モビスターのヘルメットサプライヤーとしても知られるABUSから、ロードヘルメット2モデルをピックアップ。ツール・ド・フランスの山岳ステージを始めオールラウンドに使用される「Aventor」と、上位モデルのテクノロジーを受け継ぐエントリーモデル「Viantor」を紹介しよう。



ABUS Aventor:モビスターが山岳ステージで使用する通気性重視のオールラウンドモデル

ABUS Aventor(BLAZE RED)ABUS Aventor(BLAZE RED) (c)ダイアテック
1924年に創業したABUSは欧州でトップシェアを誇るロックブランド。U字、チェーン、ケーブルなどの様々なセキュリティアイテムを手掛けており、高い品質で多くの人から支持されるブランドである。そんなABUSは近年ロード向けのパフォーマンスヘルメットにも力を入れており、UCIワールドチームのモビスターにより世界トップレースへ投入されている。

今回紹介するのはそんなABUSのヘルメットラインアップの中でも、ハイエンドモデルとしてモビスターが使用する「Aventor」だ。同じくハイエンドモデルとして展開されるエアロモデル「GameChanger」とは異なり、通気性を重視したオールラウンドモデルに仕上がる。

ABUS Aventor(POLAR WHITE)ABUS Aventor(POLAR WHITE) (c)ダイアテックABUS Aventor(NEON YELLOW)ABUS Aventor(NEON YELLOW) (c)ダイアテックABUS Aventor(VELVET BLACK)ABUS Aventor(VELVET BLACK) (c)ダイアテック

大きな樹脂製のサポートが後頭部をしっかりホールドする大きな樹脂製のサポートが後頭部をしっかりホールドする (c)ダイアテックポニーテールにも対応しているZOOM ACEフィットシステムポニーテールにも対応しているZOOM ACEフィットシステム (c)ダイアテック


縦に大きく開けられたベンチレーションホールはヘルメット表面積の40%も占めており、非常に高いクーリング性能を実現。効率よく空気を取り込み、後頭部の排気口まで空気を流すエアフローを意識した作りとなっており、酷暑のレースでも快適性を保ってくれる。ホールの間に渡されるブリッジも、扁平させたデザインとすることで開口部を大きく保ち、かつエアロフィンのような独自のルックスも演出している。

シェルはEPSフォームとポリカーボネートシェルを合わせたダブルシェルインモールド構造。そこにACTI CAGEと呼ばれるEPS製の強化骨格を芯材として挿入することで帽体全体を補強。優れた衝撃吸収性を実現すると共に、多数のエアベンチレーションホールを設けてもヘルメットの安全性を損なわない頑丈な作りとなっている。


フィットシステムとしてZOOM ACEと呼ばれるサポートシステムを搭載。大きな樹脂製のサポートを備えており、後頭部をしっかりとホールドする。フィッティングの調整は一般的なダイヤル式だ。また中央部はポニーテールを通すために大きくスペースを確保。女性でも髪を結って快適に被れる設計となっている。

カラーはホワイトベースにレッドのアクセントを入れたBLAZE RED、蛍光イエローで視認性の高いNEON YELLOW、オールホワイトのPOLAR WHITE、シックなブラックカラーのVELVET BLACKという4カラーをラインアップ。サイズはM(54~58cm)とL(57~61cm)の2種類だ。JCF公認ヘルメットとなっているため、公式レースでの使用も可能。価格は19,500円(税抜)。

ツール・ド・スイスの山岳ステージにてAventorを使用するナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)ツール・ド・スイスの山岳ステージにてAventorを使用するナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) photo:CorVos
ABUS Aventor
カラー:BLAZE RED、NEON YELLOW、POLAR WHITE、VELVET BLACK
サイズ:M(54~58cm)、L(57~61cm)
重量:260g(M)、300g(L)
価格:19,500円(税抜)



