2018/05/21(月) - 09:56
休息日、そして個人TTを前に目まぐるしい展開となったジロ第2週最終日の選手コメント集。鮮やかな走りでタイム差を2分台に乗せたサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)を始め、総合勢の言葉を紹介します。
マリアローザのリードを広げたサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)
アタックは本能的に生まれた。登り始めの時点で集団がばらけていたので、ジャック・ヘイグにペースアップを指示して、その中でジョージ・ベネットが加速したことで非常に厳しい展開に持ち込まれた。でも自分としては調子の良さを感じていたのでアタック。1回目はライバルたちにマークされたけど、2回目の全開アタックが決まった。
昨日も今日もとても厳しいステージで、誰もが疲れ切っていたと思う。自分も疲れていたけど、同時に、トム・デュムランから少しでもタイム差を奪いたいというモチベーションがあった。全力を尽くして、情熱とともに走ったんだ。総合優勝するためにジロにやってきたけど、ステージ3勝は予想外の成績。素晴らしい成績であり、うまく言葉が出てこない。なぜか感情的になっている自分がいるよ。でも総合リードが十分なのかどうかまだ分からないし、自分がマリアローザの最有力候補なのかもまだ分からない。
ステージ2位/総合5位、マリアビアンカを守ったミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
今日もキツい1日で、特に昨日のゾンコランで疲れていたので更にタフだった。加えてペースも速くてラスト3つの登りはとても苦しんだ。アタックが掛かり続ける中で、その中の全てをチェックする必要があったんだ。一度はイェーツのアタックを潰せたけど、2回目で行かれてしまった。その後も第2グループの中では登りでも下りでも構わずアタックが続いたけれど、自分としてはコンディション自体は悪くなかったので助かった。マリアビアンカを守るために全力を尽くしたよ。休息日は嬉しいけれど、すぐにタイムトライアルがやってくる。まだまだライバルたちは力を残しているのでどんなことだって起こりうる。
ステージ3位、総合2位を守ったトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)
もうゴールした時には何も残っていなかった。今日のようなステージで確保した3位は誇りに思えるよ。最終盤はあまりにもタフで全力を尽くしたもののイェーツには届かなかった。イェーツを追走している時は他のライバル勢との駆け引きが凄まじかった。自分としては上手く立ち回れて、一度は引き離されたけれど復帰してスプリントであわや勝てるところまで行けた。セレクションが掛かったクライマーグループに残れる現時点での立ち位置に満足している。
ステージ4位、総合3位のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ)
昨日のゾンコランのダメージと悪天候で厳しい状況だった。トレクローチ峠はとても寒くてダウンヒルは地獄のようだった。最終盤は短く勾配のある登りだったので先頭をキープするのが難しかったんだ。コスタリッソーイオの登りでは位置取りが悪く、離れたフルームと一緒に遅れてしまった。なんとか差を詰めて復帰したけれど、その後イェーツを追走している時は協調体制を取れずに残念だ。総合表彰台を信じているし、もしマリアローザが調子を崩せばステージ優勝も狙えるところにある。でも今の最優先事項は水曜日のタイムトライアルだ。
ステージ6位、総合4位のティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)
昨日より調子は良かった。勾配的にも今日の方が自分向きだった。
ステージ8位、総合18位のダヴィデ・フォルモロ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)
アタックが掛かり続ける厳しい展開の中、大きな追走グループに入ることができた。(総合10位の)コンラッドが落車してしまったけれど、彼を待って一緒に走り続けたよ。イェーツがアタックしてからは自分のペースに切り替えて走り、トップ10に入ることができた。やっと明日は休息日だ。
ステージ14位、総合8位に下げたジョージ・ベネット(ニュージーランド、ロットNLユンボ)
今思えばあのアタックは良くなかった。フルームたちが遅れていたので仕掛けるなら今だと思ったんだ。全力でアタックしたけれど最後の登りがあれほどキツいとは思わず力尽きてしまった。ここ数日と比べれば体調自体は良くなっていると思うし、開幕直後は少し風邪っぽくて具合が悪かったことを考えれば上出来だと思えるよ。今は休息日のことを考えている。
19分以上遅れたファビオ・アル(イタリア、UAEチームエミレーツ)
心身ともに心の底から厳しい1日だった。ずっと僕に付き添い続けてくれたチームメイトに感謝したい。とても落胆しているし、結果を狙ってジロに参加したから余計に残念だ。他の何よりもジロのことだけを考えていたのに。
text:So.Isobe
