2010/03/29(月) - 08:26
3月28日午後に行なわれたクリテリウム・アンテルナシオナル第3ステージ・個人タイムトライアルは、最速タイムを叩き出したデーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・トランジションズ)が優勝。ステージ13位に入る走りを見せたピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)が総合優勝に輝いた。
最終日午後に行なわれた第3ステージは、ポルト・ヴェッキオの街中を舞台にした7.7kmの個人タイムトライアル。序盤に高低差60mの小高い丘を越え、後半に平坦路が続く比較的難易度の低いコースが設定された。
トップタイムを叩き出したのは、総合11位に付けていたデーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・トランジションズ)。ミラーは7.7kmを平均スピード47.0km/hで駆け抜け、9分49秒のトップタイムをマークした。
ミラーはアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)を2秒、マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)を3秒上回る走りで優勝。勝利数が伸び悩むガーミン・トランジションズに今シーズン5勝目をもたらした。
昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージ個人TT以来となる久々の勝利を掴んだミラーは「体格と空力的なアドバンテージを活かして、追い風のダウンヒルでリードを広げることが出来たと思っている。今日は調子がとても良くて、レースをエンジョイ出来たよ」とコメントしている。
総合リーダージャージを着て最後に走ったフェドリゴはミラーから17秒遅れのステージ13位に入り、ライバルたちの追撃を振り切って総合優勝。ステージ3位のロジャースが総合2位に入った。
初日の第1ステージで優勝し、そのリードを最後まで守り抜いたフェドリゴ。前回の優勝は昨年ツール・ド・フランス第9ステージでの優勝だ。「今回はツールで勝利した時とはまた違った嬉しさ。このクリテリウム・アンテルナシオナルはレースクオリティーの点で有数のビッグレースであり、総合優勝を誇りに思っているよ。これからはアルデンヌ・クラシックで更なる活躍を目指す。僕はプロ11年目の31歳だけど、まだ自分の限界が分からない。自分でもまだまだ驚くことが多いぐらいだ」。
注目のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)は12秒遅れのステージ8位、サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)は13秒遅れのステージ9位とまずまずの結果。そんな中、ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)は19秒遅れのステージ15位に沈んだ。アレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)を1秒下回るタイムだ。
レディオシャックのヨハン・ブリュイネール監督は「ランスの後半の走りは素晴らしかった。前半に力を温存しすぎたようだ。終盤は本当に追い込んでいたし、走りに対して不満は無い。チーム全体が上り調子だと感じている」と、エースの走りを問題視していない。
アームストロング本人は「昨日は本当に厳しいステージだった。例年この時期にあんな長い上り(ロスペダル峠)は走らないんだ。もう少しレーススケジュールに余裕があってもいいけど、コルシカ島で走ってみたかったので満足している」とコメント。楽観的に結果を受け止めている。
レディオシャックは若手のティアゴ・マシャド(ポルトガル)が総合3位に入るとともに、新人賞を獲得。チーム総合成績トップに輝いた。
レース展開、選手コメントはレース公式サイト、ならびにレディオシャック公式サイトより。
クリテリウム・アンテルナシオナル2010第2ステージ結果
1位 デーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・トランジションズ) 9'49"
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) +02"
3位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア) +04"
4位 リエーベ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ) +09"
5位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、エウスカルテル) +11"
6位 マキシム・モンフォール(ベルギー、チームHTC・コロンビア) +12"
7位 ローラン・マンジェル(フランス、ソール・ソジャサン)
8位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
9位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +13"
10位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック) +15"
86位 土井雪広(日本、スキル・シマノ) +1'07"
個人総合成績
1位 ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム) 7h11'59"
2位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア) +14"
3位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック) +15"
4位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +19"
5位 デーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・トランジションズ)
6位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +22"
7位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック) +25"
8位 マキシム・モンフォール(ベルギー、チームHTC・コロンビア) +26"
9位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、レディオシャック) +35"
10位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、エウスカルテル) +39"
74位 土井雪広(日本、スキル・シマノ) +14'52"
ポイント賞
ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)
山岳賞
ピエール・ロラン(フランス、Bboxブイグテレコム)
新人賞
ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)
チーム総合成績
レディオシャック
text:Kei Tsuji
photo:A.S.O.
