2018/11/13(火) - 16:43
サイクルモードに出展した各ブランドブースをピックアップ。第4弾はメタルフレームに注目のデローザ、ミノウラの新型スマートトレーナーが登場したフカヤ、ノグのCEO自らブースに立ったダイアテック、チャンピオンシステム、ウインクレル、AlterLockを紹介します。
デローザ:クリスティアーノ氏が来日 拡充したBLACK LABELラインアップ
NIPPOヴィーニファンティーニをサポートするデローザは、今年も最も目立つ位置に煌びやかなブースを構えた。今年もイタリア本国からクリスティアーノ・デローザが来日。3日間にわたって、トークショーや製品プレゼンを行った。
ブースの前面には、NIPPOも使用するPROTOSやSKに加え、稀有なカスタムオーダー対応のカーボンフレームであるKINGが並べられた。なかなかお目にかかることのできない希少なモデルに、多くの視線が集まった。
デローザが2019モデルで注目を集めるのが、金属素材のフレームたち。イタリア本国の工房で職人たちの手によってハンドメイドされるフレームたちは”BLACK LABEL”と呼ばれる特別なラインで作り上げられる。
これまでのラインアップに加え、2019モデルで新たにチタンバイクのANIMA、スカンジウム添加アルミニウムのKERMESSEがBLACK LABELの仲間に加わることに。ディスクブレーキを採用しつつ、モダンなコンパクトリアトライアングルを持つことが共通の特徴。カーボンが主流の現代で、貴重なハイエンドメタルバイクとしてショーアップされた。
また、ステージでは、クリスティアーノ氏によるプレゼンテーションや、デローザを昔からよく知る老舗ショップ・横尾双輪館の横尾氏らによるトークショーなども行われた。歴史あるブランドのストーリーを知ることのできる貴重な機会に、多くの人がステージ前に集まり耳を傾けた。
チャンピオンシステム:7つのコミットメントに注目集まる
オーダージャージで人気を集めるチャンピオンシステム。昨今「7つのチャンピオンシステム・コミットメント」を発表し話題をさらっているが、このサイクルモードでもその公約を全面に押し出すブース展開を行った。
7つのコミットメントとは、品質の生涯保証や、クラッシュリプレイスメント、短納期といった様々なユーザーのメリットとなるサービス。ユーザーフレンドリーさに定評のあったチャンピオンシステムがさらに身近な存在となる取り組みだ。
UAEチームエミレーツを筆頭に多くのプロチームに供給している同社は、スポンサードするチームウエアも併せて展示。プロが実際に使用するハイエンドのウエアが並べられる様は圧巻。
ブースには、エントリーからハイエンドまでほぼすべてのサンプルウエアが並べられており、生地の質感やパネリングなどを実際に手に取って確認することも出来た。疑問点などはスタッフが直々に説明してくれるとあって、ウエアの製作を考えている人にとっては嬉しいブースだったのではないだろうか。
フカヤ:ミノウラの新型スマートトレーナー登場、キャットライクのヘルメットも取り扱い開始
各種ローラー台の体験で賑わっていたミノウラを始めとするブランドブースを構えたフカヤ。定番の3本ローラーはもちろん、アップデートを加えたフロントフォーク固定式のハイブリッドローラー「FG-542」、ブランド初となるスマートトレーナー「神楽」シリーズなどを並べた。その中でも新製品として、昨今多くのブランドからリリースされているダイレクトドライブ式のスマートトレーナーがついにミノウラからも登場。国産ブランドだけに日本の使用環境を考えた優れた静粛性が大きな特徴で、もちろんズイフト等にも対応している。
フカヤが取り扱うバイクブランドと言えば、来季アージェードゥーゼルへのサポートが決まったエディ・メルクスだ。久方ぶりにワールドツアーに戻ってくるとあり、楽しみにしていたファンも少なくないだろう。チームキットの写真を見る限りまだ未発表の新型バイクが投入されるものと見られる。ダウンチューブのロゴも刷新されており、雰囲気を変えたバイクを前に足を止める人の姿も多く見られた。
リーズナブルな価格ながらチーム右京も使用する高い機能性を備えたブライトンのサイクルコンピューターには、新型のエントリーモデル「Rider15」が登場。従来のRider10に変わるアップデート製品で、GPS搭載機種ながら1万円を切るプライスタグを下げる。自身の進行方角がわかるコンパス機能が追加された他、スマートフォンアプリと連携してログを記録できるのも特徴だ。
花粉やホコリ等空気中の有害物質をカットするスポーツマスクを展開するナルーマスクには、季節に合わせた防寒用製品が追加。高いフィルター機能を持つFシリーズに、首元まで覆う長めの丈に作られたF5や、耳・頭を覆うバラクラバタイプのF3が登場しており、ウォーマーとしても活用できるようアップデートを加えている。
