2018/05/07(月) - 09:22
ローターから、ALDHU 3D+クランクのダイレクトマウント機構を用いたパワーメーター内蔵クランク「2INPOWER DM」が登場。スパイダーアームとチェーンリングの一体化によりスタイリッシュなルックスを獲得。その上60gの軽量化も実現した最新規格のクランクだ。
スペインの首都、マドリードに本拠地を置くローター。より効率的なペダリングを実現する楕円チェーンリング、Q-RINGSをはじめ、高性能アルミクランクの3Dシリーズ、世界初の油圧シフティング機構を搭載したコンポーネントUNOなど、各種ロードバイク向けパーツをリリースしているブランドだ。そんな同社からダイレクトマウント方式を採用したパワーメーター内蔵クランク「2INPOWER DM」が新たに登場した。
2INPOWER DMは、左右それぞれのパワー出力を測定出来る「2INPOWER」をベースに、18年モデルの新作クランク「ALDHU 3D+」に採用されたダイレクトマウントの機構を組み合わせたもの。スパイダーアーム一体型のチェーンリングによる60gの軽量化と、多彩なパワー測定項目を用意した最先端のクランクセットである。
クランクアームは7055番アルミ合金をCNC切削した2INPOWERと同様の形状。「ALDHU 3D+」に採用されたライングラフィックは描かれないものの、内部を3本のドリリング加工により軽量化するローター独自のトリニティデザイン構造は継続して採用される。
別売にて用意されるスパイダーアーム一体型チェーンリング「SPIDERING」は、楕円のQ-RINGS DMと真円のnoQ-RINGS DMをラインアップ。7075番アルミ合金を使用し、CNC切削による一体成形によってパーツ点数を抑え、軽量化を追求している。また、通常のQ-RINGSが楕円率10%なのに対し、SPIDERINGは12.5%と楕円率を上げており、よりオーバル形状の効果を体感できるようになっている。
チェーンリングがスパイダーアーム一体型になったことで、Q-RINGSの仮想最大歯数位置を調整できるOCP(OPTIMUM CHAINRING POSITION)も新たにOCP MOUNTシステムに大きく進化。従来のスパイダーアームの固定ボルトで変更していた5箇所の調整ポイントがシャフトスプラインへ変更したことで、ROTORが研究したクランク角度に対する最大歯数(最大トルク)位置を、0.25度刻み17箇所へとより細かくセッティングが可能になった。
パワー測定のセンサーとなるひずみゲージは計8つを搭載。その内、4つは左側の測定用としてクランクシャフトに、残リの4つが右クランクアームに内蔵される。この完全内蔵構造により、転倒時の衝撃や雨や泥への耐性が高いのはもちろんのこと、センサーやその他の電子機器類をシャフトに内蔵することでバイクの低重心化に貢献している。
このひずみゲージによるトルク計測に加えて、1秒間に200回の計測スピードを持つ加速度センサーを使用する事により角加速度の計測を行い、90rpmで約2.5°に1回ずつ計測を行うことで、ペダリング1回転の間にケイデンス(ペダリングスピード)が変化しやすい楕円チェーンリングでも正確なパワー測定を可能としている。まさに楕円チェーンリングのQ-RINGSに最適化されたパワーメーター内蔵クランクと言える。
これらのセンサーを用いることでパワー、ケイデンス、左右バランス、マイナス方向のパワーも計測するトルクエフェクティブ、平均パワーと最大パワーの比率を示すペダリングスムーズネスの測定が可能。そして、ローター独自のペダリング分析「TORQUE 360°」や、最もトルクが大きいクランク角を導き出す「OCA」も分析することができる。OCP MOUNTと合わせてより効果的なQ-RINGSのセッティングに一役買うだろう。
これらのデータはANT+とBluetooth SMARTにより外部デバイスと通信が可能。各社のサイクルコンピューターはもちろんの事、専用PCソフトウェアも用意されており、より高度なペダリング解析が可能だ。またインドアトレーニングモードや、ファームウェアの更新も実行する事が出来る。さらに、スマートフォン向けの専用アプリケーションもリリースされ、今までパソコンでしか表示出来なかった「TORQUE 360°」や「OCA」などのデータを手軽に分析することが可能となった。アプリはAPP STORE/Google Playからダウンロードが可能だ。
