2018/09/26(水) - 02:33
オランダによる表彰台独占、そしてアネミエク・ファンフルーテンの大会連覇が決まったロード世界選手権女子エリートタイムトライアル。29位でレースを終えた與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)は「結果にショックを受けている」と語っている。
前日の男子U23ならびに当日朝の男子ジュニアと共通の、ヴァッテンスとインスブルックを結ぶ27.7kmコースで行われた女子エリートタイムトライアル。後半にかけて獲得標高差262mほどのアップダウンをこなすコースの大部分に追い風が吹いた。
気温が14度まで上がった午後2時40分、34カ国52名の選手たちが1分半毎にスタートを切っていく。13番手スタートのリア・キルヒマン(カナダ)が35分52秒の暫定トップタイムをマークすると、その10分後には2013年の世界王者エレン・ファンダイク(オランダ)が1秒更新してホットシートを奪う。ファンダイクのタイムを破ることができたのは、同じオレンジ色のオランダナショナルジャージを着る2人だけだった。
まずは2015年と2017年2位のアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)がファンダイクのタイムを56秒更新する。初タイトル獲得に向けて好走したファンデルブレッヘンだったが、最終走者のファンフルーテンが第1計測(18.1km地点)通過の時点でさらに19秒速いタイムを叩き出した。
2日前のチームタイムトライアルを欠場してまで大会連覇に照準を合わせていたファンフルーテンは、1分半先にスタートした2度の優勝経験者アンバー・ネーベン(アメリカ)をパス。さらに3分先にスタートしたトリキシ・ヴォラック(ドイツ)まで追い抜く走りを見せ、後半にかけてさらにリードを広げてフィニッシュ。ファンデルブレッヘンを28秒差、ファンダイクを1分25秒差で下したファンフルーテンが快勝した。
「レインボージャージを着て1年間走ることの喜びを思い浮かべながら、プレッシャーを感じることなくパフォーマンスを発揮することができた。ただ1年前と同様に誰よりも速く走ることだけを考えていた。今日は下りでも踏む必要があるハードなコース。前半から突っ込んだけど、後半にかけてもスピードをつなげることができた」と、2年連続でアルカンシェルに袖を通したファンフルーテンは語る。
オランダ人選手が1位2位3位で表彰台を独占。ファンフルーテンは「この素晴らしい結果はナショナルチームとしてトレーニングキャンプを行っている成果。別々のチームに所属する3人だけど、オランダ自転車連盟からの手厚いサポートがこうして身を結んだ」とコメントしている。
2014年に14位という成績を残している與那嶺はトップから4分差でレースを終えた。29位という成績については「正直、ショックを受けています」と悔しさを浮かべる。「今回の世界選手権は、タイムトライルに向けてベストの準備ができ、ベストの走りができ、コース分析も、機材も、完璧に仕上げることが出来ました。レースも集中して望むことができ、ゴール後も手応えがしっかりあり、15位前後かなと思いましたが29位。とても残念な結果となりました」。
「レース区間の登りのデータやタイムは良かったものの、追い風が相当強く、平坦と下りでは他の選手に比べてスピードが劣っています。高いパワーが足りていないと感じました。結果についてかなりショックを受けていますが、ロードに向けて、登りのパワーがしっかり出ていてコンディションも合わせられていることも理解できました。ロードレースに向け、丁寧に身体を準備していきます」と語る與那嶺は金子広美(イナーメ信濃山形)と唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)とともに土曜日の距離156.2km/獲得標高差2,413mのロードレースに挑む。
前日の男子U23ならびに当日朝の男子ジュニアと共通の、ヴァッテンスとインスブルックを結ぶ27.7kmコースで行われた女子エリートタイムトライアル。後半にかけて獲得標高差262mほどのアップダウンをこなすコースの大部分に追い風が吹いた。
気温が14度まで上がった午後2時40分、34カ国52名の選手たちが1分半毎にスタートを切っていく。13番手スタートのリア・キルヒマン(カナダ)が35分52秒の暫定トップタイムをマークすると、その10分後には2013年の世界王者エレン・ファンダイク(オランダ)が1秒更新してホットシートを奪う。ファンダイクのタイムを破ることができたのは、同じオレンジ色のオランダナショナルジャージを着る2人だけだった。
