2018/06/10(日) - 10:17
スイス北東部のフラウエンフェルトで第82回ツール・ド・スイスが開幕。数日前から入念に試走を繰り返していたBMCレーシングが18.3kmのチームタイムトライアルで最速タイムを叩き出した。
ツール・ド・スイス初日はチームタイムトライアル。メンバー8名が隊列を組んで走り、4番目にフィニッシュラインを通過した選手のタイムがチームの成績に反映される。コースはフラウエンフェルトの街中を発着する18.3kmで、距離はクリテリウム・デュ・ドーフィネのチームタイムトライアル(35km)の半分ほどしかないが、前半に高低差200mほどの登りをこなすため難易度は高い。
ハンマーシリーズのリンブルフ大会で勝利し、平坦系選手を多く揃えたクイックステップフロアーズが暫定トップタイムを記録。しかし、チームTT世界チャンピオンのサンウェブがさらにその上を行く走りを見せる。サンウェブは前半の登りで早くもメンバー3名を失ったが、それでも中間計測ポイント(8.1km地点)でクイックステップフロアーズのタイムを8秒更新。少人数の不利な状況ながらサンウェブは後半もペースを落とさず、クイックステップフロアーズを7秒上回るトップタイムでフィニッシュラインを切った。
アメリカ登録ながら、BMC社やタグホイヤー社、アソス社など多くの地元スイスのスポンサーをつけるBMCレーシングが快走した。中間計測ポイントでサンウェブのタイムを5秒更新したBMCレーシングは、後半の平坦区間でさらにリードを広げる走りを披露。最終的にサンウェブのタイムを20秒更新し、会場から15kmほどしか離れていないヴィル出身のシュテファン・キュング(スイス)を先頭にフィニッシュラインを駆け抜けた。
総合エースを務めるリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)のSTRAVAログによると、BMCレーシングは序盤の平坦区間を56.4km/hで駆け抜け、最初の登り(全長1.1km/平均5%)を36.3km/h、2つ目の登り(全長1.5km/平均5%)を38.2km/h、下り区間を83.8km/h(最高85.7km/h)、そして6カ所のコーナーを含む平坦なラスト7kmを57.9km/hという猛スピードで駆け抜けている。
大会開幕2日前に現地入りし、レース当日までにコースを合計6周試走していたBMCレーシング。イエロージャージを獲得した地元出身のキュングは「チームTTで世界最高峰の力があることを示す、ファンタスティックな走りだった。試走を入念に行い、メンバー全員が集中してこのチームTTに挑めていたと思う。このイエロージャージは、メンバー全員がそれぞれの役割を果たした結果。自分が育った地で、自分が14年前に初めてロードレースに出場した地で、イエロージャージを着ることは夢のようだ」と語っている。
総合争いの有力選手であるナイロ・キンタナ(コロンビア)擁するモビスターは33秒差、イサギレ兄弟擁するバーレーン・メリダは36秒差、前年度覇者シモン・スピラク(スロベニア)擁するカチューシャ・アルペシンは46秒差、ヤコブ・フルサング(デンマーク)擁するアスタナは1分18秒差。早速リードを得たポートは「チームTTを走るのは2015年以来3年ぶり。その時はチームスカイで走っていて、BMCレーシングに負けた思い出がある。今日は10人分の走りをしたシュテファン・キュングに脱帽だった。彼は本当に飛ぶように走っていた。久々のレース出場で自分の本当の調子をまだ掴めていない。故アンディ・リースにこの勝利を捧げたい」とコメントしている。
ツール・ド・スイス初日はチームタイムトライアル。メンバー8名が隊列を組んで走り、4番目にフィニッシュラインを通過した選手のタイムがチームの成績に反映される。コースはフラウエンフェルトの街中を発着する18.3kmで、距離はクリテリウム・デュ・ドーフィネのチームタイムトライアル(35km)の半分ほどしかないが、前半に高低差200mほどの登りをこなすため難易度は高い。
ハンマーシリーズのリンブルフ大会で勝利し、平坦系選手を多く揃えたクイックステップフロアーズが暫定トップタイムを記録。しかし、チームTT世界チャンピオンのサンウェブがさらにその上を行く走りを見せる。サンウェブは前半の登りで早くもメンバー3名を失ったが、それでも中間計測ポイント(8.1km地点)でクイックステップフロアーズのタイムを8秒更新。少人数の不利な状況ながらサンウェブは後半もペースを落とさず、クイックステップフロアーズを7秒上回るトップタイムでフィニッシュラインを切った。
アメリカ登録ながら、BMC社やタグホイヤー社、アソス社など多くの地元スイスのスポンサーをつけるBMCレーシングが快走した。中間計測ポイントでサンウェブのタイムを5秒更新したBMCレーシングは、後半の平坦区間でさらにリードを広げる走りを披露。最終的にサンウェブのタイムを20秒更新し、会場から15kmほどしか離れていないヴィル出身のシュテファン・キュング(スイス)を先頭にフィニッシュラインを駆け抜けた。
総合エースを務めるリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)のSTRAVAログによると、BMCレーシングは序盤の平坦区間を56.4km/hで駆け抜け、最初の登り(全長1.1km/平均5%)を36.3km/h、2つ目の登り(全長1.5km/平均5%)を38.2km/h、下り区間を83.8km/h(最高85.7km/h)、そして6カ所のコーナーを含む平坦なラスト7kmを57.9km/hという猛スピードで駆け抜けている。