マリアローザのリードを広げたサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)
アタックは本能的に生まれた。登り始めの時点で集団がばらけていたので、ジャック・ヘイグにペースアップを指示して、その中でジョージ・ベネットが加速したことで非常に厳しい展開に持ち込まれた。でも自分としては調子の良さを感じていたのでアタック。1回目はライバルたちにマークされたけど、2回目の全開アタックが決まった。
昨日も今日もとても厳しいステージで、誰もが疲れ切っていたと思う。自分も疲れていたけど、同時に、トム・デュムランから少しでもタイム差を奪いたいというモチベーションがあった。全力を尽くして、情熱とともに走ったんだ。総合優勝するためにジロにやってきたけど、ステージ3勝は予想外の成績。素晴らしい成績であり、うまく言葉が出てこない。なぜか感情的になっている自分がいるよ。でも総合リードが十分なのかどうかまだ分からないし、自分がマリアローザの最有力候補なのかもまだ分からない。
ステージ2位/総合5位、マリアビアンカを守ったミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
今日もキツい1日で、特に昨日のゾンコランで疲れていたので更にタフだった。加えてペースも速くてラスト3つの登りはとても苦しんだ。アタックが掛かり続ける中で、その中の全てをチェックする必要があったんだ。一度はイェーツのアタックを潰せたけど、2回目で行かれてしまった。その後も第2グループの中では登りでも下りでも構わずアタックが続いたけれど、自分としてはコンディション自体は悪くなかったので助かった。マリアビアンカを守るために全力を尽くしたよ。休息日は嬉しいけれど、すぐにタイムトライアルがやってくる。まだまだライバルたちは力を残しているのでどんなことだって起こりうる。
ステージ3位、総合2位を守ったトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)
もうゴールした時には何も残っていなかった。今日のようなステージで確保した3位は誇りに思えるよ。最終盤はあまりにもタフで全力を尽くしたもののイェーツには届かなかった。イェーツを追走している時は他のライバル勢との駆け引きが凄まじかった。自分としては上手く立ち回れて、一度は引き離されたけれど復帰してスプリントであわや勝てるところまで行けた。セレクションが掛かったクライマーグループに残れる現時点での立ち位置に満足している。
ステージ4位、総合3位のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ)
昨日のゾンコランのダメージと悪天候で厳しい状況だった。トレクローチ峠はとても寒くてダウンヒルは地獄のようだった。最終盤は短く勾配のある登りだったので先頭をキープするのが難しかったんだ。コスタリッソーイオの登りでは位置取りが悪く、離れたフルームと一緒に遅れてしまった。なんとか差を詰めて復帰したけれど、その後イェーツを追走している時は協調体制を取れずに残念だ。総合表彰台を信じているし、もしマリアローザが調子を崩せばステージ優勝も狙えるところにある。でも今の最優先事項は水曜日のタイムトライアルだ。
ステージ6位、総合4位のティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)
昨日より調子は良かった。勾配的にも今日の方が自分向きだった。
ステージ8位、総合18位のダヴィデ・フォルモロ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)
アタックが掛かり続ける厳しい展開の中、大きな追走グループに入ることができた。(総合10位の)コンラッドが落車してしまったけれど、彼を待って一緒に走り続けたよ。イェーツがアタックしてからは自分のペースに切り替えて走り、トップ10に入ることができた。やっと明日は休息日だ。
ステージ14位、総合8位に下げたジョージ・ベネット(ニュージーランド、ロットNLユンボ)
今思えばあのアタックは良くなかった。フルームたちが遅れていたので仕掛けるなら今だと思ったんだ。全力でアタックしたけれど最後の登りがあれほどキツいとは思わず力尽きてしまった。ここ数日と比べれば体調自体は良くなっていると思うし、開幕直後は少し風邪っぽくて具合が悪かったことを考えれば上出来だと思えるよ。今は休息日のことを考えている。
19分以上遅れたファビオ・アル(イタリア、UAEチームエミレーツ)
心身ともに心の底から厳しい1日だった。ずっと僕に付き添い続けてくれたチームメイトに感謝したい。とても落胆しているし、結果を狙ってジロに参加したから余計に残念だ。他の何よりもジロのことだけを考えていたのに。
text:So.Isobe
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Die legendaeren Anstiege des Giro d'Italia
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