2018/02/11(日) - 17:04
シクロクロス東京2日の女子レースで、全日本王者の今井美穂(CO2bicycle)とメレディス・ミラー(RAPHA CYCLING CLUB)を下した坂口聖香(S-FAMILIA)が勝利。一昨年に続く2度目の大会制覇を成し遂げた。
シクロクロスシーズン最後の大一番、男女エリートレースが行われるシクロクロス東京2日目も、前日に引き続き晴天に恵まれた。前日夕方から深夜にかけて通り雨がコースを湿らせたが、林間区間を泥仕立てにするまでには至らず。幾分か砂浜が締まったことで午前カテゴリーの乗車率も上がった。
女子カテゴリー最上位のCL1にエントリーしたのは世界選手権帰りの全日本王者、今井美穂(CO2Bicycle)や、競輪学校入学前最後のシクロクロスレース出走となった前全日本王者の坂口聖香(S-FAMILIA)ら国内トップ選手たち。5年前までアメリカ代表としてシクロクロス世界選手権に4度、ロード世界選手権に1度出場しているメレディス・ミラー(RAPHA CYCLING CLUB)を含む26名が、号砲と共に一斉に駆け出した。
スタートダッシュを決め、真っ先に砂浜区間に飛び込んだのは赤白の全日本チャンピオンジャージだった。ここに「全日本以来久しぶりのレースだったので、どのくらい身体が動くか分からなかった」という坂口が食らいついていく。西山みゆき(Toyo Frame Field Model)や後方スタートのミラーがやや距離を空けて続いた。
先頭を突き進む今井は1周目の砂区間で坂口を置き去りにしたものの、坂口は10秒以上離されながらも巻き返しに向けて体制を整えていく。林間区間で若干差を詰め、続く砂浜区間で失速した今井を一気にパス。見る間に20秒以上のリードを稼いで全5周回中の3周目に入った。
その後方から存在感を増したのがミラーだ。ランニングを多用して上位2選手に迫ると、3周目には「世界選手権の疲れが抜けきれていなかった」という今井を抜き去り2位に浮上。一時は坂口の5秒後ろにまで迫ったが、砂浜を乗車で踏み抜いた坂口のスキルとパワーが優った。
「かなり厳しいコースだけど、自分の走りをキープするよう努めた」という坂口は最終的にミラーを約30秒引き離して勝利。これから別のステップに進む前全日本王者の大きなガッツポーズが、お台場海浜公園に駆けつけた大観衆の前で決まった。
「最初はすごくキツかったですね。シクロクロス自体全日本選手権ぶりで、昨日の試走時間に練習した程度と調子自体も把握できていませんでした。最終的にうまくまとめられたのでほっとしています」と、レース直後に語った坂口。
「砂浜で差を詰められるとは思っていなかったので、できるだけ自分の走りをキープするよう努めました。かなり厳しいコースなのですが、観客もすごく多くてシクロクロスという競技を理解してもらうには良い機会です。1位でゴールできたときはすごく幸せでした。安心したし、これからも頑張りたいという気持ちにさせてくれるレースでした」と、笑顔でファンとシクロクロスへの感謝を口にした。
2位には安定したラップを刻んだミラーが入り、3位は「周りの声援が暖かくて、全ての場所で応援していただけたので”諦めちゃいけない”と思いながら走った」と振り返る今井。4位には西山が入り、5位は中村千佳(Live GARDEN Bici Stelle)だった。以下はミラーと今井のコメント。
メレディス・ミラー(RAPHA CYCLING CLUB)
とても砂区間が長くて、思ったよりもずっとずっと厳しいレースだった。とにかく砂が苦しかったし、ヨーロッパ遠征をしている頃はコクサイデなど何度か砂レースは走っているけれど、それも昔の話。普段の練習環境に砂場がないので積極的にランニングを選択したことが上手く働いたと思う。プロとしては引退して、最後のレースからは1ヶ月くらい空いていたので、2位という結果は予想していなくて本当に嬉しいし、楽しかった。講習会も含めてシクロクロス東京に参加できたことは良い経験になった。
今井美穂(CO2bicycle)
世界選と2週連続のレースでキツくて、本当はチャンピオンらしい走りをしたかったのですが、それが出来なかったのは悔しいです。ただ周りの声援が暖かくて、全ての場所で応援していただけたので「諦めちゃいけない」と思いながら走っていました。実際に世界選から帰ってきたばかりで、まだ疲労も取れていなくて練習も出来ていない中、モチベーションをキープするのも大変だったのですが、でも楽しく走れたので、いいシーズンの終わり方が出来たと思います。
午前中レースダイジェスト
また、この日午前中にはキッズレースやオープンレースが開催され、キッズカテゴリーでは三上将醐(アスリチューン・コラッジョキッズ)と飯塚嵐(Rin Rin Racing)、そして嶋崎亮我(イオンバイクジュニアレーシング)が表彰台の頂点へ。オープンレースでは昨日のC1レースを走った細矢太樹(URC)が圧勝を飾った。
そして弱虫ペダルの渡辺航先生やミニオンやレディース(爆走天使)やEバイクやガングロやニモたちも走った90分のチームエンデューロは、「ポンさんの手下たち」がジャンプで沸かせたTEAM AGRI with ASTを下した勝利した。
シクロクロスシーズン最後の大一番、男女エリートレースが行われるシクロクロス東京2日目も、前日に引き続き晴天に恵まれた。前日夕方から深夜にかけて通り雨がコースを湿らせたが、林間区間を泥仕立てにするまでには至らず。幾分か砂浜が締まったことで午前カテゴリーの乗車率も上がった。
女子カテゴリー最上位のCL1にエントリーしたのは世界選手権帰りの全日本王者、今井美穂(CO2Bicycle)や、競輪学校入学前最後のシクロクロスレース出走となった前全日本王者の坂口聖香(S-FAMILIA)ら国内トップ選手たち。5年前までアメリカ代表としてシクロクロス世界選手権に4度、ロード世界選手権に1度出場しているメレディス・ミラー(RAPHA CYCLING CLUB)を含む26名が、号砲と共に一斉に駆け出した。
