元シクロクロスU23全日本チャンピオンで、世界選手権の出場経験もある鈴木来人(OnebyESU-ICV)。そんな鈴木が使用するワンバイエスのアルミシクロクロスフレームとカーボンフォークを採用したシクロクロス「JFF #807z」に迫る。

鈴木来人(OnebyESU-ICV)のワンバイエス JFF #807z photo:Michinari TAKAGI
2020年のシクロクロス全日本選手権でU23の日本王者に輝いた鈴木来人(OnebyESU-ICV)。2024年にはシクロクロス世界選手権に出場し、フランスのUCIチーム「S1NEO Loudeac」に所属するなど国内外で活躍し、今シーズンはセミプロとしてJCXシリーズで活躍している。
2018年のシクロクロス全日本選手権の時から東京サンエスが取り扱うワンバイエスのJFF #803を使用し、JFF #807の開発にも携わっていた鈴木。そして、2025-2026シーズンを共に駆ける愛車はワンバイエスのアルミシクロクロスフレームとカーボンフォークを採用したシクロクロス「JFF #807z」だ。

日本人の体格に合わせて作られたアルミシクロクロスフレーム photo:Michinari TAKAGI

UCIの認証も取得している photo:Michinari TAKAGI
鈴木はJFF #807zについて「日本人の体格に合わせて作られた扱いやすいバイクです。重量は軽量というわけではないですが、807zになってピーキーさを抑えつつ、しかしもともとのクイックなハンドリングを残しながら、高速化している現代のCXシーンにも適応できるような設計になっています。
シートステーを扁平させたことで、バイクが跳ねづらくトラクションがかけやすくなっています。リアタイヤをしっかり地面に押し付けてくれるのでコーナーの立ち上がりの加速も良く、荒れた路面だったとしても誰もが扱いやすく作られています。今少なくなってきたシクロクロス用のレーシングバイクとしてしっかりとレースで戦える性能だと感じています」と、JFF #807zについて開発者らしい具体的なコメントをしてくれた。

サブバイクはサポート選手エディションのグラデーションカラー photo:Michinari TAKAGI
鈴木はカラーリングの異なる2台のJFF #807zを使用する。メインバイクは色鮮やかなグリーン。「サンエスのフレームはみんなオーダーカラーでパントーンから選択できます。志木市にある『KURU』のイメージカラーのグリーンにしています」。
一方、サブバイクは「サポート選手エディションで、グラデーションカラーで作ってもらっています」ということで、ライトブルーとベージュのグラデーションカラー。「アルミならではの細かい造形が好きなポイントの一つです」がお気に入りのポイントとのこと。

コンポーネントはシマノ ULTEGRA DI2 photo:Michinari TAKAGI

リアディレイラーのみシックモード対策でGRX photo:Michinari TAKAGI 
ブレーキローター径は前後140mm photo:Michinari TAKAGI
メインバイクもサブバイクも同じ仕様で、コンポーネントはシマノ ULTEGRA DI2で、リアディレイラーのみシックモード対策でGRXとなっていた。ブレーキローター径は前後140mmだ。
クランクはアームがアルミ鍛造中空、スピンドルがアルミ中空のワンバイエス J・CRANK。ギヤ比はフロントが46-36T、リアが11-30Tとなっている。ペダルはシマノ XTRを使用。

ワンバイエス J・CRANK photo:Michinari TAKAGI

ハンドルはジェイカーボン マホラの400mm photo:Michinari TAKAGI 
ワンバイエス 77ステム photo:Michinari TAKAGI

カーボンアキレスシートポスト photo:Michinari TAKAGI 
ナロウサーティーソウルサドル photo:Michinari TAKAGI
フレーム以外のパーツはワンバイエスで統一されている。コックピット周りはハンドルがジェイカーボン マホラの400mmで、ステムが77ステムの組み合わせ。シートポストはカーボンアキレスシートポストにナロウサーティーソウルサドルが取り付けられていた。
ホイールはCycle Garage PAZのチューブラーカーボンホイール。グリーンのメインバイクには45mmのリムハイト、グラデーションカラーのサブバイクに33mmのリムハイトのホイールを装着していた。

ホイールはCycle Garage PAZのチューブラーホイール photo:Michinari TAKAGI

チャレンジ GRIFOのチューブラータイヤ photo:Michinari TAKAGI
タイヤはチャレンジのチューブラータイヤをチョイス。「今シーズンはGRIFOとCHICANE、BABYLIMUS、 LIMUS、FLANDRIEN、DUNEの6種類を使い分けてます」と、天候やコースに応じて適したタイヤ選びができるように用意しているという。
チューブラータイヤにこだわる理由を鈴木に尋ねると、「シクロクロスでは非常に低圧でレースを走ります。自分の場合は高圧にしても1.5barほど。そのためTLRタイヤだとビードを保持することが難しく、エアリークが頻繁に起きてしまい、最悪ビードが脱落してしまう可能性も大いにあります。またタイヤサイドがTUタイヤの方がしなやかで潰しやすいです。タイヤが細くてグリップが薄くピーキーなシクロクロスでは、できるだけ面圧を稼いで少しでも大きなグリップを引き出したいという側面がありTUを選択しています。

