2018/02/16(金) - 13:00
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ2日目は山頂フィニッシュ。総合勢によるスプリント勝負で、この日レースを動かしたチームスカイのミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)が先着。チームメイトのゲラント・トーマス(イギリス)が総合首位に浮上した。
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ第2ステージの舞台は、ヨーロッパ南西端のサグレス岬からジグザグに進路をとり、内陸部の1級山岳フォイア峠を目指す187.9km。途中にも4級、3級、3級、3級と300〜400m級の登坂が続く山岳ステージだ。
珍しくジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)が入った7名の逃げグループが序盤に生まれ、最大7分のリードで逃げ続けた。途中の山岳ポイントは全てベンジャミン・キング(アメリカ、ディメンションデータ)が先頭通過を果たし、15ポイントを獲得。この日終了時点での山岳ランキング首位を射止めた上、中間スプリントでも先頭通過するなど意欲的な走りを披露する。
フォイア峠への登り勾配がスタートすると逃げグループは分裂し、最後まで粘ったルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)とキングも残り9km地点でペースを上げる集団に飲み込まれる。間髪入れず、先頭を固めるチームスカイ軍団からヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、チームスカイ)がするすると抜け出した。
ここに反応したのがセップ・クス(アメリカ、ロットNLユンボ)とシモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン)、フィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ)、そしてダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ)という強力な面々だった。しかし元TT世界王者のキリエンカが緩斜面で踏み続けると、他メンバーは集団に戻ることを選択。再びキリエンカの独走が始まった。
キリエンカはおよそ5kmを逃げたものの、残り1km手前で息を整えた集団に飲み込まれる。同時にハイメ・ロソン(スペイン、モビスター)とピーター・セリー(ベルギー、クイックステップフロアーズ)がアタックし、ステージ優勝争いが激化する。
人数を残したチームスカイが2名をキャッチし、20名弱が一塊となってフィニッシュラインへ。ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)のリードアウトを受けたミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)が残り200mで発進した。
追撃したダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ)やバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)を大きく引き離し、得意の小集団スプリントで元世界王者が今季初勝利。タイム差なしの3位に入ったトーマスが総合リーダーとなり、さらにこの日はブエルタ・ア・アンダルシア第2ステージでもワウト・プールス(オランダ)が勝利したため、チームスカイにとって最良の1日となった。
「僕の大好きなアルガルヴェで勝てたのでとても嬉しいよ。最後の登りは長いけれど勾配が急ではないのでライバルを振り落とすのは難しいだろうと予測していた。プールスと一緒に走った1週間前のバレンシアでは調子は良かったのに結果に繋がらなかったんだ。でも無線でプールスが(アンダルシアで)勝ったと知って、モチベーションが急に湧いてきた。チームとして流れを作り、僕にとっては今季初勝利。とてもハッピーだ」と語るクウィアトコウスキー。
一方総合首位に浮上したトーマスは「明日は総合争いで重要な1日となるけれど、リーダージャージが僕に力を与えてくれると思う」と翌日の個人タイムトライアルを見据える。「楽しみだし、強力な選手が揃っているから今のコンディションを見極める実戦テストとして最高だ」と語っている。
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ第2ステージの舞台は、ヨーロッパ南西端のサグレス岬からジグザグに進路をとり、内陸部の1級山岳フォイア峠を目指す187.9km。途中にも4級、3級、3級、3級と300〜400m級の登坂が続く山岳ステージだ。
珍しくジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)が入った7名の逃げグループが序盤に生まれ、最大7分のリードで逃げ続けた。途中の山岳ポイントは全てベンジャミン・キング(アメリカ、ディメンションデータ)が先頭通過を果たし、15ポイントを獲得。この日終了時点での山岳ランキング首位を射止めた上、中間スプリントでも先頭通過するなど意欲的な走りを披露する。
フォイア峠への登り勾配がスタートすると逃げグループは分裂し、最後まで粘ったルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)とキングも残り9km地点でペースを上げる集団に飲み込まれる。間髪入れず、先頭を固めるチームスカイ軍団からヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、チームスカイ)がするすると抜け出した。
ここに反応したのがセップ・クス(アメリカ、ロットNLユンボ)とシモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン)、フィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ)、そしてダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ)という強力な面々だった。しかし元TT世界王者のキリエンカが緩斜面で踏み続けると、他メンバーは集団に戻ることを選択。再びキリエンカの独走が始まった。
