2010/02/10(水) - 15:10
本格的な山岳コースで行なわれたチャレンジ・マヨルカ第3戦トロフェオ・インカ。レースは3名によるスプリント勝負に持ち込まれ、リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム)が優勝を飾った。
チャレンジ・マヨルカ3日目のトロフェオ・インカは、マヨルカ島内陸部の山岳地帯を駆ける157kmのコース。前日までとは打って変わって、2つの難関山岳が設定された本格的な山岳コースだ。
レースは序盤からアタックが繰り返されたが、決定的な動きが無いままレース後半へ。レースが動いたのは、ゴール55km手前に設定された2級山岳ソレル峠。この標高500mの上りで、ツアー・ダウンアンダーで山岳賞を獲得したローレッガー(オーストリア)、ゲルデマン(ドイツ)、フレーリンガー(ドイツ)のミルラムトリオを含む5名のアタックが決まった。
やがてこの日最大の難関である1級山岳プイグマヨール峠の上りに差し掛かると、逃げグループからラファエル・バルス(スペイン、フットオン・セルヴェット)がアタック。これをローレッガーとゲルデマン、そしてマヌエル・バスケス(スペイン、アンダルシア・カハスール)の3名が追う展開に。
単独アタックを成功させたバルスは、追走3名を20秒、メイン集団を1分30秒引き離してプイグマヨール峠の頂上を通過。降り始めた雨の中、ゴールまでの31kmを逃げ続けるバルス。しかしゴールまで僅か1kmを残して、追走のゲルデマンとバルスが先頭に合流。最後は3名によるスプリント勝負に持ち込まれた。
牽制の後、ラスト200mで先に仕掛けたのは先頭を走っていたゲルデマン。バルスとバスケスが対抗したが、ゲルデマンは最後まで先頭を譲らずにゴールに飛び込んだ。
「今日は冷たい雨が降ったけど、厳しいコンディションはみんな同じ。チームの努力が実を結んだ勝利であり、とても満足している。シーズン開幕戦を勝ち星で飾るのは素晴らしい」。ゲルデマンはレース公式サイトの中でそう語った。
ゲルデマンにとってこれは2009年5月のバイエルン・ルントファート以来の勝利。2007年のツール・ド・フランスでステージ優勝を飾り、マイヨジョーヌを着用した27歳のゲルデマンは、ツールで総合トップ10入りを目指している。昨年は総合24位だった。
翌日のトロフェオ・デイアは2級山岳が4つ設定された143kmの山岳コースで行なわれる。フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)やキム・キルシェン(ルクセンブルク、カチューシャ)らが出場予定だ。
レース展開と選手コメントはレース公式サイトより。
トロフェオ・インカ結果
1位 リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム) 3h55'45"
2位 ラファエル・バルス(スペイン、フットオン・セルヴェット)
3位 マヌエル・バスケス(スペイン、アンダルシア・カハスール)
4位 ミケル・ニエベ(スペイン、エウスカルテル) +2'22"
5位 アイトール・ペレス(スペイン、フットオン・セルヴェット) +2'33"
6位 ホセイバン・グティエレス(スペイン、ケースデパーニュ)
7位 ヤン・バケランツ(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +2'34"
8位 トーマス・ローレッガー(オーストリア、チームミルラム) +3'24"
9位 レイン・ ターラマエ(エストニア、コフィディス)
10位 ヨハネス・フレーリンガー(ドイツ、チームミルラム) +4'09"
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
チャレンジ・マヨルカ3日目のトロフェオ・インカは、マヨルカ島内陸部の山岳地帯を駆ける157kmのコース。前日までとは打って変わって、2つの難関山岳が設定された本格的な山岳コースだ。
レースは序盤からアタックが繰り返されたが、決定的な動きが無いままレース後半へ。レースが動いたのは、ゴール55km手前に設定された2級山岳ソレル峠。この標高500mの上りで、ツアー・ダウンアンダーで山岳賞を獲得したローレッガー(オーストリア)、ゲルデマン(ドイツ)、フレーリンガー(ドイツ)のミルラムトリオを含む5名のアタックが決まった。
やがてこの日最大の難関である1級山岳プイグマヨール峠の上りに差し掛かると、逃げグループからラファエル・バルス(スペイン、フットオン・セルヴェット)がアタック。これをローレッガーとゲルデマン、そしてマヌエル・バスケス(スペイン、アンダルシア・カハスール)の3名が追う展開に。
単独アタックを成功させたバルスは、追走3名を20秒、メイン集団を1分30秒引き離してプイグマヨール峠の頂上を通過。降り始めた雨の中、ゴールまでの31kmを逃げ続けるバルス。しかしゴールまで僅か1kmを残して、追走のゲルデマンとバルスが先頭に合流。最後は3名によるスプリント勝負に持ち込まれた。
牽制の後、ラスト200mで先に仕掛けたのは先頭を走っていたゲルデマン。バルスとバスケスが対抗したが、ゲルデマンは最後まで先頭を譲らずにゴールに飛び込んだ。
「今日は冷たい雨が降ったけど、厳しいコンディションはみんな同じ。チームの努力が実を結んだ勝利であり、とても満足している。シーズン開幕戦を勝ち星で飾るのは素晴らしい」。ゲルデマンはレース公式サイトの中でそう語った。
ゲルデマンにとってこれは2009年5月のバイエルン・ルントファート以来の勝利。2007年のツール・ド・フランスでステージ優勝を飾り、マイヨジョーヌを着用した27歳のゲルデマンは、ツールで総合トップ10入りを目指している。昨年は総合24位だった。
翌日のトロフェオ・デイアは2級山岳が4つ設定された143kmの山岳コースで行なわれる。フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)やキム・キルシェン(ルクセンブルク、カチューシャ)らが出場予定だ。
レース展開と選手コメントはレース公式サイトより。
トロフェオ・インカ結果
1位 リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム) 3h55'45"
2位 ラファエル・バルス(スペイン、フットオン・セルヴェット)
3位 マヌエル・バスケス(スペイン、アンダルシア・カハスール)
4位 ミケル・ニエベ(スペイン、エウスカルテル) +2'22"
5位 アイトール・ペレス(スペイン、フットオン・セルヴェット) +2'33"
6位 ホセイバン・グティエレス(スペイン、ケースデパーニュ)
7位 ヤン・バケランツ(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +2'34"
8位 トーマス・ローレッガー(オーストリア、チームミルラム) +3'24"
9位 レイン・ ターラマエ(エストニア、コフィディス)
10位 ヨハネス・フレーリンガー(ドイツ、チームミルラム) +4'09"
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
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