残れるか不安だった。予想以上にスプリンターにとってはキツいレイアウトだったが凌ぎきれた。強力な逃げを引き戻してくれたチームメイトの働きに感謝したいよ。ゴデュとダンバーが強力で、僕らはダウンヒルを超高速で飛ばしたんだ。シーズン序盤に勝利できて嬉しい」と、デゲンコルプはチームに感謝する。

普段アシストとして働くスペイン王者のイサギレにとっては、これがキャリア初の総合優勝となった。1週間前にボルタ・バレンシアナで総合優勝した弟のヨン・イサギレに続く勝利で、ツアー・コロンビア2.1(ロペス)、ブエルタ・ア・ムルシア(サンチェス)での総合優勝、更にツアー・オブ・オマーン第2ステージのルツェンコ勝利と波に乗るアスタナに再び勝利をもたらすことに。
「僅差の勝負で、しかもクラークがどの位置でフィニッシュしたのか分からなかったのでストレスフルだった。微妙なリードだったけれど、総合優勝を叶えることができて本当に嬉しい」とイサギレは語っている。
ツール・ド・ラ・プロヴァンス2019第4ステージ
1位 | ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、トレック・セガフレード) | 3h52'11" |
2位 | サイモン・クラーク(オーストラリア、EFエデュケーションファーストプロサイクリング) | |
3位 | アントニー・マルドナルド(フランス、サンミシェル・オベール93) | |
4位 | トニー・ガロパン(フランス、アージェードゥーゼル) | |
5位 | ダミアン・トゥゼ(フランス、コフィディス・ソルシオンクレディ) | |
6位 | イヴ・ランパールト(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
7位 | バンジャマン・トマ(フランス、グルパマFDJ) | |
8位 | フィリップ・ジルベール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
9位 | ワレン・バルギル(フランス、アルケア・サムシック) | |
10位 | アウグスト・イェンセン(ノルウェー、イスラエルサイクリングアカデミー) |
個人総合成績
1位 | ゴルカ・イサギレ(スペイン、アスタナ) | 13h18'06" |
2位 | サイモン・クラーク(オーストラリア、EFエデュケーションファーストプロサイクリング) | |
3位 | トニー・ガロパン(フランス、アージェードゥーゼル) | +01 |
4位 | ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ) | +02" |
5位 | ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ) | +10" |
6位 | ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | +15" |
7位 | エディ・ダンバー(アイルランド、チームスカイ) | |
8位 | エドゥアルド・プラデス(スペイン、モビスター) | +21" |
9位 | ジミー・ヤンセンス(ベルギー、コレンドン・サーカス) | +26" |
10位 | フィリップ・ジルベール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | +29" |
山岳賞
1位 | リリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエネルジー) | 16pts |
2位 | クリース・デボント(ベルギー、コレンドン・サーカス) | 16pts |
3位 | ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ) | 8pts |
ポイント賞
1位 | サイモン・クラーク(オーストラリア、EFエデュケーションファーストプロサイクリング) | 38pts |
2位 | トニー・ガロパン(フランス、アージェードゥーゼル) | 32pts |
3位 | フィリップ・ジルベール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 28pts |
ヤングライダー賞
1位 | ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | 13h18'21" |
2位 | エディ・ダンバー(アイルランド、チームスカイ) | |
3位 | マイケル・ストーナー(オーストラリア、サンウェブ) | +2'11" |
チーム総合成績
1位 | グルパマFDJ | 39h54'13" |
2位 | モビスター | +1'57" |
3位 | ドゥクーニンク・クイックステップ | +3'50" |
text:So.Isobe
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