2018/10/25(木) - 20:37
10月25日(木)、フランスで2019年ツール・ド・フランスのコースプレゼンテーションが開催され、マイヨジョーヌ100周年記念大会のコース全貌が明らかになった。ベルギーのブリュッセルで開幕する大会には5つの山頂フィニッシュが登場。タイムトライアルが短めのレイアウトだ。
2019年は総合リーダーの証であるマイヨジョーヌが導入されて100年目にあたる。ツールで5回総合優勝を飾っているエディ・メルクス(ベルギー)の1勝目から50周年を記念してベルギーの首都ブリュッセルで開幕を迎えるのは事前の発表の通り。そこから南に下ってフランスに入国し、ヴォージュ山脈や中央山塊(マッシフサントラル)を通過して2週目にかけてピレネー山脈へ。最終週にアルプス山脈を走り、最終日にパリでフィナーレを迎える。合計距離は3,460km。
初日の第1ステージは石畳坂ミュール・ド・ヘラールツベルヘンを含むフランドルらしいコースレイアウトで、集団スプリントを制したスプリンターがマイヨジョーヌを着ることになる。2019年もステージ1位10秒、2位6秒、3位4秒のボーナスタイムは継承されるが、マイヨジョーヌは翌日の第2ステージ・チームタイムトライアルで早速持ち主を変えることになりそうだ。
第3ステージでベルギーに別れを告げてフランスへ。スプリンター向きの2ステージをこなしてから、ツールはヴォージュ山脈に突入する。特に第6ステージのラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ山頂フィニッシュは前半戦の大きなポイントになるだろう。ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユは2012年と2014年、2017年に続く4回目の登場。しかし2019年はフィニッシュ地点が標高1,035mから1,140mに引き上げられており、その延長区間は最大勾配24%の未舗装路になる見通しだ。
中央山塊を走る第8〜10ステージは山がちでアップダウンの連続。アルビで大会最初の休息日を過ごし、ペイルスルド峠も登場する第12ステージでピレネー山脈に突入する。第13ステージは毎年欠かさず登場するポーの街を舞台に27kmの個人タイムトライアルが行われる。
第14ステージにはトゥールマレー峠の山頂フィニッシュが登場。ステージ距離が117kmと短いため、距離19.4km/平均7.4%の名峰で高強度の登坂バトルが繰り広げられることになる。ピレネー最終日の第15ステージもミュール・ド・ペゲールを越えてからフォワの街を見下ろすプラ・ダルビ(距離11.8km/平均6.9%)にフィニッシュする難易度の高いもの。そこから最後の休息日を挟んでアルプス山脈へと向かう。
ヴァルス峠、イゾアール峠、ガリビエ峠を越える全長207kmの第18ステージは今大会最難関クラス。標高2,642mのガリビエ峠から一気に駆け下り、中腹のヴァロワールの街でフィニッシュを迎える。そして翌日の第19ステージにはフレンチアルプスの峠道として最も高い標高2,770mのイズラン峠(距離12.9km/平均7.5%)が登場。短め(123km)のステージはティーニュ(距離7.4km/平均7%)の山頂フィニッシュで締めくくられる。
最終日前日の第20ステージも131kmと短いが、その中にロズラン峠とロンジュフォワ峠、ヴァル・トランスが詰め込まれている。実質的な総合優勝者を決める標高2,365mのヴァル・トランスは距離33.4kmで平均5.5%。ここでマイヨジョーヌを手にした選手とチームを先頭に、最終日のパリ・シャンゼリゼを凱旋することになる。
全体の印象としてタイムトライアルの合計距離が短く、標高のある峠が多く登場。山頂フィニッシュの数も多く、例年以上にクライマー向きのレイアウトであると言える。コースプレゼンテーションに出席したクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)ら有力選手のコメントは後ほどお伝えします。
2019年は総合リーダーの証であるマイヨジョーヌが導入されて100年目にあたる。ツールで5回総合優勝を飾っているエディ・メルクス(ベルギー)の1勝目から50周年を記念してベルギーの首都ブリュッセルで開幕を迎えるのは事前の発表の通り。そこから南に下ってフランスに入国し、ヴォージュ山脈や中央山塊(マッシフサントラル)を通過して2週目にかけてピレネー山脈へ。最終週にアルプス山脈を走り、最終日にパリでフィナーレを迎える。合計距離は3,460km。
初日の第1ステージは石畳坂ミュール・ド・ヘラールツベルヘンを含むフランドルらしいコースレイアウトで、集団スプリントを制したスプリンターがマイヨジョーヌを着ることになる。2019年もステージ1位10秒、2位6秒、3位4秒のボーナスタイムは継承されるが、マイヨジョーヌは翌日の第2ステージ・チームタイムトライアルで早速持ち主を変えることになりそうだ。
