2018/08/17(金) - 18:41
今回紹介するツール・ド・フランスプロバイク特集は、ステージ2勝を挙げたアスタナのバイクたち。アスタナブルーに彩られたアルゴン18 Gallium Proと、TTバイクのE-118にフォーカスします。ヤコブ・フルサング(デンマーク)のスペシャルペイントにも注目。
オマール・フライレ(スペイン)とマグナス・コルトニールセン(デンマーク)がそれぞれステージ勝利と今ツールで成功を収めたカザフスタンチーム。バイクサプライヤーはカナダのアルゴン18で、軽量オールラウンドフレームのGallium Proをメインバイクにしている。エアロロードのNITROGENは確認できず、パヴェステージでもGallium Proに振動対策を施したのみで数年前のパリ〜ルーベ用に用意した特別モデルも準備無し。使用機材を一本化した唯一のワールドツアーチームということになる。
中でも注目を集めたのが、事前のツール・ド・スイスでお目見えしたヤコブ・フルサング(デンマーク)のスペシャルバイクだ。赤とシルバー、ガンメタリックをエアブラシで塗り分けたカラーは、フルサングのキャリアと現在、そして未来、更には力強いレース運びをするスタイルを表現したもの。そのため右側と左側、そして前から見た際に全く異なる印象となるようデザインされている。
また、「アイアンマン」と呼ばれるフルサングのニックネームを表現したトップチューブのイラストや、アメリカンヒーロー的なイニシャルロゴなど、チームバイクとは全く異なる雰囲気が特徴的。現在アスタナ所属選手でスペシャルバイクを駆るのはフルサングと、先のジロ・デ・イタリアで総合2位とマリアビアンカを獲得したミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)の2名のみ。
コンポーネントはR9150系デュラエースDi2を使うものの、FSA/ヴィジョンとの関係が深いチームだけに同社製品が多数組み込まれている。クランクセットは基本的にK-FORCE LIGHTで、パワーメーターもFSAのPOWER BOXもしくは原型であるPOWER2MAXのどちらか。無線電動コンポーネントのWEは確認できなかったが、そのクランクセットを取り付けたスペアバイクは存在した。もちろんハンドルやステム、シートポスト類もFSAもしくはヴィジョンで、ミケル・ヴァルグレン(デンマーク)はアスタナ内で数少ない一体式ハンドルMETRON 5Dを使用する選手だ。また、ほとんどのバイクにはセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージが取り付けられていた。
ホイールはワールドツアーチームとして唯一コリマを使う。アルミハブ仕様のWSシリーズをメインにし、一般ステージでは47、山岳ステージでは32、またはTTバイクの前輪には58もしくは3バトンホイールを使用していた。注目は実践投入こそされなかった新型ディスクホイールだ。ライトウェイトにも似た放射状のカーボン補強が見えるそれは、未だラインアップには存在しない新製品。グラフィック的にも完成度が高く、近日中に発売のアナウンスが行われるものと思われる。
組み合わせるタイヤはドイツの新興タイヤブランド「ウルフパック」のRACE TUBULAR。ただしTT用ホイールにはスペシャライズドのTurbo Cottonがロゴをマジックで塗り潰した上で取り付けられていた。
パヴェ用カスタムはワイドタイヤとのクリアランスを確保するために、グラベルロード用としてラインアップされているTRPのロングリーチモデル「RG957」を投入し、デュガスのRoubaix(28mm)を組み合わせた点。加えてインナーチェーンリングも46T程度の巨大な歯数に変更されていた。これらは春のクラシック用としてアスタナが採る常套手段だ。
text:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
オマール・フライレ(スペイン)とマグナス・コルトニールセン(デンマーク)がそれぞれステージ勝利と今ツールで成功を収めたカザフスタンチーム。バイクサプライヤーはカナダのアルゴン18で、軽量オールラウンドフレームのGallium Proをメインバイクにしている。エアロロードのNITROGENは確認できず、パヴェステージでもGallium Proに振動対策を施したのみで数年前のパリ〜ルーベ用に用意した特別モデルも準備無し。使用機材を一本化した唯一のワールドツアーチームということになる。
中でも注目を集めたのが、事前のツール・ド・スイスでお目見えしたヤコブ・フルサング(デンマーク)のスペシャルバイクだ。赤とシルバー、ガンメタリックをエアブラシで塗り分けたカラーは、フルサングのキャリアと現在、そして未来、更には力強いレース運びをするスタイルを表現したもの。そのため右側と左側、そして前から見た際に全く異なる印象となるようデザインされている。
また、「アイアンマン」と呼ばれるフルサングのニックネームを表現したトップチューブのイラストや、アメリカンヒーロー的なイニシャルロゴなど、チームバイクとは全く異なる雰囲気が特徴的。現在アスタナ所属選手でスペシャルバイクを駆るのはフルサングと、先のジロ・デ・イタリアで総合2位とマリアビアンカを獲得したミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)の2名のみ。
コンポーネントはR9150系デュラエースDi2を使うものの、FSA/ヴィジョンとの関係が深いチームだけに同社製品が多数組み込まれている。クランクセットは基本的にK-FORCE LIGHTで、パワーメーターもFSAのPOWER BOXもしくは原型であるPOWER2MAXのどちらか。無線電動コンポーネントのWEは確認できなかったが、そのクランクセットを取り付けたスペアバイクは存在した。もちろんハンドルやステム、シートポスト類もFSAもしくはヴィジョンで、ミケル・ヴァルグレン(デンマーク)はアスタナ内で数少ない一体式ハンドルMETRON 5Dを使用する選手だ。また、ほとんどのバイクにはセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージが取り付けられていた。
ホイールはワールドツアーチームとして唯一コリマを使う。アルミハブ仕様のWSシリーズをメインにし、一般ステージでは47、山岳ステージでは32、またはTTバイクの前輪には58もしくは3バトンホイールを使用していた。注目は実践投入こそされなかった新型ディスクホイールだ。ライトウェイトにも似た放射状のカーボン補強が見えるそれは、未だラインアップには存在しない新製品。グラフィック的にも完成度が高く、近日中に発売のアナウンスが行われるものと思われる。
組み合わせるタイヤはドイツの新興タイヤブランド「ウルフパック」のRACE TUBULAR。ただしTT用ホイールにはスペシャライズドのTurbo Cottonがロゴをマジックで塗り潰した上で取り付けられていた。
パヴェ用カスタムはワイドタイヤとのクリアランスを確保するために、グラベルロード用としてラインアップされているTRPのロングリーチモデル「RG957」を投入し、デュガスのRoubaix(28mm)を組み合わせた点。加えてインナーチェーンリングも46T程度の巨大な歯数に変更されていた。これらは春のクラシック用としてアスタナが採る常套手段だ。
text:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
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