2017/10/25(水) - 10:34
ジャパンカップを終えたキナンサイクリングチームのトークショー&ファン感謝パーティーが東京・稲城市にあるCROSS COFFEEで10月23日(月)に開催された。アットホームな雰囲気の中行われたパーティーの様子をレポートしよう。
2017年シーズン国内外のレースで多くの勝利を上げたキナンサイクリングチーム。先日行われたジャパンカップでも21日のクリテリウムで雨乞竜己が4位、22日のロードレースではトマ・ルバが山岳賞&5位に入るなど大健闘を見せたチームのトークショー&ファン感謝パーティーが、ウェアサポートを行うチャンピオンシステムの主催で行われた。
会場となったのは東京稲城市のCROSS COFFEE。普段はサイクリストの憩いの場として賑わう場所だが、JR南武線矢野口駅から徒歩3分と好立地であり、アクセスもしやすい。午前中にファンとの交流ライドを終えた選手やチーム関係者が臨席した。
パーティーは仕事上がりの方も参加しやすいようにと、18時半からスタート。まずはチャンピオンシステムジャパンの棈木亮二代表とキナンサイクリングチームの加藤康則GMが開会のあいさつ。そして、選手、監督などチームのスタッフが前に並び、軽い自己紹介へと続く。今回はジャパンカップメンバーのみの参加予定であったが、会場近くの実家に帰省中の椿大志も招集され、私服で緊急参加となった。加藤GMからは「一般の方が紛れ込んでいますが」といじられる場面も(笑)。
その後は今シーズンのキナンサイクリングチームの活躍をまとめたスライドショーが放映され、ファンも選手もその時の気持ちを思い出しながらプレイバック。ガッツポーズのシーンにはファンの方々から拍手が巻き起こり、ネタ要素のある写真には選手スタッフからツッコミが飛ぶアットホームな雰囲気だった。
トークショーはこの写真の中から、各選手別に印象に残った瞬間をピックアップし、その時の裏話などを語るというもの。1番手となったマルコス・ガルシアが選んだのは、彼自身にとってもプロ初勝利となったツアー・オブ・ジャパン伊豆ステージだ。実はスペインにいる家族の問題で日本に長くいられないかもしれないという状況の中掴み取った感慨深い勝利で、家族も大いに喜んでくれたという。こういう裏話がどんどん出てくるのがこのトークショーの面白いところ。ファンにとっては臨場感のある本物の情報そのものだ。
トマ・ルバが話したのはチームの地元レースであり、チーム設立に大きく関わっているツール・ド・熊野でのステージ優勝のこと。トマ・ルバは今シーズンからキナンサイクリングチームに加入している移籍組であったが、「地元であり、スポンサー企業も多く関わるレースであることは十分理解していたから、勝利できたことは本当に嬉しかった」とコメントし、加藤GMが目を潤わせるシーンも。この時はスポンサーのキナン関係者も嬉し涙をたくさんこぼしたのだとか。
そうこうしているうちに、それぞれの母国へ帰る飛行機の時間が迫ってきているトマとマルコスはサヨナラ。トークショーは一旦終了し、選手やスタッフとファンが交流できるフリータイムに突入。テーブルにはCROSS COFFEEのスタッフ特製の料理やワインやビールが登場し、みな思い思いにコミュニケーションを楽しんでいた。
フリータイムもひと段落したところでトークショーが再開される。チームキャプテンでもあるジャイ・クロフォードからは、総合優勝したツール・ド・フィリピンについてのトークが。シーズン初戦ながらキャプテンとして他のチームメイトに勝つための姿勢を示すことができたとのことだ。また、最終ステージで逆転総合優勝するためのタイムコントロールについての話や、チームに帯同するフォトグラファー福光さんからはファインダーから見る選手の表情の話なども。
ジャパンカップクリテリウムで4位になった雨乞竜己は2位に入ったJプロツアー開幕戦、宇都宮クリテリウムをピックアップ。本人は相当悔しがっていたそうだが、外人選手を入れない日本人選手だけのメンバー構成で表彰台に上がれることを証明した重要な転機の一つであったとのこと。ベテランの中島康晴からは群馬CSCで行われたJBCF東日本ロードクラシックでの勝利の話。本人からはチームが強かったから勝てただけのこと、という話だが、椿大志から「エースでなくても常に集団の中でいい場所に居る」と巧さを窺わせる話もあった。
期待の椿大志からは2連勝したツール・ド・モルッカ。ジャイ・クロフォードの総合優勝のために動いていたチームであったが、この日は平坦ステージで総合争いはないと見て逃げに乗り、勝利を掴み取ったという。2日連続の勝利について先輩の中島康晴からは「逃げ屋の選手が2日連続で勝つということが凄い」と讃える場面も。この日インドネシア人とゴール撮影の位置取りでケンカしたという(汗)福光さんは白いジャージが先頭で来た時シャッターを押す手が震えたそうだ。
今シーズンから加入した山本元喜からは「勝利数がこんなに多いチームというのは初めてだが、来年はそれ以上に結果を残せるように頑張っていきたい。ファンの方ももっと多く増やせるよう魅力あるチームにしていきたいので、皆さん応援よろしくお願い致します」と来シーズンの抱負が語られトークショー&ファン感謝パーティーは終了。参加者にはお土産としてキナンサイクリングチームのボトルとステッカーが選手から手渡されパーティーは幕を閉じたのであった。
