2018/04/06(金) - 09:55
4月5日に開催されたイツリア・バスクカントリー第4ステージの個人タイムトライアルでプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)が最速タイム。19.4kmコースを平均51.887km/hで駆け抜けた元スキージャンパーが総合首位に立った。
大会4日目は総合成績に大きく影響する個人タイムトライアル。バスク州を飛び出し、お隣ナバーラ州(歴史的にも文化的にもバスク地方の一部)のラドサを発着する平坦基調の19.4kmコースで行われた。大きな登りもなく、直線的な幹線道路が大部分を占めるコースはTTスペシャリスト向き。平野を吹き抜ける風との戦いとなった。
前半スタートの選手の中で暫定トップタイムを記録したのは総合135位のパトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング)。ティレーノ〜アドリアティコのチームTT優勝にも貢献している27歳のニュージーランド人がヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、チームスカイ)やヨナタン・カストロビエホ(スペイン、チームスカイ)らを寄せ付けないタイムで長時間ホットシートに座り続けた。なお、チームスカイはトップ10に4名(キリエンカ、カストロビエホ、クウィアトコウスキー、デラクルス)を送り込んでいる。
後半に入ると注目は総合トップ10争い、総合表彰台争い、そして総合リーダージャージ争いに。好走した総合11位バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)と総合10位パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)がそれぞれ総合3位と総合4位まで順位を上げた一方で、総合4位ミケル・ランダ(スペイン、モビスター)と総合3位ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)はそれぞれ総合10位と総合5位に順位を落とした
スタートの時点で総合1位ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)と総合2位プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)の総合タイム差は8秒。僅差の総合争いを繰り広げる2人のうち、前半からログリッチェが有利にレースを進めた。
中間計測ポイント(9.4km地点)でログリッチェがアラフィリップより22秒速いタイムを叩き出したためレース中盤の時点でリーダージャージはスイッチ。後半に入ってもなおハイペースを維持したログリッチェはベヴィンの暫定トップタイムを9秒更新し、最終的にアラフィリップに42秒差をつけてステージ優勝した。
「総合優勝の有力候補として、そしてTTスペシャリストとして注目されている自負はあったし、プレッシャーは大きかった。平坦で単調なタイムトライアルだったものの風が強かった。フィニッシュラインを越えて最速タイムだとわかった時の喜びはひとしおだったよ」と、19.4kmコースを平均スピード51.887km/hで駆け抜けた28歳の元スキージャンパーは語る。ログリッチェはティレーノ〜アドリアティコ第3ステージに続く今シーズン2勝目を飾った。
第4ステージを終えてログリッチェはアラフィリップと34秒差で総合首位に。ここまでの山岳ステージで抜群の登坂力を見せているログリッチェは「まだ総合争いは終わっていない。毎日気を抜かずにしっかりと走りたい。決してイージーな戦いにはならないと思うけど、残る2ステージの戦いが楽しみだ」と語っている。
アラフィリップはログリッチェを除くその他の総合ライバルをマークしたが、総合首位キープは叶わなかった。平均スピードでアラフィリップはログリッチェに約1.5km/hの差をつけられている。「短い登りが組み込まれ、テンポが常に変わるようなコースが自分は得意。強い向かい風が吹く今日のような長い直線コースは自分向きではなかった。総合リードを失ったことには驚いていないけど、もちろんイエロージャージを手放すのは残念。チームのモチベーションは高いので、残る2ステージで攻撃を続けたい。一番厳しいステージがまだ残っている」と反撃を誓う。
連日アシストとして奔走している新城幸也(バーレーン・メリダ)は、山岳ステージに挟まれた実質的な「休息日」を108位でフィニッシュ。「コースは平坦で簡単だったけど、昨日に引き続き風は強かった。テンポ良く走って明日に備えた。明日の第5ステージと、明後日の最終日の2日間は総合を賭けた戦いが更に激しさを増す事は想像出来る。しっかりと走りたい」とコメント(チーム幸也通信より)。アルデンヌクラシックに備えるヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)はこの日でレースを去ったが、引き続き総合表彰台を狙える位置につけるイサギレ兄弟をサポートする。
大会4日目は総合成績に大きく影響する個人タイムトライアル。バスク州を飛び出し、お隣ナバーラ州(歴史的にも文化的にもバスク地方の一部)のラドサを発着する平坦基調の19.4kmコースで行われた。大きな登りもなく、直線的な幹線道路が大部分を占めるコースはTTスペシャリスト向き。平野を吹き抜ける風との戦いとなった。
前半スタートの選手の中で暫定トップタイムを記録したのは総合135位のパトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング)。ティレーノ〜アドリアティコのチームTT優勝にも貢献している27歳のニュージーランド人がヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、チームスカイ)やヨナタン・カストロビエホ(スペイン、チームスカイ)らを寄せ付けないタイムで長時間ホットシートに座り続けた。なお、チームスカイはトップ10に4名(キリエンカ、カストロビエホ、クウィアトコウスキー、デラクルス)を送り込んでいる。
後半に入ると注目は総合トップ10争い、総合表彰台争い、そして総合リーダージャージ争いに。好走した総合11位バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)と総合10位パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)がそれぞれ総合3位と総合4位まで順位を上げた一方で、総合4位ミケル・ランダ(スペイン、モビスター)と総合3位ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)はそれぞれ総合10位と総合5位に順位を落とした
スタートの時点で総合1位ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)と総合2位プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)の総合タイム差は8秒。僅差の総合争いを繰り広げる2人のうち、前半からログリッチェが有利にレースを進めた。
中間計測ポイント(9.4km地点)でログリッチェがアラフィリップより22秒速いタイムを叩き出したためレース中盤の時点でリーダージャージはスイッチ。後半に入ってもなおハイペースを維持したログリッチェはベヴィンの暫定トップタイムを9秒更新し、最終的にアラフィリップに42秒差をつけてステージ優勝した。
