2017/09/20(水) - 04:37
9月19日に行われたロード世界選手権ジュニア男子タイムトライアルで小柄な18歳トーマス・ピドコック(イギリス)が優勝。松田祥位(岐阜第一高校)が58秒差の20位に入る好成績を残した。
前日までの好天は過ぎ去り、標高300mの山がすっぽりと白い雲に覆われるような冬の空。ロードレースが行われる週末にかけては天候が回復する見通しだが、火曜日と水曜日は天候が崩れるとの予報が出ている。火曜日午前中のジュニア男子タイムトライアルは幸い雨を免れ、ドライな状態で行われた。
ビルケルンズバッケン(長さ1.4km/平均勾配7.2%)が組み込まれた21.1kmの大周回コースを1周するレースに78名が出走。60番目にスタートしたピドコックがすべての計測ポイントでトップタイムを更新していった。
最終走者のアンドレアス・レクネスンド(ノルウェー)が前半の計測ポイントでピドコックのタイムを更新したものの後半に失速。ピドコックに肩を並べるラップタイムを刻んだアントニオ・プッピオ(イタリア)とフィリップ・マチエジュク(ポーランド)も届かず、初出場のピドコックがジュニア最速のタイトルを手にした。
ピドコックはヨークシャー出身の18歳。シクロクロス、ロード、トラックをこなすイギリス期待の若手で、2017年のシクロクロス世界選手権とヨーロッパ選手権、イギリス選手権のジュニアレースで優勝を飾っている。「ミニ・サガン」とも形容され、2017年パリ〜ルーベのジュニアレースで優勝。「今日の作戦は全力を出し尽くすこと。登りを全開で踏み、コーナーでタイムを奪った」とピドコックは勝利の秘訣を語る。
スヴェン・ネイス率いるフィデアチームで10月からシクロクロスに専念するピドコックは「この勝利はボーナス。ロードレースのことばかり考えていたので、正直言って今日勝つとは思っていなかった。それに、今シーズンはシクロクロスがメインターゲットであり、ロードレースは本業ではない」と打ち明けている。2018年シーズンはチームウィギンズでロードレースを走る予定。もちろん土曜日のロードレースでは優勝候補に挙げられる。
日本からは、全日本選手権タイムトライアルでU23を上回るタイムを出してジュニアチャンピオンに輝いた松田祥位(岐阜第一高校)が出場。国内ジュニアタイトル二冠を果たしている松田は9月3日から6日まで韓国で開催されたネイションズカップのツール・ド・DMZ第1ステージで優勝。総合4位でレースを終えている。
初めての世界選手権に挑んだ松田は第1計測ポイントを11番手のタイムで通過する。ビルケルンズバッケンの登り頂上に設定された第2計測は18番手。その後の平坦区間でタイムを失い、最終的に20位でレースを終えている。優勝者とのタイム差は58秒。平均スピードも1.5km/hしか離れておらず、土曜日に向けて調子の良さを見せたと言えるだろう。
前日までの好天は過ぎ去り、標高300mの山がすっぽりと白い雲に覆われるような冬の空。ロードレースが行われる週末にかけては天候が回復する見通しだが、火曜日と水曜日は天候が崩れるとの予報が出ている。火曜日午前中のジュニア男子タイムトライアルは幸い雨を免れ、ドライな状態で行われた。
ビルケルンズバッケン(長さ1.4km/平均勾配7.2%)が組み込まれた21.1kmの大周回コースを1周するレースに78名が出走。60番目にスタートしたピドコックがすべての計測ポイントでトップタイムを更新していった。
最終走者のアンドレアス・レクネスンド(ノルウェー)が前半の計測ポイントでピドコックのタイムを更新したものの後半に失速。ピドコックに肩を並べるラップタイムを刻んだアントニオ・プッピオ(イタリア)とフィリップ・マチエジュク(ポーランド)も届かず、初出場のピドコックがジュニア最速のタイトルを手にした。
ピドコックはヨークシャー出身の18歳。シクロクロス、ロード、トラックをこなすイギリス期待の若手で、2017年のシクロクロス世界選手権とヨーロッパ選手権、イギリス選手権のジュニアレースで優勝を飾っている。「ミニ・サガン」とも形容され、2017年パリ〜ルーベのジュニアレースで優勝。「今日の作戦は全力を出し尽くすこと。登りを全開で踏み、コーナーでタイムを奪った」とピドコックは勝利の秘訣を語る。
スヴェン・ネイス率いるフィデアチームで10月からシクロクロスに専念するピドコックは「この勝利はボーナス。ロードレースのことばかり考えていたので、正直言って今日勝つとは思っていなかった。それに、今シーズンはシクロクロスがメインターゲットであり、ロードレースは本業ではない」と打ち明けている。2018年シーズンはチームウィギンズでロードレースを走る予定。もちろん土曜日のロードレースでは優勝候補に挙げられる。
日本からは、全日本選手権タイムトライアルでU23を上回るタイムを出してジュニアチャンピオンに輝いた松田祥位(岐阜第一高校)が出場。国内ジュニアタイトル二冠を果たしている松田は9月3日から6日まで韓国で開催されたネイションズカップのツール・ド・DMZ第1ステージで優勝。総合4位でレースを終えている。
初めての世界選手権に挑んだ松田は第1計測ポイントを11番手のタイムで通過する。ビルケルンズバッケンの登り頂上に設定された第2計測は18番手。その後の平坦区間でタイムを失い、最終的に20位でレースを終えている。優勝者とのタイム差は58秒。平均スピードも1.5km/hしか離れておらず、土曜日に向けて調子の良さを見せたと言えるだろう。
ロード世界選手権2017ジュニア男子タイムトライアル結果
順位 | 名前 | タイム | 平均スピード |
---|---|---|---|
1位 | トーマス・ピドコック(イギリス) | 0:28:02 | 45.156km/h |
2位 | アントニオ・プッピオ(イタリア) | 0:00:11 | 44.839km/h |
3位 | フィリップ・マチエジュク(ポーランド) | 0:00:13 | 44.803km/h |
4位 | ジュリ・ホルマン(ドイツ) | 0:00:21 | 44.586km/h |
5位 | イゴール・クザン(カザフスタン) | 0:00:23 | 44:530km/h |
6位 | ヨリウス・ヨハンセン(デンマーク) | 0:00:27 | 44.427km/h |
7位 | ダーン・ホール(オランダ) | 0:00:29 | 44.369km/h |
8位 | アンドレアス・レクネスンド(ノルウェー) | 0:00:32 | 44.306km/h |
9位 | ニック・チェマザー(スロベニア) | 0:00:35 | 44.223km/h |
10位 | セバスティアン・バーウィック(オーストラリア) | 0:00:35 | 44.212km/h |
20位 | 松田祥位(岐阜第一高校) | 0:00:58 | 43.638km/h |
text&photo:Kei Tsuji in Bergen, Norway
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