text&photo:Kosuke.Kamata
2017年シーズン国内外のレースで多くの勝利を上げたキナンサイクリングチーム。先日行われたジャパンカップでも21日のクリテリウムで雨乞竜己が4位、22日のロードレースではトマ・ルバが山岳賞&5位に入るなど大健闘を見せたチームのトークショー&ファン感謝パーティーが、ウェアサポートを行うチャンピオンシステムの主催で行われた。
会場となったのは東京稲城市のCROSS COFFEE。普段はサイクリストの憩いの場として賑わう場所だが、JR南武線矢野口駅から徒歩3分と好立地であり、アクセスもしやすい。午前中にファンとの交流ライドを終えた選手やチーム関係者が臨席した。
パーティーは仕事上がりの方も参加しやすいようにと、18時半からスタート。まずはチャンピオンシステムジャパンの棈木亮二代表とキナンサイクリングチームの加藤康則GMが開会のあいさつ。そして、選手、監督などチームのスタッフが前に並び、軽い自己紹介へと続く。今回はジャパンカップメンバーのみの参加予定であったが、会場近くの実家に帰省中の椿大志も招集され、私服で緊急参加となった。加藤GMからは「一般の方が紛れ込んでいますが」といじられる場面も(笑)。
その後は今シーズンのキナンサイクリングチームの活躍をまとめたスライドショーが放映され、ファンも選手もその時の気持ちを思い出しながらプレイバック。ガッツポーズのシーンにはファンの方々から拍手が巻き起こり、ネタ要素のある写真には選手スタッフからツッコミが飛ぶアットホームな雰囲気だった。
トークショーはこの写真の中から、各選手別に印象に残った瞬間をピックアップし、その時の裏話などを語るというもの。1番手となったマルコス・ガルシアが選んだのは、彼自身にとってもプロ初勝利となったツアー・オブ・ジャパン伊豆ステージだ。実はスペインにいる家族の問題で日本に長くいられないかもしれないという状況の中掴み取った感慨深い勝利で、家族も大いに喜んでくれたという。こういう裏話がどんどん出てくるのがこのトークショーの面白いところ。ファンにとっては臨場感のある本物の情報そのものだ。
トマ・ルバが話したのはチームの地元レースであり、チーム設立に大きく関わっているツール・ド・熊野でのステージ優勝のこと。トマ・ルバは今シーズンからキナンサイクリングチームに加入している移籍組であったが、「地元であり、スポンサー企業も多く関わるレースであることは十分理解していたから、勝利できたことは本当に嬉しかった」とコメントし、加藤GMが目を潤わせるシーンも。この時はスポンサーのキナン関係者も嬉し涙をたくさんこぼしたのだとか。
そうこうしているうちに、それぞれの母国へ帰る飛行機の時間が迫ってきているトマとマルコスはサヨナラ。トークショーは一旦終了し、選手やスタッフとファンが交流できるフリータイムに突入。テーブルにはCROSS COFFEEのスタッフ特製の料理やワインやビールが登場し、みな思い思いにコミュニケーションを楽しんでいた。
フリータイムもひと段落したところでトークショーが再開される。チームキャプテンでもあるジャイ・クロフォードからは、総合優勝したツール・ド・フィリピンについてのトークが。シーズン初戦ながらキャプテンとして他のチームメイトに勝つための姿勢を示すことができたとのことだ。また、最終ステージで逆転総合優勝するためのタイムコントロールについての話や、チームに帯同するフォトグラファー福光さんからはファインダーから見る選手の表情の話なども。
ジャパンカップクリテリウムで4位になった雨乞竜己は2位に入ったJプロツアー開幕戦、宇都宮クリテリウムをピックアップ。本人は相当悔しがっていたそうだが、外人選手を入れない日本人選手だけのメンバー構成で表彰台に上がれることを証明した重要な転機の一つであったとのこと。ベテランの中島康晴からは群馬CSCで行われたJBCF東日本ロードクラシックでの勝利の話。本人からはチームが強かったから勝てただけのこと、という話だが、椿大志から「エースでなくても常に集団の中でいい場所に居る」と巧さを窺わせる話もあった。
期待の椿大志からは2連勝したツール・ド・モルッカ。ジャイ・クロフォードの総合優勝のために動いていたチームであったが、この日は平坦ステージで総合争いはないと見て逃げに乗り、勝利を掴み取ったという。2日連続の勝利について先輩の中島康晴からは「逃げ屋の選手が2日連続で勝つということが凄い」と讃える場面も。この日インドネシア人とゴール撮影の位置取りでケンカしたという(汗)福光さんは白いジャージが先頭で来た時シャッターを押す手が震えたそうだ。
今シーズンから加入した山本元喜からは「勝利数がこんなに多いチームというのは初めてだが、来年はそれ以上に結果を残せるように頑張っていきたい。ファンの方ももっと多く増やせるよう魅力あるチームにしていきたいので、皆さん応援よろしくお願い致します」と来シーズンの抱負が語られトークショー&ファン感謝パーティーは終了。参加者にはお土産としてキナンサイクリングチームのボトルとステッカーが選手から手渡されパーティーは幕を閉じたのであった。
text&photo:Kosuke.Kamata
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