ABUS Viantor:上位モデルのテクノロジーを継承した軽量エントリーモデル

ABUS Viantor(Celeste Green)ABUS Viantor(Celeste Green) (c)ダイアテック
ABUSのエントリーグレードヘルメットとしてラインアップされる「Viantor」。上位モデルのテクノロジーを取り入れた高い安全性能とクーリング性能を持ちながら、コストパフォーマンスを高めたモデルとなっている。

デザインは上記オールラウンドモデルのAventorにも似た形状を採用。縦に大きく開いたベンチレーションホールから空気を効率良く取り込み、内部のエアチャネルに沿って流れた後、後部の14個のホールから排気されるエアフロー設計とすることで優れた通気性を確保している。また上位モデルに倣ったシェルデザインによってエントリーグレードを感じさせないルックスもポイントだ。

シェル構造は複数のアウターシェルをEPSと一体化させたマルチシェルインモールド構造を採用。その上でEPSの内部に構造強化のフレームを入れたアクティケージを挿入することで、全体の強度を上げ、衝撃に対する防護性を高めているのだ。

ABUS Viantor(Velvet Black)ABUS Viantor(Velvet Black) (c)ダイアテックABUS Viantor(Blaze Red)ABUS Viantor(Blaze Red) (c)ダイアテックABUS Viantor(Celeste Green)ABUS Viantor(Celeste Green) (c)ダイアテック

ABUS Viantor(Neon Yellow)ABUS Viantor(Neon Yellow) (c)ダイアテックABUS Viantor(Polar White)ABUS Viantor(Polar White) (c)ダイアテックABUS Viantor(Movistar Team)ABUS Viantor(Movistar Team) (c)ダイアテック


フィットシステムは上位モデルと同様のZOOM ACEシステム。大きな樹脂製のサポートが後頭部をしっかりサポートし、ポニーテールに対応したスペースも確保しているのが特徴だ。調整は中央部にあるダイヤルで行われ、簡単操作で優れたフィット感を実現する。

ラインアップは豊富な6カラーで展開。シンプルな単色のVelvet Black、Polar Whiteの他に、ツートンカラーのBlaze Red、Celeste Green、Neon Yellow、そしてモビスターカラーのMovistar Teamを用意している。M(54~58cm)、L(58~62cm)の2サイズ展開。JCF公認であるため、公式レースでの使用も可能だ。価格は13,800円(税抜)で、取り扱いはダイアテック。

トップモデル譲りのシンプルなデザインとなっているトップモデル譲りのシンプルなデザインとなっている (c)ダイアテックポニーテールに対応するなど女性にも最適なヘルメットだポニーテールに対応するなど女性にも最適なヘルメットだ (c)ダイアテック


ABUS Viantor
カラー:Velvet Black、Blaze Red、Celeste Green、Neon Yellow、Polar White、Movistar Team
サイズ:M(54~58cm)、L(57~61cm)
重量:260g(M)、280g(L)
価格:13,800円(税抜)



ABUSのヘルメットを取り扱う「シルベストサイクル京都店」店長、中山正樹さんのオススメコメント

今回、ABUSのヘルメットを取り扱う京都府京都市の「シルベストサイクル京都店」、中山店長よりオススメコメントを頂いた。ABUSのヘルメットは、初回入荷分が即時完売してしまったほど人気だと言う。

ABUSヘルメットを取り扱うシルベストサイクル京都店の中山店長もオススメABUSヘルメットを取り扱うシルベストサイクル京都店の中山店長もオススメ 「ABUSはロックメーカーとして世界的に知名度のあるブランドですので信頼感も強く、モビスターがレースで使っているということからお客様からの反応も非常に良いですね。試着してみた時に幅広の私の頭にもフィットしてくれたので、比較的アジア向けのフィット感だと感じました。

デザインもABUSの独創的なスタイルを持ちながら、取っ付きにくい感じではなく、まとまりがあるのが良いですね。好きな人はとことんお気に入りになるデザインではないでしょうか。ABUSのヘルメットはGameChangerとAventor、Viantorという3モデルが同時に初回入荷したのですが、瞬く間に完売しましたので、現在は入荷待ちです。気になる方は早めにチェックしてみて下さい!」

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