2018/09/03(月) - 12:13
静岡県伊豆の国市に自転車ブランド「メリダ」の展示、試乗施設であるMERIDA X BASE(メリダ・エックス・ベース)がオープン。オープニングセレモニーと、レンタルバイクによるライドイベントが開催された。
「メリダ・エックス・ベース」オープニングイベントに参列された方々
2018年9月1日(土)、静岡県伊豆の国市に、自転車ブランド『MERIDA』の展示・乗車施設である『MERIDA X BASE(メリダ・エックス・ベース)がオープンし、そのオープニングイベントが同日開催された。
MERIDA X BASE(以下Xベース)は、メリダによる世界最大規模の展示・レンタル施設。Xベースの施設自体は、観光スポットでもある『伊豆ビレッジ』にある。車では修善寺道路・⼤仁中央ICから1分、電車では伊豆箱根鉄道・⽥京駅から徒歩8分のアプローチ、伊豆を訪れる観光客も利用しやすい。
所狭しと並んだ、メリダの最新モデル、高級モデルからキッズモデルまで
体育館ほどの大きさのあるホール内に、メリダの最新モデルを高級モデルからキッズモデルまで各サイズを合計200台ほど展示。それらモデルのレンタル、ならびにライドの拠点としやすい環境の提供を行っていく。
レンタル料金は、4時間または7時間の単位、車種により異なるがおおよそ5000〜7000円の設定で、もちろんE-BIKEのレンタルも行う。
ハイエンドのバイクのレンタルも可能、購入前に乗り心地を確かめるにも
必要なアクセサリーはレンタルバイクと共に無料レンタルできるが、購入もできる
ヘルメット、グローブ、携帯ポンプ、予備チューブ入りサドルバッグはレンタルバイクを借りれば無料でレンタル。レンタルバイク利用者は、ロッカーと施設内の温泉を無料で利用できる。アクセサリー群で気に入ったもの、必要なものを購入もできる。
レンタルではなく、自身のバイクを持ち込んでのXベース利用も可能だ。ロッカー&温泉及び温泉施設利用で1日2,000円。メリダバイクで利用する場合、特別料金1,000円で同じサービスを利用できる。
また、レンタルした時に入手できるクーポンは、後にMERIDAの自転車を購入した際にレンタル料金1台分をキャッシュバックするとのこと、レンタルそのものが車体購入へのサポートになるような制度も用意する。
キッズ用パンプトラックもあり
室内にはZWIFTを体感できるブースもあり
ラウンジから見るメカニックブース
様々な車種の最新バイク、メリダとミヤタサイクルのE-BIKEもレンタルする
将来的には乗車技術やメンテナンスなどの講習会を行い、Xベースを拠点としたツーリングイベントの開催も予定される。こういった、これまでの自転車体験コース、施設とは少し異なったアプローチで、伊豆周辺を自転車で巡る伊豆の魅力を最大限に引き出す、とする。
2020年には東京2020オリンピック・パラリンピックの自転車競技群が開催され、そのレガシー(伝統)が自転車文化で盛り上げっていくことを期待されている伊豆地域。レンタルバイクという観光での視点で、特に地域からそのポテンシャルの高さが注目されている。
こういった立地と期待値もあって、9月1日の午前に行われたXベースの公式オープンセレモニーには、静岡・伊豆地域に自転車文化振興を願う地域の方々も来賓として訪れた。
『伊豆ビレッジ』内にあるXベースへの入り口、下のロゴの案内を通って施設に出る
熱帯植物園を通り抜けるとメリダの大きなロゴがあるXベース自体の入り口に
祝辞を述べる静岡県土屋副知事、MTBコースを松崎市に作った実績あり
エルミダ氏と伊豆の国市小野市長との記念写真、メリダと地域の深い関係性の第一歩?!