バッテリーは大容量のリチウムイオンバッテリーをクランクシャフトに内蔵。クランクキャップを外しケーブルを差すことで充電が可能だ。1回の充電で250時間の使用が可能であり、バッテリーの寿命は7万5千時間持つという。また充電ポート横のLEDではバッテリーの残量やファームウェアの状況を確認することも出来る。
クランク長は165mm、170mm、172.5mm、175mmの4種類をラインアップ。アクスル径は30mmで、ローターのBBを用いることで、多種多様なBB規格のフレームに適合する。重量は596g(チェーンリング別)。価格は178,000円(税抜)だ。取り扱いはダイアテック。
ローター 2INPOWER DM(チェーンリング別売)
表示可能データ : パワー、ケイデンス、左右バランス、トルクエフェクティブネス、ペダルスムースネス、Optimum Chainring Angle(OCA)、TORQUE 360°
通信規格:ANT+/Bluetooth SMART
内蔵ひずみケージ:右クランクアーム内部4つ / アクスルシャフト内部4つ
バッテリー:リチャージブルLi-ion/USB充電
対応ソフトウェア:ROTOR 2INpower ユーザーソフトウェア(無料ダウンロード)
専用モバイルアプリケーション(iOS、アンドロイド)
クランク長:165mm、170mm、172.5mm、175mm
PCD:110PCD
対応BB:BSA、ITA、BB86、BB30、BB30A、PF30、BBright、BB386EVO
Qファクター:147.5mm
チェーンライン:43.5mm
重 量:596g(チェーンリング別)
価 格:178,000円(税抜)
ローター Q-RINGS DM
歯数:53/39、52/36、50/34
楕円率:12.5%
価格:27,800円(税抜)
ローター noQ-RINGS DM
歯数:53/39、52/36、50/34
価格:24,800円(税抜)
スペインの首都、マドリードに本拠地を置くローター。より効率的なペダリングを実現する楕円チェーンリング、Q-RINGSをはじめ、高性能アルミクランクの3Dシリーズ、世界初の油圧シフティング機構を搭載したコンポーネントUNOなど、各種ロードバイク向けパーツをリリースしているブランドだ。そんな同社からダイレクトマウント方式を採用したパワーメーター内蔵クランク「2INPOWER DM」が新たに登場した。
2INPOWER DMは、左右それぞれのパワー出力を測定出来る「2INPOWER」をベースに、18年モデルの新作クランク「ALDHU 3D+」に採用されたダイレクトマウントの機構を組み合わせたもの。スパイダーアーム一体型のチェーンリングによる60gの軽量化と、多彩なパワー測定項目を用意した最先端のクランクセットである。
クランクアームは7055番アルミ合金をCNC切削した2INPOWERと同様の形状。「ALDHU 3D+」に採用されたライングラフィックは描かれないものの、内部を3本のドリリング加工により軽量化するローター独自のトリニティデザイン構造は継続して採用される。
別売にて用意されるスパイダーアーム一体型チェーンリング「SPIDERING」は、楕円のQ-RINGS DMと真円のnoQ-RINGS DMをラインアップ。7075番アルミ合金を使用し、CNC切削による一体成形によってパーツ点数を抑え、軽量化を追求している。また、通常のQ-RINGSが楕円率10%なのに対し、SPIDERINGは12.5%と楕円率を上げており、よりオーバル形状の効果を体感できるようになっている。
チェーンリングがスパイダーアーム一体型になったことで、Q-RINGSの仮想最大歯数位置を調整できるOCP(OPTIMUM CHAINRING POSITION)も新たにOCP MOUNTシステムに大きく進化。従来のスパイダーアームの固定ボルトで変更していた5箇所の調整ポイントがシャフトスプラインへ変更したことで、ROTORが研究したクランク角度に対する最大歯数(最大トルク)位置を、0.25度刻み17箇所へとより細かくセッティングが可能になった。
