競輪における2025年優秀選手表彰式典と祝賀会が、2月25日(水)に開催。東京都港区のザ・プリンス パークタワー東京に人々が集い、最優秀選手の郡司浩平、佐藤水菜をはじめとした受賞選手達に賛辞を贈った。

多くの関係者やファンが一堂に会した2025年優秀選手表彰式典 photo: Yuichiro Hosoda
午前11時、木戸寛JKA会長による挨拶から始まった式典は、故・寬仁親王殿下の長女、彬子女王殿下の御臨席のもと、関係者や競輪ファン、報道陣など約400人が出席。体調不良で欠席となった窪木一茂(福島)以外の全受賞選手達が壇上に並んだ。
彬子女王殿下は御言葉の中で、MVPの郡司浩平(神奈川)が6度目のKEIRINグランプリ挑戦でついに優勝した事、脇本雄太(福井)の史上初のグランプリスラム達成や佐藤水菜(神奈川)の前人未到の年間グランプリスラム達成も「劇的な快挙」とし「事実は小説より奇なりと言いますが、漫画にしたらかえってつまらなくなってしまう程の快挙であったと思います」と讃えた。また、お父上の名を冠する寛仁親王牌での嘉永泰斗の初決勝、初優勝の瞬間を現地で見届けた際には「思わず、すごいと呟いてしまった」と振り返り、その時の感動を述べられた。

受賞選手達の写真パネルが会場受付に華を添えていた photo: Yuichiro Hosoda 
式典の司会進行役を務めた板垣龍佑さん、さとうゆみさん photo: Yuichiro Hosoda

木戸寛JKA会長が開会の挨拶を行う photo: Yuichiro Hosoda 
祝辞を述べる彬子女王殿下 photo: Yuichiro Hosoda
各選手へのメダル等の授与に続いて行われた最優秀選手受賞スピーチの中で、郡司浩平は「この栄誉ある賞に恥じないよう、これからも一生懸命努力してまいります」と話した。郡司は神奈川県初となるKEIRINグランプリ優勝を地元・平塚のバンクで果たし、同時に賞金王の座も獲得した。
ガールズ部門の最優秀選手賞を獲得した佐藤水菜は、この他に国際賞、グランドスラム賞、グランプリスラム賞、GI優勝記録更新選手賞も受賞。4つのガールズGIとガールズグランプリを1年で全て制覇し、世界選手権でも女子ケイリン連覇を達成するなど他を圧倒的する活躍を見せ、「ガールズケイリンももちろんですが、日本ナショナルチームとしても世界一を目指して、もっと強いチームを作っていきたい」と抱負を語った。

今年もアフロにメダルの帯が引っ掛かる中石湊(北海道) photo: Yuichiro Hosoda 
木戸会長から記念のブレザーを着せてもらう郡司浩平(神奈川) photo: Yuichiro Hosoda

グランドスラム賞とグランプリスラム賞を同時受賞した佐藤水菜(神奈川)と脇本雄太(福井)が記念のリングを見せる photo: Yuichiro Hosoda 
最優秀選手賞の郡司浩平(神奈川)、佐藤水菜(神奈川) photo: Yuichiro Hosoda

出席した受賞選手達が並び、記念撮影を行った photo: Yuichiro Hosoda
式典は、来賓の経済産業省審議官・田中一成氏による祝辞にて閉会。食事とともに選手達のトークを楽しむ祝賀会へと場を移した。今回受賞した全選手は以下の通り。

午前11時、木戸寛JKA会長による挨拶から始まった式典は、故・寬仁親王殿下の長女、彬子女王殿下の御臨席のもと、関係者や競輪ファン、報道陣など約400人が出席。体調不良で欠席となった窪木一茂(福島)以外の全受賞選手達が壇上に並んだ。
彬子女王殿下は御言葉の中で、MVPの郡司浩平(神奈川)が6度目のKEIRINグランプリ挑戦でついに優勝した事、脇本雄太(福井)の史上初のグランプリスラム達成や佐藤水菜(神奈川)の前人未到の年間グランプリスラム達成も「劇的な快挙」とし「事実は小説より奇なりと言いますが、漫画にしたらかえってつまらなくなってしまう程の快挙であったと思います」と讃えた。また、お父上の名を冠する寛仁親王牌での嘉永泰斗の初決勝、初優勝の瞬間を現地で見届けた際には「思わず、すごいと呟いてしまった」と振り返り、その時の感動を述べられた。




