2018/07/02(月) - 08:36
7月1日(日)Jプロツアー第12戦となる広島クリテリウムが開催され、窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング )がスプリント勝負を制して優勝。前日の第11戦に続き2連勝を飾った。女子も唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が連勝した。
(リザルト・U23リーダーを修正。18.7.4)
Jプロツアー第12戦は、今年初開催の広島クリテリウム。広島市街の南西に位置する商工センター内のコースが会場だ。JR山陽本線や広島電鉄宮島線の最寄駅からは徒歩で行けることもあり、多くの観客が集まった。
コースは、アルファベットの「T」を形どるように周回する1.7km。3つのヘアピンを含むという点は6月に開催された那須塩原クリテリウムに似たコースだが、倉庫などが立ち並ぶ風景はツアー・オブ・ジャパンの大井埠頭のような雰囲気だ。
天気は前日の大雨から一転して朝から晴れ。雲が広がることもあったが、気温は30度以上に上昇し、蒸し暑い中でのレースとなった。
窪木一茂が2日連続のスプリント勝負を制して2連勝
Jプロツアーは30周51km。スタート直後からアタック合戦によりスピードが上がり、なかなか逃げが容認されないことからハイスピードな時間が長く続く。
3人の逃げが容認されたのは、レース後半に入った17周目。山本大喜(キナンサイクリングチーム)、雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)、そして地元チーム・ヴィクトワール広島の谷順成が、15秒ほどのリードを築いて先行する。メイン集団はシマノレーシングとマトリックスパワータグがコントロール。さらに残り10周を切ったあたりからチームブリヂストンサイクリング も加勢し、逃げる3人を追走する。
逃げ集団では谷が遅れて山本と雨澤の2人に。メイン集団との差が5秒前後まで縮まった残り5周、山本大喜が単独で先行する。山本大喜は残り3周まで粘ってメイン集団に吸収されると、カウンターで全日本チャンピオンの山本元喜(キナンサイクリングチーム)がアタック。しかしこれは決定打とならず、勝負は40人ほどの集団でのスプリントに持ち込まれた。
残り200m、横山航太(シマノレーシング)の背後からルビーレッドジャージの窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング )が前に出てくる。後ろに中島康晴(キナンサイクリングチーム)が迫っていたが、10mほど残して窪木は勝利を確信。ウィニングポーズと共にフィニッシュラインを超えた。
窪木は前日の西日本ロードクラシックに続いて2連勝。今季3勝目を挙げた。
「厳しいレースでしたね。なかなか逃げが決まらない難しいレースでした。残り10周を切ってから3人逃げてシマノがコントロールして落ち着いたんですけれど、最後までわからない展開でした。最後は6・7番手にいて、集団の左が伸びそうだったので、風もあったので細いところから抜け出してもがきました」と、レースを振り返る窪木。
「全日本で結果を出せなかった悔しさを引きずっていましたが、この2連戦にそれを当てられたと思います。シーズン後半戦がこれから続きますので、もう一度チームで練り直して勝利を目指していきたいです。7月はJプロツアーが続きますが、これから暑くなるし、体調を崩している選手もいると聞くので、あまり追い込みすぎないように注意して臨むようにしたいです」と、語った。
一方、「窪木選手が強かった」と話す2位の中島。「大喜が先行してくれていたので、自分達は集団内の良い位置で足を貯めることができました。最終局面は窪木選手とガチで勝負しても勝てないし、強いスプリンターが他にも残っていたので、元喜がアタックして集団をかき乱してもらって、(新城)雄大に付き添ってもらいました。勝てれば良かったのだけれど、窪木選手は強かった。後ろに付こうと思ったけれど付ききれなかったです。それでも2位表彰台に立てたのはチームメイトのおかげですし、誇りに思いたいです」と語った。
(リザルト・U23リーダーを修正。18.7.4)
Jプロツアー第12戦は、今年初開催の広島クリテリウム。広島市街の南西に位置する商工センター内のコースが会場だ。JR山陽本線や広島電鉄宮島線の最寄駅からは徒歩で行けることもあり、多くの観客が集まった。
コースは、アルファベットの「T」を形どるように周回する1.7km。3つのヘアピンを含むという点は6月に開催された那須塩原クリテリウムに似たコースだが、倉庫などが立ち並ぶ風景はツアー・オブ・ジャパンの大井埠頭のような雰囲気だ。
天気は前日の大雨から一転して朝から晴れ。雲が広がることもあったが、気温は30度以上に上昇し、蒸し暑い中でのレースとなった。
窪木一茂が2日連続のスプリント勝負を制して2連勝
Jプロツアーは30周51km。スタート直後からアタック合戦によりスピードが上がり、なかなか逃げが容認されないことからハイスピードな時間が長く続く。
3人の逃げが容認されたのは、レース後半に入った17周目。山本大喜(キナンサイクリングチーム)、雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)、そして地元チーム・ヴィクトワール広島の谷順成が、15秒ほどのリードを築いて先行する。メイン集団はシマノレーシングとマトリックスパワータグがコントロール。さらに残り10周を切ったあたりからチームブリヂストンサイクリング も加勢し、逃げる3人を追走する。
逃げ集団では谷が遅れて山本と雨澤の2人に。メイン集団との差が5秒前後まで縮まった残り5周、山本大喜が単独で先行する。山本大喜は残り3周まで粘ってメイン集団に吸収されると、カウンターで全日本チャンピオンの山本元喜(キナンサイクリングチーム)がアタック。しかしこれは決定打とならず、勝負は40人ほどの集団でのスプリントに持ち込まれた。
