ツールのプロバイク特集も残るは3チーム。今回は新チームカラーが多数投入されたグルパマFDJのラピエールを特集します。



アルノー・デマール(フランス)のAIRCODE SL ULTIMATE。スポンサー加入に伴う新カラーだアルノー・デマール(フランス)のAIRCODE SL ULTIMATE。スポンサー加入に伴う新カラーだ photo:Makoto.AYANO
前フランス王者デマールが乗るフランスカラーのAIRCODE。通常のチームカラーと併用されていた前フランス王者デマールが乗るフランスカラーのAIRCODE。通常のチームカラーと併用されていた photo:Makoto.AYANOこちらは前オランダ王者ラモン・シンケルダムのAIRCODE。デマールのものと差は無いように見えるこちらは前オランダ王者ラモン・シンケルダムのAIRCODE。デマールのものと差は無いように見える photo:Makoto.AYANO


FDJがラピエールに乗るのは2018年で実に16年目。今年も平坦ステージではエアロロードのAIRCODE、山岳ステージではXELIUS、パヴェステージではPULSIUM、そしてTTステージではAEROSTORM DRSと4種類のバイクを使い分けていた。当然その全てがハイエンドのSL ULTIMATEグレードで、XELIUSはマイナーチェンジが加えられた2019年モデルだ。

シーズン途中からグルパマ社がスポンサーに名を連ねたため、これに合わせてAIRCODEとXELIUSのカラーも変わった。春先のレースでは昨年モデルのフレームにロゴシールを貼り付けただけだったが、ジャージと同じデザインのバイクに切り替えられている。

アルテュール・ヴィショ(フランス)のみ別デザインのXELIUSに乗るアルテュール・ヴィショ(フランス)のみ別デザインのXELIUSに乗る photo:Makoto.AYANO
ダイレクトマウントタイプのディレイラーハンガーが取り付けられていたダイレクトマウントタイプのディレイラーハンガーが取り付けられていた photo:Makoto.AYANOライダーネームはシールではなくあらかじめ塗装済みライダーネームはシールではなくあらかじめ塗装済み photo:Makoto.AYANO

パヴェステージのために用意されたPULSIUM SL ULTIMATE。写真はデマールのバイクパヴェステージのために用意されたPULSIUM SL ULTIMATE。写真はデマールのバイク photo:Makoto.AYANO
ヘッドチューブが長いため、マイナス12度ステムとヘッドキャップレスで対応ヘッドチューブが長いため、マイナス12度ステムとヘッドキャップレスで対応 photo:Makoto.AYANOパヴェ用タイヤはコンチネンタルのCOMPETITION PRO LTD RBX(28mm)パヴェ用タイヤはコンチネンタルのCOMPETITION PRO LTD RBX(28mm) photo:Makoto.AYANO


なおアルテュール・ヴィショ(フランス)のXELIUSは迷彩柄のフレンチトリコロールを散りばめたもの。6月までオランダ王者だったラモン・シンケルダムと、フランス王者だったアルノー・デマールは従来使っていたナショナルカラーのAIRCODEも併用していた。2年連続スウェーデンTT王者のトビアス・ルドヴィグソンが駆るAEROSTORM DRSも白地にスウェーデン国旗をしらったチャンピオンカラーだ。

第9ステージで使われたPULSIUMは、コンチネンタルのパヴェ用タイヤ(28mm)や金属製ボトルケージ(エリートのCiussi Gel)、大型インナーチェーンリング(44T)、二重巻きのバーテープ、選手の好みによってサテライトスイッチの追加などといったカスタムが行われている。ヘッドチューブが長いため、ほぼ全員が先述したFSAステムを使い、更にヘッドのトップキャップを抜くことでポジション出しをしていた。

ディスクブレーキバイクは使われていないため、コンポーネントはシマノのR9150系デュラエースDi2。デマールはフランドルクラシック時点ではSRMを使い続けていたものの、ツールではチームメイト同様シマノのパワーメーターに切り替わっていた。

TTステージ用のAEROSTORM DRS。写真はスウェーデンTT王者のトビアス・ルドヴィグソンのバイクTTステージ用のAEROSTORM DRS。写真はスウェーデンTT王者のトビアス・ルドヴィグソンのバイク photo:Makoto.AYANO
摩天楼のごとく高く据え付けられたルドヴィクソンのTTハンドル摩天楼のごとく高く据え付けられたルドヴィクソンのTTハンドル photo:Makoto.AYANOこちらは通常チームカラーのAEROSTORM DRS。9070系デュラエースを装備するこちらは通常チームカラーのAEROSTORM DRS。9070系デュラエースを装備する photo:Makoto.AYANO


ホイールやステム、ハンドル、シートポスト、ペダル、バーテープはシマノもしくはPROで統一されるが、サドルはプロロゴだ。クランプボルトを前側から留めるプロ供給専用のVIBEステムも使われている。

デマールはハンドル位置を下げるためにロゴを消したFSAのSL-Kステム(マイナス12度)を使う。スプリンターとしては珍しくスプリンタースイッチは取り付けていない。一方新人賞ランキング4位に食い込んだピュアクライマーのダヴィ・ゴデュ(フランス)はコラムスペーサーを少なくとも3cm積み上げたセッティングだった。

ホイールはデュラエース。C60とC40を併用する。ホイールはデュラエース。C60とC40を併用する。 photo:Makoto.AYANOPROのバトンホイールとディスクホイールを使うPROのバトンホイールとディスクホイールを使う photo:Makoto.AYANO

タイヤはコンチネンタル。COMPETITION PRO LTD ALX(25mm)を常用するタイヤはコンチネンタル。COMPETITION PRO LTD ALX(25mm)を常用する photo:Makoto.AYANO少なくともコラムスペーサーを合計30mm積んでいるダヴィ・ゴデュ(フランス)少なくともコラムスペーサーを合計30mm積んでいるダヴィ・ゴデュ(フランス) photo:Makoto.AYANO

クランプを前側から留める供給専用のVIBEステムクランプを前側から留める供給専用のVIBEステム photo:Makoto.AYANOこちらはクランプを後ろ側から留める通常のVIBEステムこちらはクランプを後ろ側から留める通常のVIBEステム photo:Makoto.AYANO


text:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO

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