各選手へのメダル等の授与に続いて行われた最優秀選手受賞スピーチの中で、郡司浩平は「この栄誉ある賞に恥じないよう、これからも一生懸命努力してまいります」と話した。郡司は神奈川県初となるKEIRINグランプリ優勝を地元・平塚のバンクで果たし、同時に賞金王の座も獲得した。
ガールズ部門の最優秀選手賞を獲得した佐藤水菜は、この他に国際賞、グランドスラム賞、グランプリスラム賞、GI優勝記録更新選手賞も受賞。4つのガールズGIとガールズグランプリを1年で全て制覇し、世界選手権でも女子ケイリン連覇を達成するなど他を圧倒的する活躍を見せ、「ガールズケイリンももちろんですが、日本ナショナルチームとしても世界一を目指して、もっと強いチームを作っていきたい」と抱負を語った。





式典は、来賓の経済産業省審議官・田中一成氏による祝辞にて閉会。食事とともに選手達のトークを楽しむ祝賀会へと場を移した。今回受賞した全選手は以下の通り。
男子選手
| 受賞名 | 受賞選手 | 所属 | 期 | 主な2025年獲得タイトル等 |
|---|---|---|---|---|
| 最優秀選手賞 | 郡司浩平(初) | 神奈川 | 99期 | KEIRINグランプリ、年間獲得賞金1位 |
| 優秀選手賞 | 脇本雄太(2年連続4回目) | 福井 | 94期 | 全日本選抜競輪、高松宮記念杯競輪 |
| 優秀選手賞 | 古性優作(3年ぶり2回目) | 大阪 | 100期 | ウィナーズカップ、年間獲得賞金3位 |
| 優秀選手賞 | 吉田拓矢(初) | 茨城 | 107期 | 日本選手権競輪、年間獲得賞金2位 |
| 優秀新人選手賞 | 中石湊(初) | 北海道 | 125期 | ヤンググランプリ、年間獲得賞金1位(123、125、127期中) |
| 特別敢闘選手賞 | 寺崎浩平(初) | 福井 | 117期 | オールスター競輪 |
| 国際賞 | 橋本英也(3年連続5回目) | 岐阜 | 113期 | アジア選手権マディソン/エリミネーション各1位 |
| 国際賞 | 小原佑太(3年連続4回目) | 青森 | 115期 | ネーションズカップ第1戦チームスプリント2位 |
| 国際賞 | 窪木一茂(5年連続5回目) | 福島 | 119期 | 世界選手権オムニアム2位、アジア選手権パーシュート/マディソン各1位 |
| 国際賞 | 中野慎詞(3年連続3回目) | 岩手 | 121期 | アジア選手権チームスプリント/ケイリン各1位 |
| 国際賞 | 太田海也(3年連続3回目) | 岡山 | 121期 | アジア選手権チームスプリント/スプリント各1位 |
| 国際賞 | 市田龍生都(初) | 福井 | 127期 | アジア選手権1Kmタイムトライアル1位 |
| 全GI優勝(グランドスラム)選手賞 | 脇本雄太 | 福井 | 94期 | |
| 全GI優勝+GP優勝(グランプリスラム)選手賞 | 脇本雄太 | 福井 | 94期 |
ガールズケイリン選手
| 受賞名 | 受賞選手 | 所属 | 期 | 主な2025年獲得タイトル等 |
|---|---|---|---|---|
| 最優秀選手賞 | 佐藤水菜(2年ぶり2回目) | 神奈川 | 114期 | ガールズグランプリ、全ガールズGI、年間獲得賞金1位 |
| 優秀選手賞 | 児玉碧衣(2年ぶり5回目) | 福岡 | 108期 | 年間獲得賞金2位、勝率83.75%、連対率88.75%、優勝回数18回(同年1位) |
| 優秀選手賞 | 梅川風子(2年ぶり3回目) | 東京 | 112期 | 年間獲得賞金5位、勝率90.90%、連対率92.42%、優勝回数18回(同年1位) |
| 優秀新人選手賞 | 仲澤春香(初) | 福井 | 126期 | 勝率79.41%、連対率88.23%、優勝回数8回 |
| 特別敢闘選手賞 | 尾崎睦(初) | 神奈川 | 108期 | ガールズグランプリ2着、パールカップ2着、年間獲得賞金4位 |
| 国際賞 | 佐藤水菜(5年連続5回目) | 神奈川 | 114期 | 世界選手権ケイリン1位/スプリント2位、アジア選手権スプリント1位 |
| 国際賞 | 内野艶和(3回目) | 福岡 | 120期 | アジア選手権チームパーシュート/マディソン/エリミネーション各1位 |
| 国際賞 | 仲澤春香(初) | 福井 | 126期 | アジア選手権チームスプリント3位 |
| GI優勝記録更新選手 | 佐藤水菜(初〜4回目) | 神奈川 | 114期 | GI優勝回数3〜6回(各回更新) |
| 全GI優勝(グランドスラム)選手賞 | 佐藤水菜 | 神奈川 | 114期 | |
| 全GI優勝+GP優勝(グランプリスラム)選手賞 | 佐藤水菜 | 神奈川 | 114期 |
式典後の祝賀会の冒頭では、各賞の選考委員でもある新潮社の中瀬ゆかり氏が乾杯の音頭を取った。続くステージでは受賞選手全員によるトークショーを実施。中野浩一さんとの会話を交え、選手達が2025年を振り返るとともに、2026年への抱負やファンへの感謝を語った。