大会開幕2日前に現地入りし、レース当日までにコースを合計6周試走していたBMCレーシング。イエロージャージを獲得した地元出身のキュングは「チームTTで世界最高峰の力があることを示す、ファンタスティックな走りだった。試走を入念に行い、メンバー全員が集中してこのチームTTに挑めていたと思う。このイエロージャージは、メンバー全員がそれぞれの役割を果たした結果。自分が育った地で、自分が14年前に初めてロードレースに出場した地で、イエロージャージを着ることは夢のようだ」と語っている。
総合争いの有力選手であるナイロ・キンタナ(コロンビア)擁するモビスターは33秒差、イサギレ兄弟擁するバーレーン・メリダは36秒差、前年度覇者シモン・スピラク(スロベニア)擁するカチューシャ・アルペシンは46秒差、ヤコブ・フルサング(デンマーク)擁するアスタナは1分18秒差。早速リードを得たポートは「チームTTを走るのは2015年以来3年ぶり。その時はチームスカイで走っていて、BMCレーシングに負けた思い出がある。今日は10人分の走りをしたシュテファン・キュングに脱帽だった。彼は本当に飛ぶように走っていた。久々のレース出場で自分の本当の調子をまだ掴めていない。故アンディ・リースにこの勝利を捧げたい」とコメントしている。
ツール・ド・スイス2018第1ステージ結果
順位 | チーム名 | タイム | 平均スピード |
---|---|---|---|
1位 | BMCレーシング | 0:20:18 | 54.07 |
2位 | サンウェブ | 0:00:20 | 53.20 |
3位 | クイックステップフロアーズ | 0:00:27 | 52.90 |
4位 | ボーラ・ハンスグローエ | 52.90 | |
5位 | ミッチェルトン・スコット | 0:00:29 | 52.81 |
6位 | モビスター | 0:00:33 | 52.64 |
7位 | バーレーン・メリダ | 0:00:36 | 52.52 |
8位 | グルパマFDJ | 0:00:45 | 52.14 |
9位 | カチューシャ・アルペシン | 0:00:46 | 52.10 |
10位 | UAEチームエミレーツ | 0:00:50 | 51.94 |
11位 | ロットNLユンボ | 0:00:53 | 51.81 |
12位 | ロット・スーダル | 0:00:58 | 51.61 |
13位 | トレック・セガフレード | 51.61 | |
14位 | チームスカイ | 0:01:02 | 51.45 |
15位 | EFエデュケーションファースト・ドラパック | 0:01:05 | 51.33 |
16位 | アージェードゥーゼール | 0:01:07 | 51.25 |
17位 | ディメンションデータ | 0:01:10 | 51.13 |
18位 | ディレクトエネルジー | 0:01:16 | 50.89 |
19位 | アクアブルースポート | 50.89 | |
20位 | アスタナ | 0:01:18 | 50.82 |
21位 | NIPPOヴィーニファンティーニ | 0:02:01 | 49.18 |
個人総合成績
1位 | シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング) | 0:20:18 |
2位 | リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング) | |
3位 | グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング) | |
4位 | ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング) | |
5位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ) | 0:00:20 |
6位 | サム・オーメン(オランダ、サンウェブ) | |
7位 | ソーレンクラーク・アンデルセン(デンマーク、サンウェブ) | |
8位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | |
9位 | サイモン・ゲランス(オーストラリア、BMCレーシング) | 0:00:25 |
10位 | フィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ) | 0:00:27 |
ヤングライダー賞
1位 | シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング) | 0:20:18 |
2位 | サム・オーメン(オランダ、サンウェブ) | 0:00:20 |
3位 | ソーレンクラーク・アンデルセン(デンマーク、サンウェブ) |
チーム総合成績
1位 | BMCレーシング | 0:20:18 |
2位 | サンウェブ | 0:00:20 |
3位 | クイックステップフロアーズ | 0:00:27 |
text:Kei Tsuji
photo:CorVos
photo:CorVos
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