2018/01/18(木) - 09:18
ともにイタリアンブランドとして名高いビアンキとフェラーリがパートナーシップ契約を結び、そのコラボレーションバイク第一弾となる「SF01」が発表された。フェラーリのレッドカラーを纏い、こだわりのパーツアセンブルがされた特別モデルだ。トライアスロン用のスペシャルバイクも現在開発中だという。
1885年創業、世界最古の自転車ブランドで知られるビアンキ。シティバイクからUCIワールドツアーを走るレースバイクまで幅広いラインアップを揃え、同ブランドを象徴するチェレステカラーとともにその長い歴史を刻んできた。対してフェラーリと言えば、F1を始めとするモータースポーツ界を代表するブランドとして、はたまた皆が憧れる高級スポーツカーブランドとしてその名を知らぬ者はいないだろう。
自転車業界においては過去にはコルナゴとのコラボレーションが話題を呼んだフェラーリであったが、今回新たなるパートナーとしてビアンキとのライセンス契約を交わした。ともにイタリアを代表する老舗ブランドとして、それぞれの業界のレースシーンを長きに渡り牽引してきた存在として、この2社が結びつくのはごく自然な流れと言えるだろう。
そんなビアンキとフェラーリのコラボレーションプロジェクト「Bianchi for Scuderia Ferrari 」の発表会が1月16日、東京丸の内にあるJPタワーにて行われた。その中で今回の一番のトピックはコラボレーションバイク第一弾となる「SF01」の発表。パートナーシップ締結を記念したセレブレーションモデルとして誕生したスペシャルバイクとなる。
SF01はビアンキの軽量レーシングバイク「Specialissima(スペシャリッシマ)」をベースに、随所にフェラーリのエッセンスを落とし込んだ1台。ヘッドチューブにはフェラーリを象徴する跳ね馬のエンブレムがあしらわれるとともに、ダウンチューブには同社のレーシングラインを示すScuderia Ferrari(スクーデリア・フェラーリ)ロゴが入る。
レーシングジオメトリーを採用したフルカーボンモノコック製のフレームは、無駄のないシンプルな形状とすることで重量780gと軽量に仕上げつつ優れた重量剛性比を実現。その上でビアンキが誇る最先端の振動除去素材Countervail(カウンターヴェイル)を搭載することで、高い快適性も担保された性能を獲得している。
アセンブルされるパーツも、それぞれこのバイクのために作られた特別モデルとなる。同郷のイタリアンブランド、アスチュートによるフルカーボンサドルはパッドも廃した軽量モデルで重量はわずか94gという仕上がり。F1カーのコックピット内部を模した3Kカーボンによるマットフィニッシュのルックスと、バイクに合わせた新規形状のデザインが採用されている。
同じくアスチュート製のバーテープは気品あふれる質感を放つベルベット仕上げで、Scuderia Ferrariロゴのフィニッシングテープにて巻かれる他、ホイールはフルクラムのSPEED 40Cを同バイク仕様にしたオリジナルグラフィックのものを合わせる。そしてフェラーリと言えばこのタイヤ、ピレリP ZEROの25Cクリンチャータイヤが足元を固めている。
ハンドルやステム、シートポストはFSA製品をアセンブル。その他、ビアンキのエンブレムマークであるイーグルのロゴがシートチューブに入れられる他、チェレステカラーのトップキャップやボトルケージボルトなど、ビアンキらしさを残した細かな工夫も見て取れた。
またフェラーリのマシンに統一して用いられる、専用のレッドカラーをビアンキ本社内にて1台1台職人の手によってハンドペイントされるほどのこだわりよう。フェラーリのレーシングなイメージを全面に押し出したROSSO CORSAカラーと、シルキーブラックが上品な佇まいを見せるNERO SETOSOカラーの2色にて展開される。それぞれシマノデュラエースDi2完成車(税抜200万円)とカンパニョーロのスーパーレコードEPS完成車(税抜220万円)の2モデルで販売される。
加えて現在開発中だというコラボレーションバイク第二弾の構想も発表された。次なるスペシャルモデルはエアロダイナミクスを徹底的に追求したトライアスロンバイクとのことで、UCIレギュレーションに縛られない独創的なデザインが盛り込まれる予定だという。F1マシンにインスパイアを受けたコックピットデザインやビアンキ独自のカウンターヴェイルを搭載し、ディスクブレーキに最適化されたトータルコーディネートがされるとのこと。詳細は判明しておらず、デビューまではまだ数年かかる見通しだと言う。
Bianchi for Scuderia Ferrari SF01
カラー:ROSSO CORSA、NERO SETOSO
サイズ:47、50、53、55、57、59、61
正規ディーラー:ビアンキストア丸の内、ビアンキストア表参道ヒルズ
価格:
シマノ デュラエースDi2完成車 2,000,000円(税抜)
カンパニョーロ スーパーレコードEPS完成車 2,200,000円(税抜)