また新たにスペインのヘルメットブランド、キャットライクの取り扱いを開始。国内展開のフルラインアップをお披露目した。無数に空いた丸いホールデザインが特徴的で、数年前までモビスターが使用していたことでも知られる。定番モデル「WHISPER」はもちろん、エアロモデルの「CLOUD 352」など全5モデルの幅広いグレードで展開される。
ダイアテック:ノグのヒューゴ社長が来日、各ブランドの世界観溢れる展示にも注目
ブース中央にテントを張ったユニークなレイアウトのノグ。製品PRのためCEOであるヒューゴ・デヴィッドソン氏も来日し、陽気な調子でブース訪れる人々に次々と自ら製品の説明を行っていた。注目は一つのバッテリーを多用途に活用できる「PWR」シリーズだ。自転車用ライトだけでなく、スマートフォンのモバイルバッテリーとして、アウトドアでのランタンやヘッドライト、スピーカーとしても使うことができる製品となっている。昨今盛り上がりを見せるキャンプツーリングにうってつけと言えるだろう。
自転車用ロックだけでなくヘルメットにも力を入れるABUSは、世界王者アレハンドロ・バルベルデのサイン入りヘルメットを展示し製品をアピールした。モビスターが使い分ける2つのハイパフォーマンスヘルメット、「GameChanger」と「Aventor」がラインアップの主力モデルだ。日本での知名度はまだまだこれから感があるものの、アルカンシエルを獲得したバルベルデの活躍よって今後一層広まっていくに違いない。
根強い人気を誇るシューレース採用ロードシューズ「EMPIRE」の試着を行ったジロは、ヘルメットとシューズ、グローブにソックスまで統一したコーディネートを提案する展示を行った。アメリカのグラベルイベント「GRINDURO(グラインデューロ)」を主催するジロとあって、オフロード系のプロダクトも充実しているラインアップも特徴だ。
機能的かつリーズナブルなサイクルコンピューターで注目が集まるレザインは、使い方やセットアップなどの疑問に答えるQ&Aコーナーを設置。LEZYNE GPSを買ったものの使いこなせていない、どんな機能があるのか知りたいという人が多く集まった。サイズや機能、カラー別に10種類以上のラインアップから選べる展開で、最新の大画面モデル「MEGA XL GPS」も注目の的となっていた。
ウインクレル:ロードシューズラインアップを刷新したノースウェーブ
ミドル~トップグレードまで幅広いモデルで試着シューズを用意したノースウェーブは、これからの季節に重宝するウインターシューズと、ラインアップ全体を刷新したロードシューズがずらりと並んだ。防風かつ保温素材を使用したウインターシューズは足首まで覆う構造とすることで冷たい風から足先を守り、冬場のトレーニングでも快適なライドを楽しめるよう作られている。
アレクサンドル・クリストフなどのトッププロ選手も使用するフラッグシップEXTREME RRは、新たにフィッティングシステムやラスト形状を改良した「EXTREME PRO」へと進化。フルカーボン製のアウトソールも形状が見直され、より多くのサイクリストにフィットするデザインやアーチサポート機能を追加した新設計となっている。
また来年よりシューズだけでなくアパレル類も国内本格始動。シューズ製造で培った縫製技術とイタリアの厳選された生地に、遊び心あるデザインを合わせた高品質でスタイリッシュなウェアが各種揃う。ジャージと合わせた柄のソックス、グローブ、キャップも一緒にコーディネートしたくなる仕上がりだ。
その他Y字フレームが目を引くトライアスロンバイクメーカー「ダイアモンドバイク」や、ダウンヒル・エンデューロ系のマウンテンバイクを各種ラインアップする「サンタクルズ」、オフロードライドに最適なウェアやプロテクターを展示した「ION(アイオン)」もそれぞれブースを展開した。
オルターロック:GPS追跡装置で新たな防犯対策を提案
今年サイクルモード初出展となるのが、こちらのAlterLock(オルターロック)。チェレステカラーの爽やかなブースに展示されたのは、新たなカタチのスポーツバイク用防犯システムだ。ボトルケージ台座にマウントする薄型のデバイスがスマートフォンと連携し、駐輪した自転車を守ってくれるIoTサービスとなる。
駐輪し、自転車から離れるとスマートフォンとのBluetooth接続が切れ、ガード状態へ移行。一定以上の振動や移動を検知すると、デバイスからアラームが発せられると共に、スマートフォンへ通知が届く。振動の検出感度などは設定によって変更できるため、駐輪状況によってカスタマイズできる。自転車が持ち去られてもGPS信号をスマートフォンへ送信してくれるため、追跡することもできる。
通信には京セラのIoTネットワークSigfoxを利用しており、2020年には全国をカバーする予定。薄型で目立ちづらいため、愛車に取り付けてもルックスを崩さないスマートさも魅力。愛車を守る新たな取り組みとして、要注目のブランドだ。
