2018/06/03(日) - 13:54
ハンマーシリーズ第2戦リンブルフの2日目、ハンマースプリントでカレブ・ユアン(オーストラリア)を中心にポイントを量産したミッチェルトン・スコットが優勝。総合成績トップのクイックステップフロアーズが最終日のハンマーチェイスを先頭でスタートする権利を得た。
平坦な周回コースを平均50km/h弱のハイペースで駆け抜ける photo:CorVos
ハンマースプリント周回コース photo:Hammer Series
ハンマースプリント周回コース photo:Hammer Series
その名の通りスプリンター向きのハンマースプリントは、オランダ南部リンブルフ州のシッタルト・ヘーレン郊外に作られた平坦な12.4km周回コースを8周する。初日のハンマークライムと同様に毎周回フィニッシュライン通過時の上位10名選手にポイント(100pts、81pts、66pts、53pts、43pts、35pts、28pts、23pts、19pts、15pts)が与えられ、2周目、5周目、8周目は2倍ポイント。どのチームも平坦系選手を選抜してこのポイントレースに挑んだ。
すべての周回で集団スプリントを狙うチームや、アタックを仕掛けてポイントを稼いでいくチーム、エーススプリンターを温存して2倍ポイント周回に勝負をかけるチームなど、様々なチームの戦略が交錯しながらレースは展開していく。序盤から積極的にポイントを稼いだのはクイックステップフロアーズやサンウェブ、ロットNLユンボ、ミッチェルトン・スコット、ボーラ・ハンスグローエで、ちょうどレースが半分(4周回)を終えた時点で453ポイントを稼いだクイックステップフロアーズが暫定首位。ミッチェルトン・スコットが395ポイント、ボーラ・ハンスグローエが361ポイント、ロットNLユンボが333ポイントで追いかけた。
10名ほどの先頭グループが形成されるシーンも見られたが、レース後半はミッチェルトン・スコットが集団を支配した。カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)が5周目と6周目を先頭通過してポイントを伸ばし、アルバロホセ・ホッジ(コロンビア)をエースに据えるクイックステップフロアーズを突き放した。
スプリントでポイントを量産したカレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) photo:CorVos
最終フィニッシュラインまで逃げ切ったラッセノーマン・ハンセン(デンマーク、アクアブルースポート) photo:CorVos
残り3周を切るとマッティ・ブレシェル(デンマーク、EFエデュケーションファースト・ドラパック)とラッセノーマン・ハンセン(デンマーク、アクアブルースポート)の逃げが生まれ、ハンセンがフィニッシュまで逃げ切ったものの、ユアンが8周目の最終スプリントで集団先頭を取ってさらにポイントを加算。最終的に568.3ポイントを獲得したユアンと、375.6ポイントを獲得したルカ・メズゲッツ(スロベニア)の健闘により、クイックステップフロアーズに405ポイント差をつけたミッチェルトン・スコットが快勝した。
「常に状況を読み、3番手や4番手通過に専念することもあれば、リードアウトを形成して集団先頭を狙う時もあった。今日の勝利の鍵は状況に合わせて走ったこと」と、ユアンとともにポイントを稼いだリードアウト役のメズゲッツは語る。
この日の平均スピードは49.6km/h。グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)の公開データによると、最高スピードは66.4km/hで、ヴァンアーヴェルマートは1時間54分33秒にわたって平均300W(NP360W)、最大1,280Wを出力している。
ハンマースプリントに挑んだ別府史之(トレック・セガフレード)ら photo:CorVos
ハンマースプリントを制したミッチェルトン・スコット photo:CorVos
ハンマークライムとハンマースプリントの結果を受け、総合成績で首位に立ったのはクイックステップフロアーズ。総合優勝を狙う権利を得たのは上位8チーム(第1グループ)で、クイックステップフロアーズは総合2位バーレーン・メリダから30秒、総合3位ロットNLユンボから58秒、総合4位ミッチェルトン・スコットから1分23秒のリードをもって最終日のハンマーチェイスをスタートすることに。
ハンマーチェイスはハンマースプリントと同じ12.4km周回コースを3周する。時間差でスタートする第1グループの中で最も早くフィニッシュラインを切ったチームが総合優勝に輝く仕組み。下位8チーム(第2グループ)は総合優勝を狙えないが、計測タイムによるハンマーチェイス優勝のチャンスは残されている。



