2018/08/20(月) - 19:53
ラメが光り輝くペテル・サガン(スロバキア)の専用カラーや、グリーンとホワイトのグラデーションでペイントされたチームカラー。ツール・ド・フランスを走ったバイク特集第12弾はボーラ・ハンスグローエを取り上げます。
ペテル・サガン(スロバキア)のS-Works Venge。市販モデルのサガンコレクションとは細部の配色が異なる photo:Makoto.AYANO
こちらは山岳ステージ用に用意されたサガンカラーのS-Works Tarmac Disc。Vengeを多用したため出番は少なかった photo:Makoto.AYANO
サガンがツール前まで使用していたゴールドカラーはスペアバイクとして用意されていた photo:Makoto.AYANO
Tarmacの場合、ジップのSL SprintステムとAeroflyハンドルというサガン本来の組み合わせ photo:Makoto.AYANO
Vengeの場合は専用ステムと元々使用していたAeroflyハンドルという組み合わせ photo:Makoto.AYANO
パヴェステージでサガンはPROのアルミハンドルを使用した photo:Makoto.AYANO
ハンドル類のスポンサーは本来PRO。クランプを前側から止める供給専用品のVibeステムを使う photo:Makoto.AYANO
アルカンシエルを纏うサガンが第2、第5、第13ステージで勝利し、レース終盤の落車で傷つきながらマイヨヴェールを手に入れたボーラ・ハンスグローエ。オールラウンドモデルのTarmacと、ツールに合わせてデビューしたVenge、パヴェステージではRoubaix、そしてTTステージではShivと4種類のバイクを乗り分けた。
同じくスペシャライズドから機材供給を受けるクイックステップフロアーズと同じく、ディスクブレーキの使用率が高かったが、総合リーダーを務めたラファル・マイカ(ポーランド)は平坦ステージでもリムブレーキのTarmacを愛用。また、パヴェステージではホイール交換時のリスクを踏まえ、リムブレーキのRoubaix(昨年のフランドルクラシックで登場した一般未発売のスペシャル版)で揃えられていた。
中でも注目はやはりサガンのバイク。開幕前記者会見でサガン本人の手によって披露されたラメ入りエメラルドグリーンの「サガンコレクション」を、TTを除く全ステージで使用。なお限定発売された市販モデルと比べ、白いダウンチューブのS-Worksロゴや、ヘッドチューブ前側の塗り分け、各所に加えられたスポンサーロゴなど微妙な違いが見て取れる。
ペテル・サガン(スロバキア)がパヴェステージで使用したS-Works Roubaix photo:Makoto.AYANO
破損を考慮して金属製レールのサドルに取り替えられていた photo:Makoto.AYANO
サガンのバイクにのみ取り付けられていたステム。上部のダイヤルはフューチャーショックのロックアウト photo:Makoto.AYANO
市販品には存在しないリムブレーキバージョンのRoubaix photo:Makoto.AYANO
パヴェステージのタイヤは28mmのHell Of The North photo:Makoto.AYANO
また、今年のロンド・ファン・フラーンデレンから登場したゴールドカラーのTarmac(ディスクブレーキ)もスペアバイクとしてチームカラーのルーフ上にセットされ、マイヨヴェールを確定させた最終第21ステージにはグリーンカラーのVengeが届けられた。
サガンはVengeに専用設計されたS-Works Aerofly IIではなく、元々使い慣れたAeroflyハンドルを使用。愛用していたジップの SL SprintではDi2ケーブルとブレーキホースを内蔵できないことから、同等以上の剛性を目指したというVenge専用ステムに切り替わっていた。
例年パリ〜ルーベでは堅実性を求めて機械式コンポーネントを使用しているサガンだが、今ツールのパヴェステージではDi2を使用したこともポイント。各選手のRoubaixのステム上にロックアウト用と思われるダイヤルが取り付けられたのはパリ〜ルーベと同じだが、サガンのバイクのみ見慣れない形状のステムが取り付けられていた。破損を考慮して金属製レールのサドルに取り替えられるなど、幾重にも施された石畳対策が興味深い。
ラファル・マイカ(ポーランド)のS-Works Tarmac。マイカはリムブレーキバージョンを使用した photo:Makoto.AYANO
パーワメーターはスペシャライズドのオリジナル photo:Makoto.AYANO
通常ステージではS-Works Turbo Allround 2、TTではTurbo Cottonと使い分けた photo:Makoto.AYANO
TTステージで使用されたS-Works Shiv。9070系のデュラエースが取り付けられていることも多かった photo:Makoto.AYANO
ロヴァールのディスクホイール、321。放射状のカーボン補強が見える photo:Makoto.AYANO
TTバイクのチェーンリングは56-44T photo:Makoto.AYANO
ホイールはスペシャライズド傘下のロヴァールだが、CLX50をメインに使うクイックステップフロアーズに対して、よりハイトの高いCLX64が多く使われていたことが目立つ。また、ディスクブレーキ用のCLX50チューブラーがまだラインアップに存在しないため、リムブレーキ用CLX50リムを使ったスペシャルディスクブレーキホイールが投入されていた。これはクイックステップにも投入されたものと同じだ。TT用ディスクホイールはデビューしたばかりの「321」。
コンポーネントはR9170もしくはR9150系デュラエースDi2で、4iiiiとコラボレーションしたスペシャライズドのオリジナルパワーメーターを組み込む。
text:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
![ペテル・サガン(スロバキア)のS-Works Venge。市販モデルのサガンコレクションとは細部の配色が異なる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf1e-231.jpg)
![こちらは山岳ステージ用に用意されたサガンカラーのS-Works Tarmac Disc。Vengeを多用したため出番は少なかった](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf14e-130.jpg)
![サガンがツール前まで使用していたゴールドカラーはスペアバイクとして用意されていた](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf7e-14.jpg)
