2017/09/19(火) - 03:55
登りを含む37.2kmコースを平均47.380km/hという圧倒的なスピードで駆け抜けたミッケル・ビョーグ(デンマーク)がロード世界選手権U23タイムトライアルで勝利。日本から参戦した小野寺玲と岡篤志(ともに宇都宮ブリッツェン)はそれぞれ43位と44位だった。
ベルゲン中心部を発着する16.1kmの小周回と、ビルケルンズバッケン(長さ1.4km/平均勾配7.2%)が組み込まれた21.1kmの大周回をこなす全長37.2kmで行われたU23タイムトライアル。「とにかくリズムが掴みにくく、平均スピードを上げにくい」という前評判のコースにはトンネルや橋、市街地のタイトコーナー、石畳区間が組み合わされ、独走力だけでなく登坂力やダウンヒル能力、バイクコントロール能力など様々な要素をライダーに問う。
レース中にフィニッシュラインを1度通過するため、レースは56名の選手が5組に分かれて出走するウェーブ制で行われた。第2ウェーブに集結した有力選手たちが次々とトップタイムを更新。クイックステップフロアーズに所属するレミ・カヴァニャ(フランス)や、チームスカイ入りが決まっているパヴェル・シヴァコフ(ロシア)、2016年カタール大会のジュニア男子タイムトライアル優勝者のブランドン・マクナルティ(アメリカ)らが下馬評通りの走りを披露したが、それを大きく上回る走りでミッケル・ビョーグ(デンマーク)がトップに立った。
デンマークのUCIコンチネンタルチームのジャイアント・カステリに所属するビョーグはすべての計測ポイントでトップタイムを更新。U23カテゴリー1年目ながらデンマーク選手権3位、ヨーロッパ選手権2位の成績を残す18歳が、平均47.380km/hでタフコースを走りきり、2位のマクナルティに1分05秒差をつける圧倒的な勝利を収めた。3位には現在チームウィギンズに所属し、2018年にヴィタルコンセプトに移籍するコランタン・エルムノー(フランス)が入っている。
唯一ビョーグに肉薄するタイムを出したニールソン・パウレス(アメリカ)は、ビルケルンズバッケンの山頂通過後の下りでチェーンを落としてしまい、右手でチェーンを戻している最中にフェンスと衝突して前転落車。幸い怪我を免れ、すぐに再スタートを切ったパウレスは9位でレースを終えている。
「今のこの状況が飲み込めない」。2時間半にわたってホットシートに座り続け、最後までトップタイムを守ったビョーグは最終走者フィニッシュ後のインタビューでそう答えた。デンマークのU23タイムトライアル金メダル獲得は2015年のマッズウルス・シュミット(現カチューシャ・アルペシン)に続く2度目。「タフなコースだとわかっていたので、この日のために体重を落としてスタート。パワーメーターの数値を見る限りトップ5は手堅いと思っていたけど、ライバルたちとのタイム差を見て自分がどれだけ良い走りをしたのか実感した。間違いなくキャリア最高のリザルトであり、来年はこのタイトルを防衛したい」。
56名の出走のうち、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)と岡篤志(宇都宮ブリッツェン)は43位と44位。優勝したビョーグとのタイム差はそれぞれ4分40秒と5分13秒で、平均スピードが4km/h以上違うという現実を突きつけられる結果となった。9月22日のロードレースには小野寺と岡に、岡本隼(愛三工業レーシング)と雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)、山本大喜(鹿屋体育大学)の3名が加わる。
ベルゲン中心部を発着する16.1kmの小周回と、ビルケルンズバッケン(長さ1.4km/平均勾配7.2%)が組み込まれた21.1kmの大周回をこなす全長37.2kmで行われたU23タイムトライアル。「とにかくリズムが掴みにくく、平均スピードを上げにくい」という前評判のコースにはトンネルや橋、市街地のタイトコーナー、石畳区間が組み合わされ、独走力だけでなく登坂力やダウンヒル能力、バイクコントロール能力など様々な要素をライダーに問う。
レース中にフィニッシュラインを1度通過するため、レースは56名の選手が5組に分かれて出走するウェーブ制で行われた。第2ウェーブに集結した有力選手たちが次々とトップタイムを更新。クイックステップフロアーズに所属するレミ・カヴァニャ(フランス)や、チームスカイ入りが決まっているパヴェル・シヴァコフ(ロシア)、2016年カタール大会のジュニア男子タイムトライアル優勝者のブランドン・マクナルティ(アメリカ)らが下馬評通りの走りを披露したが、それを大きく上回る走りでミッケル・ビョーグ(デンマーク)がトップに立った。