レース前のウォーミングアップをする鈴木来人(OnebyESU-ICV) photo:Michinari TAKAGI
国内レースではドライレースが多く、極低圧での運用の必要がない場合が多いためTLRでも走れる場面も多々ありますが、基本的にはTUタイヤの方が有利になる場合が多いと感じています。デメリットはたくさんのホイールセットが必要で、運用が少し大変という面でしょうか。チャレンジタイヤはタイヤラインナップが多く、コンディションに合わせて最適なタイヤを選びやすいことにアドバンテージがあります」と、的確な回答をしてくれた。
「全日本選手権での優勝と、シーズンを通してヨーロッパのシクロクロスシーンに戻って戦うというところが当面の目標です」と、今季の目標について笑顔で答えてくれた。鈴木来人の今後の活躍も目が離せない。
photo & text :Michinari TAKAGI

2020年のシクロクロス全日本選手権でU23の日本王者に輝いた鈴木来人(OnebyESU-ICV)。2024年にはシクロクロス世界選手権に出場し、フランスのUCIチーム「S1NEO Loudeac」に所属するなど国内外で活躍し、今シーズンはセミプロとしてJCXシリーズで活躍している。
2018年のシクロクロス全日本選手権の時から東京サンエスが取り扱うワンバイエスのJFF #803を使用し、JFF #807の開発にも携わっていた鈴木。そして、2025-2026シーズンを共に駆ける愛車はワンバイエスのアルミシクロクロスフレームとカーボンフォークを採用したシクロクロス「JFF #807z」だ。


鈴木はJFF #807zについて「日本人の体格に合わせて作られた扱いやすいバイクです。重量は軽量というわけではないですが、807zになってピーキーさを抑えつつ、しかしもともとのクイックなハンドリングを残しながら、高速化している現代のCXシーンにも適応できるような設計になっています。
シートステーを扁平させたことで、バイクが跳ねづらくトラクションがかけやすくなっています。リアタイヤをしっかり地面に押し付けてくれるのでコーナーの立ち上がりの加速も良く、荒れた路面だったとしても誰もが扱いやすく作られています。今少なくなってきたシクロクロス用のレーシングバイクとしてしっかりとレースで戦える性能だと感じています」と、JFF #807zについて開発者らしい具体的なコメントをしてくれた。

鈴木はカラーリングの異なる2台のJFF #807zを使用する。メインバイクは色鮮やかなグリーン。「サンエスのフレームはみんなオーダーカラーでパントーンから選択できます。志木市にある『KURU』のイメージカラーのグリーンにしています」。
一方、サブバイクは「サポート選手エディションで、グラデーションカラーで作ってもらっています」ということで、ライトブルーとベージュのグラデーションカラー。「アルミならではの細かい造形が好きなポイントの一つです」がお気に入りのポイントとのこと。



メインバイクもサブバイクも同じ仕様で、コンポーネントはシマノ ULTEGRA DI2で、リアディレイラーのみシックモード対策でGRXとなっていた。ブレーキローター径は前後140mmだ。
クランクはアームがアルミ鍛造中空、スピンドルがアルミ中空のワンバイエス J・CRANK。ギヤ比はフロントが46-36T、リアが11-30Tとなっている。ペダルはシマノ XTRを使用。





フレーム以外のパーツはワンバイエスで統一されている。コックピット周りはハンドルがジェイカーボン マホラの400mmで、ステムが77ステムの組み合わせ。シートポストはカーボンアキレスシートポストにナロウサーティーソウルサドルが取り付けられていた。
ホイールはCycle Garage PAZのチューブラーカーボンホイール。グリーンのメインバイクには45mmのリムハイト、グラデーションカラーのサブバイクに33mmのリムハイトのホイールを装着していた。


タイヤはチャレンジのチューブラータイヤをチョイス。「今シーズンはGRIFOとCHICANE、BABYLIMUS、 LIMUS、FLANDRIEN、DUNEの6種類を使い分けてます」と、天候やコースに応じて適したタイヤ選びができるように用意しているという。
チューブラータイヤにこだわる理由を鈴木に尋ねると、「シクロクロスでは非常に低圧でレースを走ります。自分の場合は高圧にしても1.5barほど。そのためTLRタイヤだとビードを保持することが難しく、エアリークが頻繁に起きてしまい、最悪ビードが脱落してしまう可能性も大いにあります。またタイヤサイドがTUタイヤの方がしなやかで潰しやすいです。タイヤが細くてグリップが薄くピーキーなシクロクロスでは、できるだけ面圧を稼いで少しでも大きなグリップを引き出したいという側面がありTUを選択しています。

国内レースではドライレースが多く、極低圧での運用の必要がない場合が多いためTLRでも走れる場面も多々ありますが、基本的にはTUタイヤの方が有利になる場合が多いと感じています。デメリットはたくさんのホイールセットが必要で、運用が少し大変という面でしょうか。チャレンジタイヤはタイヤラインナップが多く、コンディションに合わせて最適なタイヤを選びやすいことにアドバンテージがあります」と、的確な回答をしてくれた。
「全日本選手権での優勝と、シーズンを通してヨーロッパのシクロクロスシーンに戻って戦うというところが当面の目標です」と、今季の目標について笑顔で答えてくれた。鈴木来人の今後の活躍も目が離せない。
photo & text :Michinari TAKAGI
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