「総合優勝の有力候補として、そしてTTスペシャリストとして注目されている自負はあったし、プレッシャーは大きかった。平坦で単調なタイムトライアルだったものの風が強かった。フィニッシュラインを越えて最速タイムだとわかった時の喜びはひとしおだったよ」と、19.4kmコースを平均スピード51.887km/hで駆け抜けた28歳の元スキージャンパーは語る。ログリッチェはティレーノ〜アドリアティコ第3ステージに続く今シーズン2勝目を飾った。
第4ステージを終えてログリッチェはアラフィリップと34秒差で総合首位に。ここまでの山岳ステージで抜群の登坂力を見せているログリッチェは「まだ総合争いは終わっていない。毎日気を抜かずにしっかりと走りたい。決してイージーな戦いにはならないと思うけど、残る2ステージの戦いが楽しみだ」と語っている。
アラフィリップはログリッチェを除くその他の総合ライバルをマークしたが、総合首位キープは叶わなかった。平均スピードでアラフィリップはログリッチェに約1.5km/hの差をつけられている。「短い登りが組み込まれ、テンポが常に変わるようなコースが自分は得意。強い向かい風が吹く今日のような長い直線コースは自分向きではなかった。総合リードを失ったことには驚いていないけど、もちろんイエロージャージを手放すのは残念。チームのモチベーションは高いので、残る2ステージで攻撃を続けたい。一番厳しいステージがまだ残っている」と反撃を誓う。
連日アシストとして奔走している新城幸也(バーレーン・メリダ)は、山岳ステージに挟まれた実質的な「休息日」を108位でフィニッシュ。「コースは平坦で簡単だったけど、昨日に引き続き風は強かった。テンポ良く走って明日に備えた。明日の第5ステージと、明後日の最終日の2日間は総合を賭けた戦いが更に激しさを増す事は想像出来る。しっかりと走りたい」とコメント(チーム幸也通信より)。アルデンヌクラシックに備えるヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)はこの日でレースを去ったが、引き続き総合表彰台を狙える位置につけるイサギレ兄弟をサポートする。
イツリア・バスクカントリー2018第4ステージ結果
1位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) | 0:22:26 |
2位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング) | 0:00:09 |
3位 | ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、チームスカイ) | 0:00:11 |
4位 | ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、チームスカイ) | 0:00:14 |
5位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | 0:00:20 |
6位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | 0:00:36 |
7位 | ダビ・デラクルス(スペイン、チームスカイ) | 0:00:37 |
8位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 0:00:42 |
9位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | 0:00:43 |
10位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) | |
12位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:46 |
16位 | ヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) | 0:00:53 |
18位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:58 |
28位 | ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) | 0:01:11 |
29位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ) | |
33位 | ミケル・ランダ(スペイン、モビスター) | 0:01:16 |
37位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) | 0:01:18 |
40位 | エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | 0:01:24 |
51位 | ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ) | 0:01:37 |
54位 | ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) | 0:01:40 |
108位 | 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) | 0:02:40 |
個人総合成績
1位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) | 13:41:26 |
2位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 0:00:34 |
3位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | 0:01:33 |
4位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:01:36 |
5位 | ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) | 0:01:42 |
6位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:01:48 |
7位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ) | 0:01:57 |
8位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) | 0:02:08 |
9位 | ヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) | 0:02:11 |
10位 | ミケル・ランダ(スペイン、モビスター) |
ポイント賞
1位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 68pts |
2位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) | 65pts |
3位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ) | 32pts |
山岳賞
1位 | トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル) | 16pts |
2位 | マーク・パデュン(ウクライナ、バーレーン・メリダ) | 12pts |
3位 | ヨナタン・ラストラ(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA) | 11pts |
text:Kei Tsuji
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