デンマークのUCIコンチネンタルチームのジャイアント・カステリに所属するビョーグはすべての計測ポイントでトップタイムを更新。U23カテゴリー1年目ながらデンマーク選手権3位、ヨーロッパ選手権2位の成績を残す18歳が、平均47.380km/hでタフコースを走りきり、2位のマクナルティに1分05秒差をつける圧倒的な勝利を収めた。3位には現在チームウィギンズに所属し、2018年にヴィタルコンセプトに移籍するコランタン・エルムノー(フランス)が入っている。
唯一ビョーグに肉薄するタイムを出したニールソン・パウレス(アメリカ)は、ビルケルンズバッケンの山頂通過後の下りでチェーンを落としてしまい、右手でチェーンを戻している最中にフェンスと衝突して前転落車。幸い怪我を免れ、すぐに再スタートを切ったパウレスは9位でレースを終えている。
「今のこの状況が飲み込めない」。2時間半にわたってホットシートに座り続け、最後までトップタイムを守ったビョーグは最終走者フィニッシュ後のインタビューでそう答えた。デンマークのU23タイムトライアル金メダル獲得は2015年のマッズウルス・シュミット(現カチューシャ・アルペシン)に続く2度目。「タフなコースだとわかっていたので、この日のために体重を落としてスタート。パワーメーターの数値を見る限りトップ5は手堅いと思っていたけど、ライバルたちとのタイム差を見て自分がどれだけ良い走りをしたのか実感した。間違いなくキャリア最高のリザルトであり、来年はこのタイトルを防衛したい」。
56名の出走のうち、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)と岡篤志(宇都宮ブリッツェン)は43位と44位。優勝したビョーグとのタイム差はそれぞれ4分40秒と5分13秒で、平均スピードが4km/h以上違うという現実を突きつけられる結果となった。9月22日のロードレースには小野寺と岡に、岡本隼(愛三工業レーシング)と雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)、山本大喜(鹿屋体育大学)の3名が加わる。
ロード世界選手権2017U23タイムトライアル結果
順位 | 名前 | タイム | 平均スピード |
---|---|---|---|
1位 | ミッケル・ビョーグ(デンマーク) | 0:47:06 | 47.380km/h |
2位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ) | 0:01:05 | 46.301km/h |
3位 | コランタン・エルムノー(フランス) | 0:01:16 | 46.130km/h |
4位 | トム・ウィルトゲン(ルクセンブルク) | 0:01:18 | 46.102km/h |
5位 | カラム・スコットソン(オーストラリア) | 0:01:21 | 46.057km/h |
6位 | センネ・レイセン(ベルギー) | 0:01:21 | 46.049km/h |
7位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク) | 0:01:30 | 45.907km/h |
8位 | エドアルド・アッフィニ(イタリア) | 0:01:35 | 45.836km/h |
9位 | ニールソン・パウレス(アメリカ) | 0:01:37 | 45.806km/h |
10位 | スコット・デヴィース(イギリス) | 0:01:43 | 45.714km/h |
43位 | 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) | 0:04:40 | 43.110km/h |
44位 | 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) | 0:05:13 | 42.644km/h |
text&photo:Kei Tsuji in Bergen, Norway
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