2018/07/18(水) - 14:04
7月17日、ツール・ド・フランス第10ステージに先立って行われた第5回ラ・コルスbyツール・ド・フランスに與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)が出場。ジロローザを制したばかりのアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)が大会連覇を果たした。
ツール第10ステージのコースを使用して行われた第5回ラ・コルスbyツール・ド・フランス。スタート地点アヌシーからフィニッシュ地点ル・グラン=ボルナンに向かう行程は同じで、前半の1級山岳クロワフリー峠と超級山岳プラトー・デ・グリエールがカットされたもの。後半の1級山岳ロム峠(全長8.8km/平均8.9%)と1級山岳コロンビエール峠(全長7.5km/平均8.5%)はツール第10ステージと共通だ。
2日前に閉幕したジロ・ローザを総合49位で終えた與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)はエースナンバーを付けて出場した。「チームの中でジロ・ローザから連戦出場は私だけ。今回のメンバーはスプリンターばかりなので、登りに対応できるのは私だけです」と語る與那嶺は超級山岳イゾアール峠にフィニッシュした昨年の同大会で11位に入っている。
男子レースがスタートする午後1時までにレースが完了するスケジュールのため、女子レースはまだ太陽が山の稜線から顔を出したばかりの午前9時にスタート。112.5kmレースの大半を、ロッタ・レピスト(フィンランド、サーヴェロ・ビグラ)、マウゴジャータ・ヤシンスカ(ポーランド、モビスター)、リア・キルヒマン(カナダ、サンウェブ)、リア・トーマス(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)、アンナ・クリスティアン(アメリカ、トレック・ドロップス)が逃げる展開。ブールスドルマンスがコントロールするメイン集団は2分30秒後方に陣取った。
1級山岳ロム峠の登りが始まると先頭ではリア・トーマスが独走。やがてタイム差が1分を着るとメイン集団からセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、サーヴェロ・ビグラ)が飛び出して先頭トーマスを追い抜いていく。1級山岳ロム峠を先頭で登りきったルドヴィグが独走で最後の1級山岳コロンビエール峠に差し掛かった。
メイン集団では本命たちが動いた。アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)とリオ五輪金メダリストのアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンス)、ジロローザ総合2位のアシュレー・ムールマンパシオ(南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ)の3名が抜け出し、頂上まで2.5kmを残して先頭ルドヴィグをパス。チームメイトのムールマンパシオによるカウンターアタックは決まらず、1級山岳コロンビエール峠の頂上手前でファンデルブレッヘンがライバルたちを振り切った。
フィニッシュに向かって独走したファンデルブレッヘンだったが、下りでファンフルーテンが挽回する。タイムトライアル能力を存分に活かして距離を縮めたファンフルーテンが残り200mでファンデルブレッヘンを射程圏内に捉える。そして残り50mでファンデルブレッヘンを抜き去ったジロ・ローザ覇者ファンフルーテンが勝利した。
大会2連覇を達成したファンフルーテンは「昨年の勝利も最高だったけど、今年も素晴らしいレースになった。信じられない気持ち。追いつけると信じて諦めずに踏み続けた。残り200mの時点では2位になるかもしれないと思っていたけど、彼女(ファンデルブレッヘン)は徐々にスピードを失っていた。本当に美しい勝利だと思う」とコメントしている。
與那嶺は序盤のアタック合戦に加わり、その後メイン集団内で終盤の1級山岳へ。「ジロ・ローザから中1日でラ・コルス。とてもハードな2週間でした。今日は自由に動いて良い許可が取れたのでスタートから楽しんで逃げを作りました。登りは強烈でしたが多くのファンと一緒にツール・ド・フランスを楽しむことは出来ました」と振り返る與那嶺はグルペット内でフィニッシュにたどり着いたもののタイムアウト扱いになっている。「この2週間、コンディションが今一歩でしたがこれもレース。仕切り直して世界選手権へ進みます。しばらくオフを満喫します!」と語った。
ツール第10ステージのコースを使用して行われた第5回ラ・コルスbyツール・ド・フランス。スタート地点アヌシーからフィニッシュ地点ル・グラン=ボルナンに向かう行程は同じで、前半の1級山岳クロワフリー峠と超級山岳プラトー・デ・グリエールがカットされたもの。後半の1級山岳ロム峠(全長8.8km/平均8.9%)と1級山岳コロンビエール峠(全長7.5km/平均8.5%)はツール第10ステージと共通だ。
