2018/05/24(木) - 09:20
イタリアンバイクブランド、チネリより2019年モデルとなる新作のディスクロード2車種が発表された。高弾性カーボンを適材適所に使用しつつ価格も抑えた「VELTRIX DISC」と、フェンダーも装備可能でより多用途に仕上がったアルミロード「SEMPER DISC」が新たに登場する。
イタリアはミラノに拠点を置き70年以上の歴史を持つバイクブランド、チネリ。2017モデルで登場した同社初のディスクロード「SUPERSTAR DISC(スーパースターディスク)」を皮切りに、2018モデルではハイパフォーマンススチールバイク「NEMO TIG(ネモティグ)」にもディスクブレーキ仕様を追加し、ラインアップの拡充を進めてきた。
そんなチネリが2019モデルとしてさらに2つのディスクロードを追加する。1つ目はカーボンフレームの「VELTRIX DISC(ヴェルトリクスディスク)」、2つ目はアルミフレームの「SEMPER DISC(センパーディスク)」だ。いずれも使用シーンを限定しないオールラウンドなマルチディスクロードを目指し開発されたモデルとなる。
カーボンモデルでもミドルグレードに位置づけられるVELTRIX DISCは、チネリらしいクラシカルな雰囲気も漂わせつつ、より幅広い人にチネリのカーボンフレームを手にとってもらおうとコストパフォーマンスにも配慮して開発されたモデルだ。街乗りはもちろん、アップダウンのある中距離やロングライドに適した乗り味に仕上がっているという。
フレームは異なる弾性率を持つ2種類のカーボンを適材適所に使用し、走行性能とコストのバランスを目指して最適化されたレイアップにて成形される。軽快な走りを生み出すパワー伝達性を確保するため、高弾性なHM(ハイモジュラス)カーボンをチェーンステーやBB、ダウンチューブの一部に使用。対してしなりを活かすシートステーやダウンチューブにはHR(ハイレジスタンス)カーボンを使用し、硬すぎない剛性感に調整している。
また各チューブ形状はスムーズな製造が可能でコストや無駄を抑えることを念頭に設計されたという。ダウンチューブやトップチューブは大口径とすることで応力に対応させ、シートステーは細くかつブリッジを廃することで柔軟性を高め振動吸収性を高めている(展示のプロトタイプはブリッジが残ったまま)。トップチューブからシートステーにかけての流れ、ダウンチューブからチェーンステーにかけての流れなど、バイク全体の造形は廃盤モデルの「SAETTA(サエッタ)」を踏襲したものなのだとか。
72.5度のヘッドアングルや、約420mmに設計したチェーンステー長など、ジオメトリーはチネリに伝統的なものを採用。ディスクブレーキはフラットマウントで、前後12mmスルーアクスル、最大タイヤクリアランスは28mmと昨今のディスクロードには標準のスペックを備える。ディスクローターは140mmを基本とし、アダプターによって160mmにも対応する。鮮やかなオレンジを纏ったフレームカラーで、シマノ105の油圧ブレーキ仕様完成車が410,000円(税抜)だ。リムブレーキモデルも展開し、そちらはフレームセット125,000円(税抜)で販売される。
アルミモデルのSEMPER DISCは同社アルミレーサーの「EXPERIENCE(エクスペリエンス)」をベースに、ディスクブレーキに最適化することでよりシティライドに適したコミューティングバイクに仕上がったモデル。スポーティーな街乗りにもディスクブレーキが欠かせないとの考えから生み出されたバイクだという。ミラノの方言で”いつも(英語で置き換えるとALWAYS)”を意味するモデル名であり、そのコンセプトを体現している。
ディスクブレーキに対応させるため特にリア三角に大きく変更を加えており、ブレーキング時の応力に耐えられるよう、チェーンステーはチューブを1.5mmほど厚くしている。使用するのはコロンブスのエアプレインというチューブで、トリプルバテッドとすることで重量増にも配慮している。
ジオメトリーもヘッドを寝かせホイールベースを長めに取ることで安定性を強化し、より安全でリラックスしたライドフィーリングを実現。加えて最大30mmタイヤに対応するクリアランスとなるようフレームも設計し直しており、ダボ穴も各所に設けることで前後フェンダーやリアキャリアも装備できるよう作られている。