![Tarmacの場合、ジップのSL SprintステムとAeroflyハンドルというサガン本来の組み合わせ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf14e-154.jpg)
![Vengeの場合は専用ステムと元々使用していたAeroflyハンドルという組み合わせ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf1e-235.jpg)
![パヴェステージでサガンはPROのアルミハンドルを使用した](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf9e-168.jpg)
![ハンドル類のスポンサーは本来PRO。クランプを前側から止める供給専用品のVibeステムを使う](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf8e-6.jpg)
アルカンシエルを纏うサガンが第2、第5、第13ステージで勝利し、レース終盤の落車で傷つきながらマイヨヴェールを手に入れたボーラ・ハンスグローエ。オールラウンドモデルのTarmacと、ツールに合わせてデビューしたVenge、パヴェステージではRoubaix、そしてTTステージではShivと4種類のバイクを乗り分けた。
同じくスペシャライズドから機材供給を受けるクイックステップフロアーズと同じく、ディスクブレーキの使用率が高かったが、総合リーダーを務めたラファル・マイカ(ポーランド)は平坦ステージでもリムブレーキのTarmacを愛用。また、パヴェステージではホイール交換時のリスクを踏まえ、リムブレーキのRoubaix(昨年のフランドルクラシックで登場した一般未発売のスペシャル版)で揃えられていた。
中でも注目はやはりサガンのバイク。開幕前記者会見でサガン本人の手によって披露されたラメ入りエメラルドグリーンの「サガンコレクション」を、TTを除く全ステージで使用。なお限定発売された市販モデルと比べ、白いダウンチューブのS-Worksロゴや、ヘッドチューブ前側の塗り分け、各所に加えられたスポンサーロゴなど微妙な違いが見て取れる。
![ペテル・サガン(スロバキア)がパヴェステージで使用したS-Works Roubaix](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf9e-122.jpg)
![破損を考慮して金属製レールのサドルに取り替えられていた](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf9e-130.jpg)
![サガンのバイクにのみ取り付けられていたステム。上部のダイヤルはフューチャーショックのロックアウト](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf9e-126.jpg)
![市販品には存在しないリムブレーキバージョンのRoubaix](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf9e-125.jpg)
![パヴェステージのタイヤは28mmのHell Of The North](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf9e-135.jpg)
また、今年のロンド・ファン・フラーンデレンから登場したゴールドカラーのTarmac(ディスクブレーキ)もスペアバイクとしてチームカラーのルーフ上にセットされ、マイヨヴェールを確定させた最終第21ステージにはグリーンカラーのVengeが届けられた。
サガンはVengeに専用設計されたS-Works Aerofly IIではなく、元々使い慣れたAeroflyハンドルを使用。愛用していたジップの SL SprintではDi2ケーブルとブレーキホースを内蔵できないことから、同等以上の剛性を目指したというVenge専用ステムに切り替わっていた。
例年パリ〜ルーベでは堅実性を求めて機械式コンポーネントを使用しているサガンだが、今ツールのパヴェステージではDi2を使用したこともポイント。各選手のRoubaixのステム上にロックアウト用と思われるダイヤルが取り付けられたのはパリ〜ルーベと同じだが、サガンのバイクのみ見慣れない形状のステムが取り付けられていた。破損を考慮して金属製レールのサドルに取り替えられるなど、幾重にも施された石畳対策が興味深い。
![ラファル・マイカ(ポーランド)のS-Works Tarmac。マイカはリムブレーキバージョンを使用した](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf8e-1.jpg)
![パーワメーターはスペシャライズドのオリジナル](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf1e-239.jpg)
![通常ステージではS-Works Turbo Allround 2、TTではTurbo Cottonと使い分けた](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf1e-240.jpg)
![TTステージで使用されたS-Works Shiv。9070系のデュラエースが取り付けられていることも多かった](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf20e-123.jpg)
![ロヴァールのディスクホイール、321。放射状のカーボン補強が見える](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf20e-129.jpg)
![TTバイクのチェーンリングは56-44T](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/20/ayano2018tdf20e-133.jpg)
ホイールはスペシャライズド傘下のロヴァールだが、CLX50をメインに使うクイックステップフロアーズに対して、よりハイトの高いCLX64が多く使われていたことが目立つ。また、ディスクブレーキ用のCLX50チューブラーがまだラインアップに存在しないため、リムブレーキ用CLX50リムを使ったスペシャルディスクブレーキホイールが投入されていた。これはクイックステップにも投入されたものと同じだ。TT用ディスクホイールはデビューしたばかりの「321」。
コンポーネントはR9170もしくはR9150系デュラエースDi2で、4iiiiとコラボレーションしたスペシャライズドのオリジナルパワーメーターを組み込む。
text:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
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