2018/05/24(木) - 19:10
ツアー・オブ・ジャパンの第5ステージとなる南信州ステージが行われ、トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム)が優勝。個人総合首位に立った。山岳賞は小石祐馬(チーム右京)に再び移った。
ツアー・オブ・ジャパンは後半戦へ。5日目は長野県飯田市での南信州ステージだ。飯田駅前をスタートして市内をパレードしたのち、1周12.2kmの周回コースを10周。フィニッシュは周回コースを外れて1.6km先の松尾運動場前になる。
厳しいアップダウンのあるコースは、毎年総合優勝争いに向けての「ふるい」となるステージ。毎年ここで上位に残った者が個人総合優勝争いに残ることになる。
美濃ステージの寒い雨の1日がうそのように、長野県飯田市は朝から雲ひとつなく晴れ。気温は28℃まで上がる暑さとなった。
リアルスタート後始まったアタック合戦は2周目まで続き、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)を含む9人の逃げが容認される。集団とのタイム差は3周目には2分まで広がるが、4周目には1分を切るところまで詰まり始める。追走する集団は、ペースアップとコースの厳しさが合間っていくつかに分裂。早くも30人ほどに絞られる。
5周目、タイム差が30秒ほどになると逃げる9人の足並みが乱れ、吸収を嫌った鈴木譲を含む3人が先行して6周目に入る。「登りの頂上までは粘ろうと意思統一が出来ていた」とレース後に鈴木が話す通り、2回目の山岳賞が懸かった頂上を鈴木が先頭で通過後、吸収される。
その直後、ダミアン・モニエ(フランス、愛三工業レーシングチーム)がアタックして独走。8周目に入るところで集団とのタイム差は3分まで広がる。集団からはトマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム)と、カミロ・カスティブランコ(コロンビア、チームイルミネイト)の2人が飛び出してモニエを追走。集団もリーダージャージのグレガ・ボーレを擁するバーレーン・メリダがコントロールして追走する。
最終周回に入り、追走するルバとカスティブランコの2人が、ここまで逃げ続けたモニエと入れ替わって先頭。メイン集団との差は1分40秒から縮まらない。周回コースを外れ、フィニッシュのある松尾総合運動場までの残り1.6kmに入っても集団が追いつく気配はなく、最後は2人の勝負に。
残り500m、前を行くカスティブランコが左右に牽制し、残り300mからスプリントを始める。しかし背後についていたルバが残り150mをすぎたあたりから前に出る。カスティブランコが諦めたのを確認すると、両手を大きく広げてフィニッシュラインを越えた。
メイン集団はリーダージャージのボーレを先頭に1分遅れてフィニッシュ。この結果、ステージ優勝したルバが個人総合首位に立った。
ルバは、「コースはハードだけれど今日はレースもハードだった。チームは総合優勝を狙える私とマルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラが交互に逃げに乗ってステージ優勝を狙って行く作戦だったが、それがうまく機能した。明日の富士山ステージでジャージを守れるかは正直わからないけれど、ベストは尽くすつもりだ」と、コメントした。
一方、日本人同士の山岳賞争いは、2回設定された山岳賞のうち2回目を小石祐馬(チーム右京)が3位通過。序盤に遅れた草場啓吾(日本ナショナルチーム)はポイントを加算できず、山岳賞ジャージは再び小石のものとなった。
残り3日、ジャージを守れるかとの問いに小石は、「明日の富士山ステージは総合争いのステージなので山岳ポイントを持っていない選手が上位を占めることになるだろうから、勝負は伊豆ステージになると思います。でもまず明日が終わらないと戦略を立てられないなというのが正直なところです」と語った。
明日はツアー・オブ・ジャパンのクイーンステージとなる富士山ステージ。新設定のコースで個人総合首位争いがどう動くのか?