その名の通りスプリンター向きのハンマースプリントは、オランダ南部リンブルフ州のシッタルト・ヘーレン郊外に作られた平坦な12.4km周回コースを8周する。初日のハンマークライムと同様に毎周回フィニッシュライン通過時の上位10名選手にポイント(100pts、81pts、66pts、53pts、43pts、35pts、28pts、23pts、19pts、15pts)が与えられ、2周目、5周目、8周目は2倍ポイント。どのチームも平坦系選手を選抜してこのポイントレースに挑んだ。
すべての周回で集団スプリントを狙うチームや、アタックを仕掛けてポイントを稼いでいくチーム、エーススプリンターを温存して2倍ポイント周回に勝負をかけるチームなど、様々なチームの戦略が交錯しながらレースは展開していく。序盤から積極的にポイントを稼いだのはクイックステップフロアーズやサンウェブ、ロットNLユンボ、ミッチェルトン・スコット、ボーラ・ハンスグローエで、ちょうどレースが半分(4周回)を終えた時点で453ポイントを稼いだクイックステップフロアーズが暫定首位。ミッチェルトン・スコットが395ポイント、ボーラ・ハンスグローエが361ポイント、ロットNLユンボが333ポイントで追いかけた。
10名ほどの先頭グループが形成されるシーンも見られたが、レース後半はミッチェルトン・スコットが集団を支配した。カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)が5周目と6周目を先頭通過してポイントを伸ばし、アルバロホセ・ホッジ(コロンビア)をエースに据えるクイックステップフロアーズを突き放した。


残り3周を切るとマッティ・ブレシェル(デンマーク、EFエデュケーションファースト・ドラパック)とラッセノーマン・ハンセン(デンマーク、アクアブルースポート)の逃げが生まれ、ハンセンがフィニッシュまで逃げ切ったものの、ユアンが8周目の最終スプリントで集団先頭を取ってさらにポイントを加算。最終的に568.3ポイントを獲得したユアンと、375.6ポイントを獲得したルカ・メズゲッツ(スロベニア)の健闘により、クイックステップフロアーズに405ポイント差をつけたミッチェルトン・スコットが快勝した。
「常に状況を読み、3番手や4番手通過に専念することもあれば、リードアウトを形成して集団先頭を狙う時もあった。今日の勝利の鍵は状況に合わせて走ったこと」と、ユアンとともにポイントを稼いだリードアウト役のメズゲッツは語る。
この日の平均スピードは49.6km/h。グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)の公開データによると、最高スピードは66.4km/hで、ヴァンアーヴェルマートは1時間54分33秒にわたって平均300W(NP360W)、最大1,280Wを出力している。


ハンマークライムとハンマースプリントの結果を受け、総合成績で首位に立ったのはクイックステップフロアーズ。総合優勝を狙う権利を得たのは上位8チーム(第1グループ)で、クイックステップフロアーズは総合2位バーレーン・メリダから30秒、総合3位ロットNLユンボから58秒、総合4位ミッチェルトン・スコットから1分23秒のリードをもって最終日のハンマーチェイスをスタートすることに。
ハンマーチェイスはハンマースプリントと同じ12.4km周回コースを3周する。時間差でスタートする第1グループの中で最も早くフィニッシュラインを切ったチームが総合優勝に輝く仕組み。下位8チーム(第2グループ)は総合優勝を狙えないが、計測タイムによるハンマーチェイス優勝のチャンスは残されている。
ハンマーリンブルフ2018スプリント結果
1位 | ミッチェルトン・スコット | 1120.5pts |
2位 | クイックステップフロアーズ | 715.1pts |
3位 | ロットNLユンボ | 581.4pts |
4位 | ボーラ・ハンスグローエ | 516.9pts |
5位 | イスラエルサイクリングアカデミー | 340.8pts |
6位 | バーレーン・メリダ | 337.1pts |
7位 | アクアブルースポート | 315.0pts |
8位 | EFエデュケーションファースト・ドラパック | 278.6pts |
9位 | サンウェブ | 261.6pts |
10位 | BMCレーシング | 247.2pts |
11位 | チームスカイ | 203.5pts |
12位 | ロット・スーダル | 83.2pt |
13位 | トレック・セガフレード | 33.5pt |
14位 | UAEチームエミレーツ | 28.2pt |
15位 | NIPPOヴィーニファンティーニ | 22.9pt |
16位 | カハルーラル | 0pt |
ハンマーチェイス スタート時間(第1グループ)
総合順位 | スタート時間 | チーム名 |
---|---|---|
1位 | 18:10:00 | クイックステップフロアーズ |
2位 | 18:10:30 | バーレーン・メリダ |
3位 | 18:10:58 | ロットNLユンボ |
4位 | 18:11:23 | ミッチェルトン・スコット |
5位 | 18:11:46 | ボーラ・ハンスグローエ |
6位 | 18:12:07 | ロット・スーダル |
7位 | 18:12:27 | チームスカイ |
8位 | 18:12:47 | BMCレーシング |
ハンマーチェイス スタート時間(第2グループ)
総合順位 | スタート時間 | チーム名 |
---|---|---|
9位 | 17:00:00 | サンウェブ |
10位 | 17:00:30 | イスラエルサイクリングアカデミー |
11位 | 17:00:58 | EFエデュケーションファースト・ドラパック |
12位 | 17:01:23 | アクアブルースポート |
13位 | 17:01:46 | カハルーラル |
14位 | 17:02:07 | トレック・セガフレード |
15位 | 17:02:27 | NIPPOヴィーニファンティーニ |
16位 | 17:02:47 | UAEチームエミレーツ |
Amazon.co.jp