再び集団スプリントに持ち込まれたツール・ド・台湾(UCI2.2)第5ステージ。初日に勝利したパク・ソンホ(韓国、ソウルサイクリング)がスプリントでステージ2勝目を飾った。積極的にスプリントを狙う西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)は惜しくも2位に。

逃げグループに入った飯野嘉則(シマノレーシング)逃げグループに入った飯野嘉則(シマノレーシング) photo:www.skil-shimano.jp/新竹市をスタートし、海に近い周回コースを9周する第5ステージ。ゴールまで上りの無いフラットコースだ。

レースは序盤から9名の逃げグループが形成され、この中には福田真平と嶌田義明(チームブリヂストン・アンカー)、飯野嘉則(シマノレーシング)、日置大介(マトリックス・パワータグ)、吉田隼人(日本ナショナルチーム)が入った。

西谷泰治を破ってステージ2勝目を飾ったパク・ソンホ(韓国、ソウルサイクリング)西谷泰治を破ってステージ2勝目を飾ったパク・ソンホ(韓国、ソウルサイクリング) photo:www.skil-shimano.jp/この逃げグループにはリーダージャージ擁するドラパック・ポルシェの選手が入ったため、総合2位擁するカザフスタンナショナルチームが集団をコントロール。タイム差は最大3分まで広がったが、ゴールまで距離を残してこの逃げは吸収された。

続いて別府匠(愛三工業レーシングチーム)が飛び出し、単独で45秒ほどリード。これには山本雅道(チームブリヂストン・アンカー)と内間康平(日本ナショナルチーム)が合流し、集団を1分30秒引き離すことに成功した。

しかしスプリンターチームの集団牽引によって、このジャパニーズトリオもラスト1周で吸収。最後は大集団によるスプリント勝負に持ち込まれ、ポイント賞ジャージを着るパク・ソンホが、西谷泰治を破ってゴール。今大会2勝目を飾った。日本勢は西谷の発射台を務めた盛一大(愛三工業レーシングチーム)が5位に。

ツール・ド・台湾は翌日の第6ステージが実質的に最後の総合変動のチャンス。リーダージャージを狙う選手たちが山岳でアタックを繰り返すだろう。

ツール・ド・台湾2009第5ステージ結果 148km
1位 パク・ソンホ(韓国、ソウルサイクリング)3h29'23"
2位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム)
3位 クルジストフ・ジェゾウスキー(ポーランド、メリダヨーロッパ)
4位 アフマド・ハイダル(マレーシアナショナルチーム)
5位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム)
6位 ピーター・マクドナルド(オーストラリア、ドラパック・ポルシェ)
7位 ケン・ハンソン(アメリカ、チームタイプ1)
8位 ベンジャミン・スタウデル(ドイツ、ステッグコンピューター)
9位 ユ・キホン(韓国、ソウルサイクリング)
10位 ワォン・カンポー(香港、香港チーム)

個人総合成績
1位 ピーター・マクドナルド(オーストラリア、ドラパック・ポルシェ)13h40'38"
2位 ロマン・ジイエンターエフ(カザフスタンナショナルチーム)+05"
3位 ソ・ソクキュ(韓国、ソウルサイクリング)+15"
4位 クルジストフ・ジェゾウスキー(ポーランド、メリダヨーロッパ)+22"
5位 パク・ソンホ(韓国、ソウルサイクリング)+23"
6位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム)+28"
7位 鈴木真理(日本、シマノレーシング)+34"
8位 アフマド・ハイダル(マレーシアナショナルチーム)+42"
9位 辻善光(日本、マトリックス・パワータグ)+44"
10位 タン・ワンイプ(香港、香港チーム)

ポイント賞
パク・ソンホ(韓国、ソウルサイクリング)

山岳賞
鈴木真理(日本、シマノレーシング)

アジアンライダー賞
ロマン・ジイエンターエフ(カザフスタンナショナルチーム)

チーム総合成績
ドラパック・ポルシェ

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