2018/09/24(月) - 01:26
2018年9月23日(日)、オーストリアのインスブルックでロード世界選手権が開幕。初日の午前中に行われた女子チームタイムトライアルで、54.5kmコースを平均スピード52.941km/hで駆け抜けたキャニオン・スラムが初優勝した。
8日間の日程で開催されるロード世界選手権の初日、大会の開幕を告げる女子チームタイムトライアルがエッツタールからインスブルックまでの54.5kmコースで行われた。「エリア47」と呼ばれる遊園地をスタートし、イン川に沿った下り基調の幹線道路をインスブルックへ。追い風基調のハイスピードレースで前半から飛ばしたのはイギリスのウィグル・ハイファイブだった。
第1計測(22.8km地点)でウィグル・ハイファイブはキャニオン・スラムを10秒、ブールス・ドルマンスを18秒、ミッチェルトン・スコットを27秒上回るトップタイムをマーク。前年度の覇者で最終走者のサンウェブは35秒遅れの5位に沈んでしまう。まだ表彰台も経験していないイギリスチームが奮闘したものの、後半にかけて形勢が逆転した。
後半にかけてタイムを伸ばしたのは、最後までメンバー全員を残したキャニオン・スラムだった。ハンナ・バーンズ(イギリス)、アリス・バーンズ(イギリス)、アレナ・アミアリウシク(ベラルーシ)、トリキシ・ヴォラック(ドイツ)、リサ・クレイン(ドイツ)、エレーナ・チェッキーニ(イタリア)という6名で後半にペースを上げ、横並びでフィニッシュしたキャニオン・スラムがウィグル・ハイファイブのトップタイムを58秒更新。ミッチェルトン・スコットもブールス・ドルマンスも、サンウェブも、キャニオン・スラムのタイムを打ち破ることはできなかった。
2015年に解散したヴェロシオ・スラム(元スペシャライズド・ルルレモン)の後を継ぐ形で2016年に誕生したドイツのキャニオン・スラム。ヴェロシオ時代には2012年、2013年、2014年、2015年とチームTTで連勝を飾っていたが、現体制に切り替わってからはブールス・ドルマンスやサンウェブにタイトルを奪われていた。
「今日は誰も私たちを優勝候補に挙げていなかったと思う。でもトレーニングと準備を重ねながら今日という日が近づくにつれて、チャンスがあると確信していた。中間計測のタイムを聞きながら走ったけど、走り自体がスムーズで、後ろの選手はしっかりリカバリーできていたし、情報がなくても感覚的に良い走りであることは明らかだった。メンバー全員が素晴らしい走りをした結果だと思う」。歴代最多となる自身5度目のタイトルを手にしたヴォラックは勝利の走りをそう振り返る。「これがキャニオン・スラムとして走る最後のレースなので、悲しくて思わず泣いてしまった」と語る36歳のヴォラックはトレックの新チームで2019年シーズンを走る予定だ。
キャニオン・スラムの平均スピードは52.941km/h。2位のブールス・ドルマンスとは22秒、3位のサンウェブとは29秒の差がついている。ハンナ・バーンズは「最初から最後までスムーズな走りだった。完璧な走りをしたいと思っていて、結果的に今日はどこにもミスがないような走りができた。チームとしてまとまりのある走りだったので、仮に勝利を逃しても悔しくないとまで思った」とコメント。ともに走った妹のアリスとともに初タイトル獲得を喜んだ。
8日間の日程で開催されるロード世界選手権の初日、大会の開幕を告げる女子チームタイムトライアルがエッツタールからインスブルックまでの54.5kmコースで行われた。「エリア47」と呼ばれる遊園地をスタートし、イン川に沿った下り基調の幹線道路をインスブルックへ。追い風基調のハイスピードレースで前半から飛ばしたのはイギリスのウィグル・ハイファイブだった。
第1計測(22.8km地点)でウィグル・ハイファイブはキャニオン・スラムを10秒、ブールス・ドルマンスを18秒、ミッチェルトン・スコットを27秒上回るトップタイムをマーク。前年度の覇者で最終走者のサンウェブは35秒遅れの5位に沈んでしまう。まだ表彰台も経験していないイギリスチームが奮闘したものの、後半にかけて形勢が逆転した。
後半にかけてタイムを伸ばしたのは、最後までメンバー全員を残したキャニオン・スラムだった。ハンナ・バーンズ(イギリス)、アリス・バーンズ(イギリス)、アレナ・アミアリウシク(ベラルーシ)、トリキシ・ヴォラック(ドイツ)、リサ・クレイン(ドイツ)、エレーナ・チェッキーニ(イタリア)という6名で後半にペースを上げ、横並びでフィニッシュしたキャニオン・スラムがウィグル・ハイファイブのトップタイムを58秒更新。ミッチェルトン・スコットもブールス・ドルマンスも、サンウェブも、キャニオン・スラムのタイムを打ち破ることはできなかった。
2015年に解散したヴェロシオ・スラム(元スペシャライズド・ルルレモン)の後を継ぐ形で2016年に誕生したドイツのキャニオン・スラム。ヴェロシオ時代には2012年、2013年、2014年、2015年とチームTTで連勝を飾っていたが、現体制に切り替わってからはブールス・ドルマンスやサンウェブにタイトルを奪われていた。
「今日は誰も私たちを優勝候補に挙げていなかったと思う。でもトレーニングと準備を重ねながら今日という日が近づくにつれて、チャンスがあると確信していた。中間計測のタイムを聞きながら走ったけど、走り自体がスムーズで、後ろの選手はしっかりリカバリーできていたし、情報がなくても感覚的に良い走りであることは明らかだった。メンバー全員が素晴らしい走りをした結果だと思う」。歴代最多となる自身5度目のタイトルを手にしたヴォラックは勝利の走りをそう振り返る。「これがキャニオン・スラムとして走る最後のレースなので、悲しくて思わず泣いてしまった」と語る36歳のヴォラックはトレックの新チームで2019年シーズンを走る予定だ。
キャニオン・スラムの平均スピードは52.941km/h。2位のブールス・ドルマンスとは22秒、3位のサンウェブとは29秒の差がついている。ハンナ・バーンズは「最初から最後までスムーズな走りだった。完璧な走りをしたいと思っていて、結果的に今日はどこにもミスがないような走りができた。チームとしてまとまりのある走りだったので、仮に勝利を逃しても悔しくないとまで思った」とコメント。ともに走った妹のアリスとともに初タイトル獲得を喜んだ。
ロード世界選手権2018女子チームタイムトライアル結果
順位 | チーム名 | タイム | 平均スピード |
---|---|---|---|
1位 | キャニオン・スラム | 1:01:46 | 52.941 |
2位 | ブールス・ドルマンス | 0:00:22 | 52.629 |
3位 | サンウェブ | 0:00:29 | 52.530 |
4位 | ウィグル・ハイファイブ | 0:00:58 | 52.125 |
5位 | ミッチェルトン・スコット | 0:01:30 | 51.686 |
6位 | ヴィルトゥ・サイクリング | 0:02:07 | 51.187 |
7位 | BTCシティリュブリャナ | 0:03:09 | 50.372 |
8位 | ヴァルカルPBM | 0:03:36 | 50.025 |
9位 | ビーピンク | 0:03:37 | 50.013 |
10位 | アレ・チポッリーニ | 0:03:54 | 49.797 |
11位 | コジュアス・メトラー | 0:03:57 | 49.759 |
12位 | パークホテル・ファルケンブルフ | 0:04:11 | 49.583 |
text&photo:Kei Tsuji in Innsbruck, Austria