2018/03/29(木) - 09:01
5月20日から27日にかけて開催される日本最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の記者発表会が、東京都内で開催された。各ステージの詳細や出場チーム、新たなスポンサーの発表もされた。
21回目の開催となる今年のツアー・オブ・ジャパン。2013年からUCI2.1クラスのステージレースとなり、規模だけでなくクラスも国内最高のステージレースとして開催されている。今年も大阪をスタートし、東京のフィニッシュまで8日間8ステージのレースが行われる。
昨年に続きベアリングメーカーのNTN株式会社が大会の冠スポンサーを務め、大会名は「NTN presents 2018ツアー・オブ・ジャパン」となる。昨年は各ステージで「NTN回る学校」と題する課外授業を開催し、2000人が参加した。今年も、ベアリングを通して環境問題を考えるワークショップや、ベアリング組み立て体験などが各ステージで催される。
さらに今年は、オーストラリアのワインブランド「ウルフ・ブラス」が加わることも発表された。ウルフ・ブラスは1966年に設立されたワインブランド。これまでに9200以上のメダルやトロフィーを獲得し、国際的に評価の高いワインを造る。
また、後援として自転車活用推進本部が新たにつくことが決まった。これは昨年5月に施行された「自転車活用促進法」により国土交通省に設置された部署で、大会ディレクターの栗村修氏によれば、5月の自転車月間を象徴するイベントとしてツアー・オブ・ジャパンが開催されると言う。
堺ステージと富士山ステージに変更あり
8ステージの開催地は変わらず。5月20日に堺での個人タイムトライアルでスタートし、京都、いなべ、美濃、南信州、富士山、伊豆と東に進み、東京にフィニッシュする。各ステージの開催日は以下の通り。
5月20日 第1ステージ 堺(大阪府)
5月21日 第2ステージ 京都(京都府)
5月22日 第3ステージ いなべ(三重県)
5月23日 第4ステージ 美濃(岐阜県)
5月24日 第5ステージ 南信州(長野県)
5月25日 第6ステージ 富士山(静岡県)
5月26日 第7ステージ 伊豆(静岡県)
5月27日 第8ステージ 東京(東京都)
堺ステージと富士山ステージはコースに変更が加えられる。
個人タイムトライアルとなる大阪ステージは、これまで仁徳御陵古墳前をスタート・フィニッシュとしていたが、スタート地点をコースの南側(これまでの第2コーナーの先)に移動し、フィニッシュ地点をその手前(これまでの第2コーナー)とする。これにより距離が少し短くなり、2.6kmのタイムトライアルとなる。
富士山ステージは大きく変わる予定だ。これまではふじあざみラインの11.4kmのみでのヒルクライムだったが、その前の区間でレースが出来るように現在調整中で、詳細は決まり次第発表される。ただし、ふじあざみラインは3月5日に起きた土石流が馬返し付近を横断している状態で、4月の冬季通行止め解除が遅れる可能性がある。復旧状況によっては更なる変更の可能性もある。
また、伊豆ステージは修善寺駅前からのパレードが復活し、工学院大学が制作したソーラーカーが走る。このソーラーカーは、オーストラリアで開催された「2017ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ」に出場したもので、3021kmを走破し、チャレンジャークラス7位という結果を出している。今回、特別に許可を受けて走ることになった。
海外8チーム+国内8チーム 計16チームが出場
出場チームは、ワールドツアーチームのバーレーン・メリダをはじめとする海外8チームと、国内8チームの計16チーム。
・UCIワールドツアーチーム
バーレーン・メリダ(バーレーン)
・UCIプロコンチネンタルチーム
イスラエル・サイクリング・アカデミー(イスラエル)
NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ(イタリア)
・UCIコンチネンタルチーム
ベネロング・スイスウェルネス・サイクリングチーム(オーストラリア)
HKSIプロ・サイクリングチーム(香港)
JLTコンドール(イギリス)
LXサイクリングチーム(韓国)
チームイルミネート(アメリカ)
・国内チーム
チーム右京
キナンサイクリングチーム
宇都宮ブリッツェン
マトリックスパワータグ
愛三工業レーシングチーム
シマノレーシングチーム
チームブリヂストンサイクリング
日本ナショナルチーム
出場選手については今後の発表になる。同時期に開催されるジロ・デ・イタリアとの兼ね合いもあるが、大物選手の出場も期待したいところだ。
「スポーツブル」が全ステージライブ中継
大会の模様はBS日テレが6月下旬に総集編を放送。また、「スポーツブル」が全ステージをライブ中継する。レース終了後はまるごとアーカイブされるほか、事前告知番組も放送される予定だ。視聴は無料。詳細は下記にリンクを記しているのでご参照を。
大会ディレクターの栗村氏は、ツアー・オブ・ジャパンは「アジアで一番厳しいレース」を目指すと言う。新たな試みも始まる今年のツアー・オブ・ジャパンに期待しよう。
