2018/11/17(土) - 17:40
野辺山、滝沢牧場に詰め掛けたシクロクロッサーを迎えたのは、名物の泥ではなく晴天のポカポカ陽気。カウベル鳴り響く高原で開催されたRaphaスーパークロス野辺山、その一般カテゴリーの模様をダイジェストでレポートします。
一時の雨・曇り予想はどこへやら。日本全国から標高1350mの野辺山高原、滝沢牧場に詰め掛けたシクロクロッサーを迎えたのは、オーガナイザーの矢野大介さんも「11月にこんな暖かさは珍しい」と驚くほどの好天だった。野辺山の代名詞「泥」は姿を消し、代わりに土煙が立ち上がるほどのドライコンディションの中、各カテゴリーで熱い勝負が繰り広げられた。
朝露が乾き始めた朝一番に開催されたC4レースは、若きシクロクロッサーたちが上位を固めた。追い上げて先頭に立った17歳の⼭⽥壮太郎(SHIDO-WORKS)が福地猛(学校法人石川)との接戦を制しこの日の第一勝者となる。
続くカテゴリー3もジュニアやU23カテゴリーの選手たちが先頭で火花を散らすことになる。中盤に入る頃には松本駿(TEAM SCOTT)の息子である松本一成(TEAM SCOTT)が独走体制に持ち込み、その後方では最後尾スタートの香山飛龍(横浜高校自転車競技部)と依⽥翔⼤(日本大学)が、山田拓海(飯田風越高校)を追い上げる形でレースが進んだ。「明日のジュニアレースはぶっちぎりで勝ちたい」と言う松本は危なげなく独走勝利を飾り、山田と香山による2位争いのゴールスプリントは山田に軍配した。
15人の女子選手が走ったCL2+CL3混走レースでは、序盤から女子ロードU17/MTBユース全日本王者の渡部春雅(駒澤大学高校)と中島瞳(LimitedTeamTeamK)が先頭パックを組み、「本当にコースが楽しくて試走時間もずっと走っていた」と言う渡部がパワー区間で単独に。最終的に中島を53秒突き放す流石の走りで優勝を飾る。
CM2とCM3の混走マスターズレースは、5番手付近から先頭まで上がった太⽥好政(RCC)が、鈴⽊敦夫(matsumoto echinocockx)や佐々木秋久(Cycleclub.jp)を抑えて勝利。激戦のマスターズ1への切符を掴んでいる。
そして午前中の大一番となるジュニアと、UCIレースを除いた最高峰カテゴリーとなるカテゴリー2、そしてマスターズが時差スタート。ここからは昨年の全日本選手権でも使われた(バニーホップで飛べる)溝を含むフルコースとなる。
ジュニアレースでは「最初から他の選手を周回遅れにするつもりで攻めた」と言う⼩島⼤輝(SNEL CYCLOCROSSTEAM)が、鈴⽊亨(伊那北高校)と柳澤創(仙台一高)を2周目後半から引き離して勝利。目標とする全日本選手権優勝に弾みをつけた。
その後ろに続いたC2では「今シーズンずっと表彰台だったので何としても勝ちたかった」と振り返る花⽥⾦之介(SAUCE CX)と⼭本敦(Takeshibacyclecrossracing)が付かず離れずの距離で接戦を繰り広げた。二人のシーソーゲームは「独走になってから3周アゲアゲで踏みました」と言う花田に軍配し、念願叶っての独走勝利。遅れた⼭本には後方から上がってきた中澤潤(Pinazou Test Team)がジョインして2位争いを繰り広げた末、最終コーナーで山本が痛恨の落車。中澤が残る昇格切符を掴むという劇的な幕切れに。
強豪選手の流入によってコンペティションレベルが右肩上がりなのがCM1だ。序盤から「今回はコース設定が厳しかったのでマイペースで行こうと思っていました」と言う⽯川正道(Champion System Japan Test Team)が独走態勢に持ち込み、圧倒的なスピードでC2選手を次々とパスしていく展開に。森久(...andBicycleCC)や伊澤⼀嘉(Tonic CX Team Japan)の追い上げは届かず石川が勝利し、「ツール・ド・おきなわ140kmで振るわなかったリベンジ」を達成している。
一時の雨・曇り予想はどこへやら。日本全国から標高1350mの野辺山高原、滝沢牧場に詰め掛けたシクロクロッサーを迎えたのは、オーガナイザーの矢野大介さんも「11月にこんな暖かさは珍しい」と驚くほどの好天だった。野辺山の代名詞「泥」は姿を消し、代わりに土煙が立ち上がるほどのドライコンディションの中、各カテゴリーで熱い勝負が繰り広げられた。
朝露が乾き始めた朝一番に開催されたC4レースは、若きシクロクロッサーたちが上位を固めた。追い上げて先頭に立った17歳の⼭⽥壮太郎(SHIDO-WORKS)が福地猛(学校法人石川)との接戦を制しこの日の第一勝者となる。