キリエンカはおよそ5kmを逃げたものの、残り1km手前で息を整えた集団に飲み込まれる。同時にハイメ・ロソン(スペイン、モビスター)とピーター・セリー(ベルギー、クイックステップフロアーズ)がアタックし、ステージ優勝争いが激化する。
人数を残したチームスカイが2名をキャッチし、20名弱が一塊となってフィニッシュラインへ。ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)のリードアウトを受けたミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)が残り200mで発進した。
追撃したダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ)やバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)を大きく引き離し、得意の小集団スプリントで元世界王者が今季初勝利。タイム差なしの3位に入ったトーマスが総合リーダーとなり、さらにこの日はブエルタ・ア・アンダルシア第2ステージでもワウト・プールス(オランダ)が勝利したため、チームスカイにとって最良の1日となった。
「僕の大好きなアルガルヴェで勝てたのでとても嬉しいよ。最後の登りは長いけれど勾配が急ではないのでライバルを振り落とすのは難しいだろうと予測していた。プールスと一緒に走った1週間前のバレンシアでは調子は良かったのに結果に繋がらなかったんだ。でも無線でプールスが(アンダルシアで)勝ったと知って、モチベーションが急に湧いてきた。チームとして流れを作り、僕にとっては今季初勝利。とてもハッピーだ」と語るクウィアトコウスキー。
一方総合首位に浮上したトーマスは「明日は総合争いで重要な1日となるけれど、リーダージャージが僕に力を与えてくれると思う」と翌日の個人タイムトライアルを見据える。「楽しみだし、強力な選手が揃っているから今のコンディションを見極める実戦テストとして最高だ」と語っている。
ステージ成績
1位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | 4h49’51” |
2位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | |
3位 | ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) | |
4位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | ハイメ・ロソン(スペイン、モビスター) | |
6位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | +03” |
7位 | ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) | |
8位 | ピーター・セリー(ベルギー、クイックステップフロアーズ) | |
9位 | ヴィセンテ・ガルシア(スペイン、アヴィルード・ロウレターノ) | |
10位 | リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング) |
個人総合成績
1位 | ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) | 9h37’49” |
2位 | ハイメ・ロソン(スペイン、モビスター) | |
3位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | |
4位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | |
6位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | +03” |
7位 | ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) | |
8位 | ピーター・セリー(ベルギー、クイックステップフロアーズ) | |
9位 | ヴィセンテ・ガルシア(スペイン、アヴィルード・ロウレターノ) | |
10位 | ルイス・メインチェス(南アフリカ、ディメンションデータ) |
ポイント賞
1位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | 25pts |
2位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) | 25pts |
3位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | 20pts |
山岳賞
1位 | ベンジャミン・キング(アメリカ、ディメンションデータ) | 15pts |
2位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | 10pts |
3位 | リカルド・メストレ(ポルトガル、W52/FCポルト) | 9pts |
ヤングライダー賞
1位 | サム・オーメン(オランダ、チームサンウェブ) | |
2位 | アンドレ・カルヴァルホ(ポルトガル、リバティーセグロス・カーグラス) | |
3位 | ホセ・フェルナンデス(ポルトガル、W52/FCポルト) |
チーム総合成績
1位 | クイックステップフロアーズ | 28h53”’39” |
2位 | チームスカイ | +13” |
3位 | モビスター | +25” |
text:So.Isobe
photo:CorVos, voltaaoalgarve.com/João Fonseca
photo:CorVos, voltaaoalgarve.com/João Fonseca
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