text&photo:Satoru Kato
21回目の開催となる今年のツアー・オブ・ジャパン。2013年からUCI2.1クラスのステージレースとなり、規模だけでなくクラスも国内最高のステージレースとして開催されている。今年も大阪をスタートし、東京のフィニッシュまで8日間8ステージのレースが行われる。
昨年に続きベアリングメーカーのNTN株式会社が大会の冠スポンサーを務め、大会名は「NTN presents 2018ツアー・オブ・ジャパン」となる。昨年は各ステージで「NTN回る学校」と題する課外授業を開催し、2000人が参加した。今年も、ベアリングを通して環境問題を考えるワークショップや、ベアリング組み立て体験などが各ステージで催される。
さらに今年は、オーストラリアのワインブランド「ウルフ・ブラス」が加わることも発表された。ウルフ・ブラスは1966年に設立されたワインブランド。これまでに9200以上のメダルやトロフィーを獲得し、国際的に評価の高いワインを造る。
また、後援として自転車活用推進本部が新たにつくことが決まった。これは昨年5月に施行された「自転車活用促進法」により国土交通省に設置された部署で、大会ディレクターの栗村修氏によれば、5月の自転車月間を象徴するイベントとしてツアー・オブ・ジャパンが開催されると言う。
堺ステージと富士山ステージに変更あり
8ステージの開催地は変わらず。5月20日に堺での個人タイムトライアルでスタートし、京都、いなべ、美濃、南信州、富士山、伊豆と東に進み、東京にフィニッシュする。各ステージの開催日は以下の通り。
5月20日 第1ステージ 堺(大阪府)
5月21日 第2ステージ 京都(京都府)
5月22日 第3ステージ いなべ(三重県)
5月23日 第4ステージ 美濃(岐阜県)
5月24日 第5ステージ 南信州(長野県)
5月25日 第6ステージ 富士山(静岡県)
5月26日 第7ステージ 伊豆(静岡県)
5月27日 第8ステージ 東京(東京都)
堺ステージと富士山ステージはコースに変更が加えられる。
個人タイムトライアルとなる大阪ステージは、これまで仁徳御陵古墳前をスタート・フィニッシュとしていたが、スタート地点をコースの南側(これまでの第2コーナーの先)に移動し、フィニッシュ地点をその手前(これまでの第2コーナー)とする。これにより距離が少し短くなり、2.6kmのタイムトライアルとなる。
富士山ステージは大きく変わる予定だ。これまではふじあざみラインの11.4kmのみでのヒルクライムだったが、その前の区間でレースが出来るように現在調整中で、詳細は決まり次第発表される。ただし、ふじあざみラインは3月5日に起きた土石流が馬返し付近を横断している状態で、4月の冬季通行止め解除が遅れる可能性がある。復旧状況によっては更なる変更の可能性もある。
また、伊豆ステージは修善寺駅前からのパレードが復活し、工学院大学が制作したソーラーカーが走る。このソーラーカーは、オーストラリアで開催された「2017ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ」に出場したもので、3021kmを走破し、チャレンジャークラス7位という結果を出している。今回、特別に許可を受けて走ることになった。
海外8チーム+国内8チーム 計16チームが出場
出場チームは、ワールドツアーチームのバーレーン・メリダをはじめとする海外8チームと、国内8チームの計16チーム。
・UCIワールドツアーチーム
バーレーン・メリダ(バーレーン)
・UCIプロコンチネンタルチーム
イスラエル・サイクリング・アカデミー(イスラエル)
NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ(イタリア)
・UCIコンチネンタルチーム
ベネロング・スイスウェルネス・サイクリングチーム(オーストラリア)
HKSIプロ・サイクリングチーム(香港)
JLTコンドール(イギリス)
LXサイクリングチーム(韓国)
チームイルミネート(アメリカ)
・国内チーム
チーム右京
キナンサイクリングチーム
宇都宮ブリッツェン
マトリックスパワータグ
愛三工業レーシングチーム
シマノレーシングチーム
チームブリヂストンサイクリング
日本ナショナルチーム
出場選手については今後の発表になる。同時期に開催されるジロ・デ・イタリアとの兼ね合いもあるが、大物選手の出場も期待したいところだ。
「スポーツブル」が全ステージライブ中継
大会の模様はBS日テレが6月下旬に総集編を放送。また、「スポーツブル」が全ステージをライブ中継する。レース終了後はまるごとアーカイブされるほか、事前告知番組も放送される予定だ。視聴は無料。詳細は下記にリンクを記しているのでご参照を。
大会ディレクターの栗村氏は、ツアー・オブ・ジャパンは「アジアで一番厳しいレース」を目指すと言う。新たな試みも始まる今年のツアー・オブ・ジャパンに期待しよう。
text&photo:Satoru Kato
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