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
1885年創業、世界最古の自転車ブランドで知られるビアンキ。シティバイクからUCIワールドツアーを走るレースバイクまで幅広いラインアップを揃え、同ブランドを象徴するチェレステカラーとともにその長い歴史を刻んできた。対してフェラーリと言えば、F1を始めとするモータースポーツ界を代表するブランドとして、はたまた皆が憧れる高級スポーツカーブランドとしてその名を知らぬ者はいないだろう。
自転車業界においては過去にはコルナゴとのコラボレーションが話題を呼んだフェラーリであったが、今回新たなるパートナーとしてビアンキとのライセンス契約を交わした。ともにイタリアを代表する老舗ブランドとして、それぞれの業界のレースシーンを長きに渡り牽引してきた存在として、この2社が結びつくのはごく自然な流れと言えるだろう。
そんなビアンキとフェラーリのコラボレーションプロジェクト「Bianchi for Scuderia Ferrari 」の発表会が1月16日、東京丸の内にあるJPタワーにて行われた。その中で今回の一番のトピックはコラボレーションバイク第一弾となる「SF01」の発表。パートナーシップ締結を記念したセレブレーションモデルとして誕生したスペシャルバイクとなる。
SF01はビアンキの軽量レーシングバイク「Specialissima(スペシャリッシマ)」をベースに、随所にフェラーリのエッセンスを落とし込んだ1台。ヘッドチューブにはフェラーリを象徴する跳ね馬のエンブレムがあしらわれるとともに、ダウンチューブには同社のレーシングラインを示すScuderia Ferrari(スクーデリア・フェラーリ)ロゴが入る。
レーシングジオメトリーを採用したフルカーボンモノコック製のフレームは、無駄のないシンプルな形状とすることで重量780gと軽量に仕上げつつ優れた重量剛性比を実現。その上でビアンキが誇る最先端の振動除去素材Countervail(カウンターヴェイル)を搭載することで、高い快適性も担保された性能を獲得している。
アセンブルされるパーツも、それぞれこのバイクのために作られた特別モデルとなる。同郷のイタリアンブランド、アスチュートによるフルカーボンサドルはパッドも廃した軽量モデルで重量はわずか94gという仕上がり。F1カーのコックピット内部を模した3Kカーボンによるマットフィニッシュのルックスと、バイクに合わせた新規形状のデザインが採用されている。
同じくアスチュート製のバーテープは気品あふれる質感を放つベルベット仕上げで、Scuderia Ferrariロゴのフィニッシングテープにて巻かれる他、ホイールはフルクラムのSPEED 40Cを同バイク仕様にしたオリジナルグラフィックのものを合わせる。そしてフェラーリと言えばこのタイヤ、ピレリP ZEROの25Cクリンチャータイヤが足元を固めている。
ハンドルやステム、シートポストはFSA製品をアセンブル。その他、ビアンキのエンブレムマークであるイーグルのロゴがシートチューブに入れられる他、チェレステカラーのトップキャップやボトルケージボルトなど、ビアンキらしさを残した細かな工夫も見て取れた。
またフェラーリのマシンに統一して用いられる、専用のレッドカラーをビアンキ本社内にて1台1台職人の手によってハンドペイントされるほどのこだわりよう。フェラーリのレーシングなイメージを全面に押し出したROSSO CORSAカラーと、シルキーブラックが上品な佇まいを見せるNERO SETOSOカラーの2色にて展開される。それぞれシマノデュラエースDi2完成車(税抜200万円)とカンパニョーロのスーパーレコードEPS完成車(税抜220万円)の2モデルで販売される。
加えて現在開発中だというコラボレーションバイク第二弾の構想も発表された。次なるスペシャルモデルはエアロダイナミクスを徹底的に追求したトライアスロンバイクとのことで、UCIレギュレーションに縛られない独創的なデザインが盛り込まれる予定だという。F1マシンにインスパイアを受けたコックピットデザインやビアンキ独自のカウンターヴェイルを搭載し、ディスクブレーキに最適化されたトータルコーディネートがされるとのこと。詳細は判明しておらず、デビューまではまだ数年かかる見通しだと言う。
Bianchi for Scuderia Ferrari SF01
カラー:ROSSO CORSA、NERO SETOSO
サイズ:47、50、53、55、57、59、61
正規ディーラー:ビアンキストア丸の内、ビアンキストア表参道ヒルズ
価格:
シマノ デュラエースDi2完成車 2,000,000円(税抜)
カンパニョーロ スーパーレコードEPS完成車 2,200,000円(税抜)
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
リンク
Amazon.co.jp
クラタス スターターキット
水道橋重工