text&photo:CW編集部
デローザ:クリスティアーノ氏が来日 拡充したBLACK LABELラインアップ
NIPPOヴィーニファンティーニをサポートするデローザは、今年も最も目立つ位置に煌びやかなブースを構えた。今年もイタリア本国からクリスティアーノ・デローザが来日。3日間にわたって、トークショーや製品プレゼンを行った。
ブースの前面には、NIPPOも使用するPROTOSやSKに加え、稀有なカスタムオーダー対応のカーボンフレームであるKINGが並べられた。なかなかお目にかかることのできない希少なモデルに、多くの視線が集まった。
デローザが2019モデルで注目を集めるのが、金属素材のフレームたち。イタリア本国の工房で職人たちの手によってハンドメイドされるフレームたちは”BLACK LABEL”と呼ばれる特別なラインで作り上げられる。
これまでのラインアップに加え、2019モデルで新たにチタンバイクのANIMA、スカンジウム添加アルミニウムのKERMESSEがBLACK LABELの仲間に加わることに。ディスクブレーキを採用しつつ、モダンなコンパクトリアトライアングルを持つことが共通の特徴。カーボンが主流の現代で、貴重なハイエンドメタルバイクとしてショーアップされた。
また、ステージでは、クリスティアーノ氏によるプレゼンテーションや、デローザを昔からよく知る老舗ショップ・横尾双輪館の横尾氏らによるトークショーなども行われた。歴史あるブランドのストーリーを知ることのできる貴重な機会に、多くの人がステージ前に集まり耳を傾けた。
チャンピオンシステム:7つのコミットメントに注目集まる
オーダージャージで人気を集めるチャンピオンシステム。昨今「7つのチャンピオンシステム・コミットメント」を発表し話題をさらっているが、このサイクルモードでもその公約を全面に押し出すブース展開を行った。
7つのコミットメントとは、品質の生涯保証や、クラッシュリプレイスメント、短納期といった様々なユーザーのメリットとなるサービス。ユーザーフレンドリーさに定評のあったチャンピオンシステムがさらに身近な存在となる取り組みだ。
UAEチームエミレーツを筆頭に多くのプロチームに供給している同社は、スポンサードするチームウエアも併せて展示。プロが実際に使用するハイエンドのウエアが並べられる様は圧巻。
ブースには、エントリーからハイエンドまでほぼすべてのサンプルウエアが並べられており、生地の質感やパネリングなどを実際に手に取って確認することも出来た。疑問点などはスタッフが直々に説明してくれるとあって、ウエアの製作を考えている人にとっては嬉しいブースだったのではないだろうか。
フカヤ:ミノウラの新型スマートトレーナー登場、キャットライクのヘルメットも取り扱い開始
各種ローラー台の体験で賑わっていたミノウラを始めとするブランドブースを構えたフカヤ。定番の3本ローラーはもちろん、アップデートを加えたフロントフォーク固定式のハイブリッドローラー「FG-542」、ブランド初となるスマートトレーナー「神楽」シリーズなどを並べた。その中でも新製品として、昨今多くのブランドからリリースされているダイレクトドライブ式のスマートトレーナーがついにミノウラからも登場。国産ブランドだけに日本の使用環境を考えた優れた静粛性が大きな特徴で、もちろんズイフト等にも対応している。
フカヤが取り扱うバイクブランドと言えば、来季アージェードゥーゼルへのサポートが決まったエディ・メルクスだ。久方ぶりにワールドツアーに戻ってくるとあり、楽しみにしていたファンも少なくないだろう。チームキットの写真を見る限りまだ未発表の新型バイクが投入されるものと見られる。ダウンチューブのロゴも刷新されており、雰囲気を変えたバイクを前に足を止める人の姿も多く見られた。
リーズナブルな価格ながらチーム右京も使用する高い機能性を備えたブライトンのサイクルコンピューターには、新型のエントリーモデル「Rider15」が登場。従来のRider10に変わるアップデート製品で、GPS搭載機種ながら1万円を切るプライスタグを下げる。自身の進行方角がわかるコンパス機能が追加された他、スマートフォンアプリと連携してログを記録できるのも特徴だ。
花粉やホコリ等空気中の有害物質をカットするスポーツマスクを展開するナルーマスクには、季節に合わせた防寒用製品が追加。高いフィルター機能を持つFシリーズに、首元まで覆う長めの丈に作られたF5や、耳・頭を覆うバラクラバタイプのF3が登場しており、ウォーマーとしても活用できるようアップデートを加えている。
また新たにスペインのヘルメットブランド、キャットライクの取り扱いを開始。国内展開のフルラインアップをお披露目した。無数に空いた丸いホールデザインが特徴的で、数年前までモビスターが使用していたことでも知られる。定番モデル「WHISPER」はもちろん、エアロモデルの「CLOUD 352」など全5モデルの幅広いグレードで展開される。