中瀬ゆかり氏の発声で乾杯。祝賀会がスタート photo: Yuichiro Hosoda

祝賀会会場には窪木一茂(福島)らナショナルチームの活躍が映し出されていた photo: Yuichiro Hosoda 
トークショーは、板垣龍佑さんとともに中野浩一さんを迎えて実施された photo: Yuichiro Hosoda
はじめに、国際賞を獲得した選手達、橋本英也、小原佑太、中野慎詞、太田海也、市田龍生都、内野艶和の6名が登壇。それぞれのコメントを紹介していく。
トークのトップバッターとなったのは橋本英也。「アジア選手権で優勝するのが難しい時代があったが、今は強化システムが上手くいっていて、アジア選でも勝って当たり前みたいな存在まで行くことが出来て。トレーニング環境を作ってくださった方々に感謝したいと思います。競輪ではS級点を取って、そして世界選手権ではメダルを獲得して、S級に上がれるように頑張っていきたいです」
先日ナショナルチームを引退した小原佑太は、「去年、自分の転換期と言うことで(国際レースでは設定した)目標を達成することが出来なかったので、競輪選手としてしっかり頑張って行こうと決心をして、今年を迎えました」中野さんにパリ五輪での頑張りを競輪でも、と激励されると「競輪選手として飛躍の年になるよう、また来年この場所で皆様の前でスピーチ出来るように頑張ります」と応えた。

国際賞 橋本英也(岐阜) photo: Yuichiro Hosoda 
国際賞 小原佑太(青森) photo: Yuichiro Hosoda
持ち前の独走力で競輪でも存在感を示した中野慎詞は「昨年前半のレースは(アジア選手権で金)メダルを獲って調子が良かったんですが、後半は失速してしまって全然ダメだったので、年の半分は悔しいレースでした」と振り返る。「今年はたくさんのプレッシャーに勝てるように、頑張らなきゃと改めて思いました。また3月末からアジア選手権やワールドカップが始まっていくので、そこでしっかりメダルを獲って、世界選手権でも金を獲れるように頑張ります。」
太田海也は、昨年、特別競輪の決勝に歩を進める事もあり、実力を付けた。「競技を始めて3年ほどになり、世界と戦える自信もついてきたんですけど、やはり(彼らと)肩を並べて戦っていると相手の国の強さだとかを、最初の頃よりヒシヒシと感じて来ています。毎年自分で掲げた目標に向かって頑張っているんですけど、更新出来ない年もありました」中野さんに200mフライングTTの目標タイムについて振られると「9秒2を出せたら良いのかなと思っています。今年の目標はGIで優勝することと、世界選手権で金メダルを獲得することです」とした。

国際賞 中野慎詞(岩手) photo: Yuichiro Hosoda 
国際賞 太田海也(岡山) photo: Yuichiro Hosoda

国際賞 市田龍生都(福井) photo: Yuichiro Hosoda 
国際賞 内野艶和(福岡) photo: Yuichiro Hosoda
市田龍生都は、福井のスター選手・市田佳寿浩さんを父に持ち、自らも新星として期待される。「エリートとしてアジア選手権1kmTTを走って、初めてのメダルが金と言うことで、タイム的には59秒台を出したかったところですが、優勝出来て、世界選で世界の舞台を知って、今後に繋がるいい経験が出来ました。今後は1kmTTでは日本新記録を狙って頑張っていきたいですし、競輪でも飛躍の年にしたいと思っています。」
アジア選や世界選で多くのメダルを獲得してきた内野艶和「やっと世界の選手たちと並んで戦えるようになってきたかなと思います。(長く海外で生活しながらレースに出ることについて)あんなに長期で海外に行かせて頂けるとは思っていなかったので、感謝の気持ちでいっぱいです。海外に行かないと絶対に得られなかったものも沢山あり、特にメンタル面など、その後のレースで役立ったものは多く、本当に行って良かったです。今年は競輪にももっと出て優勝出来るように。そして今年からオリンピックポイントも入ってくるので国際大会も頑張りたいです。」
2回目のトークショーは、特別敢闘選手賞の寺崎浩平と尾崎睦、優秀新人選手賞の中石湊と仲澤春香の4名が壇上へ。新人選手賞の2人は国際賞も獲得し、すでにナショナルチームでも結果を求められる立場とあって、JCFの選手強化スーパーバイザーでもある中野さんからは発破をかけられていた。