パワー測定のセンサーとなるひずみゲージは計8つを搭載。その内、4つは左側の測定用としてクランクシャフトに、残リの4つが右クランクアームに内蔵される。この完全内蔵構造により、転倒時の衝撃や雨や泥への耐性が高いのはもちろんのこと、センサーやその他の電子機器類をシャフトに内蔵することでバイクの低重心化に貢献している。
このひずみゲージによるトルク計測に加えて、1秒間に200回の計測スピードを持つ加速度センサーを使用する事により角加速度の計測を行い、90rpmで約2.5°に1回ずつ計測を行うことで、ペダリング1回転の間にケイデンス(ペダリングスピード)が変化しやすい楕円チェーンリングでも正確なパワー測定を可能としている。まさに楕円チェーンリングのQ-RINGSに最適化されたパワーメーター内蔵クランクと言える。
これらのセンサーを用いることでパワー、ケイデンス、左右バランス、マイナス方向のパワーも計測するトルクエフェクティブ、平均パワーと最大パワーの比率を示すペダリングスムーズネスの測定が可能。そして、ローター独自のペダリング分析「TORQUE 360°」や、最もトルクが大きいクランク角を導き出す「OCA」も分析することができる。OCP MOUNTと合わせてより効果的なQ-RINGSのセッティングに一役買うだろう。
これらのデータはANT+とBluetooth SMARTにより外部デバイスと通信が可能。各社のサイクルコンピューターはもちろんの事、専用PCソフトウェアも用意されており、より高度なペダリング解析が可能だ。またインドアトレーニングモードや、ファームウェアの更新も実行する事が出来る。さらに、スマートフォン向けの専用アプリケーションもリリースされ、今までパソコンでしか表示出来なかった「TORQUE 360°」や「OCA」などのデータを手軽に分析することが可能となった。アプリはAPP STORE/Google Playからダウンロードが可能だ。
バッテリーは大容量のリチウムイオンバッテリーをクランクシャフトに内蔵。クランクキャップを外しケーブルを差すことで充電が可能だ。1回の充電で250時間の使用が可能であり、バッテリーの寿命は7万5千時間持つという。また充電ポート横のLEDではバッテリーの残量やファームウェアの状況を確認することも出来る。
クランク長は165mm、170mm、172.5mm、175mmの4種類をラインアップ。アクスル径は30mmで、ローターのBBを用いることで、多種多様なBB規格のフレームに適合する。重量は596g(チェーンリング別)。価格は178,000円(税抜)だ。取り扱いはダイアテック。
ローター 2INPOWER DM(チェーンリング別売)
表示可能データ : パワー、ケイデンス、左右バランス、トルクエフェクティブネス、ペダルスムースネス、Optimum Chainring Angle(OCA)、TORQUE 360°
通信規格:ANT+/Bluetooth SMART
内蔵ひずみケージ:右クランクアーム内部4つ / アクスルシャフト内部4つ
バッテリー:リチャージブルLi-ion/USB充電
対応ソフトウェア:ROTOR 2INpower ユーザーソフトウェア(無料ダウンロード)
専用モバイルアプリケーション(iOS、アンドロイド)
クランク長:165mm、170mm、172.5mm、175mm
PCD:110PCD
対応BB:BSA、ITA、BB86、BB30、BB30A、PF30、BBright、BB386EVO
Qファクター:147.5mm
チェーンライン:43.5mm
重 量:596g(チェーンリング別)
価 格:178,000円(税抜)
ローター Q-RINGS DM
歯数:53/39、52/36、50/34
楕円率:12.5%
価格:27,800円(税抜)
ローター noQ-RINGS DM
歯数:53/39、52/36、50/34
価格:24,800円(税抜)
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