普段のサイクリングから、ちょっとした旅行、雨の日の通勤などで活躍する、ディスクロードの利点を活かすよりバーサタイルな性能に仕上がっているのがSEMPER DISCの特徴だ。メカニカルディスクブレーキ仕様の完成車2種類がラインアップされ、シマノ105組イタリアンホワイトカラーが195,000円(税抜)、シマノティアグラ組のブルーディスティニーカラーが190,000円(税抜)だ。
チネリ本社のマーケティング担当パオロ・バイレッティ氏は「安心で信頼性の高いディスクブレーキは、特に一般ライダーこそ歓迎すべき機材だ。イタリアでは今年からあらゆるアマチュアのイベント・レース・グランフォンドで、ディスクブレーキの使用を許可する声明を車連が出したほど。イタリアでも年々ディスクロードに乗るライダーは増えているし、業界全体で転換期を迎えていることは間違いない。
個人的にはディスクブレーキを搭載したバイクのルックスが非常に気に入っているんだ。ディスクブレーキはチネリのバイクにもマッチすると思っているし、実際カッコよく仕上がっているだろう?チネリはバイクのデザインも特に気を使っているから、ルックスに関してネガティブな要素はないはず。その分開発の手間もかかるけど、ディスクロードという従来モデルとは全く異なったプロダクトを作っているんだという意識を忘れず、どれも妥協のない性能に仕上がっているよ」と語ってくれた。
チネリ VELTRIX DISC
カラー:ブルーバーンズオレンジ、イタロ79ホワイト(日本限定カラー、フレームセットのみ)
サイズ:XS(50)、S(52)、M(54)、L(56.5)、XL(58.5)
BB:BSA
重量:フレーム1,000g、フォーク440g
最大タイヤ幅:700 x 28c
価格:
シマノ105ハイドローリックディスクブレーキ完成車 410,000円(税抜)
フレームセット 125,000円(税抜、リムブレーキ)
シマノ105完成車 295,000円(税抜、リムブレーキ)
チネリ SEMPER DISC
カラー:ブルーディスティニー、イタリアンホワイト(日本限定カラー)
サイズ:XS(50)、S(52)、M(54)、L(56.5)、XL(58.5)
BB:BSA
重量:フレーム1,600g、フォーク500g
最大タイヤ幅:700 x 30c、700 x 28c+フェンダー
価格:
シマノ105完成車 195,000円(税抜)
シマノティアグラ完成車 190,000円(税抜)
フレームセット 100,000円(税抜)
その他展示バイクをピックアップ
イタリアはミラノに拠点を置き70年以上の歴史を持つバイクブランド、チネリ。2017モデルで登場した同社初のディスクロード「SUPERSTAR DISC(スーパースターディスク)」を皮切りに、2018モデルではハイパフォーマンススチールバイク「NEMO TIG(ネモティグ)」にもディスクブレーキ仕様を追加し、ラインアップの拡充を進めてきた。
そんなチネリが2019モデルとしてさらに2つのディスクロードを追加する。1つ目はカーボンフレームの「VELTRIX DISC(ヴェルトリクスディスク)」、2つ目はアルミフレームの「SEMPER DISC(センパーディスク)」だ。いずれも使用シーンを限定しないオールラウンドなマルチディスクロードを目指し開発されたモデルとなる。
カーボンモデルでもミドルグレードに位置づけられるVELTRIX DISCは、チネリらしいクラシカルな雰囲気も漂わせつつ、より幅広い人にチネリのカーボンフレームを手にとってもらおうとコストパフォーマンスにも配慮して開発されたモデルだ。街乗りはもちろん、アップダウンのある中距離やロングライドに適した乗り味に仕上がっているという。
フレームは異なる弾性率を持つ2種類のカーボンを適材適所に使用し、走行性能とコストのバランスを目指して最適化されたレイアップにて成形される。軽快な走りを生み出すパワー伝達性を確保するため、高弾性なHM(ハイモジュラス)カーボンをチェーンステーやBB、ダウンチューブの一部に使用。対してしなりを活かすシートステーやダウンチューブにはHR(ハイレジスタンス)カーボンを使用し、硬すぎない剛性感に調整している。
また各チューブ形状はスムーズな製造が可能でコストや無駄を抑えることを念頭に設計されたという。ダウンチューブやトップチューブは大口径とすることで応力に対応させ、シートステーは細くかつブリッジを廃することで柔軟性を高め振動吸収性を高めている(展示のプロトタイプはブリッジが残ったまま)。トップチューブからシートステーにかけての流れ、ダウンチューブからチェーンステーにかけての流れなど、バイク全体の造形は廃盤モデルの「SAETTA(サエッタ)」を踏襲したものなのだとか。