特別敢闘選手賞と優秀新人選手賞の4名 photo: Yuichiro Hosoda

特別敢闘選手賞 寺崎浩平(福井) photo: Yuichiro Hosoda 
特別敢闘選手賞 尾崎睦(神奈川) photo: Yuichiro Hosoda
オールスター競輪で初のビッグタイトル獲得を決めた寺崎浩平は「去年はしっかり1年通してタイトル争い出来たと思いますし、自分が思っていたより良い結果が出せたので嬉しかったです。ナショナルチーム所属時の知識や経験も自分の中に落とし込めたので、去年はいい結果が出せました。」中野さんに「同県に凄い先輩(脇本)がいるけど」と言われると「目標としては高いですが、それに追いつけるように。この賞に恥じないよう、しっかり1年頑張っていきます」と話した。
地元・平塚のガールズグランプリで2着の尾崎睦は「平塚でグランプリをやると決まった日から、やってきたので、出られた事は満足しています」と話す。「でも、出るだけじゃいけないもんね」と中野さん。「出るために全てを捧げてやってきたので、結果には満足してないのですが、自分があの時に出来る100%の事は出来たと思ってます。ただ、一生懸命やってあの差だったので、何が足りないのかしっかり考えて、今年の取り組み方に活かしていきたいです。」
「トレーニングは梅川さんに教えてもらいながら、なんとか食らいついてます。自分の良さは泥臭さ。最後まで絶対に諦めない気持ちでタイトル獲れるように頑張りたいです。」と締めくくった。

優秀新人選手賞 中石湊(北海道) photo: Yuichiro Hosoda 
優秀新人選手賞 仲澤春香(福井) photo: Yuichiro Hosoda
メダル授与される時、アフロに引っかかったことを板垣さんに突っ込まれた中石湊、「アフロが長すぎてウェイト(トレーニング)の時に前が見えないので、整えてきました」と話した。「競輪場のどこに居てもすぐわかるよ」と中野さんからはその存在感にお褒めの言葉も。今年については「ヤンググランプリのような1着を目指して、いい成績を残せるように競輪の方でも頑張っていきたいですし、競技もこれから大事な時期になって来ますので、二刀流じゃないですけど、両方ともしっかり取り組みたいと思います。」
女子の新星・仲澤春香は、ナショナルチームと競輪の両輪で力を伸ばしてきた。「競技の方ではまだ力が及ばない部分が沢山ありますし、ガールズケイリンの方でも去年決勝に3回行けたんですけど、全部いい走りが出来なかったので、納得いく走りが出来るようになりたいです。」
「今、この辺が足りないとか自覚する部分はある?」との中野さんの問いに「自覚する部分が多すぎて、けっこうパニックになっちゃうんですけど、一つずつしっかりクリア出来るようにと毎日やっています。去年の反省と課題を活かして、いい走りが出来る選手になりたいと思います。」と飛躍を誓った。
続いては、優秀選手賞の脇本雄太、古性優作、吉田拓矢、児玉碧衣、梅川風子の5名が登壇。

ステージに上がった優秀選手賞の5名 photo: Yuichiro Hosoda

優秀選手賞/グランプリスラム賞/グランプリスラム賞 脇本雄太(福井) photo: Yuichiro Hosoda 
優秀選手賞 古性優作(大阪) photo: Yuichiro Hosoda
今年の全日本選抜も制した脇本雄太。会場では祝福とともに、今後のWグランドスラムとWグランプリスラムの達成も期待された。「今年も出だしのGIから優勝出来て、近畿に流れがあるかなと。近畿S級S班4人で盛り上がっているので、この流れを絶やさないようにしたいと思います。」ナショナルチーム引退後の練習環境に話が及ぶと、「ジムトレーニングはほとんど同じにしているんですけど、ナショナルの練習メニューも日々進化してると思うので、その辺りは僕らも更新する必要があるのかなと。(理想とする走りは)自力をしっかり出して、ラインで決めることを大事にしたいです。今年もこの流れを意識しつつ一生懸命頑張ります。」
古性優作は、中野さんから全日本選抜の初日レース後(3着)に自身を0点と評したことも含め「いつも弱いとかネガティブなコメントが多いじゃない?」と突っ込まれ、「ホンマに思ってるんで」とし、「2日目(スタールビー賞1着)になったら点数上がったんだよね?」と聞かれると「はい、まあええ感じになってきました」とはぐらかした。
板垣さんからの「ご自身にとって究極の走りとは?」の問いには「先頭でも後ろでもラインで決めれて、どこ走ってもラインで決めれるような選手になりたいと思っています」と答えた。

