2018/02/09(金) - 20:00
イタリアンロードバイクの雄として、ロードレースの歴史と共に歩んできたコルナゴのフラッグシップモデル、「C」シリーズがフルモデルチェンジ。30年目を迎えるシリーズ最新作「C64」がデビューした。
コルナゴ C64 photo:Makoto AYANO
UAEチームエミレーツやウィグル・ハイファイブといったトップチームのサプライヤーとして現在もロードレースの最前線で戦い続けるコルナゴ、そのフラッグシップカーボンバイクが「C」シリーズだ。1989年にデビューしたC35から30年目となる今年、最新にして最高のレーシングバイクとして発表されたのが「C64」だ。
コルナゴ創業60周年にデビューしたC60の後を受け継ぐバイクとして送り出されるC64。現代のレーシングバイクとしてはほぼ唯一となる「外ラグ式カーボンフレーム」というCシリーズのアイデンティティーはそのままに、今コルナゴが形にできる最高のレーシングパフォーマンスを実現した一台となる。
薄く仕上げられることで大幅に軽くなりつつ横剛性も向上したヘッドチューブ photo:Makoto AYANO
UD仕上げでより戦闘的な雰囲気を纏った photo:Makoto AYANO
コルナゴ独自の「スレッドフィット82.5」を採用するBB photo:Makoto AYANO
左右非対称のチェーンステーはドロップアウトエンドと一体成型される photo:Makoto AYANO
このモデルチェンジにあたって最も大きなテーマとなったのは「軽量化」。先代から186gもの重量を削ぎ落し、よりオールラウンドなレーシングマシンとして進化を果たした。一見、C60から大きな変更は無いように見受けられるトラディショナルなフォルムながらも、ダイエットのために大きく構造を変えている。
もっとも大きな変更点といえるのはシートチューブだろう。新型シートチューブはシートラグと一体化されており、軽量化に貢献しつつも高い剛性を持つ設計となっている。一体化したラグに内蔵されるシートクランプも工夫されており、15gの軽量化を果たしつつ、ライダーの自重で固定力が増すような合理的設計が採用される。
ダウンチューブには大きくC64のレターが入れられる photo:Makoto AYANO
カムテール形状を採用するシートピラーは同社のヒルクライムマシン”V2-r”譲り photo:Makoto AYANO
ラグと一体成型されたシートチューブ photo:Makoto AYANO
リアトライアングルにも大幅に手が入れられている。従来モノステーを採用していたシートステー集合部は2本出しのオーソドックスな形状に。またドロップアウトエンドはフルカーボン化され、チェーンステーと一体成型することで、より軽く、より剛性の高いレーシング性能を実現した。
ヘッド周辺も大きく手が加えられている。ヘッドチューブは薄く仕上げられることで大幅に軽くなりつつも、カーボンレイアップや設計を見直すことで横剛性も向上させることに成功。ラグ自体も薄く軽量化が図られている。また、同社のエアロロードであるCONCEPTに採用したカーボン/ナイロン/エラストマーから成る高分子化合物を使用したヘッドセットにより、ライダーに伝わる振動をカットし、ハンドリングと乗り心地の向上につなげている。
ドロップアウトエンドはフルカーボン化されチェーンステーと一体化された (c)エヌビーエス
ライダーの自重で固定力が増す設計の内蔵シートクランプを採用 (c)エヌビーエス
先代から40gの軽量化を実現したフォークは28mm幅のタイヤに対応する (c)エヌビーエス
フロントフォークはエアロ形状かつ制動力に優れるダイレクトマウントブレーキ用に設計され、コルナゴらしいハンドリングと快適性を持ちつつ、先代から40gの軽量化を実現した。ワイドタイヤの流行を受け、タイヤクリアランスの拡大も行われており、28mmにまで対応する。
各チューブの仕上げにも手が入れられることとなった。C60では3Kカーボンフィニッシュとなっていたが、今作ではUDカーボン仕上げとされ、軽量化を図ると同時にマットで戦闘的な質感に。BBには、長期的なメンテナンス性能と圧入BBの寸法的なメリットを併せ持つ、コルナゴ独自の「スレッドフィット82.5」を採用する。
コルナゴ C64 BFBL(アズーロ) (c)エヌビーエス
コルナゴ C64 BFWH(ビアンコ) (c)エヌビーエス
コルナゴ C64 PKBK(マットブラック) (c)エヌビーエス
コルナゴ C64 PKRD(レッド) (c)エヌビーエス
リムブレーキ仕様とディスクブレーキ仕様が用意され、リムブレーキモデルはダイレクトマウントブレーキ対応、ディスクブレーキモデルは12mmスルーアクスル、フラットマウントと主流の規格を採用する。サイズは420Sから600Sまでの9サイズ展開、カラーはBFBL(アズーロ)、BFWH(ビアンコ)、PKBK(マットブラック)、PKRD(レッド)、PKSL(シルバー)、PKWH(ホワイト)の6カラーとなる。