続くカテゴリー3もジュニアやU23カテゴリーの選手たちが先頭で火花を散らすことになる。中盤に入る頃には松本駿(TEAM SCOTT)の息子である松本一成(TEAM SCOTT)が独走体制に持ち込み、その後方では最後尾スタートの香山飛龍(横浜高校自転車競技部)と依⽥翔⼤(日本大学)が、山田拓海(飯田風越高校)を追い上げる形でレースが進んだ。「明日のジュニアレースはぶっちぎりで勝ちたい」と言う松本は危なげなく独走勝利を飾り、山田と香山による2位争いのゴールスプリントは山田に軍配した。
15人の女子選手が走ったCL2+CL3混走レースでは、序盤から女子ロードU17/MTBユース全日本王者の渡部春雅(駒澤大学高校)と中島瞳(LimitedTeamTeamK)が先頭パックを組み、「本当にコースが楽しくて試走時間もずっと走っていた」と言う渡部がパワー区間で単独に。最終的に中島を53秒突き放す流石の走りで優勝を飾る。
CM2とCM3の混走マスターズレースは、5番手付近から先頭まで上がった太⽥好政(RCC)が、鈴⽊敦夫(matsumoto echinocockx)や佐々木秋久(Cycleclub.jp)を抑えて勝利。激戦のマスターズ1への切符を掴んでいる。
そして午前中の大一番となるジュニアと、UCIレースを除いた最高峰カテゴリーとなるカテゴリー2、そしてマスターズが時差スタート。ここからは昨年の全日本選手権でも使われた(バニーホップで飛べる)溝を含むフルコースとなる。
ジュニアレースでは「最初から他の選手を周回遅れにするつもりで攻めた」と言う⼩島⼤輝(SNEL CYCLOCROSSTEAM)が、鈴⽊亨(伊那北高校)と柳澤創(仙台一高)を2周目後半から引き離して勝利。目標とする全日本選手権優勝に弾みをつけた。
その後ろに続いたC2では「今シーズンずっと表彰台だったので何としても勝ちたかった」と振り返る花⽥⾦之介(SAUCE CX)と⼭本敦(Takeshibacyclecrossracing)が付かず離れずの距離で接戦を繰り広げた。二人のシーソーゲームは「独走になってから3周アゲアゲで踏みました」と言う花田に軍配し、念願叶っての独走勝利。遅れた⼭本には後方から上がってきた中澤潤(Pinazou Test Team)がジョインして2位争いを繰り広げた末、最終コーナーで山本が痛恨の落車。中澤が残る昇格切符を掴むという劇的な幕切れに。
強豪選手の流入によってコンペティションレベルが右肩上がりなのがCM1だ。序盤から「今回はコース設定が厳しかったのでマイペースで行こうと思っていました」と言う⽯川正道(Champion System Japan Test Team)が独走態勢に持ち込み、圧倒的なスピードでC2選手を次々とパスしていく展開に。森久(...andBicycleCC)や伊澤⼀嘉(Tonic CX Team Japan)の追い上げは届かず石川が勝利し、「ツール・ド・おきなわ140kmで振るわなかったリベンジ」を達成している。
C2
1位 | 花⽥⾦之介(SAUCE CX) | 42'24" |
2位 | 中澤潤(Pinazou Test Team) | +10" |
3位 | ⼭本敦(Takeshibacyclecrossracing) | +24" |
CJ
1位 | ⼩島⼤輝(SNEL CYCLOCROSSTEAM) | 39'34" |
2位 | 鈴⽊亨(伊那北高校) | +17" |
3位 | 柳澤創(仙台一高) | +1'07" |
CM1
1位 | ⽯川正道(Champion System Japan Test Team) | 41'13" |
2位 | 森久(...andBicycleCC) | +19" |
3位 | 伊澤⼀嘉(Tonic CX Team Japan) | +24" |
C3
1位 | 松本一成(TEAM SCOTT) | 30’21” |
2位 | 山田拓海(Iidafuetsukoukou) | +07” |
3位 | 香山飛龍(横浜高校自転車競技部) | +08” |
CL2+CL3
1位 | 渡部春雅(駒澤大学高校) | 24’48” |
2位 | 中島瞳(LimitedTeamTeamK) | +53” |
3位 | ⼭崎裕⼦(PowerSports SICK) | +2’39” |
C4
1位 | ⼭⽥壮太郎(SHIDO-WORKS) | 23’45” |
2位 | 福地猛(学校法人石川) | +08” |
3位 | 安⽥⼤希(champion system japan test team) | +31” |
CM2+CM3
1位 | 太⽥好政(RCC) | 23’26” |
2位 | 鈴⽊敦夫(matsumoto echinocockx) | +18” |
3位 | 佐々木秋久(Cycleclub.jp) | +31” |
text:So.Isobe
photo:Kei.Tsuji,Makoto.AYANO
photo:Kei.Tsuji,Makoto.AYANO
フォトギャラリー
Amazon.co.jp