優秀選手賞 吉田拓矢(茨城) photo: Yuichiro Hosoda 
優秀選手賞 児玉碧衣(福岡) photo: Yuichiro Hosoda

優秀選手賞 梅川風子(東京) photo: Yuichiro Hosoda 
古性優作が中野浩一さんからの質問をはぐらかし、笑いを誘う場面も photo: Yuichiro Hosoda
日本選手権競輪を制した吉田拓矢は、ここまでの1年をこう振り返る。「安定して走れた1年だったかなと思います。ただ、全日本選抜に関しては関東勢誰も決勝に乗れなかった。次はウィナーズ(カップ)なので、そこで頑張りたいですね」昨年制した日本選手権への連覇に向けて振られると「でも(地元の)郡司さんがいるんで…(会場から笑い)。はい、でも頑張ります」と気合を入れ直した。
児玉碧衣は、昨年は引退もよぎる程の低いモチベーションで始まった。そこから1年を「やる気を戻した1年。シンプルに辞めなくて良かったなと言う感じです」と評した。中野さんが「今までの成績で満足してるってこと?」と聞くと「してましたね」と過去形で返し、競輪への情熱が戻ってきた事を示した。
「今年は色々乗り方も変えて、またゼロから頑張りたいなって意気込みで入っています。新車に変えて、セッティング変えて、練習も変えて、ちょっと楽しいなと思い出してきたと言うか、ワクワクとしてると言うか。今年はGIを1本でも取れるように全力で頑張ります」と明るい表情で決意表明を行った。
梅川風子は、トラック競技から退いてからの1年。「競輪に戻ってきて、地に足つけて1年間過ごせたかなと。競技もやっている時と競輪だけやっている今は、ちょっと違いましたね。今は自主的にメニューを組んでいるので、活き活きしています。(ナショナルチーム所属時は)メニューだけもらってそれをこなして、自分で全てを考えていたわけではなかったので。今は走り方も自分で考える。ただ、まだ成長している実感はあまりなくて、スピードも上がっているか試す機会もなかなかないので、GIの舞台でどう走れるかな?と見ながら、自分では測っています。」
トークショーの最後は、郡司浩平と佐藤水菜。最優秀選手の2人とあって、より大きな喝采を浴びた。

トークショーの最後に登場した郡司浩平と佐藤水菜。神奈川で最優秀選手の同時受賞は初 photo: Yuichiro Hosoda
郡司浩平は「グランプリを獲って、周りの反響とか含めて随分変わった?」との中野さんの質問に「自分が想像していたより(自身は)変わっていなくて、普通にいつも通りの感じです。でも何よりも地元ファンの皆さんが喜んでくれたことが一番嬉しかったです。」
中野さんは各場の開設記念GIIIに6回優勝するも、GIタイトル獲得がなかったことに触れ、郡司は「こういう名誉ある賞をもらえたんですけど、それに相応しい成績かと言われると、自信を持って言えないので、今年はこの賞に恥じないような成績を残したいです。」
1年間1番車で走るプレッシャーについては、「自分の中では、いい意味で感じずに走れていると思います。ただ前回(全日本選抜競輪)も何も出来ずに終わってしまったので、自分の中で改めなきゃいけないなと言うのは感じています。ファンの方が期待してくれているのも本当にありがたい事なので、責任感ある走りをしたい。まずは次のGI(日本選手権競輪)が地元の平塚開催で、グランプリを獲れた地でもあるので、そこでもうひと花咲かせたいと思っています。」と締めた。