イタリアでフルハンドメイドされる、伝統のハイエンドレーシングバイクの更なる詳細なスペックや開発秘話は、今後スペシャルコンテンツで特集予定。お楽しみに。
コルナゴ C64
税抜価格:リムブレーキモデル 650,000円、アートデコールカラー(BFBL,BFWH)698,000円
ディスクブレーキモデル 680,000円、アートデコールカラー(BFBL,BFWH)728,000円
サイズ:420S / 450S / 480S / 500S / 520S /540S / 560S / 580S / 600S
カラー:BFBL(アズーロ)、BFWH(ビアンコ)、PKBK(マットブラック)、PKRD(レッド)、PKSL(シルバー)、PKWH(ホワイト)
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UAEチームエミレーツやウィグル・ハイファイブといったトップチームのサプライヤーとして現在もロードレースの最前線で戦い続けるコルナゴ、そのフラッグシップカーボンバイクが「C」シリーズだ。1989年にデビューしたC35から30年目となる今年、最新にして最高のレーシングバイクとして発表されたのが「C64」だ。
コルナゴ創業60周年にデビューしたC60の後を受け継ぐバイクとして送り出されるC64。現代のレーシングバイクとしてはほぼ唯一となる「外ラグ式カーボンフレーム」というCシリーズのアイデンティティーはそのままに、今コルナゴが形にできる最高のレーシングパフォーマンスを実現した一台となる。
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このモデルチェンジにあたって最も大きなテーマとなったのは「軽量化」。先代から186gもの重量を削ぎ落し、よりオールラウンドなレーシングマシンとして進化を果たした。一見、C60から大きな変更は無いように見受けられるトラディショナルなフォルムながらも、ダイエットのために大きく構造を変えている。
もっとも大きな変更点といえるのはシートチューブだろう。新型シートチューブはシートラグと一体化されており、軽量化に貢献しつつも高い剛性を持つ設計となっている。一体化したラグに内蔵されるシートクランプも工夫されており、15gの軽量化を果たしつつ、ライダーの自重で固定力が増すような合理的設計が採用される。
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ヘッド周辺も大きく手が加えられている。ヘッドチューブは薄く仕上げられることで大幅に軽くなりつつも、カーボンレイアップや設計を見直すことで横剛性も向上させることに成功。ラグ自体も薄く軽量化が図られている。また、同社のエアロロードであるCONCEPTに採用したカーボン/ナイロン/エラストマーから成る高分子化合物を使用したヘッドセットにより、ライダーに伝わる振動をカットし、ハンドリングと乗り心地の向上につなげている。
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各チューブの仕上げにも手が入れられることとなった。C60では3Kカーボンフィニッシュとなっていたが、今作ではUDカーボン仕上げとされ、軽量化を図ると同時にマットで戦闘的な質感に。BBには、長期的なメンテナンス性能と圧入BBの寸法的なメリットを併せ持つ、コルナゴ独自の「スレッドフィット82.5」を採用する。
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リムブレーキ仕様とディスクブレーキ仕様が用意され、リムブレーキモデルはダイレクトマウントブレーキ対応、ディスクブレーキモデルは12mmスルーアクスル、フラットマウントと主流の規格を採用する。サイズは420Sから600Sまでの9サイズ展開、カラーはBFBL(アズーロ)、BFWH(ビアンコ)、PKBK(マットブラック)、PKRD(レッド)、PKSL(シルバー)、PKWH(ホワイト)の6カラーとなる。
イタリアでフルハンドメイドされる、伝統のハイエンドレーシングバイクの更なる詳細なスペックや開発秘話は、今後スペシャルコンテンツで特集予定。お楽しみに。
コルナゴ C64
税抜価格:リムブレーキモデル 650,000円、アートデコールカラー(BFBL,BFWH)698,000円
ディスクブレーキモデル 680,000円、アートデコールカラー(BFBL,BFWH)728,000円
サイズ:420S / 450S / 480S / 500S / 520S /540S / 560S / 580S / 600S
カラー:BFBL(アズーロ)、BFWH(ビアンコ)、PKBK(マットブラック)、PKRD(レッド)、PKSL(シルバー)、PKWH(ホワイト)
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