まずは2015年と2017年2位のアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)がファンダイクのタイムを56秒更新する。初タイトル獲得に向けて好走したファンデルブレッヘンだったが、最終走者のファンフルーテンが第1計測(18.1km地点)通過の時点でさらに19秒速いタイムを叩き出した。
2日前のチームタイムトライアルを欠場してまで大会連覇に照準を合わせていたファンフルーテンは、1分半先にスタートした2度の優勝経験者アンバー・ネーベン(アメリカ)をパス。さらに3分先にスタートしたトリキシ・ヴォラック(ドイツ)まで追い抜く走りを見せ、後半にかけてさらにリードを広げてフィニッシュ。ファンデルブレッヘンを28秒差、ファンダイクを1分25秒差で下したファンフルーテンが快勝した。
「レインボージャージを着て1年間走ることの喜びを思い浮かべながら、プレッシャーを感じることなくパフォーマンスを発揮することができた。ただ1年前と同様に誰よりも速く走ることだけを考えていた。今日は下りでも踏む必要があるハードなコース。前半から突っ込んだけど、後半にかけてもスピードをつなげることができた」と、2年連続でアルカンシェルに袖を通したファンフルーテンは語る。
オランダ人選手が1位2位3位で表彰台を独占。ファンフルーテンは「この素晴らしい結果はナショナルチームとしてトレーニングキャンプを行っている成果。別々のチームに所属する3人だけど、オランダ自転車連盟からの手厚いサポートがこうして身を結んだ」とコメントしている。
2014年に14位という成績を残している與那嶺はトップから4分差でレースを終えた。29位という成績については「正直、ショックを受けています」と悔しさを浮かべる。「今回の世界選手権は、タイムトライルに向けてベストの準備ができ、ベストの走りができ、コース分析も、機材も、完璧に仕上げることが出来ました。レースも集中して望むことができ、ゴール後も手応えがしっかりあり、15位前後かなと思いましたが29位。とても残念な結果となりました」。
「レース区間の登りのデータやタイムは良かったものの、追い風が相当強く、平坦と下りでは他の選手に比べてスピードが劣っています。高いパワーが足りていないと感じました。結果についてかなりショックを受けていますが、ロードに向けて、登りのパワーがしっかり出ていてコンディションも合わせられていることも理解できました。ロードレースに向け、丁寧に身体を準備していきます」と語る與那嶺は金子広美(イナーメ信濃山形)と唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)とともに土曜日の距離156.2km/獲得標高差2,413mのロードレースに挑む。
ロード世界選手権2018女子エリートタイムトライアル結果
順位 | 選手名 | タイム | 平均スピード |
---|---|---|---|
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ) | 34:25 | 48.282km/h |
2位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ) | 00:28 | 47.614km/h |
3位 | エレン・ファンダイク(オランダ) | 01:25 | 46.370km/h |
4位 | リア・キルヒマン(カナダ) | 01:26 | 46.335km/h |
5位 | リア・トーマス(アメリカ) | 01:32 | 46.215km/h |
6位 | ルシンダ・ブランド(オランダ) | 01:42 | 45.997km/h |
7位 | アンバー・ネーベン(アメリカ) | 01:47 | 45.893km/h |
8位 | カロルアン・カヌエル(カナダ) | 02:15 | 45.302km/h |
9位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア) | 02:17 | 45.276km/h |
10位 | テイラー・ワイルズ(アメリカ) | 02:31 | 44.989km/h |
29位 | 與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ) | 04:00 | 43.252km/h |
text&photo:Kei Tsuji in Innsbruck, Austria
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