最終日午後に行なわれた第3ステージは、ポルト・ヴェッキオの街中を舞台にした7.7kmの個人タイムトライアル。序盤に高低差60mの小高い丘を越え、後半に平坦路が続く比較的難易度の低いコースが設定された。
トップタイムを叩き出したのは、総合11位に付けていたデーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・トランジションズ)。ミラーは7.7kmを平均スピード47.0km/hで駆け抜け、9分49秒のトップタイムをマークした。
ミラーはアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)を2秒、マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)を3秒上回る走りで優勝。勝利数が伸び悩むガーミン・トランジションズに今シーズン5勝目をもたらした。
昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージ個人TT以来となる久々の勝利を掴んだミラーは「体格と空力的なアドバンテージを活かして、追い風のダウンヒルでリードを広げることが出来たと思っている。今日は調子がとても良くて、レースをエンジョイ出来たよ」とコメントしている。
総合リーダージャージを着て最後に走ったフェドリゴはミラーから17秒遅れのステージ13位に入り、ライバルたちの追撃を振り切って総合優勝。ステージ3位のロジャースが総合2位に入った。
初日の第1ステージで優勝し、そのリードを最後まで守り抜いたフェドリゴ。前回の優勝は昨年ツール・ド・フランス第9ステージでの優勝だ。「今回はツールで勝利した時とはまた違った嬉しさ。このクリテリウム・アンテルナシオナルはレースクオリティーの点で有数のビッグレースであり、総合優勝を誇りに思っているよ。これからはアルデンヌ・クラシックで更なる活躍を目指す。僕はプロ11年目の31歳だけど、まだ自分の限界が分からない。自分でもまだまだ驚くことが多いぐらいだ」。
注目のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)は12秒遅れのステージ8位、サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)は13秒遅れのステージ9位とまずまずの結果。そんな中、ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)は19秒遅れのステージ15位に沈んだ。アレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)を1秒下回るタイムだ。
レディオシャックのヨハン・ブリュイネール監督は「ランスの後半の走りは素晴らしかった。前半に力を温存しすぎたようだ。終盤は本当に追い込んでいたし、走りに対して不満は無い。チーム全体が上り調子だと感じている」と、エースの走りを問題視していない。
アームストロング本人は「昨日は本当に厳しいステージだった。例年この時期にあんな長い上り(ロスペダル峠)は走らないんだ。もう少しレーススケジュールに余裕があってもいいけど、コルシカ島で走ってみたかったので満足している」とコメント。楽観的に結果を受け止めている。
レディオシャックは若手のティアゴ・マシャド(ポルトガル)が総合3位に入るとともに、新人賞を獲得。チーム総合成績トップに輝いた。
レース展開、選手コメントはレース公式サイト、ならびにレディオシャック公式サイトより。
クリテリウム・アンテルナシオナル2010第2ステージ結果
1位 デーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・トランジションズ) 9'49"
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) +02"
3位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア) +04"
4位 リエーベ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ) +09"
5位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、エウスカルテル) +11"
6位 マキシム・モンフォール(ベルギー、チームHTC・コロンビア) +12"
7位 ローラン・マンジェル(フランス、ソール・ソジャサン)
8位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
9位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +13"
10位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック) +15"
86位 土井雪広(日本、スキル・シマノ) +1'07"
個人総合成績
1位 ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム) 7h11'59"
2位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア) +14"
3位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック) +15"
4位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +19"
5位 デーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・トランジションズ)
6位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +22"
7位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック) +25"
8位 マキシム・モンフォール(ベルギー、チームHTC・コロンビア) +26"
9位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、レディオシャック) +35"
10位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、エウスカルテル) +39"
74位 土井雪広(日本、スキル・シマノ) +14'52"
ポイント賞
ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)
山岳賞
ピエール・ロラン(フランス、Bboxブイグテレコム)
新人賞
ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)
チーム総合成績
レディオシャック
text:Kei Tsuji
photo:A.S.O.