2017/12/09(土) - 15:02
12月9日に行われたシクロクロス全日本選手権マスターズで7名の全日本チャンピオンが誕生。併催されたC4とシングルスピード選手権を含め、大会1日目の模様をお届けします。
前日に降り続いた雪によって一面真っ白になった滝沢牧場の特設コース。太陽がコースを照らしたものの、気温の低さから雪が溶けることはなかった。年齢別に7カテゴリー行われたJCFレースのマスターズの他、AJOCCのC4とシングルスピード選手権の出場選手たちは日本では稀な難易度の高い凍結コースに苦戦することになる。
男子マスターズ40-44は國分圭二(Mt.HASE321)が序盤からレースをリード。ここに伊澤一嘉(Tonic CX Team Japan)らが続き、2周目に入る頃には筧五郎(イナーメ信濃山形)が先頭に立つ。同カテゴリーで連覇を狙う筧五郎は凍ったコースでミスを繰り返しながらも、2番手の國分を6秒差で振り切った。
「ドライの野辺山を想像していたので、雪のコースは予想していなかった。昔の信州シクロクロスを思い出す難しいコースでした」と、タイトル防衛を果たした筧五郎は語る。「上半身の力を抜くように、雪が固まったコースの走りを思い出しながら走りました。でもなかなか國分選手との差が広がらず、3回ほど自滅(落車)してしまってその度に差が縮まった。そしてコースもどんどん凍って、コンディションが変わっていった。サポートしてくれた圭ちゃん(元全日本チャンピオンの辻浦圭一)に『落ち着いて』と言われながら何とか先頭を守りました」。
時間差スタートの男子マスターズ45-49を制したのは、筧五郎の兄の筧太一(BUCYOCOFFEE/CLT)。2番手の竹田佳行(kei'spower!)の追撃を振り切った筧太一が、先にフィニッシュした弟の筧五郎と抱き合った。「プレッシャーが大きく、守りに入ったら負けると思って前半から攻めました。2ヶ月間一緒に練習してくれた弟の五郎に感謝しています。彼がいなかったらここには上がれなかった」と筧太一は語っている。
男子マスターズ50-54は羽鳥和重(cycleclub3UP)と浅井秀樹(SNEL CYCLOCROSS TEAM)が序盤から先頭で競り合ったものの、終盤に追い上げて先頭を奪った村田隆(快レーシング)が勝利。男子マスターズ55-59は石田純之が勝利している。
3名のスタートとなった女子マスターズ40-49は水谷有紀子(BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team)が前半からリードしたものの、凍結コースでペダルキャッチができなくなり失速。最終周回で先頭を奪ったフラットペダル&スニーカーの綾野桂子(cycleclub 3UP)が勝利している。
AJOCCのシングルスピード選手権は腰山雅大(All-City Cycles / 662CCC)との接戦を制した吉元健太郎(チーム鳴木屋)が勝利。C4は石田紀幸(CycleClub.jp)が勝利した。シングルスピード選手権については後日詳報をお伝えします。
2日間の日程で開催されるシクロクロス全日本選手権。翌日の日曜日には男子エリートと女子エリート、男子U23、男子ジュニアの4レースが開催される。
前日に降り続いた雪によって一面真っ白になった滝沢牧場の特設コース。太陽がコースを照らしたものの、気温の低さから雪が溶けることはなかった。年齢別に7カテゴリー行われたJCFレースのマスターズの他、AJOCCのC4とシングルスピード選手権の出場選手たちは日本では稀な難易度の高い凍結コースに苦戦することになる。
男子マスターズ40-44は國分圭二(Mt.HASE321)が序盤からレースをリード。ここに伊澤一嘉(Tonic CX Team Japan)らが続き、2周目に入る頃には筧五郎(イナーメ信濃山形)が先頭に立つ。同カテゴリーで連覇を狙う筧五郎は凍ったコースでミスを繰り返しながらも、2番手の國分を6秒差で振り切った。
「ドライの野辺山を想像していたので、雪のコースは予想していなかった。昔の信州シクロクロスを思い出す難しいコースでした」と、タイトル防衛を果たした筧五郎は語る。「上半身の力を抜くように、雪が固まったコースの走りを思い出しながら走りました。でもなかなか國分選手との差が広がらず、3回ほど自滅(落車)してしまってその度に差が縮まった。そしてコースもどんどん凍って、コンディションが変わっていった。サポートしてくれた圭ちゃん(元全日本チャンピオンの辻浦圭一)に『落ち着いて』と言われながら何とか先頭を守りました」。