2日前に閉幕したジロ・ローザを総合49位で終えた與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)はエースナンバーを付けて出場した。「チームの中でジロ・ローザから連戦出場は私だけ。今回のメンバーはスプリンターばかりなので、登りに対応できるのは私だけです」と語る與那嶺は超級山岳イゾアール峠にフィニッシュした昨年の同大会で11位に入っている。
男子レースがスタートする午後1時までにレースが完了するスケジュールのため、女子レースはまだ太陽が山の稜線から顔を出したばかりの午前9時にスタート。112.5kmレースの大半を、ロッタ・レピスト(フィンランド、サーヴェロ・ビグラ)、マウゴジャータ・ヤシンスカ(ポーランド、モビスター)、リア・キルヒマン(カナダ、サンウェブ)、リア・トーマス(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)、アンナ・クリスティアン(アメリカ、トレック・ドロップス)が逃げる展開。ブールスドルマンスがコントロールするメイン集団は2分30秒後方に陣取った。
1級山岳ロム峠の登りが始まると先頭ではリア・トーマスが独走。やがてタイム差が1分を着るとメイン集団からセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、サーヴェロ・ビグラ)が飛び出して先頭トーマスを追い抜いていく。1級山岳ロム峠を先頭で登りきったルドヴィグが独走で最後の1級山岳コロンビエール峠に差し掛かった。
メイン集団では本命たちが動いた。アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)とリオ五輪金メダリストのアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンス)、ジロローザ総合2位のアシュレー・ムールマンパシオ(南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ)の3名が抜け出し、頂上まで2.5kmを残して先頭ルドヴィグをパス。チームメイトのムールマンパシオによるカウンターアタックは決まらず、1級山岳コロンビエール峠の頂上手前でファンデルブレッヘンがライバルたちを振り切った。
フィニッシュに向かって独走したファンデルブレッヘンだったが、下りでファンフルーテンが挽回する。タイムトライアル能力を存分に活かして距離を縮めたファンフルーテンが残り200mでファンデルブレッヘンを射程圏内に捉える。そして残り50mでファンデルブレッヘンを抜き去ったジロ・ローザ覇者ファンフルーテンが勝利した。
大会2連覇を達成したファンフルーテンは「昨年の勝利も最高だったけど、今年も素晴らしいレースになった。信じられない気持ち。追いつけると信じて諦めずに踏み続けた。残り200mの時点では2位になるかもしれないと思っていたけど、彼女(ファンデルブレッヘン)は徐々にスピードを失っていた。本当に美しい勝利だと思う」とコメントしている。
與那嶺は序盤のアタック合戦に加わり、その後メイン集団内で終盤の1級山岳へ。「ジロ・ローザから中1日でラ・コルス。とてもハードな2週間でした。今日は自由に動いて良い許可が取れたのでスタートから楽しんで逃げを作りました。登りは強烈でしたが多くのファンと一緒にツール・ド・フランスを楽しむことは出来ました」と振り返る與那嶺はグルペット内でフィニッシュにたどり着いたもののタイムアウト扱いになっている。「この2週間、コンディションが今一歩でしたがこれもレース。仕切り直して世界選手権へ進みます。しばらくオフを満喫します!」と語った。
ラ・コルスbyツール・ド・フランス2018結果
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | 3:20:43 |
2位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンス) | 0:00:01 |
3位 | アシュレー・ムールマンパシオ(南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ) | 0:01:22 |
4位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、サーヴェロ・ビグラ) | 0:01:58 |
5位 | メーガン・グアルニエール(アメリカ、ブールスドルマンス) | 0:02:19 |
6位 | カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
7位 | キャサリン・ホール(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア) | 0:02:22 |
8位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
9位 | アン・サンテステバン(スペイン、アレ・チポッリーニ) | 0:02:24 |
10位 | エリカ・マニャルディ(イタリア、ビーピンク) | |
HD | 與那嶺恵理(日本、ウィグル・ハイファイブ) |
text:Kei Tsuji in Le Grand Bornand, France
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