最優秀選手のワッペンとメダル photo: Yuichiro Hosoda 
ガールズケイリン最優秀選手のワッペンと、グランドスラム/グランプリスラム賞の指輪 photo: Yuichiro Hosoda
トークショーのトリを務めたのは、昨年は世界選女子ケイリンで金、ガールズでもタイトルを総ナメした佐藤水菜。「いろんな賞を獲ってしまって、より一層プレッシャーがかかる1年になるんじゃないかと思っています。自分のペースで、やりたい事、やるべき事をしっかりやって、それが結果に結びつけばいいなと思ってやっています。」
世界選女子ケイリンで最初と2回目の銀メダルの後、悔しがる姿を目にしていた中野さんがその事に触れると、「目の前で(タイトルを)逃す悔しさは、誰よりも味わっているので。この業界の中でも一番悔しい想いをしてきたのはたぶん自分だと思うくらい。あの時はメチャクチャ悔しかったです」と振り返った。
佐藤は終わりに次週の3月6日(金)〜8日(日)のオーストラリアでのワールドカップ第1戦にも言及し「初陣になるメンバーもいますし、自分もどれだけ結果が出せるか見える大会でもあるので、競輪ももちろん頑張るんですけど、競技の方も追って頂けると嬉しいです」とファンにメッセージを送った。

プレゼントのくじ引きでリクエストナンバーを引けず「ごめんね」と言う表情の佐藤水菜 photo: Yuichiro Hosoda 
ファンの声に応えてポーズを取る郡司浩平と佐藤水菜 photo: Yuichiro Hosoda

終宴前には記念撮影が行われ、ステージ前にファンが詰めかけた photo: Yuichiro Hosoda
トーク後に行われた2人のサイン入り写真パネルが当たる抽選会では、自分の番号を言って「当てて〜」とリクエストするファンも。最後に選手達が再び壇上に並んで挨拶をし、祝賀会は終了。来場者の皆さんは出口で記念品を受け取り、満足げな表情で会場を後にした。今年も選手達の実績を讃えるとともに、今後の活躍への期待が高まる催しとなった。
text&photo: Yuichiro Hosoda



はじめに、国際賞を獲得した選手達、橋本英也、小原佑太、中野慎詞、太田海也、市田龍生都、内野艶和の6名が登壇。それぞれのコメントを紹介していく。
トークのトップバッターとなったのは橋本英也。「アジア選手権で優勝するのが難しい時代があったが、今は強化システムが上手くいっていて、アジア選でも勝って当たり前みたいな存在まで行くことが出来て。トレーニング環境を作ってくださった方々に感謝したいと思います。競輪ではS級点を取って、そして世界選手権ではメダルを獲得して、S級に上がれるように頑張っていきたいです」
先日ナショナルチームを引退した小原佑太は、「去年、自分の転換期と言うことで(国際レースでは設定した)目標を達成することが出来なかったので、競輪選手としてしっかり頑張って行こうと決心をして、今年を迎えました」中野さんにパリ五輪での頑張りを競輪でも、と激励されると「競輪選手として飛躍の年になるよう、また来年この場所で皆様の前でスピーチ出来るように頑張ります」と応えた。


持ち前の独走力で競輪でも存在感を示した中野慎詞は「昨年前半のレースは(アジア選手権で金)メダルを獲って調子が良かったんですが、後半は失速してしまって全然ダメだったので、年の半分は悔しいレースでした」と振り返る。「今年はたくさんのプレッシャーに勝てるように、頑張らなきゃと改めて思いました。また3月末からアジア選手権やワールドカップが始まっていくので、そこでしっかりメダルを獲って、世界選手権でも金を獲れるように頑張ります。」
太田海也は、昨年、特別競輪の決勝に歩を進める事もあり、実力を付けた。「競技を始めて3年ほどになり、世界と戦える自信もついてきたんですけど、やはり(彼らと)肩を並べて戦っていると相手の国の強さだとかを、最初の頃よりヒシヒシと感じて来ています。毎年自分で掲げた目標に向かって頑張っているんですけど、更新出来ない年もありました」中野さんに200mフライングTTの目標タイムについて振られると「9秒2を出せたら良いのかなと思っています。今年の目標はGIで優勝することと、世界選手権で金メダルを獲得することです」とした。