時間差スタートの男子マスターズ45-49を制したのは、筧五郎の兄の筧太一(BUCYOCOFFEE/CLT)。2番手の竹田佳行(kei'spower!)の追撃を振り切った筧太一が、先にフィニッシュした弟の筧五郎と抱き合った。「プレッシャーが大きく、守りに入ったら負けると思って前半から攻めました。2ヶ月間一緒に練習してくれた弟の五郎に感謝しています。彼がいなかったらここには上がれなかった」と筧太一は語っている。
男子マスターズ50-54は羽鳥和重(cycleclub3UP)と浅井秀樹(SNEL CYCLOCROSS TEAM)が序盤から先頭で競り合ったものの、終盤に追い上げて先頭を奪った村田隆(快レーシング)が勝利。男子マスターズ55-59は石田純之が勝利している。
3名のスタートとなった女子マスターズ40-49は水谷有紀子(BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team)が前半からリードしたものの、凍結コースでペダルキャッチができなくなり失速。最終周回で先頭を奪ったフラットペダル&スニーカーの綾野桂子(cycleclub 3UP)が勝利している。
AJOCCのシングルスピード選手権は腰山雅大(All-City Cycles / 662CCC)との接戦を制した吉元健太郎(チーム鳴木屋)が勝利。C4は石田紀幸(CycleClub.jp)が勝利した。シングルスピード選手権については後日詳報をお伝えします。
2日間の日程で開催されるシクロクロス全日本選手権。翌日の日曜日には男子エリートと女子エリート、男子U23、男子ジュニアの4レースが開催される。
男子マスターズ40-44
1位 | 筧五郎(イナーメ信濃山形) | 36'11" |
2位 | 國分圭二(Mt.HASE321) | +0'06" |
3位 | 伊澤一嘉(Tonic CX Team Japan) | +0'08" |
4位 | 吉元健太郎(チーム鳴木屋) | +0'32" |
5位 | 鈴木祐一(Rise-Ride) | +0'56" |
6位 | 鈴木説澄(MilePost BMC Racing) | +0'59" |
男子マスターズ45-49
1位 | 筧太一(BUCYOCOFFEE/CLT) | 36'21" |
2位 | 竹田佳行(kei'spower!) | +0'20" |
3位 | 小田島貴弘(maillot SY-Nak) | +1'09" |
4位 | 瀬戸幸正(ベーグルワン) | +1'18" |
5位 | 村岡優年(梅しば ごんじり) | +2'08" |
6位 | 清水達也(北陸ドロタボウ) | +2'14" |
男子マスターズ50-54
1位 | 村田隆(快レーシング) | 38'21" |
2位 | 羽鳥和重(cycleclub3UP) | +0'08" |
3位 | 浅井秀樹(SNEL CYCLOCROSS TEAM) | +0'15" |
4位 | 大原満 | +0'21" |
5位 | 余語賢司(NCFR) | +0'33" |
6位 | 中谷聡(北陸ドロタボウ) | +1'12" |
男子マスターズ55-59
1位 | 石田純之 | 31'22" |
2位 | 牧野元(Team ARI) | +0'13" |
3位 | 原野博明(エキップナカムラ) | +2'19" |
4位 | 三谷⾧生(Daranneike白山CXレーシング) | +3'24" |
5位 | 伴肇(臼杵レーシング) | +3'40" |
6位 | 小出浩雅(ARAI MURACA) | +4'53" |
男子マスターズ60-64
1位 | 小林英樹(COGS) | 37'07" |
男子マスターズ65+
1位 | 茅野利秀(スワコレーシングチーム) | 37'12" |
女子マスターズ40-49
1位 | 綾野桂子(cycleclub 3UP) | 26'57" |
2位 | 水谷有紀子(BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team) | +1'39" |
3位 | 清水朱実(北陸ドロタボウ) | +2'41" |
AJOCC シングルスピード選手権
1位 | 吉元健太郎(チーム鳴木屋) | 36'22" |
2位 | 腰山雅大(All-City Cycles / 662CCC) | +0'18" |
3位 | 田辺信彦(Blue Lug) | +1'00" |
AJOCC C4
1位 | 石田紀幸(CycleClub.jp) | 25'28" |
2位 | 神移真悟(MilePost BMC Racing) | +0'18" |
3位 | 木下和人(SHIDO-WORKS) | +0'46" |
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