残り200m、横山航太(シマノレーシング)の背後からルビーレッドジャージの窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング )が前に出てくる。後ろに中島康晴(キナンサイクリングチーム)が迫っていたが、10mほど残して窪木は勝利を確信。ウィニングポーズと共にフィニッシュラインを超えた。
窪木は前日の西日本ロードクラシックに続いて2連勝。今季3勝目を挙げた。
「厳しいレースでしたね。なかなか逃げが決まらない難しいレースでした。残り10周を切ってから3人逃げてシマノがコントロールして落ち着いたんですけれど、最後までわからない展開でした。最後は6・7番手にいて、集団の左が伸びそうだったので、風もあったので細いところから抜け出してもがきました」と、レースを振り返る窪木。
「全日本で結果を出せなかった悔しさを引きずっていましたが、この2連戦にそれを当てられたと思います。シーズン後半戦がこれから続きますので、もう一度チームで練り直して勝利を目指していきたいです。7月はJプロツアーが続きますが、これから暑くなるし、体調を崩している選手もいると聞くので、あまり追い込みすぎないように注意して臨むようにしたいです」と、語った。
一方、「窪木選手が強かった」と話す2位の中島。「大喜が先行してくれていたので、自分達は集団内の良い位置で足を貯めることができました。最終局面は窪木選手とガチで勝負しても勝てないし、強いスプリンターが他にも残っていたので、元喜がアタックして集団をかき乱してもらって、(新城)雄大に付き添ってもらいました。勝てれば良かったのだけれど、窪木選手は強かった。後ろに付こうと思ったけれど付ききれなかったです。それでも2位表彰台に立てたのはチームメイトのおかげですし、誇りに思いたいです」と語った。
JBCF広島クリテリウム 結果
1位 | 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング ) | 1時間22分26秒 |
2位 | 中島康晴(KINAN Cycling Team) | +0秒 |
3位 | 黒枝咲哉(シマノレーシング) | |
4位 | 大久保陣(チームブリヂストンサイクリング) | |
5位 | 横山航太(シマノレーシング) | |
6位 | 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) |
Fクラスタ 結果(36km)
1位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 30分51秒 |
2位 | 西加南子(LUMINARIA) | +33秒 |
3位 | 下山美寿々(CORRIDORE BIORACER) | +34秒 |
E1(20.4km)
1組 | 2組 | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 日野凌羽(松山城南高等学校 自転車競技部) | 33分53秒 | 伊藤翔吾(eNShare Cycling Team) | 33分57秒 |
2位 | 廣本凌也(Team Kermis Cross) | +0秒 | 齋藤友一(バルバレーシングクラブ) | +0秒 |
3位 | 藤田涼平(サイタマサイクルプロジェクト) | 満上 亘(VC FUKUOKA(エリート) | +7秒 | |
4位 | 渡邉諒馬(松山城南高等学校 自転車競技部) | 寺崎武郎(バルバレーシングクラブ) | +8秒 | |
5位 | 雑賀大輔(湾岸サイクリングユナイテッド) | 渡邊正光(Link TOHOKU) | ||
6位 | 石井祥平(アーティファクトレーシングチーム) | 塩崎隼秀(松山城南高等学校 自転車競技部) |
E2(17km)
1組 | 2組 | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 佐藤俊雄(TEAM all out) | 28分53秒 | 清水一弘(Team UKYO Reve) | 28分30秒 |
2位 | 湧川将樹(山口県自転車競技連盟・GR) | +0秒 | 真鍋諒太(ボンシャンス) | +0秒 |
3位 | 中村弦太(eNShare Cycling Team) | 夛田裕樹(Team Grandi Petit) | ||
4位 | 渡瀬義雄(Leap Hamamatsu Cycling Team) | 酒井紀章(バルバレーシングクラブ) | ||
5位 | 山口忠行(eNShare Cycling Team) | 仲松康太(VC FUKUOKA(エリート) | ||
6位 | 秋好佑太(VC FUKUOKA(エリート) | 渡邊誉大(NIKO Factory) |
E3 (13.6km)
1組 | 2組 | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 菊山将志(日本写真判定株式会社) | 22分55秒 | 杉山雄亮(Leap Hamamatsu Cycling Team) | 23分8秒 |
2位 | 田平修三(モジュマ エリアゼロナナゴ) | +0秒 | 能口和久(バルバレーシングクラブ) | +0秒 |
3位 | 麻生健也(VC FUKUOKA(エリート)) | 城島大樹(モジュマ エリアゼロナナゴ) | ||
4位 | 松本雄大(KINAN AACA) | 北山雅也(ミルキーウェイ和歌山) | ||
5位 | 岡村郁弥(eNShare Cycling Team) | 水谷和正(バルバレーシングクラブ) | ||
6位 | 中西敬太(パナソニックレーシング) | 花田金之介(備北) |
text&photo:Satoru Kato
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