市田龍生都は、福井のスター選手・市田佳寿浩さんを父に持ち、自らも新星として期待される。「エリートとしてアジア選手権1kmTTを走って、初めてのメダルが金と言うことで、タイム的には59秒台を出したかったところですが、優勝出来て、世界選で世界の舞台を知って、今後に繋がるいい経験が出来ました。今後は1kmTTでは日本新記録を狙って頑張っていきたいですし、競輪でも飛躍の年にしたいと思っています。」
アジア選や世界選で多くのメダルを獲得してきた内野艶和「やっと世界の選手たちと並んで戦えるようになってきたかなと思います。(長く海外で生活しながらレースに出ることについて)あんなに長期で海外に行かせて頂けるとは思っていなかったので、感謝の気持ちでいっぱいです。海外に行かないと絶対に得られなかったものも沢山あり、特にメンタル面など、その後のレースで役立ったものは多く、本当に行って良かったです。今年は競輪にももっと出て優勝出来るように。そして今年からオリンピックポイントも入ってくるので国際大会も頑張りたいです。」
2回目のトークショーは、特別敢闘選手賞の寺崎浩平と尾崎睦、優秀新人選手賞の中石湊と仲澤春香の4名が壇上へ。新人選手賞の2人は国際賞も獲得し、すでにナショナルチームでも結果を求められる立場とあって、JCFの選手強化スーパーバイザーでもある中野さんからは発破をかけられていた。



オールスター競輪で初のビッグタイトル獲得を決めた寺崎浩平は「去年はしっかり1年通してタイトル争い出来たと思いますし、自分が思っていたより良い結果が出せたので嬉しかったです。ナショナルチーム所属時の知識や経験も自分の中に落とし込めたので、去年はいい結果が出せました。」中野さんに「同県に凄い先輩(脇本)がいるけど」と言われると「目標としては高いですが、それに追いつけるように。この賞に恥じないよう、しっかり1年頑張っていきます」と話した。
地元・平塚のガールズグランプリで2着の尾崎睦は「平塚でグランプリをやると決まった日から、やってきたので、出られた事は満足しています」と話す。「でも、出るだけじゃいけないもんね」と中野さん。「出るために全てを捧げてやってきたので、結果には満足してないのですが、自分があの時に出来る100%の事は出来たと思ってます。ただ、一生懸命やってあの差だったので、何が足りないのかしっかり考えて、今年の取り組み方に活かしていきたいです。」
「トレーニングは梅川さんに教えてもらいながら、なんとか食らいついてます。自分の良さは泥臭さ。最後まで絶対に諦めない気持ちでタイトル獲れるように頑張りたいです。」と締めくくった。


メダル授与される時、アフロに引っかかったことを板垣さんに突っ込まれた中石湊、「アフロが長すぎてウェイト(トレーニング)の時に前が見えないので、整えてきました」と話した。「競輪場のどこに居てもすぐわかるよ」と中野さんからはその存在感にお褒めの言葉も。今年については「ヤンググランプリのような1着を目指して、いい成績を残せるように競輪の方でも頑張っていきたいですし、競技もこれから大事な時期になって来ますので、二刀流じゃないですけど、両方ともしっかり取り組みたいと思います。」
女子の新星・仲澤春香は、ナショナルチームと競輪の両輪で力を伸ばしてきた。「競技の方ではまだ力が及ばない部分が沢山ありますし、ガールズケイリンの方でも去年決勝に3回行けたんですけど、全部いい走りが出来なかったので、納得いく走りが出来るようになりたいです。」
「今、この辺が足りないとか自覚する部分はある?」との中野さんの問いに「自覚する部分が多すぎて、けっこうパニックになっちゃうんですけど、一つずつしっかりクリア出来るようにと毎日やっています。去年の反省と課題を活かして、いい走りが出来る選手になりたいと思います。」と飛躍を誓った。
続いては、優秀選手賞の脇本雄太、古性優作、吉田拓矢、児玉碧衣、梅川風子の5名が登壇。



今年の全日本選抜も制した脇本雄太。会場では祝福とともに、今後のWグランドスラムとWグランプリスラムの達成も期待された。「今年も出だしのGIから優勝出来て、近畿に流れがあるかなと。近畿S級S班4人で盛り上がっているので、この流れを絶やさないようにしたいと思います。」ナショナルチーム引退後の練習環境に話が及ぶと、「ジムトレーニングはほとんど同じにしているんですけど、ナショナルの練習メニューも日々進化してると思うので、その辺りは僕らも更新する必要があるのかなと。(理想とする走りは)自力をしっかり出して、ラインで決めることを大事にしたいです。今年もこの流れを意識しつつ一生懸命頑張ります。」
古性優作は、中野さんから全日本選抜の初日レース後(3着)に自身を0点と評したことも含め「いつも弱いとかネガティブなコメントが多いじゃない?」と突っ込まれ、「ホンマに思ってるんで」とし、「2日目(スタールビー賞1着)になったら点数上がったんだよね?」と聞かれると「はい、まあええ感じになってきました」とはぐらかした。
板垣さんからの「ご自身にとって究極の走りとは?」の問いには「先頭でも後ろでもラインで決めれて、どこ走ってもラインで決めれるような選手になりたいと思っています」と答えた。