ダイアテック:ノグのヒューゴ社長が来日、各ブランドの世界観溢れる展示にも注目
ブース中央にテントを張ったユニークなレイアウトのノグ。製品PRのためCEOであるヒューゴ・デヴィッドソン氏も来日し、陽気な調子でブース訪れる人々に次々と自ら製品の説明を行っていた。注目は一つのバッテリーを多用途に活用できる「PWR」シリーズだ。自転車用ライトだけでなく、スマートフォンのモバイルバッテリーとして、アウトドアでのランタンやヘッドライト、スピーカーとしても使うことができる製品となっている。昨今盛り上がりを見せるキャンプツーリングにうってつけと言えるだろう。
自転車用ロックだけでなくヘルメットにも力を入れるABUSは、世界王者アレハンドロ・バルベルデのサイン入りヘルメットを展示し製品をアピールした。モビスターが使い分ける2つのハイパフォーマンスヘルメット、「GameChanger」と「Aventor」がラインアップの主力モデルだ。日本での知名度はまだまだこれから感があるものの、アルカンシエルを獲得したバルベルデの活躍よって今後一層広まっていくに違いない。
根強い人気を誇るシューレース採用ロードシューズ「EMPIRE」の試着を行ったジロは、ヘルメットとシューズ、グローブにソックスまで統一したコーディネートを提案する展示を行った。アメリカのグラベルイベント「GRINDURO(グラインデューロ)」を主催するジロとあって、オフロード系のプロダクトも充実しているラインアップも特徴だ。
機能的かつリーズナブルなサイクルコンピューターで注目が集まるレザインは、使い方やセットアップなどの疑問に答えるQ&Aコーナーを設置。LEZYNE GPSを買ったものの使いこなせていない、どんな機能があるのか知りたいという人が多く集まった。サイズや機能、カラー別に10種類以上のラインアップから選べる展開で、最新の大画面モデル「MEGA XL GPS」も注目の的となっていた。
ウインクレル:ロードシューズラインアップを刷新したノースウェーブ
ミドル~トップグレードまで幅広いモデルで試着シューズを用意したノースウェーブは、これからの季節に重宝するウインターシューズと、ラインアップ全体を刷新したロードシューズがずらりと並んだ。防風かつ保温素材を使用したウインターシューズは足首まで覆う構造とすることで冷たい風から足先を守り、冬場のトレーニングでも快適なライドを楽しめるよう作られている。
アレクサンドル・クリストフなどのトッププロ選手も使用するフラッグシップEXTREME RRは、新たにフィッティングシステムやラスト形状を改良した「EXTREME PRO」へと進化。フルカーボン製のアウトソールも形状が見直され、より多くのサイクリストにフィットするデザインやアーチサポート機能を追加した新設計となっている。
また来年よりシューズだけでなくアパレル類も国内本格始動。シューズ製造で培った縫製技術とイタリアの厳選された生地に、遊び心あるデザインを合わせた高品質でスタイリッシュなウェアが各種揃う。ジャージと合わせた柄のソックス、グローブ、キャップも一緒にコーディネートしたくなる仕上がりだ。
その他Y字フレームが目を引くトライアスロンバイクメーカー「ダイアモンドバイク」や、ダウンヒル・エンデューロ系のマウンテンバイクを各種ラインアップする「サンタクルズ」、オフロードライドに最適なウェアやプロテクターを展示した「ION(アイオン)」もそれぞれブースを展開した。
オルターロック:GPS追跡装置で新たな防犯対策を提案
今年サイクルモード初出展となるのが、こちらのAlterLock(オルターロック)。チェレステカラーの爽やかなブースに展示されたのは、新たなカタチのスポーツバイク用防犯システムだ。ボトルケージ台座にマウントする薄型のデバイスがスマートフォンと連携し、駐輪した自転車を守ってくれるIoTサービスとなる。
駐輪し、自転車から離れるとスマートフォンとのBluetooth接続が切れ、ガード状態へ移行。一定以上の振動や移動を検知すると、デバイスからアラームが発せられると共に、スマートフォンへ通知が届く。振動の検出感度などは設定によって変更できるため、駐輪状況によってカスタマイズできる。自転車が持ち去られてもGPS信号をスマートフォンへ送信してくれるため、追跡することもできる。
通信には京セラのIoTネットワークSigfoxを利用しており、2020年には全国をカバーする予定。薄型で目立ちづらいため、愛車に取り付けてもルックスを崩さないスマートさも魅力。愛車を守る新たな取り組みとして、要注目のブランドだ。
text&photo:CW編集部
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