来場者からの記念写真願いに気軽に応じるエルミダ氏
来賓によるテープカット模様。エルミダ氏いわく「こんな習慣は初めてだから、驚いた(笑)」
祝辞を述べたのは、静岡県副知事・土屋優行氏、伊豆の国市市長小野登志子氏、そして時之栖の代表取締役庄司政志氏の3名。さらにメリダ本社からブランドアンバサダーである元MTB XCOライダー、2013年世界チャンピオンのホセ・エルミダが、メリダCEOであるマイケル・テンのメッセージの紹介と共に、伊豆地域へ自転車文化が根付くことを祈した。
施設オープンを祝するテープカットの後は、この日のみ特別に事前予約は無料とされたレンタルの開始、並びにメリダがサポートするレース選手とエルミダ氏とのライドイベントが行われた。
Xベースの入り口とも言える伊豆ビレッジ正面玄関にて
先導したヘルミダ氏。4度目の日本、今回は伊豆のMTBトレールをたくさん走りたいとのこと
富士山の『借景』(地元の人はわりとこう言う)は、いつ見てもありがたい。
コースはXベースのある田京駅周辺から、10kmほど離れたサイクリングに協力的な施設《ゲートウェイ函南》へ、その情景も美しい狩野川沿いをメインに走るルート。ライドを先導したのは、宇都宮ブリッツェンの飯野智行選手、シエルヴォ奈良ミヤタ-メリダの監督兼選手の山本雅道、ミヤタ・メリダ バイキングチームの恩田祐一の選手3名。
途中のスポットで富士山を臨みながら、車の少ない狩野川土手上のルートを走っていく。この狩野川上のルートも、サイクリング体験施設であるXベースが、この場所にオープンした理由の一つだ。 自分の自転車を持っている人も、そしてスポーツ自転車を持っていない友人や家族とスポーツバイクを共に楽しむためにも、一緒にサイクリングという時間を過ごせる機会と空間を提供するのが、このXベースだ。
ライドに参加したみなさんと、ゲートウェイ函南のSPOKE CAFEスタッフと
写真だと見づらいが、狩野川の水はとてもきれい、富士山だけでなく川にこそ注目だ
狩野川土手の上を続く道を走っていく。信号がなく心地よい。
三島駅~修善寺駅間の伊豆箱根鉄道は、時間を選べば自転車をそのまま積める。狩野川沿いはあらゆるレベルのサイクリストが走りやすい。選手たちも練習する山岳コースもあり、伊豆地域の絶景サイクリングコースのマップも、レベルごとに数多く用意されている。
このXベースのオープンに代表されるように、静岡県・伊豆地方の、自転車文化振興への熱は現在、高まっている。2020年を前に伊豆地域の自転車熱を確かめる、その理由の一つにするのもいいだろう。
美しい狩野川の景色。これを見つめながら走るのも素敵なのだ
text&photo:Koichiro Nakamura
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2018年9月1日(土)、静岡県伊豆の国市に、自転車ブランド『MERIDA』の展示・乗車施設である『MERIDA X BASE(メリダ・エックス・ベース)がオープンし、そのオープニングイベントが同日開催された。
MERIDA X BASE(以下Xベース)は、メリダによる世界最大規模の展示・レンタル施設。Xベースの施設自体は、観光スポットでもある『伊豆ビレッジ』にある。車では修善寺道路・⼤仁中央ICから1分、電車では伊豆箱根鉄道・⽥京駅から徒歩8分のアプローチ、伊豆を訪れる観光客も利用しやすい。
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ヘルメット、グローブ、携帯ポンプ、予備チューブ入りサドルバッグはレンタルバイクを借りれば無料でレンタル。レンタルバイク利用者は、ロッカーと施設内の温泉を無料で利用できる。アクセサリー群で気に入ったもの、必要なものを購入もできる。
レンタルではなく、自身のバイクを持ち込んでのXベース利用も可能だ。ロッカー&温泉及び温泉施設利用で1日2,000円。メリダバイクで利用する場合、特別料金1,000円で同じサービスを利用できる。
また、レンタルした時に入手できるクーポンは、後にMERIDAの自転車を購入した際にレンタル料金1台分をキャッシュバックするとのこと、レンタルそのものが車体購入へのサポートになるような制度も用意する。
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2020年には東京2020オリンピック・パラリンピックの自転車競技群が開催され、そのレガシー(伝統)が自転車文化で盛り上げっていくことを期待されている伊豆地域。レンタルバイクという観光での視点で、特に地域からそのポテンシャルの高さが注目されている。
こういった立地と期待値もあって、9月1日の午前に行われたXベースの公式オープンセレモニーには、静岡・伊豆地域に自転車文化振興を願う地域の方々も来賓として訪れた。
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途中のスポットで富士山を臨みながら、車の少ない狩野川土手上のルートを走っていく。この狩野川上のルートも、サイクリング体験施設であるXベースが、この場所にオープンした理由の一つだ。 自分の自転車を持っている人も、そしてスポーツ自転車を持っていない友人や家族とスポーツバイクを共に楽しむためにも、一緒にサイクリングという時間を過ごせる機会と空間を提供するのが、このXベースだ。
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このXベースのオープンに代表されるように、静岡県・伊豆地方の、自転車文化振興への熱は現在、高まっている。2020年を前に伊豆地域の自転車熱を確かめる、その理由の一つにするのもいいだろう。
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text&photo:Koichiro Nakamura