日本選手権競輪を制した吉田拓矢は、ここまでの1年をこう振り返る。「安定して走れた1年だったかなと思います。ただ、全日本選抜に関しては関東勢誰も決勝に乗れなかった。次はウィナーズ(カップ)なので、そこで頑張りたいですね」昨年制した日本選手権への連覇に向けて振られると「でも(地元の)郡司さんがいるんで…(会場から笑い)。はい、でも頑張ります」と気合を入れ直した。
児玉碧衣は、昨年は引退もよぎる程の低いモチベーションで始まった。そこから1年を「やる気を戻した1年。シンプルに辞めなくて良かったなと言う感じです」と評した。中野さんが「今までの成績で満足してるってこと?」と聞くと「してましたね」と過去形で返し、競輪への情熱が戻ってきた事を示した。
「今年は色々乗り方も変えて、またゼロから頑張りたいなって意気込みで入っています。新車に変えて、セッティング変えて、練習も変えて、ちょっと楽しいなと思い出してきたと言うか、ワクワクとしてると言うか。今年はGIを1本でも取れるように全力で頑張ります」と明るい表情で決意表明を行った。
梅川風子は、トラック競技から退いてからの1年。「競輪に戻ってきて、地に足つけて1年間過ごせたかなと。競技もやっている時と競輪だけやっている今は、ちょっと違いましたね。今は自主的にメニューを組んでいるので、活き活きしています。(ナショナルチーム所属時は)メニューだけもらってそれをこなして、自分で全てを考えていたわけではなかったので。今は走り方も自分で考える。ただ、まだ成長している実感はあまりなくて、スピードも上がっているか試す機会もなかなかないので、GIの舞台でどう走れるかな?と見ながら、自分では測っています。」
トークショーの最後は、郡司浩平と佐藤水菜。最優秀選手の2人とあって、より大きな喝采を浴びた。

郡司浩平は「グランプリを獲って、周りの反響とか含めて随分変わった?」との中野さんの質問に「自分が想像していたより(自身は)変わっていなくて、普通にいつも通りの感じです。でも何よりも地元ファンの皆さんが喜んでくれたことが一番嬉しかったです。」
中野さんは各場の開設記念GIIIに6回優勝するも、GIタイトル獲得がなかったことに触れ、郡司は「こういう名誉ある賞をもらえたんですけど、それに相応しい成績かと言われると、自信を持って言えないので、今年はこの賞に恥じないような成績を残したいです。」
1年間1番車で走るプレッシャーについては、「自分の中では、いい意味で感じずに走れていると思います。ただ前回(全日本選抜競輪)も何も出来ずに終わってしまったので、自分の中で改めなきゃいけないなと言うのは感じています。ファンの方が期待してくれているのも本当にありがたい事なので、責任感ある走りをしたい。まずは次のGI(日本選手権競輪)が地元の平塚開催で、グランプリを獲れた地でもあるので、そこでもうひと花咲かせたいと思っています。」と締めた。


トークショーのトリを務めたのは、昨年は世界選女子ケイリンで金、ガールズでもタイトルを総ナメした佐藤水菜。「いろんな賞を獲ってしまって、より一層プレッシャーがかかる1年になるんじゃないかと思っています。自分のペースで、やりたい事、やるべき事をしっかりやって、それが結果に結びつけばいいなと思ってやっています。」
世界選女子ケイリンで最初と2回目の銀メダルの後、悔しがる姿を目にしていた中野さんがその事に触れると、「目の前で(タイトルを)逃す悔しさは、誰よりも味わっているので。この業界の中でも一番悔しい想いをしてきたのはたぶん自分だと思うくらい。あの時はメチャクチャ悔しかったです」と振り返った。
佐藤は終わりに次週の3月6日(金)〜8日(日)のオーストラリアでのワールドカップ第1戦にも言及し「初陣になるメンバーもいますし、自分もどれだけ結果が出せるか見える大会でもあるので、競輪ももちろん頑張るんですけど、競技の方も追って頂けると嬉しいです」とファンにメッセージを送った。



トーク後に行われた2人のサイン入り写真パネルが当たる抽選会では、自分の番号を言って「当てて〜」とリクエストするファンも。最後に選手達が再び壇上に並んで挨拶をし、祝賀会は終了。来場者の皆さんは出口で記念品を受け取り、満足げな表情で会場を後にした。今年も選手達の実績を讃えるとともに、今後の活躍への期待が高まる催しとなった。
text&photo: Yuichiro Hosoda
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