スタートダッシュを決め、真っ先に砂浜区間に飛び込んだのは赤白の全日本チャンピオンジャージだった。ここに「全日本以来久しぶりのレースだったので、どのくらい身体が動くか分からなかった」という坂口が食らいついていく。西山みゆき(Toyo Frame Field Model)や後方スタートのミラーがやや距離を空けて続いた。
先頭を突き進む今井は1周目の砂区間で坂口を置き去りにしたものの、坂口は10秒以上離されながらも巻き返しに向けて体制を整えていく。林間区間で若干差を詰め、続く砂浜区間で失速した今井を一気にパス。見る間に20秒以上のリードを稼いで全5周回中の3周目に入った。
その後方から存在感を増したのがミラーだ。ランニングを多用して上位2選手に迫ると、3周目には「世界選手権の疲れが抜けきれていなかった」という今井を抜き去り2位に浮上。一時は坂口の5秒後ろにまで迫ったが、砂浜を乗車で踏み抜いた坂口のスキルとパワーが優った。
「かなり厳しいコースだけど、自分の走りをキープするよう努めた」という坂口は最終的にミラーを約30秒引き離して勝利。これから別のステップに進む前全日本王者の大きなガッツポーズが、お台場海浜公園に駆けつけた大観衆の前で決まった。
「最初はすごくキツかったですね。シクロクロス自体全日本選手権ぶりで、昨日の試走時間に練習した程度と調子自体も把握できていませんでした。最終的にうまくまとめられたのでほっとしています」と、レース直後に語った坂口。
「砂浜で差を詰められるとは思っていなかったので、できるだけ自分の走りをキープするよう努めました。かなり厳しいコースなのですが、観客もすごく多くてシクロクロスという競技を理解してもらうには良い機会です。1位でゴールできたときはすごく幸せでした。安心したし、これからも頑張りたいという気持ちにさせてくれるレースでした」と、笑顔でファンとシクロクロスへの感謝を口にした。
2位には安定したラップを刻んだミラーが入り、3位は「周りの声援が暖かくて、全ての場所で応援していただけたので”諦めちゃいけない”と思いながら走った」と振り返る今井。4位には西山が入り、5位は中村千佳(Live GARDEN Bici Stelle)だった。以下はミラーと今井のコメント。
メレディス・ミラー(RAPHA CYCLING CLUB)
とても砂区間が長くて、思ったよりもずっとずっと厳しいレースだった。とにかく砂が苦しかったし、ヨーロッパ遠征をしている頃はコクサイデなど何度か砂レースは走っているけれど、それも昔の話。普段の練習環境に砂場がないので積極的にランニングを選択したことが上手く働いたと思う。プロとしては引退して、最後のレースからは1ヶ月くらい空いていたので、2位という結果は予想していなくて本当に嬉しいし、楽しかった。講習会も含めてシクロクロス東京に参加できたことは良い経験になった。
今井美穂(CO2bicycle)
世界選と2週連続のレースでキツくて、本当はチャンピオンらしい走りをしたかったのですが、それが出来なかったのは悔しいです。ただ周りの声援が暖かくて、全ての場所で応援していただけたので「諦めちゃいけない」と思いながら走っていました。実際に世界選から帰ってきたばかりで、まだ疲労も取れていなくて練習も出来ていない中、モチベーションをキープするのも大変だったのですが、でも楽しく走れたので、いいシーズンの終わり方が出来たと思います。
午前中レースダイジェスト
また、この日午前中にはキッズレースやオープンレースが開催され、キッズカテゴリーでは三上将醐(アスリチューン・コラッジョキッズ)と飯塚嵐(Rin Rin Racing)、そして嶋崎亮我(イオンバイクジュニアレーシング)が表彰台の頂点へ。オープンレースでは昨日のC1レースを走った細矢太樹(URC)が圧勝を飾った。
そして弱虫ペダルの渡辺航先生やミニオンやレディース(爆走天使)やEバイクやガングロやニモたちも走った90分のチームエンデューロは、「ポンさんの手下たち」がジャンプで沸かせたTEAM AGRI with ASTを下した勝利した。
CL1
CK1
1位 | 三上 将醐(アスリチューン・コラッジョキッズ) | 7'46" |
2位 | 西村 智輝 | +44" |
3位 | 郷津 輝(Rin Rin Racing) | +45" |
CK2
1位 | 飯塚嵐(Rin Rin Racing) | 12'44" |
2位 | 中仙道侑毅(イオンバイクジュニアレーシング) | +5" |
3位 | 佐竹清亮(アラスカワークス) | -1Lap |
CK3
1位 | 嶋崎亮我(イオンバイクジュニアレーシング) | 11'09" |
2位 | 高橋翔(cycleclub3UP) | +32" |
3位 | 守屋岳朗(SPADE.ACE) | +1'44" |
オープンレース
1位 | 細矢太樹(URC) | 23'44" |
2位 | 伊勢田亨 | +1'05" |
3位 | 増田竜大(Rapha Cycling Club) | +1'50" |
チームエンデューロ
1位 | ポンさんの手下たち | 1h30'33" |
2位 | TEAM AGRI with AST | +1'11" |
3位 | SimWorks CX Racing | +2'16" |
text:So.Isobe
photo:So.Isobe,Yuichiro.Hosoda
photo:So.Isobe,Yuichiro.Hosoda
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