第3ステージでベルギーに別れを告げてフランスへ。スプリンター向きの2ステージをこなしてから、ツールはヴォージュ山脈に突入する。特に第6ステージのラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ山頂フィニッシュは前半戦の大きなポイントになるだろう。ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユは2012年と2014年、2017年に続く4回目の登場。しかし2019年はフィニッシュ地点が標高1,035mから1,140mに引き上げられており、その延長区間は最大勾配24%の未舗装路になる見通しだ。
中央山塊を走る第8〜10ステージは山がちでアップダウンの連続。アルビで大会最初の休息日を過ごし、ペイルスルド峠も登場する第12ステージでピレネー山脈に突入する。第13ステージは毎年欠かさず登場するポーの街を舞台に27kmの個人タイムトライアルが行われる。
第14ステージにはトゥールマレー峠の山頂フィニッシュが登場。ステージ距離が117kmと短いため、距離19.4km/平均7.4%の名峰で高強度の登坂バトルが繰り広げられることになる。ピレネー最終日の第15ステージもミュール・ド・ペゲールを越えてからフォワの街を見下ろすプラ・ダルビ(距離11.8km/平均6.9%)にフィニッシュする難易度の高いもの。そこから最後の休息日を挟んでアルプス山脈へと向かう。
ヴァルス峠、イゾアール峠、ガリビエ峠を越える全長207kmの第18ステージは今大会最難関クラス。標高2,642mのガリビエ峠から一気に駆け下り、中腹のヴァロワールの街でフィニッシュを迎える。そして翌日の第19ステージにはフレンチアルプスの峠道として最も高い標高2,770mのイズラン峠(距離12.9km/平均7.5%)が登場。短め(123km)のステージはティーニュ(距離7.4km/平均7%)の山頂フィニッシュで締めくくられる。
最終日前日の第20ステージも131kmと短いが、その中にロズラン峠とロンジュフォワ峠、ヴァル・トランスが詰め込まれている。実質的な総合優勝者を決める標高2,365mのヴァル・トランスは距離33.4kmで平均5.5%。ここでマイヨジョーヌを手にした選手とチームを先頭に、最終日のパリ・シャンゼリゼを凱旋することになる。
全体の印象としてタイムトライアルの合計距離が短く、標高のある峠が多く登場。山頂フィニッシュの数も多く、例年以上にクライマー向きのレイアウトであると言える。コースプレゼンテーションに出席したクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)ら有力選手のコメントは後ほどお伝えします。
ツール・ド・フランス2019ステージリスト
7月6日(土) | 第1ステージ | ブリュッセル〜ブリュッセル | 192km |
7月7日(日) | 第2ステージ | ブリュッセル/王宮〜ブリュッセル/アトミウム | 27km(チームTT) |
7月8日(月) | 第3ステージ | バンシュ〜エペルネー | 214km |
7月9日(火) | 第4ステージ | ランス〜ナンシー | 215km |
7月10日(水) | 第5ステージ | サン=ディエ=デ=ヴォージュ〜コルマール | 169km |
7月11日(木) | 第6ステージ | ミュルーズ〜ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ | 157km |
7月12日(金) | 第7ステージ | ベルフォール〜シャロン=シュル=ソーヌ | 230km |
7月13日(土) | 第8ステージ | マコン〜サンテティエンヌ | 199km |
7月14日(日) | 第9ステージ | サンテティエンヌ〜ブリウド | 170km |
7月15日(月) | 第10ステージ | サン=フルール〜アルビ | 218km |
7月16日(火) | 休息日 | ||
7月17日(水) | 第11ステージ | アルビ〜トゥールーズ | 167km |
7月18日(木) | 第12ステージ | トゥールーズ〜バニェール=ド=ビゴール | 202km |
7月19日(金) | 第13ステージ | ポー〜ポー | 27km(個人TT) |
7月20日(土) | 第14ステージ | タルブ〜トゥールマレー | 117km |
7月21日(日) | 第15ステージ | リムー〜フォワ | 185km |
7月22日(月) | 休息日 | ||
7月23日(火) | 第16ステージ | ニーム〜ニーム | 177km |
7月24日(水) | 第17ステージ | ポン・デュ・ガール〜ギャップ | 206km |
7月25日(木) | 第18ステージ | アンブラン〜ヴァロワール | 207km |
7月26日(金) | 第19ステージ | サンジャン=ド=モーリエンヌ〜ティーニュ | 123km |
7月27日(土) | 第20ステージ | アルベールヴィル〜ヴァル・トランス | 131km |
7月28日(日) | 第21ステージ | ランブイエ〜パリ/シャンゼリゼ | 127km |
text:Kei Tsuji
photo:A.S.O.
photo:A.S.O.
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