72.5度のヘッドアングルや、約420mmに設計したチェーンステー長など、ジオメトリーはチネリに伝統的なものを採用。ディスクブレーキはフラットマウントで、前後12mmスルーアクスル、最大タイヤクリアランスは28mmと昨今のディスクロードには標準のスペックを備える。ディスクローターは140mmを基本とし、アダプターによって160mmにも対応する。鮮やかなオレンジを纏ったフレームカラーで、シマノ105の油圧ブレーキ仕様完成車が410,000円(税抜)だ。リムブレーキモデルも展開し、そちらはフレームセット125,000円(税抜)で販売される。
アルミモデルのSEMPER DISCは同社アルミレーサーの「EXPERIENCE(エクスペリエンス)」をベースに、ディスクブレーキに最適化することでよりシティライドに適したコミューティングバイクに仕上がったモデル。スポーティーな街乗りにもディスクブレーキが欠かせないとの考えから生み出されたバイクだという。ミラノの方言で”いつも(英語で置き換えるとALWAYS)”を意味するモデル名であり、そのコンセプトを体現している。
ディスクブレーキに対応させるため特にリア三角に大きく変更を加えており、ブレーキング時の応力に耐えられるよう、チェーンステーはチューブを1.5mmほど厚くしている。使用するのはコロンブスのエアプレインというチューブで、トリプルバテッドとすることで重量増にも配慮している。
ジオメトリーもヘッドを寝かせホイールベースを長めに取ることで安定性を強化し、より安全でリラックスしたライドフィーリングを実現。加えて最大30mmタイヤに対応するクリアランスとなるようフレームも設計し直しており、ダボ穴も各所に設けることで前後フェンダーやリアキャリアも装備できるよう作られている。
普段のサイクリングから、ちょっとした旅行、雨の日の通勤などで活躍する、ディスクロードの利点を活かすよりバーサタイルな性能に仕上がっているのがSEMPER DISCの特徴だ。メカニカルディスクブレーキ仕様の完成車2種類がラインアップされ、シマノ105組イタリアンホワイトカラーが195,000円(税抜)、シマノティアグラ組のブルーディスティニーカラーが190,000円(税抜)だ。
チネリ本社のマーケティング担当パオロ・バイレッティ氏は「安心で信頼性の高いディスクブレーキは、特に一般ライダーこそ歓迎すべき機材だ。イタリアでは今年からあらゆるアマチュアのイベント・レース・グランフォンドで、ディスクブレーキの使用を許可する声明を車連が出したほど。イタリアでも年々ディスクロードに乗るライダーは増えているし、業界全体で転換期を迎えていることは間違いない。
個人的にはディスクブレーキを搭載したバイクのルックスが非常に気に入っているんだ。ディスクブレーキはチネリのバイクにもマッチすると思っているし、実際カッコよく仕上がっているだろう?チネリはバイクのデザインも特に気を使っているから、ルックスに関してネガティブな要素はないはず。その分開発の手間もかかるけど、ディスクロードという従来モデルとは全く異なったプロダクトを作っているんだという意識を忘れず、どれも妥協のない性能に仕上がっているよ」と語ってくれた。
チネリ VELTRIX DISC
カラー:ブルーバーンズオレンジ、イタロ79ホワイト(日本限定カラー、フレームセットのみ)
サイズ:XS(50)、S(52)、M(54)、L(56.5)、XL(58.5)
BB:BSA
重量:フレーム1,000g、フォーク440g
最大タイヤ幅:700 x 28c
価格:
シマノ105ハイドローリックディスクブレーキ完成車 410,000円(税抜)
フレームセット 125,000円(税抜、リムブレーキ)
シマノ105完成車 295,000円(税抜、リムブレーキ)
チネリ SEMPER DISC
カラー:ブルーディスティニー、イタリアンホワイト(日本限定カラー)
サイズ:XS(50)、S(52)、M(54)、L(56.5)、XL(58.5)
BB:BSA
重量:フレーム1,600g、フォーク500g
最大タイヤ幅:700 x 30c、700 x 28c+フェンダー
価格:
シマノ105完成車 195,000円(税抜)
シマノティアグラ完成車 190,000円(税抜)
フレームセット 100,000円(税抜)
その他展示バイクをピックアップ
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