ツアー・オブ・ジャパンは後半戦へ。5日目は長野県飯田市での南信州ステージだ。飯田駅前をスタートして市内をパレードしたのち、1周12.2kmの周回コースを10周。フィニッシュは周回コースを外れて1.6km先の松尾運動場前になる。
厳しいアップダウンのあるコースは、毎年総合優勝争いに向けての「ふるい」となるステージ。毎年ここで上位に残った者が個人総合優勝争いに残ることになる。
美濃ステージの寒い雨の1日がうそのように、長野県飯田市は朝から雲ひとつなく晴れ。気温は28℃まで上がる暑さとなった。
リアルスタート後始まったアタック合戦は2周目まで続き、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)を含む9人の逃げが容認される。集団とのタイム差は3周目には2分まで広がるが、4周目には1分を切るところまで詰まり始める。追走する集団は、ペースアップとコースの厳しさが合間っていくつかに分裂。早くも30人ほどに絞られる。
5周目、タイム差が30秒ほどになると逃げる9人の足並みが乱れ、吸収を嫌った鈴木譲を含む3人が先行して6周目に入る。「登りの頂上までは粘ろうと意思統一が出来ていた」とレース後に鈴木が話す通り、2回目の山岳賞が懸かった頂上を鈴木が先頭で通過後、吸収される。
その直後、ダミアン・モニエ(フランス、愛三工業レーシングチーム)がアタックして独走。8周目に入るところで集団とのタイム差は3分まで広がる。集団からはトマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム)と、カミロ・カスティブランコ(コロンビア、チームイルミネイト)の2人が飛び出してモニエを追走。集団もリーダージャージのグレガ・ボーレを擁するバーレーン・メリダがコントロールして追走する。
最終周回に入り、追走するルバとカスティブランコの2人が、ここまで逃げ続けたモニエと入れ替わって先頭。メイン集団との差は1分40秒から縮まらない。周回コースを外れ、フィニッシュのある松尾総合運動場までの残り1.6kmに入っても集団が追いつく気配はなく、最後は2人の勝負に。
残り500m、前を行くカスティブランコが左右に牽制し、残り300mからスプリントを始める。しかし背後についていたルバが残り150mをすぎたあたりから前に出る。カスティブランコが諦めたのを確認すると、両手を大きく広げてフィニッシュラインを越えた。
メイン集団はリーダージャージのボーレを先頭に1分遅れてフィニッシュ。この結果、ステージ優勝したルバが個人総合首位に立った。
ルバは、「コースはハードだけれど今日はレースもハードだった。チームは総合優勝を狙える私とマルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラが交互に逃げに乗ってステージ優勝を狙って行く作戦だったが、それがうまく機能した。明日の富士山ステージでジャージを守れるかは正直わからないけれど、ベストは尽くすつもりだ」と、コメントした。
一方、日本人同士の山岳賞争いは、2回設定された山岳賞のうち2回目を小石祐馬(チーム右京)が3位通過。序盤に遅れた草場啓吾(日本ナショナルチーム)はポイントを加算できず、山岳賞ジャージは再び小石のものとなった。
残り3日、ジャージを守れるかとの問いに小石は、「明日の富士山ステージは総合争いのステージなので山岳ポイントを持っていない選手が上位を占めることになるだろうから、勝負は伊豆ステージになると思います。でもまず明日が終わらないと戦略を立てられないなというのが正直なところです」と語った。
明日はツアー・オブ・ジャパンのクイーンステージとなる富士山ステージ。新設定のコースで個人総合首位争いがどう動くのか?
ツアー・オブ・ジャパン2018 南信州ステージ(123.6km) 結果
個人総合時間順位(南信州ステージ終了時)
1位 | トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) | 12時間42分16秒 |
2位 | グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) | +1分1秒 |
3位 | マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) | +1分4秒 |
4位 | カミロ・カスティブランコ(コロンビア、チームイルミネイト) | +1分6秒 |
5位 | イアン・ビビー(イギリス、JLTコンドール) | +1分9秒 |
6位 | サム・クローム(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネス) | +1分18秒 |
ポイント賞(南信州ステージ終了時)
1位 | グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) | 72p |
2位 | マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) | 70p |
3位 | ミッヘル・ライム(エストニア、 | 50p |
山岳賞(南信州ステージ終了時)
1位 | 小石祐馬(チーム右京) | 16p |
2位 | 草場啓吾(日本ナショナルチーム) | 15p |
3位 | 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン) | 14p |
チーム総合時間賞(南信州ステージ終了時)
1位 | キナンサイクリングチーム | 38時間9分50秒 |
2位 | チーム右京 | +1分14秒 |
3位 | ベネロング・スイスウェルネス | +1分15秒 |
text&photo:Satoru Kato
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